天蓋世界フォーダーン 第1部 鋼翅の魔女
あらすじ
作品名は「天蓋世界フォーダーン 魔女と姫君の輪舞曲」に変更されています。
第1部 異世界『フォーダーン』からお姫様の命を受けてやってきた美少女魔法使いのリリナは、ひょんな偶然から引きこもり中学生、高橋悠太の家に居候することになります。
横柄な態度で悠太の生活を引っかき回すリリナ、しかしその一方で彼女を狙う秘密組織『帰還社』の暗躍がリリナの「ある目的」をさまたげるのです。
そしてとうとう、帰還社との対決が迫るとき、リリナは悠太に『魔法の道具』を与えます。それこそが、少年の冒険の始まりでした。
第2部では異世界『フォーダーン』へとやってきた悠太、そして帰還社のエージェントである羽生秋人、伊藤俊介の三人と、リリナ、そして麗しのエルメタイン姫の闘争と逃走の物語が始まります。
主な登場人物
高橋悠太 13歳
ごくごく普通の中学生。
だが心の中には鬱々としたものを抱えている。その主な理由は中学受験を失敗したからだ。
普通に頑張って、普通に落ちた。両親は普通にがっかりしたし、妹は普通にからかったりもしたが、今は(中一の夏休み)淡々としたものだ。
しかし彼だけは悶々としたまま一学期を終える。中学生になってからの深夜徘徊。しかしこの場合はそのままの意味だ。ただ黙々と深夜放送を聞きながら歩き回るその日、少女が空から降ってきた。
巻き込まれ型主人公。
問題は何もない。のが問題か。彼の問題点は自分の意志で歩き出すことを決めることだ。
リリンボン・ゼ・クシャーナ・エンリリナ 14歳
エルメタイン姫の侍女。子爵家の一人娘。そしてなかなかの魔術師。
文句なしに有能な少女。であるが、そのことを鼻にかけているきらいがある。
白い肌に長い黒髪。折れそうなくらい細いからだ。黒目がちな瞳の美少女。
所謂ツンデレ、というかそもそも地上人を一格下にしか見ていないのでツンどころの騒ぎではない。
王国は階級社会であり、それもかなりうまくいっている階級社会で、その上層1パーセントに住むこの少女が偏見を持つのは仕方のないことである。
彼女は旅を通じて、人の持つ普遍的なものに心を開いていくことになる。
羽生秋人 30歳
およそ300年前に地上へと堕ちてきた真世界の住人の子孫。その子孫たちで構成された「帰還社」に属している。
元々の生まれが賤民であるということで、荒事を行うエージェント(非正規雇用だ)でしかない。もちろん彼はあまり真面目に勉強も就職活動もしなかったというのが悪いのであるが。
あらゆるものを切り裂ける二次元の刃を持つ「呪霊刀」を所持する。
彼は悲観している。絶望とまではいかないが、それに近い感覚を持つ。そしてある意味その場所に安住している。だが全くの偶然は彼に、まず義務を要求させられる。命がけで戦え、と。
そのことに彼は応えらるのか?
グリーエルナーサ・ファル・グ・エルメタイン 23歳
「西王国」の第一王女。
女王を認めていない王国にあって、王位継承権を持つ婿を「選ぶ」権利を有している。
しかしその権利を行使しないことを行使して、王国に王は不在である。
褐色の肌に燃えるような赤い髪。超ド級の美人で、メリハリの利いたナイスバディの持ち主。
伊藤駿介 30歳
秋人のパートナー。
動けるデブ。15メートルの垂直ジャンプ、時速60キロの巡航速度、2センチの幅があればビルでもなんでも立ったまま登れる「ばね脚」を所持する。
朗らかで後先をあまり考えない楽天家。
偽悪者の相棒に苦労させられているが、彼もまた善き人である。
設定
天はなく、頭上に森界「水晶の杜」をいただく閉鎖した世界フォーダーン。
太陽と月は神の山ウライフより出でて龍道を歩む。
その麓にある西王国、その王国は森界より年に数度落ちてくる神果「ピンダルゥ」によって潤っていた。
作者名
渡辺九月(ワタナベクガツ)
ジャンル・キーワード
ジャンル ハイファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード 異世界転移 冒険 ファンタジー 少年 魔法使いの少女 サラリーマン 囚われの姫君 魔法の刺客 宮廷の陰謀 現代日本 エンターテインメント 星球大賞
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