運命を紡ぐ双子と想いのキセキ のバックアップ(No.141)


●運命を紡ぐ双子と想いのキセキ.png
現在連載中です!
運命を紡ぐ双子運命を紡ぐ双子と想いのキセキ」を読む


  • 最新のお知らせなど
  • ※現在改稿作業中です(第7話まで修正終了)。
    • 2016/2/9(火)――神話・伝承・歴史に世界四大古竜の項目追加。
    • 2016/1/20(水)――神話・伝承・歴史に第3次ティアベール大戦の項目追加。
    • 2016/1/18(月)――各キャラに一言セリフを追加。
    • 2016/1/8(金)――第41話を更新しました。
    • 2016/1/5(火)――第40話を更新しました。
    • 2016/1/4(月)――森・遺跡などにモーネ遺跡の項目追加。
 
+  過去のお知らせ
  • 2016/1/3(日)――第39話を更新しました。
  • 2016/1/2(土)――第38話を更新しました。
  • 2016/1/1(金)――第37話を更新しました。
  • 2015/12/19(土)――登場人物に故郷の項目を追加。
  • 2015/12/11(金)――第36話を更新しました。
  • 2015/12/06(日)――サブキャラにフェリシアを追加。
  • 2015/12/06(日)――第35話を更新しました。
  • 2015/12/03(木)――神話・伝承などにラァ・ファシェール語の項目を追加。
  • 2015/12/03(木)――森・遺跡などに星海と幻の大陸の項目を追加。
  • 2015/12/03(木)――魔物にフラートゥスドラゴンの項目を追加。
  • 2015/12/03(木)――用語にラァ・ファシェール族の項目を追加。
  • 2015/12/03(木)――用語に四大魔石の項目を追加。
  • 2015/12/01(火)――第34話を更新しました。
  • 2015/11/30(月)――魔物にアルヴァードの項目を追加。
  • 2015/11/28(土)――神話・伝承に美の神アールヴの項目を追加。
  • 2015/11/28(土)――地名にアールヴ美術館の項目を追加。
  • 2015/11/28(土)――第33話を更新しました。
  • 2015/11/23(月)――サブキャラにルークを追加。
  • 2015/11/22(日)――第32話を更新しました。
  • 2015/11/21(土)――地名に「人形達の踊る街スタックホルン」の項目を追加。
  • 2015/11/15(日)――用語に始まりの伝詩・神々の円卓の項目を追加。
  • 2015/11/14(土)――サブキャラにフィファナを追加。
  • 2015/11/14(土)――用語に吉星と凶星・双星の項目を追加。
  • 2015/11/14(土)――第31話を更新しました。
  • 2015/11/12(木)――サブキャラの情報を更新。
  • 2015/11/12(木)――第30話を更新しました。
  • 2015/11/12(木)――ディズリッド国にオーウェンフォード魔法魔術学校の項目を追加。
  • 2015/11/11(水)――用語に貴族の項目を追加。
  • 2015/11/8(日)――用語に五大家の情報(紋章)を更新。
  • 2015/11/8(日)――第29話を更新しました。
  • 2015/11/8(日)――設定・世界観の情報を更新。
  • 2015/11/6(金)――「ファリス」の情報を更新。
  • 2015/11/5(木)――第28話を更新しました。
  • 2015/11/5(木)――「ディズーリ湖」「ティエラ山脈」「古都ファンジェリア」の項目追加。
  • 2015/11/5(木)――「王都グランヴェール」の情報を更新。
 

あらすじ Edit

魔法をもとに栄華を極めた時代も終わりを迎え、人々は古代文明が遺した軌跡をなぞるように今を生きている。それでも各地には未だ色褪せず語り継がれてきた伝承が存在した。

そんな古き時代と新たな時代が交錯する世界で仲良く暮らしていた双子の兄妹。兄の名はフィオーラ、妹の名はフィアーナ。生まれながら強大な魔素を秘めた二人はある日、長年の疑問を父に投げかける。

 

「ぼくたちのお母さんってどんな人?」

 

しかし、考古学者の父は答えられないと告げて家を出て行ってしまう。取り残された二人は母の面影を求めてついに旅立つ。この星に綴られる伝承を紐解くように双子の兄妹はキセキを描いて……。

作者名 Edit

 

楓麗(ふうり)

ジャンル・キーワード Edit

 
ジャンルファンタジー
舞台異世界
キーワードR15 残酷な描写あり ハイファンタジー 双子の兄妹 貴族の少女 魔法
魔術 成長 軌跡 他種族 オッドアイ 架空言語 造語 母親を探して
成長していく双子 ゆっくりと着実に 戦闘 シリアスあり
ネット小説大賞 ネット小説賞感想希望

この作品のここがオススメ! Edit

強大な魔素を身に秘めた双子の兄妹が僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅をすることから始まる物語です。
主人公である双子の兄フィオーラによる1人称視点、現地主人公のファンタジーとなります。
双子の兄妹フィオーラとフィアーナは軌跡を描くようにしてゆっくりと1歩ずつ確実に歩んでいき、いずれは世界に隠された秘密に迫っていく……といった感じに今後物語が展開されていく予定です。
双子の兄妹が魔術を駆使しながらいくつもの困難を乗り越え、周りの仲間と共に成長していく姿を見守っていただければ幸いです。

章タイトル(各1話へリンク) Edit

 
第1部母の面影を求めて話数
第1章ファーメルン家からの依頼全15話
第2章訳アリの少女と旅の始まり全20話
第3章心を宿したお人形と人形師の想い連載中

各話タイトル(各話へリンク) Edit

+  第1部 母の面影を求めて
+  第1章 ファーメルン家からの依頼
+  第2章 訳アリの少女と旅の始まり
+  第3章 心を宿したお人形と人形師の想い

フィオーラとフィアーナの軌跡 Edit

+  ネタバレ注意です
  • 双子の兄妹が歩む軌跡
    • Pr.~第4話
      クレイス遺跡ファーメルンの街星見の丘ファーメルンの街自宅

    • 第5話~第11話
      ファーメルンの街ルーチェの街メイルリープの森ルーチェの街ルーチェの酒場

    • 第12話~第17話
      ルーチェの酒場ルーチェの街近辺ルーチェの酒場ファーメルンの街ファーメルン邸ファーメルンの装飾店自宅

    • 第18話~第23話
      自宅前ファーメルン邸クラアナの村クラアナの丘クラアナの村フォーズの町レイヴンとローザの家

    • 第24話~第35話
      フォーズの町ディオネの森手前イーレ川の石橋ディオネの森王都グランヴェール前の北方橋王都グランヴェールディズリッド城前オーウェンフォード魔法魔術学校シュリュッセルの研究室オーウェンフォード魔法魔術学校王都グランヴェール中心街広場のレストラン『ヴィーツェル』王都グランヴェール中心街広場王都グランヴェール南西部―アールヴ美術館前広場アールヴ美術館王都グランヴェール南西部―アールヴ美術館前広場

