悪役達の救世譚 のバックアップ(No.2)
あらすじ
二十年前の戦争を乗り越え平和を謳歌する国、ケルディア王国に突如現れた魔人。それによる危機は豪商の息子アレクト=ブロッサムによって未然に防がれたがその下ではある陰謀が蠢いていた。アレクトは学生時代の師ダドリー=ウェスダンの要請で物運系冒険者ギルド「駿馬の嘶き」に加入する事となったがその冒険者ギルドが訳ありで―― 普段は悪役斬られ役な奴らも生を謳歌出来る系エコノミックハイファンタジー!
※異世界トリップ、転生要素はありません。ご注意ください。週単位での更新です。
主な登場人物
●アレクト=ブロッサム
種族 人族
生まれ 豪商
年齢 18歳
魔力抵抗 超々強(魔術に対して無敵、魔術行使不可)
この物語の主人公。超がつくほどのイケメンで物腰も穏やか、性格も爽やかで名門の出だがそれを鼻にかける事は無い。学生時代の師ダドリーに命じられ、荒くれ者の集う物運ギルド『駿馬の嘶き』に加入する事となり、知らぬ間にこの国の根幹へと関わっていく。父の影響もあって美食家だったりする。そして睡魔に襲われている時は性格が若干黒くなる。
戦闘面 名門リュシアン魔術学院に通っていたが魔力抵抗が途轍もなく強い為、装飾品が無ければ魔術を行使出来ない。ただ国内有数の権力者ダドリー=ウェスダンを初めとする主に公的権力者とのコネクションはきちんと確保しているので入学自体は無駄ではない。
「主人公を事あるごとに挑発し、最終的に親共々断罪される豪商の息子」が雛型。が、最早影も形も無い聖人君子に。
●エリシア=イェイツ
種族 人族
生まれ 騎士
年齢 18歳
魔力抵抗 超弱(魔術に対して虚弱、魔術コントロール不可)
ちょっとアレクトに依存気味なヒロイン。余り頭は良くなく、世間知らずな面が目立つ。年に見合わぬナイスバディだが童顔。同じくダドリーにギルド『駿馬の嘶き』に加入するよう勧められたが、此方は特にこれといった陰謀でもなく、ただ単に向いてる職場を斡旋されただけである。
戦闘面 戦闘スタイルは典型的な『空中教会(エアチャーチ)』。上空という安全地帯から治癒魔術で地上部隊の支援を行い、光魔術で敵を空爆する。
エリシアの雛型になった悪役はネタバレになるので伏せておく。
●ダドリー=ウェスダン
種族 人族
生まれ 魔術師
年齢 43歳
魔力抵抗 弱(魔術に対して弱い、魔術コントロール可)
国内の王宮魔術師を束ねる四賢人の一人でありアレクトの恩師。老け顔だが43歳。魔人研究の第一人者だが裏では非道な人体実験を行い、更に王弟ロムウェルや豪商達、神龍(エルドラ)聖教の神殿と通じている。文章を書くのが致命的に下手くそで、公的な文書を作る時はアレクトを無給で動員する。
戦闘面 作中ではまだ戦闘を行っていないが魔術師であり魔力抵抗が低い為、魔人研究の第一人者ではあるものの余り魔人に対して有利とはいえない。
「魔術学園の裏に潜む悪い事してる教師、王の近くで悪い事企んでる宰相」の二つが雛型。もろに全ての元凶状態。
●ルーフェン=フレウィン
種族 人族
生まれ 公爵
年齢 18歳
魔力抵抗 中庸(魔術に対して普通、魔術コントロール可)
アレクト達と同級生の金髪。アレクトに劣らずイケメンだが気性が荒すぎる為女性受けは芳しくない。ケルディア王国で最も有名なギルド『赤の剣』に加入するが、そこで一人の少年と激突する。
戦闘面 アレクトの属していた劣等生クラスの中では破格の前衛能力を有している。極太のサーベルを片手で振るい、蜥蜴人(リザードマン)剣術を完全に体得している。軽装だが魔鎧鱗(マナメイル)によって防御力を補っている。
「唐突に主人公に喧嘩売った挙句瞬殺されるヤンキー役」が雛型。此方は強さを除いてまだ原型は残っている。
設定
『魔力抵抗』
全生命体が体内に持っているもので、これが強いと魔術が効きづらくなるが魔術を行使する時に使える魔力量が下がり、結果的に威力、効果も下がってしまう。またこれが強すぎると魔術が全く効かなくなる代わりに魔術が一切使えなくなってしまう。
逆にこれが弱いと魔術の威力は上がるが、魔術を食らった時に効果をもろに受け大惨事になってしまう。弱すぎると、空気中の魔力がちょっと濃くなっただけでマナ酔いなどの症状が発生してしまう。
作者名
手垢
ジャンル・キーワード
ジャンル ファンタジー
キーワード 残酷な描写あり ファンタジー 国家/民族 ビジネス/企業 架空戦記 ハーレム 政争 内政
この作品のここがオススメ!
普段は悪役斬られ役として雑に扱われがちな肩書きの彼らも、やろうと思えば世界だって救って見せる。たまには邪道な話を楽しみたいという方におススメ。