異世界駅舎の喫茶店 のバックアップ(No.7)


あらすじ Edit

蒸気機関車の汽笛が鳴り響く駅舎と、そこ併設された喫茶店が主な舞台。ある事情で異世界に転移し“駅長代理兼マスター”として働く主人公とその連れ合い、そして駅舎や喫茶店を訪れる人々との交流を描く。

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とある世界のとある街にある一軒の駅舎。
街と街とを結ぶ長距離列車のターミナルであるこの駅には、一日数回、蒸気機関車の汽笛の音が鳴り響く。
最近では列車を利用するお客様も徐々に増え、街の中心部からはやや離れた場所にあるこの駅舎にも様々なの想いを抱えたお客様が日々訪れていた。

この駅舎を訪れる人々の憩いの場となっているのが喫茶店『ツバメ』。
この駅に住み込みで働く“駅長代理”のタクミが、連れ合いのニャーチとともに始めたものだ。
営業時間は朝と昼の2部制。朝は定番のモーニング、昼は3種類のランチセットが看板メニュー。
ドリンクはぜひ当店特製シナモン・コーヒーをお試しあれ。

今日も日が昇り暖かな日差しに包まれる頃、駅舎と喫茶店の普段通りの一日が幕を開ける――。

※更新は毎月“8の付く日(8日/18日/28日)”を予定しています。
※初めての本格連載作品です。暖かく見守っていただければ幸いです。

主な登場人物 Edit

■タクミ(人間)
ハーパータウン駅の駅長代理 兼 喫茶店『ツバメ』のマスター。“こちらの世界”に迷い込んだ本作の主人公。
 
■ニャーチ(亜人ネコ目)
ハーパータウン駅の清掃係 兼 喫茶店『ツバメ』の看板娘。タクミと共に“こちらの世界”に迷い込み、その際にネコ耳が生える。早起きは苦手。暗視ができる。
 
■“駅長”(人間?)
ハーパータウン駅の駅長。氏名、年齢、正体は全部不詳。“こちらの世界”に迷い込んだタクミとユウ(ニャーチ)の第一発見者。
 
■ロランド・アルバレス(亜人ウサギ目)
喫茶店『ツバメ』の調理アシスタントの少年。ハーパータウンのポートサイド出身。
ツンツンの銀髪からウサギ耳がぴょこんと飛び出ている。体力には少々自信あり。 

設定 Edit

■“こちらの世界”
 タクミとユウ(ニャーチ)が飛ばされてきた世界。 いわゆる並行世界の一つであり、現実世界とは気候や文明の発展が異なる。現実世界で比較するのであれば、産業革命後期となる19世紀中盤(1850年前後)に相当。蒸気機関は実用化されており、石炭がエネルギーの主力になろうとしている。水道は概ね整備されている。
 建物は石造り、レンガ造り、木造建築等が中心であり、鉄骨造は登場していない。ただ、一部に鉄橋が登場し始めている。鉄道の交通網は未だ発展途上だが、都市内等の近距離では乗合馬車や馬車鉄道が主流だが、都市間を結ぶ長距離路線では蒸気機関車が利用されている。今でも大量の貨物輸送は海運が主力であり、港町はどこも非常に栄えている。
 
■“こちらの世界”の食
ハーパータウン近郊ではトウモロコシ粉を練って焼いたパンやトルティーヤ的なものが主食のほか、米(アロース)も一部では食べられている。米はインディカ米(長粒種)の系統。
一方、ハーパータウン近郊では“小麦(小麦粉)”がほとんど入手不可能。ごくわずかの輸入品はあるものの、非常に高価であり、常食は不可。
野菜、魚、肉は概ね現代社会の西洋文化で主に食べられているものであれば概ね手に入る。ハーブ・スパイス類も比較的入手しやすい。醤油や味噌といった『麹を使った食品』は入手困難。スペイン~イタリア料理とアメリカ南部~メキシコ料理が融合したような食文化が形成されている。

 
■“こちらの世界”の住人
“こちらの世界”では、人間だけではなく、獣耳や角が生えた亜人も普通に生活。亜人だからと言って差別されることはなく、日常生活に溶け込んでいる。亜人と元になる動物との能力は多少の関係性は見られるが「人間と比較してやや強い」程度のものである。(例:イヌ目は嗅覚がちょっとだけ良いが、匂いで足跡を辿れるほどではない。クマ目は標準的に多少力持ちだが、しっかり鍛えている人間の方が力があることはザラ。)
 
■ハーパータウン
”こちらの世界”で商業を中心に発展してきた自治都市のひとつ。産業革命に伴い、工業化が急速に進行。歴史的には中央部のセントラル・ストリートと、港と市場のあるポートサイドの2か所が栄えている。長距離列車のターミナルであるハーパータウン駅は2つの街区の中間に位置する。2つの街区とハーパータウン駅の間は馬車鉄道が敷設。

作者名 Edit

Swind

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ファンタジー
キーワード ファンタジー 異世界 鉄道 駅舎 料理 グルメ 喫茶店 食堂 ほのぼの アットホーム トリップ 転生 知識チート 短編連作

この作品のここがオススメ! Edit

異世界、食、そして人々の交流を描いた作品です。
一話完結型(たまに前後編あり)の短編連作形式の中で、話数の区切りごとに大きな流れを作っていければと思っています。

小説家になろうランキング最高位(総合)日間21位/週間35位/月間148位

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