    • 第36話~
      王都グランヴェール―宿屋ラファーガ渓谷手前の街道ラファーガ渓谷人形達の踊る街スタックホルン人形師ルークの屋敷(現在ここ)

設定・世界観 Edit

+  設定など
  • ティアラナ暦1102年
  • 惑星『ラァ・ファシェール』

  • 始まりの伝詩と呼ばれる神々の円卓24柱の神たちが織り成す神話を背景にした世界。
  • 星の揺り篭(ヴェール)という魔素を多量に含んだ一本の長い帯が惑星を取り巻いている。
  • 魔法・魔術・錬金術といった力や技術が混在している。
  • 元々魔物と呼ばれる存在はごく少数しかいなかったが、近年は動物の魔物化・狂暴化が著しい。
  • ディズリッド国の遥か北には星海(フェリラルプレマ)という年中星空の広がる海と空があり、星海を越えた先に幻の大陸が存在すると言われているが現状、辿り着いた者は誰一人としていない。
  • 各地には未だに色褪せず様々な伝承が語り継がれている。また古代文明の遺産と言われる遺跡や産物も多く眠っている。
  • 成人年齢は男女ともに15歳が原則。飲酒・結婚などが可能となるのもこの年齢が基準となる。婚約などは年齢関係なく交わすことが可能。結婚に関しても王族や貴族関係で例外が認められる場合も多々ある。近親婚については特別な事情を除き、禁忌とされている。
  • 雨天の際はアンデッド系の魔物が徘徊しやすい。また火系統の魔術が極端に弱体化して例外を除き、使い物にならなくなる。
  • この物語における魔法・魔術は魔素(ディウム)という不思議な力を用いて奇跡と呼ばれる様々な事象を起こすこと。通常の魔術も魔法本来が持つ力を発揮させることにより、効果を拡大させることができるという。
  • 魔法をさらに扱いやすく体系化させたものが魔術と呼ばれる。本来の魔法よりも簡略化がなされているため、力の恩恵も魔法には大分劣る。
  • 錬金術は既存の物質を用いて別の物質へと変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする術。中には「魔術の真似事に過ぎない」と軽蔑する者も存在する。過去に何度も魔術と錬金術がらみの争いが巻き起こっている。

主な登場人物 Edit

◆男性 ●女性

主要メンバー Edit

フィオーラ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント
※画像はイメージです。
●フィオーラ.jpg
「大切なモノを守るために、いつか大きな選択を迫られるかもしれない。それでもぼくは迷うことなく前を向いて、自分の信じた道を歩んでいくよ」
【銀色の死神】
1人称:ぼく/愛称:フィオ/身長139cm

 男性・13歳・肩までかかるほどの銀髪・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紅/左:紫)。この物語における主人公。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は火・風・闇・光を主に得意とする。フィアーナの双子の兄にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。妹に身長で負けていることをコンプレックスに感じている。フィアーナのことをとても大事にしており、重度のシスコンであるも本人は全く自覚していない。仲間意識が高く、困ったときはお互い様という精神から問題ごとに巻き込まれやすい体質である。意外と押しに弱い。普段はあまり怒りといった感情を表にさらけ出さないが、フィアにも劣らないほどの負けず嫌いな一面を秘めている。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使する。遺跡の調査から時折帰ってくる父クロードより与えられた魔術書などをもとに学んでいた。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。体内に秘めている魔素の力が僅かにフィアよりも上回っている。
※得物:大鎌「クレシェントファルーチェ」
※故郷:夜光煌めく都ファーメルン(ただし、生まれ故郷ではない)

 

フィアーナ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント
※画像はイメージです。
●フィアーナ.jpg
「わたしとフィオは二人で一つ。どこにいても、わたしたちの心は強く繋がっている。だから……絶対にさようならなんて言わない!」
【銀色の悪魔】
1人称:わたし/愛称:フィア/身長144cm

 女性・13歳・腰の辺りまで伸びる銀髪。黒い大きなリボンでハーフアップの髪型・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紫/左:紅)。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は水・氷・土・闇・光を主に得意とする。フィオーラの双子の妹にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。フィオーラのことを第一に考えており、何をする際にも兄のフィオーラと一緒に行動しようとする。またフィオーラに強く依存しており、重度のブラコンであるも本人は全く自覚していない。甘いものが大の好物で周りが引くほどシロップをかけたりする。さらにフィアーナが作る料理は不思議と全て甘くなるという。普段は大人しく人見知りをする性格だが、意外と負けず嫌いな一面もあり、時に大胆な行動に打って出て周りを驚かせることもある。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使する。フィアーナの場合だと双子の兄フィオーラと何か共有できる物はないかと考えた結果、魔術を学ぶことに至った。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。魔素を扱う器用さが僅かにフィオよりも上回っている。
※得物:魔術書「シェアルース」
※故郷:夜光煌めく都ファーメルン(ただし、生まれ故郷ではない)

 

アンネロッテ・フォン・ド・クランティアーズ
※画像はイメージです。
●アンネロッテ.jpg
「あたしはまだまだ未熟者。独りでは何もできない雛鳥同然だわ。だから今は、一緒に歩んでくれるかしら……?」
【紅い雛鳥→紅き不死鳥】
1人称:あたし/愛称:アン/身長148cm

