ノベルズストーリー のバックアップ(No.3)


あらすじ Edit

「ドラグーンハーツ」、「ブラッドフィーリング」、「無窮の鞘」、「見えない胎児」…………全ての物語が今、一つになる。
無数の戦争と混沌を体験した世界に今日、一時の平穏ともいえる日々が生まれ始めた。
白紙の紙束を片手に空想に耽り、その平穏を享受する少年が一人。いつかその紙束が自身が生み出した物語で満たされていくことを信じ、少年は日々を気楽に生きていく。
小説家を目指した少年の別れと出会い、そして成長の物語。【完結】

この作品は前作達と設定的な繋がりはありますが、この作品単体でも内容は十分に理解できるものとなっています。空いた時間にでも読んでいただければ幸いです。

主な登場人物 Edit

●ティティ・ブラウンド  十七歳・B型・主人公・使う武器:ナイフ:

 小説を書く事や空想が大好きな少年。召喚術の授業においては単位に影響しないことをいいことにサボりがちであり、もっぱらその時間は自身の執筆や想像にあてられる。その物語、小説好きは自身の召喚物に対しても影響を与えており、呼び出した召喚物をある小説の真似としてNノベルズ・Mモンスターと呼称している。前述の理由で召喚術が得意とは言えないが、体術は人並み以上にある模様。
「最強の小説家」を目指していると自称するものの、その最強の定義はかなりあやふやでどういったものを指しているのかも不明であり、自身が未熟なのも相まって誤魔化すことが多い。

○N・M群
 ティティが呼び出せる主な召喚物達。共通する特徴として互いの身体を吸収し合う事が出来、変態する事が出来る。また、その組み合わせで様々な効果を発揮する事が可能。

・ナナシ

 灰色の斑入りの毛並みを持つ、猫型の召喚物。ティティの相棒的存在でもあり、日常的にも繋がりは深い。猫と言っても人一人を乗せられるほどの体格を有し、額の紋章に鋭く尖った黒い牙、深い青の瞳を持つ。また、体格はある程度調整できるらしく、普段は子猫並みの大きさでいる事が多い。常に酔っぱらっているような雰囲気を持つ。

・リショウ

 長身の男性の姿をとった、人型の召喚物。不気味な獣の頭蓋骨を頭にかぶり、主に体術を駆使して戦闘では活躍する。加えて猛虎に変身する事も出来、戦闘面ではティティによく頼られる場面も見られる。寡黙で反応に乏しい。倒されてしまった際の精神負荷が比較的軽めであるという特徴を持ち、戦闘力も相まって扱いやすい。

・シロ

 紳士服のようなものを着用している、落ち着きのない白兎。普通のウサギと比べるとやや大きく、二足歩行する事もできる。首から時計をぶら下げているが、針が常に同じ時刻に固定されている事から実用面は皆無。召喚された際に即座に術者の魔力を回復させ、以後も断続的に魔力を供給する性質を持つので展開の要となり得る。

・ラッシュ

 黄金の毛並みに立てられた耳が特徴的な、大きな犬型の召喚物。魔力による身体操作とその付与に長けており、高速で繰り出される一撃離脱と仲間に施す付与魔法によって怒涛の勢いで敵を圧倒する事が出来る。召喚の際の魔力消費が少なく、かつ倒された時に消費した魔力がほとんど還元される性質を持つので展開の繋ぎとして優秀。凛々しい風貌とは裏腹に温和な性格であり、人に良く懐く。

・コジロク
 髪を後ろで束ね、刀を操る男の姿をした人型の召喚物。背中に短刀が計三つ、刀身が埋もれるほどに突き刺さっているのが特徴。倒され術者に還元、蓄積された召還物の魔力に応じてその性能を高める事が可能であり、その本質を見つけるまでティティ自身も扱いに苦労した経験がある。

・ロストマン

 顔以外の全身をコートと包帯に包んだ、人型の召喚物。眼球が存在せずその双眸の奥には赤い光が揺らめいている。一時的に透明になれる性質と、攻撃した相手の魔力を汚染する能力、召喚物を倒した時に与える相手への精神負荷を増大させる能力を持つ。召喚に使用する魔力が大きいものの攻撃的な性能であり、ティティの召喚物の中でも切札的な扱い。

・バリス

 蒼い身体と翼に黄色の縞模様、大きく尖った紅い爪をもつ竜型の召喚物。召喚物の中でも伝説級の存在とされるドラゴンにいつかなるのではないかとティティが期待をかけているだけあり、彼の中で最もお気に入りの召喚物である。空を飛行すると同時に炎を吐き付ける事もでき、自分を除く既に召喚されている召喚物の数だけその力を向上させる性質を持つ。

●ショウシ・シキータ  十七歳・AB型・使う武器:弓矢:

