マッドサイエンティストと遊ぼう! のバックアップ(No.4)


あらすじ Edit

 二十一世紀後半の日本。こんな都市伝説があった。
 東京都安楽市絶好町にある、雪岡研究所なる場所。
 そこにいるマッドサイエンティストの改造手術を受けると、超常の領域の力を得られるという。

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 ただし、力を得る代償として、マッドサイエンティストの実験台となる必要があるために、
 失敗して命を落とす危険性も有れば、化け物にされる事もあるとかないとか。

 力を必要とする者が藁にもすがる思いで、ただ単純に超常の力に憧れる者が新たな世界を覗きたいという好奇心で、
 人生に行き詰った者が最後の一発逆転を賭け、はたまた自殺願望者がやけっぱちで――
 様々な想いを胸に秘め、今日も雪岡研究所に実験台志願者が訪れる。

主な登場人物 Edit

・雪岡純子
 マッドサイエンティストな主人公。アッパー系だがアッパー系すぎて笑顔で人を殺す愉快な女の子。負の感情を滅多に見せない。
 裏通りにおいては生ける伝説の一人に数えられ、危険人物扱いされている。『ユキオカブランド』という名の武器兵器ブランドを確立し、主な資金源としている模様。
 マッドサイエンティスト業界でも『三狂』の一人として数えられ、多くのマッドサイエンティスト達に畏敬の念を抱かれている。
 自分から力と引き換えに実験台となる事を望む者と、自分と敵対した者以外は実験台にはしないという自己ルールを決めている。人体実験はしても動物での実験は行わない。
 慢性的な実験台不足に悩み、わざと敵を作って煽り、自分に攻撃させるように仕向けることで、実験台確保を目論む。
 特撮ヲタで、戦隊ものが大好き。その趣味を実験台にも反映し、ヒーローや怪人に改造する。

 

・相沢真
 純子の専属の殺し屋という立場。裏通りでの通り名は『雪岡純子の殺人人形』。
 良識を備えた真面目な性格で、純子が人体実験を行うことに反発を抱き、何かと邪魔をする。
 アバウトで、無自覚に他人を振り回すタイプ。背が低いことは多少気にしている。
 親から受けた歪な教育の結果、感情をうまく外に出しづらくなってしまい、いつも無表情だが、実際は情緒豊か。
 殺人を行った後に異常性欲が沸き起こり、その処理のために女を抱かずには収まらない愉快な体質の持ち主。
 プロレスとラノベが好き。これらを否定されるとムキになって反論する。

 

・雫野累
 最強の妖術師として超常関係では知られているが、対人恐怖症でヒキコモリという愉快な子。
 性格はネガティヴで嫉妬深い。人の体温に依存して、気に入った相手は男女問わず抱きつく。実際両刀使いでもある。
 普段は大人しいが、戦闘や修羅場を好む。普段はたどたどしい物言いだが、本気モードになると淀みなく喋る。
 裏通りの住人には心を開く。世の中の一般人が自分とは別の生物に見えるので、表通りの住人には心が開けないでいるが、ヒキを克服しようといろいろ頑張っている。
 裏通りの住人が集う酒場『タスマニアデビル』にて、ピアノ弾きのバイトをしている。
 好きな時間帯は夜。好きな天候は雪。趣味は絵を描くこと。

 

・雫野みどり
 記憶と能力を備えたまま転生する秘術を編み出し、大人になる前に自殺と転生を繰り返している。度の過ぎた享楽主義者。
 宗教団体の教祖に収まり、世界は自由な遊び場であるが故、欲望の赴くままのことをしろと説く。
 自分の精神を他人の精神と直結させて、自分の精神を他人の脳内嫁にするという愉快な力も持つが、他者の心を読む生来の力を快くは思っていない。

 

一章
・柴谷十夜
 中性的で大人しそうな容姿の中学二年生。劣悪な家庭環境にあり、常にネガティヴな気持ちを引きずり、父親に殺意を抱いている。
 基本的に受身。幼馴染で親友の晃に依存しがちだが、晃と正反対な性質故に、二人はそれでバランスが取れている。

 

・雲塚晃
 十夜の幼馴染で親友。やんちゃで表情豊かで愛嬌に満ちている少年。
 思い立ったらすぐ行動する、非常にアクティヴな性格。頭の切り替えが早い。わりと暴走しがちでもある。
 享楽的かつドライ。突拍子の無い発言が目立つ。裏通りと、安楽二中の伝説となっている真に、強い憧れを抱く。

 

・岸部凛
 フリーの始末屋。二十歳。長身長髪の美女。重度の中二病で、レズっ気もある。黒い色を好む。
 ファザコン。父親が殺人罪で捕まってから、世の中の法や倫理全てに反感を抱くようになった。
 手強い相手との戦いを望み、力への渇望も貪欲。極めて不義理で、仕事をすっぽかすことも多々あるので、裏通りでの評判は最悪。
 生来の能力として、他人のオーラが様々な形で見える。
 純子によって妖術師町田の脳の一部を移植され、その術の力を行使する。町田の意識は常に凜の中にあり、脳内で両者で会話をしている。