 女性・15歳・背中の辺りまで伸びる紅い髪・金色の瞳を持つ。ディズリッド国の誉と呼ばれる五大家の一つ『クランティアーズ家』の三女。才色兼備な二人の姉がいるためか、心身共に劣等感を抱いている。国の騎士として仕えている2人の姉の代わりにアンネロッテがクランティアーズ家の次期当主候補となっており、身を固めてほしいと父ハロルドに言われるもそれを拒絶、修行の旅として家を飛び出してしまう。将来の夢はディズリッド国の守護者とも呼ばれるサウザンド・ナイトになることである。まだ未熟な一面を持つ彼女であるが、幼少時代から培ってきた剣の腕前と豊富な知識から旅を共にするフィオーラとフィアーナの助けとなることもしばしば。ただし、幽霊といった怖いモノが大の苦手のため陰気な場所では本領を発揮できない。
※得物:細剣
※故郷:不死鳥眠る街ルーチェ

 

サブキャラクター(名前が登場した人物) Edit

 

【サブキャラクターの紹介ページ】

魔法・魔術等 Edit

【属性】:火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星・無
【性質】:攻撃→攻補助→補

 

フィオーラ Edit

 

【火属性】

  • フレイムファング
     火系統の中級魔術。業火を纏った狼を召喚し、対象に牙を剥く。
    「邪狼よ、紅蓮の焔を纏いて牙を剥け」
     

【風属性】

  • タービュランス
     風系統の初級魔術。術者を中心に強烈な風を巻き起こし、一時的に外界からの攻撃を遮断する。
    「大気よ、舞い上がれ」
     
  • ラッフィカ
     風系統の初級魔術。大気の加護を身に纏い、身体能力を飛躍的に向上させる。
    「大気よ、我に疾風の加護を」
     
  • フラートゥス
     風系統の中級魔術。多量の魔素を帯びた大気を収束させて、爆風を引き起こす砲弾を前方に向かって6発解き放つ。着弾点を中心とした円形に爆風が広がる。
    「大気に渦巻く狂風の調べよ、我に仇なす敵を討て」
     
  • ラーグシーカー
     風系統の中級魔術。大気に含まれる魔素の流れから周囲に存在する全ての個体を探知する。その日の天候や大気に含まれる魔素の濃度、さらにはその場の環境によっても効果に大きな差が生じてしまう場合もある。地形による索敵範囲の変動はなし。索敵できる範囲は術者を中心とした円の内側のみ。
    • 天候による索敵範囲の変動
      • 晴れ:半径3.0km(最大)
      • 曇り:半径2.5km
      •  雨:半径2.0km
      • 大雨:半径1.5km
      •  雪:半径1.5km
      • 吹雪:半径1.0km
      • 濃霧:半径0.5km
    • 魔素濃度による索敵範囲の変動
      • 低濃度:±0
      • 中濃度:-1.0km
      • 高濃度:-2.0km
      • 瘴気内:索敵無効化(最小)
         
  • ヴェントゥス
     風系統の中級魔術。大気に潜む魔素を風の刃に変えて、サメのように大地を這いながら対象を追尾する。
    「大地を駆け抜けし疾風の刃、迫り来る影を切り裂け」
     

【光属性】

  • フラッシュシード
     光系統の初級魔術。眩い輝きで周囲を照らし出す。一時的な目眩ましにも使える。
    「光の種子よ、虚空に弾けて闇を照らし出せ」
     

フィアーナ Edit

 

【水属性】

  • ウォータードロップ
     水系統の初級魔術。大気に漂う水蒸気を集めて激しい水流を対象の頭上に生み出す。
    「恵みの水よ、我が声に従いて激流となれ」
     
  • アルゲオプルウィア
     水系統の中級魔術。大気中に漂う水蒸気を上空へ収束させ、凍えるような大量の雨を大地に向けて降り注ぐ。
    「天空より降り注ぎし恵みの雨よ、凍て付く矢となりて無数に貫け」
     

【氷属性】

  • フローズンランサー
     氷系統の中級魔術。大気中に漂う水蒸気を凝結させ、氷の刃として対象を貫く。セントグラースの上位互換にあたる。
    「降り注げ、氷の刃」
     
  • アイシクルテンペスト
     氷系統の中級魔術。大気に漂う水蒸気を凝結させ、鋭く尖った無数の氷柱が上空から広範囲に渡って降り注ぐ。
    「大気に潜む水のざわめき、凍える叫びとなりて大地に突き刺され」
     

【無属性】

  • アミナペトラー
     補助系統の中級魔術。周囲に漂う魔素を収束させて外界からの攻撃に対して有効な障壁を展開する。
    「星に秘められし魔の力よ、我等を守れ」
     

他キャラ Edit

 

【無属性】

  • フォースフィールド
     補助系統の初級魔術。大気中に含まれる魔素を収束させて周囲に薄い障壁を展開する。障壁が展開されている間は高濃度の魔素が充満した瘴気の中でも活動することが可能になる。その他にも熱波・冷気・水中などの人間にとって過酷な環境下でも活動することが可能となる。ただし、障壁を展開できる継続時間にも限りが存在し、術者の魔素保有量と力量によって大きく左右される。
    「大気に潜む魔の力よ、我等の呼び掛けに応えよ」
     

【氷属性】

  • セントグラース
     氷系統の初級魔術。大気中に漂う水蒸気と魔素を結びつけることにより、ナイフのような氷の刃を生み出して対象に向けて解き放つ。
    「無数に貫け、氷の刃」
     
  • グラキエースコフィン
     氷系統の上級魔術。大気中に漂う水蒸気と魔素を極限まで収束させることで行使することができる。大気中に漂うすべての水気を氷結させ、対象を氷漬けにさせる。その後、粉砕して氷殺する。
    「冷気よ、万物を等しく凍て付かせし破滅の息吹よ、氷結の終焉……悠久なる死の恐怖を氷床たる棺に閉じ込めよ」
     

【光属性】

  • ムーンライトレイン
     光系統の上級魔術。月の満ち欠けによって火力が変わる。月の光を抱いた無数の雨が降り注ぎ、対象を駆逐する。
    「闇夜に微笑む女神の祝福よ、迷える魂に安らかな眠りを」
     

