天蓋世界フォーダーン 第1部 鋼翅の魔女 のバックアップソース(No.1)

*あらすじ [#qefae778]
『 ――少年のもとに、少女は堕ちてきた――

 魔法の世界、「フォーダーン」。その地を四分する「西王国」の王女殿下の筆頭侍女にして15歳の美しき魔法使い、リリナはある物を、そしてそれを持つ人物を探しに「地上世界」へと転移してきた。
 だが、リリナを、そして彼女とその主が陥っている苦境を利用しようと、「帰還社」のエージェントが彼女を拉致しようと魔の手を伸ばす。

 中学1年生、高橋悠太は登校拒否児である。深夜徘徊のさなか、偶然居合わせた彼のもとにリリナは堕ちてくる。行きがかり上彼女をかくまうことになった悠太は、リリナに振り回されながらも、少しずつ心を通わせていくのだった。

 だが、事態は決して少年少女に安穏を許さない。
 帰還社とリリナ、そして彼女を守るのだと決意した悠太。
 決戦が迫る――。

 魔法と魔剣、魔法の靴、そして魔法の鎧。 人智を超えた戦いが、満月のもと、火蓋を切って落とされた!』

*主な登場人物 [#v6162963]

『高橋悠太 13歳 

ごくごく普通の中学生。
だが心の中には鬱々としたものを抱えている。その主な理由は中学受験を失敗したからだ。
 普通に頑張って、普通に落ちた。両親は普通にがっかりしたし、妹は普通にからかったりもしたが、今は(中一の夏休み)淡々としたものだ。
 しかし彼だけは悶々としたまま一学期を終える。中学生になってからの深夜徘徊。しかしこの場合はそのままの意味だ。ただ黙々と深夜放送を聞きながら歩き回るその日、少女が空から降ってきた。
 巻き込まれ型主人公。
 問題は何もない。のが問題か。彼の問題点は自分の意志で歩き出すことを決めることだ。


リリンボン・ゼ・クシャーナ・エンリリナ 14歳 

 エルメタイン姫の侍女。子爵家の一人娘。そしてなかなかの魔術師。 
 文句なしに有能な少女。であるが、そのことを鼻にかけているきらいがある。
 白い肌に長い黒髪。折れそうなくらい細いからだ。黒目がちな瞳の美少女。
 所謂ツンデレ、というかそもそも地上人を一格下にしか見ていないのでツンどころの騒ぎではない。
 王国は階級社会であり、それもかなりうまくいっている階級社会で、その上層1パーセントに住むこの少女が偏見を持つのは仕方のないことである。
 彼女は旅を通じて、人の持つ普遍的なものに心を開いていくことになる。


羽生秋人 30歳 

 およそ300年前に地上へと堕ちてきた真世界の住人の子孫。その子孫たちで構成された「帰還社」に属している。
 元々の生まれが賤民であるということで、荒事を行うエージェント(非正規雇用だ)でしかない。もちろん彼はあまり真面目に勉強も就職活動もしなかったというのが悪いのであるが。
 あらゆるものを切り裂ける二次元の刃を持つ「呪霊刀」を所持する。
 彼は悲観している。絶望とまではいかないが、それに近い感覚を持つ。そしてある意味その場所に安住している。だが全くの偶然は彼に、まず義務を要求させられる。命がけで戦え、と。
 そのことに彼は応えらるのか?


グリーエルナーサ・ファル・グ・エルメタイン 23歳 

「西王国」の第一王女。
女王を認めていない王国にあって、王位継承権を持つ婿を「選ぶ」権利を有している。
しかしその権利を行使しないことを行使して、王国に王は不在である。
褐色の肌に燃えるような赤い髪。超ド級の美人で、メリハリの利いたナイスバディの持ち主。


伊藤駿介 30歳 

 秋人のパートナー。
 動けるデブ。15メートルの垂直ジャンプ、時速60キロの巡航速度、2センチの幅があればビルでもなんでも立ったまま登れる「ばね脚」を所持する。
朗らかで後先をあまり考えない楽天家。
偽悪者の相棒に苦労させられているが、彼もまた善き人である。』

*設定 [#tb69a128]

『天はなく、頭上に森界「水晶の杜」をいただく閉鎖した世界フォーダーン。
 太陽と月は神の山ウライフより出でて龍道を歩む。
 その麓にある西王国、その王国は森界より年に数度落ちてくる神果「ピンダルゥ」によって潤っていた。』

*作者名 [#s181b13c]
『渡辺九月』

*ジャンル・キーワード [#ab489401]

ジャンル 『ファンタジー』
キーワード 『ボーイ・ミーツ・ガール バトル』

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『描写とストーリーを楽しむ』
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*作品へのコメント欄 [#d318d95a]
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