ミッドナイトウルブス のバックアップ(No.10)


あらすじ Edit

 走り屋の聖地「八神街道」から、「狼たち」の足跡が失われて十数年。
 走り屋予備軍の女子高生「猿渡真琴」は、隣家に住む冴えない地方公務員「壬生翔一郎」の世話を焼きつつ、青春を謳歌していた。
 真琴にとって、子供の頃からずっとそばにいた、ほっておけない駄目兄貴な翔一郎。誰から見ても、ぱっとしない三十路オトコに過ぎない翔一郎。
 しかし、ひょんなことから真琴は、そんな彼がかつて「八神の魔術師」とあだ名された伝説的な走り屋であったことを知る──【完結】
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主な登場人物 Edit

●壬生翔一郞(みぶ しょういちろう)
本作の主人公。かつては「八神の魔術師」と謳われた伝説級の走り屋だったが、いまはぱっとしないただの三十路男である。職業は地方公務員。
ヒロイン・猿渡真琴とは実家が隣同士という関係で、彼女の知人・三澤倫子が絡むトラブルに巻き込まれたことを発端として、ふたたび深夜の峠に復帰する。
愛車はワインディング向けチューンを施した「レガシィB4」(BE-5)
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●猿渡真琴(さわたり まこと)
本作のヒロインにして走り屋予備軍の女子高生。体育会系の元気少女で所属は陸上部。
主人公・壬生翔一郞とは実家が隣同士のため、日頃から何かとその世話を焼いてきた。
一人称が「ボク」のボク娘でポニーテールをトレードマークとしている。
愛車はほとんどノーマル状態の「CR-X」(EF-7)
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●三澤倫子(みさわ のりこ)
「シャイニング・ザ・ブルー」の異名を持つ凄腕の走り屋。
稼ぎのほとんどをクルマに注ぎ込むストイックな女性で、職業は整備士。
夜の街で人気者だったこともあるなかなかの美人だが、周囲に男っ気はなく、本人も無関心を決め込んでいる。
愛車は、2ZZエンジンに換装しワイドボディ化した「MR-S」
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●芹沢聡(せりざわ さとし)
走り屋集団「カイザー」のヘッドで大病院「芹沢クリニック」の御曹司。
三澤倫子に彼女自身を賭けた公道バトルを挑むが、代役として登場した「八神の魔術師」壬生翔一郎に完敗を喫する。
愛車はフルチューンに近い四百馬力の「RX-7」

 

●二階堂和也(にかいどう かずや)
「バレットクラブ」の異名を持つ、八神下りのタイトルホルダー。
伝説の魔術師とのバトルを希望し偶然出会った翔一郞にしつこく付きまとう。
愛車は Sタイヤを履いた「ランエボⅨ」 見かけによらず知性派で、実家は接骨院である。

 

●山本加奈子(やまもと かなこ)
女性だけの走り屋チーム「ロスヴァイセ」のリーダー。
由緒ある呉服屋の跡取り娘で、堅苦しい周囲への反発から夜の峠に足を運ぶようになったが、普段は着物をたしなむ礼儀正しいお嬢さまである。
メンバーの長瀬純とは高校の先輩後輩の関係。
愛車はライトチューンの「アルテッツァ」

 

●長瀬純(ながせ じゅん)
女性だけの走り屋チーム「ロスヴァイセ」のメンバー。
地元の総合病院に勤務する看護師である。
山本加奈子とは高校時代の先輩後輩という間柄で、彼女をクルマの世界に引っ張り込んだ張本人。
実家は自動車解体業を営んでいる。
愛車は「スターレット・グランツァ」

 

●高山正彦(たかやま まさひこ)
ヒロイン・沢渡真琴の同級生。
インターハイ出場経験のある陸上短距離走の実力者で、彼女に対しまっすぐな恋愛感情を抱いていた。
さわやかな容貌の持ち主で、文武両道の好青年。
走り屋とは縁遠い学生だったが、とある目的から翔一郎に師事することになる。

 

●野々村早苗(ののむら さなえ)
ヒロイン・猿渡真琴の同級生で、彼女とは中学以来の腐れ縁。
「学園のパパラッチ」を自称する行動派新聞部員兼文芸部員である。
口は悪いが友情に厚く、真琴にとっては同年代で一番の理解者でもある。
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●河合理恵(かわい りえ)
ヒロイン・猿渡真琴が通う私立高校の養護教諭。優しい穏やかな人柄で、生徒たちからの信頼も厚い。
元走り屋で、主人公・壬生翔一郎とは学生時代に恋愛関係だったこともある。
過去の出来事において彼女の取った言動が、その後の翔一郎にとって重いトラウマとなっていた。
愛車は「コペン」
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用語集 Edit

●八神街道(やがみかいどう)
主人公たちの地元にある「走り屋の聖地」
県庁所在地である「武蔵ヶ丘市」と新興市である「桜野市」を結ぶ信号機のないワインディングロードのこと。

登場するクルマ Edit

●レガシィB4(型式番号:BE-5)
翔一郞の愛車。ミッションはATで駆動方式は4WD。
エンジンは、EJ-20 水平対向四気筒 2リッター。
カタログスペックは二百六十馬力(MTは二百八十馬力)だが、吸排気系のフル交換とコンピュータチューンにより、ブースト圧1.3kgでおよそ三百馬力を発揮するほどのパワーアップが施されている。
足回りはオリジナル仕様のオーリンズ。

 

●CR-X(型式番号:EF-7)
真琴の愛車。ミッションはMTで駆動方式はFF。
エンジンはZC。直列4気筒 1.6リッター。
カタログスペックは百三十馬力。足回りから何まで、ほぼノーマル。

 

●MR-S(型式番号:ZZW-30)
倫子の愛車。ミッションはMTで駆動方式はMR。
市販状態のエンジンは1ZZ-FE 直列四気筒 1.8リッターだが、パワーアップのため、同排気量の2ZZ-GE(コンプリートエンジン 圧縮比13.0)に換装してある。最大出力はおよそ二百馬力。
足回りはオーリンズベース。市販のキットによるワイドボディ化が施されている。

 

●RX-7(型式番号:FD-3S)
芹沢の愛車。ミッションはMTで駆動方式はFR。
エンジンは13B。直列2ローター 1.3リッター。
カタログスペックは二百八十馬力だが、シングルタービン化と合わせたチューニングにより約四百馬力を発揮する。
足回りはアペックスのサーキット仕様。

 

●ランサー・エボリューションⅨ MR(型式番号:CT-9A)
二階堂の愛車。ミッションはMTで駆動方式は4WD。
エンジンは4G63。直列四気筒 2リッター。
カタログスペックは二百八十馬力だが、吸排気チューン後の実測値で、およそ三百馬力を発揮している。
足回りはHKS。

作者名 Edit

石田 昌行(イシダ マサユキ)

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ヒューマンドラマ〔文芸〕
キーワード 年の差 日常 青春 エンターテイメント 現代(モダン) 自動車(クルマ) 走り屋 年の差カップル ボクっ娘 ちょっとだけ青春 公道バトル 

この作品のここがオススメ! Edit

まずお目にかかることの出来ない本格的な「走り屋小説」
緻密なバトル描写と大人の鑑賞に堪える人間ドラマに注目!
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