その他の魔術関連】

  • フォルチューヌ
     魔素を用いた占術。水晶球より祈りを捧げ、星の意思の名のもとに吉凶を占う。
    「我が呼び掛けに(こた)えよ。数多(あまた)なる星々の導きに従い、星の意思等(いしたち)よ、我の元へ(つど)え。天地別(てんちわか)つ均衡を(しる)すは吉凶(きっきょう)知らしめたる星屑の天秤(てんびん)東方(とうほう)より現れし紫光(しこう)解き放つ吉星(ベネフィック)西方(せいほう)より現れし紅光(くこう)解き放つ凶星(マレフィック)双星(そうせい)天に(まじ)わりて、()者等(ものども)の歩む軌跡を我の前に示さん……」
     

今まで登場した魔物(モンスター)等 Edit

※★:ボス属性
弱点耐性による半減無効化吸収

 
  • ★ガーディアン・クレイゴーレム【人形系】(7~8m)
    弱点属性……/耐性属性……雷(無効化)水(吸収)
     一般的なクレイゴーレム(粘土の操り人形)の強化版にあたる遺跡の番人。ゴーレムに魔素を取り込ませることで活動させることができる。激しい乾燥に弱いため炎で熱せられたところに強い打撃を受けると壊れてしまう。土属性や氷属性に耐性があるほか、雷属性を無効化する。また水を受けても全て体内に吸収してしまう特性を持つが、吸収しすぎると身体が重くなって動きがかなり鈍ってしまう。魔術にあまり耐性を持たないため遭遇した際には魔術を扱えるものがいると対処しやすい。何もしないと非常に硬いので物理干渉を受け付けにくいため苦戦を強いられる。
    ※登場回:プロローグ『古代の軌跡』
     
  • ループス【獣系】(1m)
    弱点属性……なし/耐性属性……なし
     黒い毛並みを持った中型の狼。集団行動を重んじ、狩りでも集団で動き、並ならぬチームワークを発揮する。本来は青い瞳だが、狂暴化した現在は赤い瞳に染まっている。
    ※登場回:第1話『双子の兄妹』・13
     
  • コルムバ【鳥類系】(0.3m)
    弱点属性……/耐性属性……
     灰色、もしくは白色の身体と水色の瞳を持った鳩のような鳥。主に伝書鳩としての役割を未だに果たしている。
    ※登場回:第14話『廻る風』・22
     
  • スペクター【アンデッド系】(1.6m)
    弱点属性……/耐性属性……闇(無効化)
     たくさんの怨念が形を成した思念の集合体。陰気な場所や廃墟を好む。近年は曇りや雨などの陰鬱な天気に誘われて大地を徘徊するようになった。話すことはできるが、この世に未練を残した怨念の集合体ということもあり、基本的に話が通じないため遭遇したら戦闘は避けられない。聖剣や霊剣など、魔術を施した武器以外の物理干渉は一切受け付けない。その代わり魔術に弱いが、氷や闇、土を用いた魔術はあまり効果がない。ただの水もあまり効果がないが、清められた水の場合は効果がある。
    ※登場回:第20話『クラアナの丘に彷徨う者』・21
     
  • ウィスプ【アンデッド系】(0.4m)
    弱点属性……/耐性属性……土(無効化)闇(無効化)火(吸収)
     基本的にスペクターと共に姿を現す蒼い輝きを放つ鬼火。死者の魂とも妖精が寿命を迎えてもなお転生できずに彷徨っている姿とも言われている。近づかなければ襲いかかってくることもないが、不用意に近づきすぎると襲いかかってくる。一般人にはウィスプの声を聞くことはできない。ただし、死霊使いの素質がある場合はウィスプの意思を言葉として聞き取ることができる。アンデッドであるため、例外を除いて基本的に物理干渉は受け付けない。氷を用いた魔術はあまり効果がない。また土や闇を用いた魔術は一切ダメージを与えることができず、火系統の魔術を吸収して肥大化する特性を持つ。
    ※登場回:第20話『クラアナの丘に彷徨う者』・21
     
  • キプセル【水棲系】(0.4m)
    弱点属性……/耐性属性……
     川や湖などの水辺に生息している淡水魚が魔物化したもの。ヒレが巨大化したことにより、翼のようにして空中を長時間滑空できるように進化した。単独では襲いかかってこないが、集団だと普通に襲いかかってくる。鋭い牙と鋭利なヒレに注意。赤い目・銀と黒のウロコ。
    ※登場回:第24話『空を駆ける魚影の群れ』・27
     
  • アルヴァード【水棲系】
    弱点属性……?/耐性属性……?
     中央大陸付近の海域に出没する巨大な水棲系の魔物。またの名を『海魔』。1体の女王を中心として、サイズや種類から様々なランクが存在する。硬い鱗に覆われているためか、あらゆる物理干渉を受け付けない人間にとってみれば脅威となる存在。近年は中央大陸のあらゆる水辺で出没し、甚大な被害を与えている。
    ※登場回:現時点では名前のみ登場
     
  • ビエールカ【獣系】(0.2m)
    弱点属性……/耐性属性……
     森林近辺に棲息している小型のリス。茶色の毛並みに黄色の二本筋が入っているのが特徴的。また胴体と同じほどの長い尻尾を持ち、それを用いて木から木へと飛び移る。かなり悪戯好きなため危険は少ないにしろ注意が必要。危険な魔物が近くにいると前歯をカチカチと音を立てながら「キューキュー」と鳴いて仲間に知らせる。緑色の瞳を持ち、暗闇だと光って見える。
    ※登場回:第26話『薬草採りの少女』
     
  • ウルズリー【獣系】(2.5m)
    弱点属性……/耐性属性……なし
     森林近辺に生息している二足歩行の森熊。焦げ茶色の毛並みと黒い瞳を持つ。本来は四足歩行の動物であったが、魔物化したことによって脚力が増加したため二足歩行をすることができる。また前足が腕となって鋭い爪から繰り出される強烈な一閃は大きな樹木も薙ぎ払う。大きな身体に体重もあるためかパワーがあり、走る速さも速い方ではあるも俊敏な動きはできない。水浴びをするのが大好き。ただし、寒いのが苦手なためか冬場は冬眠している。氷系統の冷気を伴った魔術が大の苦手である。
    ※登場回:第27話『森の守護者』
     