 

・町田博次
 空間の隙間に入る妖術師の家系であり、要人警護などにあたってきたが、後継者を育成する前に、余命数ヶ月を宣告される。
 流派を絶やしたくないとして、雪岡研究所の門を叩いた結果、凜の脳へと己の意識と能力が移植されることになる。
 凜とは対照的に生真面目な性格。

 

・マイク・レナード
 快楽提供組織『ホルマリン漬け大統領』の大幹部。道化を模した仮面を被った黒人。
 常におどけた態度と喋り方で人と接する。日本語は片言。

 

・奥村誠人
 ホルマリン漬け大統領の幹部。第七支部長。表通りの顔は奥之村百貨店の会長。
 裏通りの仕事で私服を肥やし、なおかつホルマリン漬け大統領のイベントも楽しむ。

 

二章
・天野弓男
 二十五歳。眼鏡をかけていて小柄で童顔。
 数多の国を渡り歩き、独裁者の圧政に苦しむ国民や、少数民族の解放活動に務めてきた伝説の革命家。
 いちいち解説口調の独り言が多い。常に敬語。たまに慇懃無礼。
 雪岡研究所で改造され、大量の霊を同時に使役する力を得ている。

 

・四十万鷹彦
 二十五歳。弓男の相棒。弓男とは中学生時代からの付き合いで、共に裏通りに堕ちた。
 ひょうきんな性格で、表現がいちいちオーバー。
 髭面は本人曰く、前世紀の革命家チェ・ゲバラをリスペクトして真似てみたとのこと。

 

・月那美香
 始末屋とシンガーという二束の草鞋を履き、それを公言している。未成年でありながら酒の一気飲みを行う悪い子。
 常に叫ぶようにして喋る愉快なキャラ性のおかげもあって、アイドル的な人気を博しているが、本人はアイドル扱いされると怒る。
 自分が痛い子と自覚しつつも、痛い子をやめられず、痛い子であることにコンプレックスを持つ。
 運命操作術の使い手。ささやかな偶然を呼び寄せて、その効果を巧みに利用して危機を乗り切る。

 

・蔵大輔 
 武器製造密売組織『破竹の憩い』のボス。死の商人としては中堅クラスだが、少しでも組織の力をつけようと頑張る。
 肩幅が広く胸板も厚い。誠実な性格で、苦労人。

 

・福田重
 『破竹の憩い』に雇われているマッドサイエンティスト。嫌味や皮肉をよく口にする。純子に対抗意識を抱く。

 

・柿沼喜一
 破竹の憩いのナンバー2。卑屈で臆病。出世欲と権力欲の塊。

 

三章
・雲塚杏
 フリーの情報屋。いつもサングラスをかけている。自分の仕事に誇りを持っているが、能力や容姿にはいまいち自信が無い。
 麗魅を相棒かつ親友として尊敬し誇りを抱く一方で、引け目にも感じている。
 絵や音楽や詩など、芸術を好む。自らも絵を描く。累とは麗魅の紹介で友人関係になった。

 

・樋口麗魅
 フリーの始末屋。抜く手も見えないほどの神速の早撃ちを行う事から、霞銃の麗魅という異名を持つ。
 杏とは親友。累とも友人関係で、杏に紹介する。
 猫背。アバウトな性格で、思い切りのいい行動を取る。

 

・橋本美穂
 芥機関にて実験台にされている十七歳の少女。二人兄弟大家族の長女で、面倒見のいい性格。
 人よりは根性があるが、普通のレールから外れた世界に踏み込んだ事には、かなり参っている。

 

・金町武郎
 芥機関にて実験台にされている十八歳の小太りの少年。明るい性格。

 

・中村國男
 芥機関にて実験台にされている青年。少々斜に構えた感じの男。

 

・星炭亜由美
 星炭流呪術の当主。二十歳。ポニテにしていてなお、髪が地に届きそうな程長い。
 星炭流呪術の復権に必死であり、そのためには全て犠牲にして良いと考える。

 

・小池隼人
 星炭流呪術の高位術師で、参謀格。百歳越えの老人。
 星炭流呪術に忠義を尽くす一方で、国家を憂う国粋主義者でもある。

 

・江川昌子
 十六歳。星炭流呪術の高位術師。亜由美のお付き役で、亜由美とはズーレーな間柄。

 

・真鍋学
 星炭流呪術の高位術師。

 