 ティティの級友であり、召喚物の操作が苦手な埋め合わせとして体術を駆使する彼とは反対に、苦手な弓を補う形で召喚物を利用する戦い方をする。面倒臭がり屋なこともあり、時にはティティと共に授業をさぼる事も。小説自体にはあまり興味がないものの、院生活で長年の付き合いがあるティティとは仲が良い。
 召喚物の特徴はいずれも拘束具を装備し相手の自由を奪うことに長けている。

●シエル・ルミライス  十七歳・O型・使う武器:サーベル:

 のんびりした性格で子供の頃から絵を描くことが好きな少女。その模写対象はもっぱら空を始めとした風景画である。かつてティティとはいつか彼が書いた小説の挿絵を描くことを約束した仲であり、その影響もあって人物画を描く事にも少しずつ手を伸ばし始めている。
 扱う召喚物は翼以外が剥き出しの骨で構成された鳥類であり、飛行能力に優れている。

●シュタード・サイエン  十七歳・A型・使う武器:素手: 

 自信過剰気味で意地っ張りな少年だが、逆にその性格が災いし周囲からいじられたりおちょくられたりすることが多い。愛称はタード。成績は優秀で召喚物をその身に宿す類の召喚術師でもあり、実力は高い。何かと絡んでくるティティ達を邪険にするも、仲は悪くない。
 召喚物は複数の獣が融合したような見た目であり、身に宿した場合の姿もそれに反映される。

●フォンス・ウィクリアム  十九歳・A型・使う武器:素手:

 物分かりのいい青年で、ティティ達の良き理解者。感情の起伏があまり激しくなく、何も考えていないようにも見えるが、実技と筆記共に成績自体は上位を占める。召喚術師の中では希少な召喚物をそのまま召喚する事もその身に宿すこともできる術師であるが、本人は割とどうでもいい様子。
 使役する召喚物は二対の尾に三つ目のトカゲを連想させる姿をしている。

●シクス・モンド  十六歳・B型・使う武器:素手:

 シエルと仲の良い、明るい少女。実技や体育を除いた授業はあまり得意ではなく、常に身体を動かしたがっている。召喚物の操作に長けており、下手に自身で追撃することなく召喚物だけを主体にして戦う戦術を好む。
 使用する召喚物は機械と入り混じったような肉体を持つ蛇であり、毒の霧を噴出できる。

●フィース・タイアバル  十五歳・O型・使う武器:片手剣:

 読書が好きで落ち着きのある少年。自身の召喚物の容姿が醜いという理由で、前の学院では同年代に避けられがちであり、元の性格も相まって友達もできなかった。それ故自身の召喚物を嫌い、召喚術の授業に対しても嫌気がさしている。
 操る召喚物は複数の目玉と口を持つ悪魔型であり、消滅した時に相手の魔力を穢す能力を持っている。

●クロテ・ツバイズ  二十六歳・A型・使う武器:素手:

 召喚術及びその実技を担当する、ソートラ学院の教師の一人。自分の授業をよくサボろうとするティティ達に手を焼かされ、連れ戻す為ならば手段を選ばない。召喚物をその身に宿す類の召喚術師であり、逃げる生徒を捕まえる手段の一つとして利用する事もある。クロテツと生徒からは呼ばれている。
 召喚物は天狗のような姿をしており、素行の悪い生徒からはあらゆる意味で恐れられている。

●スカラ・グリーズ 二十二歳・B型

 切れ長の瞳に薄い笑みが特徴的な、素性がよく分からない青年。他の人からの質問や身の上を話す時に不思議な事を言うことが多く、その真意は定かではない。召喚に物珍しい反応を示すことも少なくなく、召喚術に強い興味を持っている。小説を書くという事でティティとは知り合いになり、交流を深めていく。

●アース・リグレル 二十三歳・A型

 生物文字を巡る争いで劇的な活躍を見せ、生きる伝説として知られている召喚術師。召喚物をその身に宿すことも召喚する事も出来、伝説級の召喚物であるドラゴン……白き竜を使役しているとも言われている。かつてティティのいる町に訪れた際、ティティは自作の小説を手渡しているが、それは彼にとって軽い黒歴史である。

設定 Edit

全ての元素と時間、空間を含むと言われる神の魔法陣……生物文字。
全ての生物を死に至らしめる青黒い霧を放つ呪の魔法陣……死滅文字。
対局する二つの陣が存在する世界。それらを巡る無数の争いと混沌を経験した世界ラマリアに、一時の平穏が訪れていた。

作者名 Edit

四面楚歌

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ハイファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード R15 残酷な描写あり 成長 出会い 別れ 異世界 召喚 召喚師 戦争 平行世界 心の闇 ドラグーンハーツ ブラッドフィーリング 無窮の鞘 見えない胎児

この作品のここがオススメ! Edit

過去作品の要素を融合させたような内容なので、前作を見てくれた人でも楽しいと思わせるような要素があるかもしれません。主人公が小説好きなので、読み手によっては共感部分もあると思います。

リンク Edit

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