  • フラートゥスドラゴン【竜系】(20~30m)
     弱点属性……?/耐性属性……?
     星海全域を守護するかのように生息している天空竜。巨大な四枚の翼を持ち、表面を強固な青い鱗が覆う。大気を司る竜とも呼ばれているためか、星海の狂風にも耐えうるだけの大気を操る力を持っている。普段は星海の高高度を飛行しているので、地上に降りてくることはほぼない。四枚の翼の羽ばたきから繰り出される大気を圧縮した風の砲弾は何もかも爆砕する風爆を引き起こすという。
    ※登場回:現時点では名前のみ登場
     

国名・地名 Edit

地図関連 Edit

+  世界地図(現時点)

Par1map.png
※地形など若干差異があります。

+  西方大陸(現時点)

西方大陸1.png

ディズリッド国 Edit

 西の大陸に位置する国家。第37代目ディズリッド国王が統治する。トリトス国と隣接している。魔法及び魔術をもとに発展した文明を持ち、肥沃な大地が広がる。中央大陸とは度重なる争いによって犬猿の仲であったが、近年は両者の文明理解が進み、少しずつ友好関係を取り戻しつつある。
大昔に中央大陸から魔女や魔法を行使することができる古代人たちが移り住み、国家を築き上げていったという伝承が語り継がれている。

 
  • 夜光煌めく都ファーメルン
     ディズリッド国の西部に位置する街。魔光石を用いた街灯が絶えず灯り続ける夜光煌めく都。この地域一帯を治めている五大家の一つファーメルン家の屋敷がある。大通りには街路樹が立ち並び、天然のアーチを築いている。行き交う人は多いが、灰色の石畳が広がる姿には落ち着いた雰囲気も漂う。フィオとフィアの故郷にあたる街。
     
  • 不死鳥眠る街ルーチェ
     ディズリッド国の北西部にある街。五大家の一つクランティアーズ家が代々この地を守り治めてきた。伝承にもある天空の三姫神の一柱である不死鳥とも呼ばれたアンジェが眠りについた地とも言われている。赤レンガの道が広がる。
     
  • 花香る村クラアナ
     ルーチェとフォーズの中間にある小さな村。村の名前でもある青紫色の花を咲かせるクラアナが常に咲き誇っている。道は特に舗装されていないため、自然のままの土壌が広がる。
     
  • 長閑な町フォーズ
     王都グランヴェールとクラアナの中間にある長閑な雰囲気が漂う町。王都側からディオネの森を抜けてきた人々が疲れを癒す中継地点としてもその存在意義は強い。灰色の石レンガが敷き詰められた石畳の道が広がる。
     
  • 王都グランヴェール
     ディズリッド国の王都にして中枢を担う大都市。ティエラ山脈の一部が噴火し、陥没した際に生まれたディズーリ湖と呼ばれるカルデラ湖の中心にそびえ立つ湖水都市でもある。王都を取り囲む赤レンガの外壁は優に30mを超える。北には魔女の住む森と恐れられる鬱蒼としたディオネの森が広がり、南には切り立った崖に激しい風が絶えず吹き抜けるラファーガ渓谷が巨大な口を開き、西には標高5,000~7,000mを優に超えるティエラ山脈が連なる天然の要塞。東西南北にそれぞれ分かれた4つの巨大な橋を介して行き来をすることができる。第19代目ディズリッド国王の時代に古都ファンジェリアより現在の王都に遷都した。またこの国で唯一の魔術師たちを養成する学校(機関)が存在する。主要の通りは赤色と黄色のレンガが敷き詰められ、その他の道は赤レンガ、もしくは灰色の石畳の道が広がる。
  • オーウェンフォード魔法魔術学校
     王都にあるディズリッド国で唯一の魔術師養成学校。オーウェンフォード家の初代当主『アイリーン』が創始者。現在第29代目学校長を務めているのはオーウェンフォード家の第29代目当主『シュリュッセル』。大きく分けて【初等部】・【中等部】・【高等部】の三つの区分がなされている。初等部入学時の年齢は特別な事情を除いて10歳。各3年間の計9年間の勉学と国家試験を経て正式に魔術師として認められる。ただし、飛び級による例外も存在する。
  • アールヴ美術館
     王都にある王立美術館。歴史に名を連ねる芸術家から作者不詳の歴史的価値の高い物まで、様々な作品が展示・保管されている。特に、100年以上前にフレア・クリードが描いた『遥かなる故郷』は未だに人気の高い作品である。
     
  • 人魚伝説の港町ハーストロイメント(会話中でのみ登場)
     ディズリッド国における主要港町の1つにして世界でも有数の港町として知られている。始まりの伝詩に登場する神々の円卓24柱の神の1柱、人魚の女神オルカの人間に恋をした悲哀の物語が有名。大海を見つめる女神像の前で告白をすると結ばれるという伝説から恋人たちのデートスポットとしても賑わいを見せている。街には白色の石畳が広がる。
     
  • 古都ファンジェリア(現時点では会話でのみ登場)
     ディズリッド国の旧王都。第19代目ディズリッド国王の時代に現在の新王都グランヴェールへ遷都された。灰色の石畳が敷き詰められ、古い建物が立ち並ぶ古風な街並みが特徴。吸血鬼伝説が根強く語り継がれている。街の中にはルーナリア川と呼ばれる清らかな川が流れており、街の中心部には川名と同じ教会が存在する。教会の聖堂では数百年前に活躍した英霊「不滅のルーナリア騎士団」延べ23名もの御霊が祀られている。また遷都のきっかけとなった曰くつきの古城フェンベルミントが古都の北にあるリシュアン湖付近で今もなお静かに佇んでいる。
     
  • 人形達の踊る街スタックホルン
     王都より南に位置するブランベルク領内にある街。古くから人形作りが有名な街で知られており、人間と自動人形(オートマタ)が共存している街として有名。夜になると宝石で作られた人形たちの瞳が魔素に反応して色鮮やかな夜光となり、光の揺らめく姿があたかも人形たちが踊っているように見えたところから、このような呼び名が付いたと言われている。
  • アーヴィン舞踏館
     スタックホルンの中心街にある4階建ての巨大なダンスホール。舞踏館の名前は心を宿した自動人形を生み出したと語り継がれている伝説の人形師アーヴィンが由来。年に3回、人形師たちが作り上げた人形を披露する社交の場としても用いられている。
     