四章
・睦月
 殺し屋組織『掃き溜めバカンス』の一員。男装の少女で、喋り方も男のそれ。頭髪はくせっ毛だらけ。
 十代の少女を見ると抑えられない殺人衝動に駆られる。定期的に十代の少女を殺さずにはいられない。
 かつては沙耶というう名の少女であったが、母親に監禁DVされた結果、救いを求めて睦月という別人格を作った?
 純子に『アルラウネ』なるものを移植された結果、超強力な再生能力を持ち、体内には自分の意志で自由に動く擬似生命体『ファミリアー・フレッシュ』を潜ませている。
 ファミリアー・フレッシュには、再生能力と思考能力が備わっているが、自我の有無は不明。
 睦月の命令に従う形で動く。睦月から離れていても生きていられるが、栄養の補給が必須。
 一体を作るのに、かなり時間がかかる。現在は、刃の蜘蛛、鞭の蛭、針金虫。雀の四種類を持つ。

 

・田沢健一郎
 42歳の博徒。掃き溜めバカンスの古株。しばらく組織を離れていた。
 いつも着流し姿で、前時代のヤクザ風な外見。豪放磊落な人物。
 飛び道具を好まず、長ドスを得物とする。場合によってはガスを用いて、敵の銃を封じる。

 

・加藤達弘
 掃き溜めバカンスのボス。八十代と思われる。
 かつては伝説の殺し屋と呼ばれて畏怖された存在。特に米中大戦時に、世界を股にかけて活躍した。
 現在は病魔に蝕まれている。
 行き場の無い者を組織へと拾い上げ、組織の者は家族より強い絆で結ばれた間柄とする。

 

・大谷英雄
 掃き溜めバカンスの一員。二十三歳。睦月と並び、掃き溜めバカンスの双璧と呼ばれる凄腕の殺し屋。
 古いギャングを彷彿とさせる白スーツ姿。背は低い。
 睦月とはよく喧嘩をする。

 

・高田彰人
 掃き溜めバカンスの一員。十九歳。短気。
 子供の頃からのチック症で、左目だけを異様に瞬きを繰り返す。
 鋼線を使った暗殺を得手とする。

 

・劉偉(リュウウェイ)
 掃き溜めバカンスの一員。身長2メートル以上あり、坊主頭。異常なほど顔が縦に長くアーモンド型。
 「ん」「ん!」としか言わない。気孔の使い手。
 米中大戦時代、子供の頃に加藤に助けられて以来、加藤に恩義と尊敬を抱いている。

 

・佐治卓也
 掃き溜めバカンスの一員。十八歳。愛想がよく礼儀正しい。真奈美の恋人。
 真奈美と運命を共にする事を選び、裏通りへと堕ちる。
 婦警の佐治妙が姉だが、家族とは疎遠になっている。姉は卓也を更生させようとしている。

 

・森田真奈美
 掃き溜めバカンスの一員。十八歳。卓也の恋人。
 かつて睦月に襲われ、それをきっかけに睦月を掃き溜めバカンスに引き込んだ張本人。
 中ニの時に事故にあい、輸血の際に吸血鬼ウイルスに感染し、吸血鬼となる。
 裏通りに堕ちて、卓也と共に掃き溜めバカンスに所属する。

 

・則夫
 違法ドラッグ販売組織『肉殻貝塚』の一員。軽度の知能障害を持つ二十一歳。頭髪の無い巨漢。
 純粋で愛想がよく、組織内でも親しまれていた。

 

・お母様=鈴木郁恵
 沙耶=睦月の実母。沙耶を幼い頃から監禁虐待し続けて育ててきた。他にも何人もの子供を虐待して育てている。

 

・佐治妙
 安楽市安楽警察署の婦警。身長2メートルを越える全身筋肉の鎧で覆われた大女。

設定 Edit

 二十一世紀後半の日本。

『裏通り』と呼ばれる裏社会が巨大化し、日本の産業と雇用を支える程に至る。暗黒都市と呼ばれる裏通りの住人が多数集まる都市があり、物語の主な舞台である安楽市も暗黒都市。
 裏通り発生の原因の一つは移民政策による治安の悪化。旧極道系組織の大半が廃れ、抵抗勢力として裏通りが出来た側面も有り。
 警察と裏通りのパワーバランスは一般的には警察>>>裏通りだが、都市によって事情も異なり、権力者と繋がる大組織は警察に圧力をかけることも多々。

 自然化環境保護の名目のための規制強化により、全世界で科学の発展が停滞気味になる。故に社会に背を向けたマッドサイエンティストが増えた。

 十年前に冥界、幽霊、転生といったものが科学的に実証され、世界中で公認されている。これらが実証された事によって、「死んでも来世が有る」と、自殺者の数がはねあがり、殺人事件も増えた。

 三十年前に米中大戦が勃発し、それを機に日本と中国は国交断絶している

作者名 Edit

ニー太

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル 空想科学〔SF〕
キーワード R15 残酷な描写あり ハードボイルド 異能力バトル 近未来 SF 復讐 ブラックユーモア エンターテイメント 三人称 ダーク 女主人公 群像劇 ライトノベル 非テンプレ

この作品のここがオススメ! Edit

反社会的世界観、ダークな展開、ブラックユーモア、超常バトルものが好きな人向け。
非テンプレ作品。

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作品へのコメント欄 Edit


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