鏡塔学園戦記 〜ウサギと独鈷杵と皆朱槍〜
あらすじ
「今、君は運命を選ぶことができる。確かに手の中にある宿命と、手を伸ばした先にある可能性によって」
わたしが与えたのはその言葉と、チェスの駒と、そしてそれをはめ込む錠前。ただそれだけだった。
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だがそれだけが、2人の少年と、龍脈渦巻く1つの学校の運命を変える。大きく局面を変じさせる。 ある少年は『騎馬』を乗りこなし、武と信義の道をひたすらに進んでいる。 ある少年は『歩兵』を手にした。 この2人と共にあるわたしは時州瑠衣。 |
主な登場人物
・桂騎習玄
鏡塔学園1年生。
帰宅部。かつては剣道部所属だったが、怪我を理由に引退。
無為を日々を送っていた冬、下宿先の一人娘、氏家みのりが落としたウサギ人形に取り憑いた、時州瑠衣と出会う。
『ルーク・ドライバー』と『ナイト』の駒をその契約の下受け取り、戦いに彩られた日々が始まる。
性格は温厚で義侠心にあふれ、滅多に怒ることがない。
その人柄上、一行のまとめ役となる。
一方で求道的で合理的な言動は、温和を超えて気味悪がられることもしばしば。
・新田前
鏡塔学園1年生として転校。帰宅部。
一見してキツめの美少女。なお、本当は少年である。
その実態は国家公認の暴力集団『吉良会』の構成員。
時州瑠衣の依頼を受け、実験用の『ルーク・ドライバー』と『ポーン』を譲渡され、瑠衣のサポートとして参戦する。
高圧的な態度で、習玄を素人と蔑んで排除しようとする。
・時州瑠衣
24歳。日本から古くから存在する陰陽師の名家、時州家の御曹司にして異端児。
魔道の追究に魅入られ、基本的な理念や現実をないがしろにする本家に反発し、西洋魔術や物理工学を修める天才。
錬金術におけるエネルギーの一元論をベースに、独自の理念を形成し一流派を立ち上げる。
科学もオカルトも得意分野な両刀遣い。
鏡塔学園における異変の調査、研究のために龍脈の鉱石を確保。それを利用するデバイス『ルーク・ドライバー』を開発するも、度重なる実験と接触によりその肉体が龍脈の異常に汚染される。
『ビショップ』の能力を使い、その精神をたまたま見つけたみのりのストラップへと移し替える。
女好きの変人で、多芸多趣味。あわよくば過剰なスキンシップをとろうと目論む。
だが、本質的には冷酷な人物。
設定
桂騎習玄が高校生として初めて迎える冬、私立鏡塔学園では人知れず異常な事態が学舎を浸食していた。
季節外れに生える夏の草花、行方不明者の続出、飛び交う紫陽花の花と共に現れる外套の魔人、そして理性を蝕まれていく生徒達……。
それらが大地を流れる龍脈の異常から生じていると断じるのは、謎の人形時州瑠衣。
習玄は結晶化した龍脈の『駒』と、それを装填することで武器を生み出す『ルーク・ドライバー』をそのウサギの人形から譲り受け、朱槍を振りかざして戦いに身を投じていく。
作者名
瀬戸内弁慶
ジャンル・キーワード
ジャンル ローファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード R15 異能力バトル ヒーロー 現代ファンタジー 学園ジュブナイル 特撮風
この作品のここがオススメ!
特撮的なギミックを取り入れた、王道と言えば王道の学園ファンタジーです。
あと、同作者他作品の例に漏れずヒロインがいません。というかなんか男がヒロインやってます。
基本的にワンサイドゲームはなく、手足と頭を尽くして必死こいて主人公達は敵を撃退していきます。
そういうのが好きな方は、何とぞお願いいたします。