森・遺跡など Edit

  • クレイス遺跡
     ファーメルンの北西に位置する古代遺跡。神話として語り継がれる「始まりの伝詩」の断片を描いた壁画が存在する。ここでは人間が魔法を手に入れ、理想郷を築き上げると同時に使い方を誤り、滅亡していった軌跡が描かれている。
     
  • 星見の丘
     ファーメルンの北に位置する小さな丘。星海から離れた距離にあるが、頂上からは星海を一望することができる。
     
  • 星海(フェリラルプレマ)
     西の大陸の遥か北側の空に広がる禁断の領域。昼夜問わず満天の星空が広がり、星を一周する巨大な星のヴェールの発生源がある。常時狂ったかのような強烈な風が四方八方ところ構わず吹き荒れており、フラートゥスドラゴンと呼ばれる巨大な竜の群れが星海全域を守護するように生息している。星海を越えた先には世界の始まりの秘密が隠された幻の大陸が存在していると未だに語り継がれている。
    • 幻の大陸
       星海を越えた先に存在すると語り継がれている浮遊大陸。世界の始まりの秘密が隠された『始まりの地』とも呼ばれている。全てが謎に包まれており、辿り着けた者は今まで一人として存在しないと言われている。
       
  • メイルリープの森
     別名『瘴気の森』と呼ばれるルーチェの北東部に位置する森。高濃度の魔素が常時満ち溢れており、並の人間では近づくことも叶わない。魔素を扱うのに長けた魔術師でも長時間滞在し続けることは死に等しい。
     
  • クラアナの丘
     クラアナの南西に位置する丘。一面クラアナの花が咲き乱れている。
     
  • ディオネの森
     別名『魔女の住む森』と呼ばれており、フォーズと王都グランヴェール間を寸断するようにして広がる鬱蒼とした森。そこには戦慄の魔女が住んでいると語り継がれ、森を荒す者には魔女の怒りが降りかかるとして恐れられてきた。朝方と夕方にかけて深い霧が出やすく、複雑に入り組んだ木々が森に入った人々の足取りを狂わせる。
     
  • イーレ川
     ディオネの森の奥地から流れ出す穏やかな川。トリトス国のトーヴァ湾にかけて流れている。
     
  • リームス大湿原(現時点では会話でのみ登場)
     ファーメルンの南に広がる巨大な湿原地帯。一年の大半が分厚い雨雲に覆われ、ぬかるんだ大地が人々の足を鈍らせる。
     
  • ラファーガ渓谷
     スタックホルンと王都グランヴェールにかけて走る切り立った渓谷。絶え間なく吹き抜ける突風による落石事故や転落事故が多発する危険地帯でもある。風の精霊や妖精が集まりやすい場所でもあり、また大気の守護者ラファーガが鎮まる場所とも言われている。
     
  • ディズーリ湖
     大昔にティエラ山脈の一部が噴火で陥没し、長年の雨が溜まったことによって誕生した巨大なカルデラ湖。湖の中心には王都グランヴェールがそびえ立つようにして存在する。ディズリッド国の名前の由来ともなっている。
     
  • ティエラ山脈
     王都グランヴェールの西部に連なる標高5,000~7,000mを超える巨大な山脈。王都を守護するように弧を描く姿から「天上の弓」とも呼ばれている。大地の守護者ティエラが鎮まる地と語り継がれており、山脈の名前もそれが由来である。
     
  • モーネ遺跡(現時点では会話でのみ登場)
     ハーストロイメントの北西部にて発見された古代遺跡。最深部には神々の円卓24柱の1柱にあたる月の女神『セレネーナ』が祀られていたと思われる祭壇が安置されている。また古代人たちが作り上げたと考えられる美しい彫刻の数々も発見された。遺跡の真下には地下水脈が流れており、巨大な地底湖の水は非常に良質で古代人たちの飲み水として使われていたのではないかと推測されている。
     

用語など Edit

五大家(ごだいけ) Edit

 ディズリッド国の誉とも呼ばれる国を代表する上級貴族の中でも特に国家の柱を担う一族。
1.カーティス家(騎士・政策など)/紋章:山脈を見下ろす剣を咥えた黒狼

 

2.オーウェンフォード家(魔術・魔術品)/紋章:大きな三日月に水晶球を持つ白き天使

 

3.ファーメルン家(薬品関連)/紋章:細長い棘の中に咲く三輪の黒薔薇

 

4.クランティアーズ家(騎士)/紋章:三本の剣を背に翼を大きく広げる紅き不死鳥

 

5.ブランベルク家(軍事関連)/紋章:霧に佇む杖をついた黒山羊

 

サウザンド・ナイト Edit

 たった一人で千ものの騎士と同等の力を発揮するという騎士の中の騎士。ディズリッド国の守護者とも言っても過言ではない存在。現在は五名がその称号を有している。

  • シャルルリース・フォン・ド・クランティアーズ
  • 未登場
  • 未登場
  • 未登場
  • 未登場
     

種族など Edit

  • フェリス族
     各地の山岳地帯に隠れ里を持つ種族。先祖が猫の血を引き継いでおり、猫の耳と尻尾を持つ。さらに俊敏な動きを得意とするが、水が大の苦手。身体が濡れると動きが鈍る。基本的に帽子などを被って耳を隠したり、衣服で尻尾を隠したりして人間の生活に溶け込んでいることが多い。夜目が非常に効く。
     
  • ラァ・ファシェール族
     原初の民とも呼ばれる古代人。始まりの伝詩の時代に神々から魔法の力と様々な叡智を授かり、理想郷を築き上げていった現代に生きる人々の遥か遠い祖先にあたる存在。しかし、行き過ぎた力が世界に争いをもたらし、文明もろとも滅亡したと語り継がれている。一人ひとりが強大な魔素をその身に宿し、大自然と心を通わせることで星の意思である神々と交感をはかっていた。惑星ラァ・ファシェールと同じ名前を有し、またラァ・ファシェール語と呼ばれる古代語を生み出した。
     

