クラウド・シュラウド
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あらすじ 地上三百メートルの空に張り巡らされた「シュラウド」。それは人と、人の手がおりなした物体を「消失」させる天蓋。 戒められた空の下、飛行機械を作る少女セルザが、 覆われた世界と閉ざされた心を解きほどいていく。 扉絵あり。 主な登場人物● セルザ(Selza)● 女/琥珀色の髪/オリーブ色の瞳/十六歳 レゼン洞窟の工房で暮らす経路技師。 ◆ ディザーツ・ルデル・ゴーシェナイト(Deserts Rudel Goshenite)◆ 男/赤い髪/緑の瞳/二四歳 アコード聖王師団の筆頭剣士。クロムヴェラの直属の部下。顔の右半分を仮面で覆っている。優れた剣技と判断力、そして身体能力を飛躍的に向上させる〈経路装束〉の力で、巨大なブリンドも一瞬で葬り去る。 ◆ メリエ(Meslier)◆ 男/くすんだ金髪/茶褐色の瞳/無精ヒゲ/三六歳 クロムヴェラの参謀役。煙草がないと生きていけない。左目に経路装置の片眼鏡をつけている。古い回転式拳銃を愛用。並外れた射撃能力を持つ。聖王師団員であるが、なぜか別組織である聖王国軍の緑色の軍服を着用している。 誰に対しても遠慮のない態度だが、人を評価する際もまた、性別年齢身分にとらわれない。めんどうくさそうな顔で仕事はきっちりこなし、弾薬代は完全自腹。出張で徹夜運転させるブラック上司に忠誠を誓い、青臭いところのある同僚をなんだかんだと気遣っている苦労人。 ● クロムヴェラ(chromvella)● 女/葡萄酒色の髪/碧玉の瞳/二八歳 美貌の姫君。アコード聖王と聖都カノイを守護する「聖王師団」の長。厳密には師団長ではなく、聖王から全権を委任された指揮代行。冷徹、果断、即行。「えらいおじさんっぽい話し方」をする。 ◆ オルフェ(Orphe)◆ 男/銀髪/紫の瞳/二十代前半と思われる 銀の竪琴を爪弾きながら、ヤソド村にふらりとやってきた吟遊詩人の青年。目にも鮮やかな真っ赤な衣装に羽つき帽子の眼鏡男子。人を食ったような態度で掴みどころがない。子供には優しい。 設定◇シュラウド 地表から比高三百メートルの上空に存在する、世界を覆う殻。力ある天蓋。 ◇オーニソプター 羽ばたき飛行機とも呼ばれる。昆虫や鳥のように翼を羽ばたかせることで空を舞う、飛行機械。 ◇神授球スフィラ 親指と人差し指でつくる円と同じくらいの、青く透明な球体。光に透かすと、流動する気体が内包されているのを認められる。 ◇経路装置 入力、制御、記憶、演算、出力のいずれかの機能、またはそれらをあわせ持ち、さまざまな事象を起こすことができる装置。大地や河床から産する神授球スフィラを動力源として作動する。 ◇ブリンド 変異生物。野生の動物がスフィラを取り込んで突発的な進化を遂げたもの。 作者名ひかわ浅葱 ジャンル・キーワードジャンル ファンタジー この作品のここがオススメ!丁寧な筆致で描かれた優しく格調高い作品です。該博な知識によって構成された壮大な世界観の中で、魅力的なキャラ達の繊細な心の機微を楽しむことが出来ます。 リンク小説家になろうの該当作品に飛ぶ 作品へのコメント欄 |