深淵のジークフリート
あらすじ
二人の「私」が紡ぎ上げる物語。
「神」とは、「世界」とは。
偽りの世界に転生した二人は、
それぞれの道を歩き続け、
それぞれの答えを求めていく。
二人が最後に出会う者、それは……。【完結】
主な登場人物
基本的に誰も彼も正体は謎です。
徐々に解き明かされていきます。
- 私(男):
サブタイトルに「甲」と記載されているパートの「私」
セリフでは「俺」となる。
雷系魔法も使える魔法剣士。
主武装は片手剣 +盾。サブ武装は両手剣 。
基本スペックが高すぎて並の怪物では相手にならない。
アイオーン級が相手になるとさすがに手が出ない。
キツネのケプトアルパ(後述)とセットで行動しているが、ケプトアルパは基本的に何もしない。
- 私(女):
サブタイトルに「乙」と記載されているパートの「私」
セリフでは「アタシ」になる。
炎系魔法もちょっと使えるが、基本的には殴りかかる。
主武装は超長剣 。サブ武装として蛮剣 +盾。
突撃吶喊型だが、こう見えても基本スペックは高い。
アスタルテ(後述)とセットになって、真価を発揮する。
- ケプトアルパ:
私(男)と行動を共にするキツネ。
基本的に何でも知っている。
哲学キツネ、とも呼ばれることがある。魔法も使える。
- アスタルテ:
私(女)と行動を共にする剣の精霊
私(女)の持つ超長剣 に宿った。
普段は15センチくらいの身長の少女の姿をしている。
>サイズは人間の十分の一程度だが、間違いなく女の子の形をしていた。
>美しい金色の髪に、深紅の大きな瞳だ。(第6部分より)
- サイファー・オブリヴィオン:
私(男&女)に対し、攻撃的行為を繰り返す謎の少年。
その目的が、本作「深淵のジークフリート」の背骨になっている。
>若い、少年と言っても良い姿の男だった。
>銀色の髪、群青の瞳に、氷のような肌と表情。人間離れした雰囲気だった。(第11部分より)
- イスーリエル:
天使と見まごうばかりの美女。
たいてい黒い衣装を身に纏っている。
終盤では四枚の黒翼のヴァルキリーといった兵装をしている。
>闇色の髪と衣装を纏った、白皙の美女だった。
>同性の私でも、絶世の美女だと認めないわけにはいかない容姿だった。(第10部分より)
- サイレン:
謎の男。
この世界に於ける重大な目的を持っている。その目的はサイファーと対立する。
>黒褐色の髪に、鋭利な茶色い瞳。肌はおそらく日焼けによる薄褐色だろう。
>背はそれほど高くないが、私よりは頭半分くらいは上のようだ。(第15部分より)
- メシャク
重量大剣を操る青年。創滅剣 を有している。
>輝くような金髪に青緑色の瞳をしていた。肌の色だけは私(女)と同じくらい白かったが。
>年齢は私(女)より少し上、だろうか。
>しかし、その体格であの大剣を振るうとは思えなかった。
>わかりやすく言えば、女の私と同じくらい華奢なのだ。
本人および、その手にしている創滅剣 に重大な秘密を抱えている。
- セブンス
「7」と呼ばれる。
セブンス・フューエルバックが物質世界での名前。ニューメラルという呼称も持つ。
物質世界にありながら、神の世界を垣間見てしまったがために、ある種超越した存在となる。
主人公(女)の覚醒のための重大な因子となる。
- クレアツール
主人公達が転生した世界(=プレローマ)の熱量 を維持するための機構であり、人物(?)。
本作に於いて、熱量=物質総量と考えて良い。プレローマでは、観測によって物質は無尽蔵に作られる。そのため、その総熱量を維持するためのシステムが必要である(……さもなくば熱的死に至る)。その役割を担うのがクレアツール(本作内では「クレア」と呼ばれることあり)。死神の乙女的なビジュアルで描かれている。
- イグ
「蛇のようなもの」と自称する少女。
深淵のジークフリートに於いては「蛇」が重要な役割を持つ。(実際にも比喩的にも)
- イオナ
イグと同一存在であるともいえる存在。
>黒い髪に明茶色の瞳、ほどよい白い肌に、大人びた容姿。
>薄すぎない程度に薄く撓やかな唇からは、ともすれば少年のような印象を受ける。(第21部分より) - ソーテール
いわゆる「神」の一つ。この世界では具体的な形を持たないが、半透明のヒトガタをしているように見える。
(滅んだ)物質世界に干渉し得る数少ない存在。
物質世界ではメシアと同一視すらされていた。
作者名
一式 鍵: セイレネスが代表作。美味兎屋などもある。
ジャンル・キーワード
この作品のここがオススメ!
二人の主人公の視点が交互に展開されていき、最終的には一つにまとまります。
哲学*1からの引用が数多くあり、文学的な見地からもお読み頂ける内容となっています。
なお、本作は「メビウスと蛇」シリーズの第一部という位置付けである。
第二部「憂想のヴァルトラウテ」、第三部「怜冥のブリュンヒルデ」は共に未公開。
第一部の反響によっては、「憂想のヴァルトラウテ」は公開される可能性がある。
第三部「怜冥のブリュンヒルデ」は、現時点ではプロットのみが存在する。
リンク
掲載期間
2015/8/18~8/27 一挙掲載で完結させた
当Wikiページのアクセス数
本日:1 昨日:0 トータル:8460
作品へのコメント欄
- 2016/1/4 レビューを一件頂きました。ありがとうございます。 -- 一式 鍵? 2016-01-05 (火) 01:23:50
- 2016/3/16 二件目のレビューをいただきました! ありがとうございます。 -- 一式 鍵? 2016-03-16 (水) 20:17:59