それ以外の用語 Edit

  • 魔術師
     魔素を駆使して魔術を行使できる者の総称。基本的に国家試験を経て国から正式に認められた魔術師と非公式の魔術師の2種類が存在する。
     
  • 魔法使い
     魔術の母体である魔法を行使できる者の総称。魔術師との区別が曖昧ではあるものの、こちらは魔術師よりも強大な魔素を身に秘め、魔術と共に魔法を扱える者だけを指す。
     
  • 魔女
     魔法・魔術を行使できる者の中でも特に、絶大な魔素を身に宿した女性の総称。不死とまではいかなくとも非常に長い寿命と決して老いることのない不老の力を持つ。人々に祝福をもたらす善良な魔女と災禍をもたらす邪悪な魔女が存在すると言われているが、あくまでも人間の立場から見た時の定義であり、双方は表裏一体である。
     
  • 精霊使い
     魔素を駆使して魔術を行使できるだけでなく、自然に宿る精霊の加護をもって精霊術を行使できる者の総称。精霊と交感・契約を行うことで強大な力を得ている。
     
  • 錬金術師
     既存の物質を用いて別の物質へ変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする錬金術を扱える者の総称。魔術師とは異なり、多少の才能に左右はされるが努力さえあれば誰でも錬金術師になる可能性を秘めている。
     
  • 治癒師
     治癒術を扱うのに長けた者の総称。いわゆる医者にあたる存在で、薬草や薬品関係の知識も豊富に有している者が多い。中には魔素を用いた魔術によって身体が持つ自然治癒力を高めたり、免疫力の活性化を促すことができる者もいる。「治癒師」は西の大陸と中央大陸での呼称であるため、東の大陸や諸島国家などでは「薬師」という。ただし、厳密に言えば治癒師も薬師も異なる存在である。
     
  • 星の揺り篭(ヴェール)
     世界を廻る帯状の物。高濃度の魔素がヴェールのように見える。
     
  • 貴族
     社会的地位の一つ。中でも身分や財力、権力の高い一族のことを示す。大きく分けて『上級』・『中級』・『下級』の3つがある。各国によって特例となる位はさまざまであるが、ディズリッド国の場合、その上をいく『五大家』が存在する。過去に幾度となく貧民層との争いが絶えず起こり、現在も小規模ながらいざこざは絶えない。
     
  • 魔素(ディウム)
     自然に含まれている魔法の源。体内に取り込み、発動キー(呪文・詠唱など)を用いることで魔法・魔術を行使することができる。ほとんどの人間が魔素を有していると言われているが、魔素の保有量に関しては個人差がある。その場を構成していた魔素の分量が極端に変動した場合には異常気象などが発生することがあり、高濃度の魔素は人体に有害な瘴気となる。
     
  • 魔脈(ディラーン)
     大地の下を流れる魔素の発生源のこと。
     
  • リープ草
     メイルリープの森(瘴気の森)の最深部に生息する薬草。丸みを帯びた青紫色の葉を持つ。ファーメルン家が新薬を開発するためにフィオたちに求めた薬草である。免疫力を飛躍的に向上させる効果を持つ。
     
  • ネクローシス病
     ディズリッド国の限定地域で密かに広まりつつある病気。植物にしか罹らない病気であるが、罹ると細胞が次々と死滅していき、最終的には枯れてしまう。ただその枯れ方が特徴的であり、枯れるほんの数日の間は眩い輝きを放ち続けるという。
     
  • ファリス(Faris)
     物語で使われる世界共通の通貨。日本円を基準にした場合、1ファリス=2円。
    • 鉄貨……1枚=     1ファリス
    • 銅貨……1枚=    10ファリス
    • 銀貨……1枚=   100ファリス
    • 金貨……1枚= 1,000ファリス
    • 晶貨……1枚=10,000ファリス
       
  • クラアナの花
     薄青紫色に染まる花びらを咲かせる小さな花。クラアナの村周辺を生息地としている。その色の良さや香りの良さからよく染色剤や香水の原料として用いられることが多い。またクラアーナというハーブティーとして用いられることもある。花言葉は『新たな命・芽吹き・静寂・穏やかな心・安息』。
     
  • 魔石(ジェム)
     魔素を帯びた不思議な鉱物。特殊な加工を施すことによって力を発揮する。魔術品としての材料に用いられるほか、術者が持つ魔素の増幅やお守りとしての役割も果たす。星の揺り篭より降り注いだ欠片であると推測されている。
     
  • 四大魔石(フォースジェム)
     魔素を帯びた不思議な鉱物の中でも特に火・水・土・風の強大な力を秘めた魔石の総称。魔術加工を施されて指輪やネックレス、髪飾りなどの装飾品として用いられることもある。
    • 太陽のように情熱の赤で染まったグランチェ(火を司る)
    • 澄んだ海よりも深い青色の広がるプレマーリン(水を司る)
    • 月明かりのように透き通った黄金色をきらめかせるセレナーラ(地を司る)
    • 大自然に生きる瑞々しい深緑色のレイドット(風を司る)
       
  • 魔光石(ルスクジェム)
     魔石の中でも光を発するモノを指す。街灯などの照明として利用されることが多い。
     
  • メーイル法
     この世界の距離の単位。1メーイル=1メートル。150シェルメーイル=150センチメートル。
     
  • 妖精
     自然界に存在する魔素を帯びた個体。大体は手の平に収まるほどの小さな人型をしている。魔の素質を持たない者には姿を認識することができない。ただし、気配を感じ取ることはできる。悪戯好きな妖精が多いが、単純に好奇心が旺盛なためである。
     
  • 精霊
     自然界に存在する強い魔素を持つ個体。それぞれ火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星の精霊が存在する。好奇心旺盛な妖精とは違い、あまり人前には姿を現さない。ただし、例外として風の精霊だけは悪戯好きなため人前にもよく姿を現す。魔の素質を持たない者には姿を認識することができないが、中には精霊と契約を交わして使役する精霊使いと呼ばれる者たちが存在する。
     
  • レトゥナ草
     ディオネの森などで採れる薬草。ギザギザとした緑色の葉を持ち、磨り潰すことで切り傷やすり傷を治療する際に用いる塗り薬となる。
     
  • 双子花(ツヴィンフローラ)
     神々が愛したという『フィオーラ』と『フィアーナ』で一対の花を示す双子の花のこと。赤みがかった銀色の花びらを咲かせる不思議な花であり、兄花であるフィオーラが大きな花びらで小さな花びらを咲かせる妹花のフィアーナを包み込むようにして咲くと言われている。伝説上の花のため、生息地は不明となっている。
    • 兄花フィオーラ:花言葉は『固い絆・献身・希望・強い意志・別れの悲しみ・隠し切れない不安・私を信じて』
    • 妹花フィアーナ:花言葉は『固い絆・純粋・健気・優しい心・執着・儚い想い・あなたを信じて待つ』
 

神話・伝承・歴史など Edit

始まりの伝詩 Edit

  • 始まりの伝詩(つたえうた)Aafa(アァファ) Primailus(プリィマイルス) Ca:chees(カ・シェース)
     この物語における最古の神話。惑星『ラァ・ファシェール』が生まれ、神々の円卓24柱の神等を中心に語られる物語。全ての起源にして今も根強く伝承として語り継がれている。
     

神々の円卓 Edit

  • 神々の円卓(Teiscya(ティースシア) Sarfenar(サーフェナ)
     始まりの伝詩に登場する24柱の神等を総称して呼ぶ際に用いられる。大きく分けて昼と夜どちらかに属し、そこから各方位に区分がなされ、世界を守護しているという。
     

ラァ・ファシェール語 Edit

 古代人であるラァ・ファシェール族が生み出したとされる古代語。考古学者による言語解明が進められているが、未だに謎の多い言語とされている。また古語詠唱と呼ばれる古代魔法を行使する際に用いられる言語でもある。

  • Ques(キュエス) riche(リッチェ) ank(アンク) ffar'l(ファール) beeen(ビーン),yaaera(ヤーエラ) ank(アンク) frmameciel(ファマメシエル).
    訳:「竜の巣を越えねば、空は開かれぬ」
     

それ以外の用語 Edit

  • 世界四大古竜
     遥か古の時代に存在したと語り継がれている四体の古竜。始祖竜『シュプルング』から生まれた。世界を守る守護竜として人々に知られている。
    • 西方大陸の守護竜:ディーベリオン
    • 中央大陸の守護竜:未登場
    • 東方大陸の守護竜:未登場
    • 諸島列島の守護竜:未登場
       
  • 七人の魔女
     伝説として人々に語り継がれてきた魔女たちのこと。
    • 自然を守護する『戦慄の魔女』
    • 世界の理を司る『叡智の魔女』
    • 万物の魂を喰らい尽くす『魂喰の魔女』
    • すべての思い出を奪い去る『空白の魔女』
    • 運命そのものを書き換えてしまう『運命の魔女』
    • 想いを絶望の力に変える『代償の魔女』
    • 世界そのものを破壊しようと目論んだ『破滅の魔女』
       
  • 星の意思
     神々の円卓24柱を始めとした惑星『ラァ・ファシェール』に存在する神々の総称。
     
  • 天空の三姫神(シャルヴィーゼ)
     世界の始まり、まだ空が生まれて間もない頃に不安定な大空を見守らせるために原初の神であるティアランティーナから遣わされた3羽の鳥の女神。
    • 一番鳥は希望を紡ぐ女神シャルン
    • 二番鳥は大気を担う女神リゼヴィア
    • 三番鳥は再火の女神アンジェ
       
  • 吉星(ベネフィック)
     古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。東方の空より紫色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に希望の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、幸運の兆しを意味している。
     
  • 凶星(マレフィック)
     古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。西方の空より紅色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に破滅の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、災禍の兆しを意味している。
     
  • 双星
     吉星と凶星、二つの星を総称する際に用いられる呼称。二つの星が天空の頂点に交わる時、新たな世界が切り拓かれると語り継がれている。
     
  • 美の神アールヴ
     美の神、または芸術の女神として語り継がれている。農耕の神セントレオンから贈られた陶器に水を入れることで水鏡として愛用していた。現在も石像や絵画には水鏡を持った姿で描かれている。
     
  • 狂奏の神フォルテ
     旋律の神の中でも特に荒々しい音色を司る存在。持ち前の楽器は木製の巨大なハープ。
     
  • 第3次ティアベール大戦
     物語開始の約24年前に勃発。原因は中央大陸側が西方大陸側で研究していた古代魔法についての情報を秘密裏に奪い去ろうとしたことによる。初期段階では和解の道をお互いに取ろうとしていたが、突如と中央大陸側のヴィアンツ国が宣戦布告。これにより、両大陸間で大規模な戦争が巻き起こる。その後も東方大陸並びに諸島国家を巻き込んだ世界大戦に発展し、以後4年間は各地で争いが続くこととなる。また大戦開始から3年後に西方大陸側であったトリトス国が中央大陸側に寝返り、ディズリッド国を強襲。大戦終了から20年経った現在も両国間では冷戦が続いている。
     なお、双方が戦争を行った真意に関して西方大陸側は「中央大陸側の勢力が錬金術に魔術を交えることにより、いずれは星そのものを呑み込まんとし、世界の脅威となり得る」。一方、中央大陸側は「西方大陸側の勢力が魔術では飽き足らず、古代魔法にまで手を出し、いずれは世界そのものを支配・独裁する危険性を孕んでいる」と公言している。お互いの文化と思想の違いから生じてしまった浅ましい大戦だったと戒め、現在は外交などを通じて魔術並びに錬金術双方の共通理解が推し進められている。
     以下は大戦時の各国家関係。
    • 西方大陸側(魔法魔術主義)
      ディズリッド国ティンベル国ティジェリック国西ターシャ国(現在オリシス国)北メイアール国(現在メイアール国)
    • 中央大陸側(錬金術主義)
      ヴィアンツ国オリヴェント国ストゥルム国カラヴァーン国東ターシャ国(現在ターシャ国)南メイアール国(現在ユノアール国)トリトス国(大戦開始3年後、西方大陸側から寝返る)
    • 永世中立国
      リオネア国アインクルト国
 

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楓麗作者のtwitter【月宮楓麗@小説家になろう】

作品へのコメント欄 Edit

  • はじめまして、こちらのサイトでページを作りました。ご意見ご感想や質問などありましたらお気軽に言ってください。 -- 楓麗? 2015-11-10 (火) 15:28:07

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