日曜日、隣に魔女が来ました。 のバックアップ(No.2)
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- 1 (2016-05-31 (火) 14:49:11)
- 2 (2018-01-12 (金) 18:55:38)
あらすじ
主人公、弓塚弘則は平凡で平穏な学生生活を送っていた。
しかし、とある日曜日、隣に四姉妹達が引っ越してくる。
彼女達は自分達を頬白家と名乗り、引っ越してきたのではなく、昔から隣に住んでいると言い出す。
パニックになる主人公に対し、彼女たちは自分達が魔女であり、町全体に記憶を操作する魔法をかけた事を告白する。
そして三女の頬白真結と主人公は、幼なじみかつ交際中という「設定」だと言い出した。
金髪美麗で下着も着けずにチャイナドレス一枚を着る長女、頬白縫香。
黒髪で母性的な雰囲気ながら、二言目には殺しますわよ? と言い出す次女、頬白襟亜。
おおらかで優しいながらも最強の魔女と呼ばれる三女、頬白真結。
見た目は小学生ながらも、株取引で頬白家の生計を建てる四女、頬白硯。
異世界から突如引っ越してきた美人魔女四姉妹と、突然現れた幼なじみ、として頬白真結と不器用な恋物語を始める、主人公のラブコメディ。
主な登場人物
●弓塚弘則(ゆみづか・ひろのり)
向島高校に通う平凡な少年。17歳。
人並み外れた、魔法に対する抵抗力(スペル・レジスタンス)を持ち、頬白硯が
御鑑市(みかがみし)一帯にかけた幻術魔法から逃れてしまう。
用心深い一面があり、本人はそれを臆病だと思っている。
魔法耐性値は88(MAX100)ぐらいを想定。
今後の物語次第では100越えや50ぐらいまで低下させられる可能性がある。
可能性として敵に魔法貫通力(スペル・ペネトレーション)を持つ者が現れた場合や、
防御膜破壊(シャッターマントル)能力を持つ者、アイテムが現れた時等。
一作目では戦闘シーンは殆ど無く、ヒューマンドラマ中心です。
●頬白真結(ほおじろ・まゆ)
頬白姉妹の三女。人間年齢で17歳。運命を操作できる魔女(フェイト・スピナー)
幼なじみで交際中の恋人。という設定で弘則にも魔法をかけたのだが、魔法耐性によって弾かれた為、ある日突然現れた幼なじみの恋人という矛盾した存在になってしまった。
能動的な魔法を使える訳ではなく、他人の強い願いを聞く事で運命を操作し、望みを
叶えてしまう。
その効果の強さ故に、魔界では最強の魔女と呼ばれている。
焦げ茶色の髪はゆるくウェーブがかかっていて、肩に届く程度の長さ。
身長は150センチ程度、Dカップ。運動神経はあまりよくない。
のんびり、ほんわか系の少女だが、運命を操作した事を当人に知られない為に、
数え切れない秘密を抱える事になり、内心ではその重荷に苦しんでいる。
その自分自身の運命故に、死に対して強いコンプレックスを持ち、現実の死から
目を背けられず、映画や芝居などの作られた死を必要以上におかしく感じる。
運命書き換えの魔法は、真結の魔力だけでなく生命力まで犠牲にしており、命に
関わる事にもなる。
最初は物静かで真面目なヒロインだが、来島かしことの交流等で、素の部分が出て
くると、かなりポンコツな部分を見せ始める。
●頬白縫香(ほおじろ・ぬいか)/シドニー=オライエン
頬白家の長女。人間年齢で22歳。異世界を移動できる魔女(プレーン・ウォーカー)
魔界での本名はシドニー=オライエン。魔界から人間界に来た者はマナーとして本名を伏せる習慣がある。
自分の身体をエーテル化させ、魔力の流れに溶け込む事で隣接する平行世界に移動する
事が出来る。
これをシフト能力と呼び、縫香は産まれながらにしてこの能力を持っている。
魔法使い達は転送魔法を習得する事によって魔法の力で異世界を行き来する事が
出来るが、その為には呪文の詠唱や転送元、転送先の指定が必要になる。
腰まで届く金髪をツインテール状に後ろで結わえている。
細身の身体、真っ白な肌、青い瞳と見た目は外人。身長は160センチ程度、Cカップ。
大雑把、面倒臭がり、無愛想。
自分の才能を生かして魔力の流れである龍脈の流れを追い、流れの乱れや不具合のある龍穴を正す事が出来る。この龍脈のメンテナンスを生業とし、魔界から恩給をもらっている。
魔力との融合性が高すぎる為に体内に魔力を止めておく事が出来ず、魔力を補給しないと死んでしまう。この為、マナ葉と呼ばれる魔界の葉を煙草のようにして吸っている。
ハーブの一種であり、副流煙による他人への被害は無く、匂いも無い。
また、この融合性の高さを活かす為に、素肌に薄衣一枚しか身につけず、家の中では
全裸で過ごしている。
外出時、接客時はチャイナドレスを着ている。白地に金の刺繍、或いは黒地に白の刺繍を基本的に着ている。
余談としてアオザイは胸が無いので着ない。
胸に関してはCカップあるにも関わらずコンプレックスが強く、魔法で一時的に大きくしたりと現実逃避をしている事もある。
●頬白襟亜(ほおじろ・えりあ)/クロービス=カニス
頬白家の次女。20歳。剣聖(ブレード・マスター)
カニス家は武術を重んじる名家であり、その中でも筆頭の強さを持つ襟亜は戦士達の
憧れでもある。ただし本人の性格を知った者はドン引きする事もある。
ブラウスにタイトスカート、エプロン姿と落ち着いた若妻風の出で立ちで、常に愛想の
良い笑顔を浮かべているが、口を開けば凄まじい毒舌が飛び出す。
主人公曰く、ギリギリにして悪。
家事は戦いであり、大安売りの日とタイムセールに戦士としての誇りをかけて買い物に挑んでいる。
料理の腕も確かで、二作目では頬白家のキッチンがレストランの厨房と遜色ない事が発覚する。
面倒見が良く気配り上手できれい好き。頬白家を支える大切な人。
身長は155センチ程度。胸は大きめのBカップだが、本人は満足していない様子。
近所づきあいも良く、主人公、弘則の母と共に買い物に行ったり、料理を教えたりする事もある。弘則の父は襟亜の毒舌に大きなショックを受けたらしく近寄らない。
武器として日本刀の『白蛇』(はくだ)を愛用している。抜刀に向いた刀だが、白い蛇と化して相手を食いちぎる妖刀でもある。
白蛇はシルバー・アイビィ・カバード・ロングソード(Silver Ivy Coverd LongSword)という剣の一種で、銀蔦の剣という、魔物を殺す魔力を帯びた剣だが、コイルとリザリィには通じない。
余談としてはワンダラスウェポンであるがミシックウェポンほど強くはない。
二作目では大太刀を用いた剣術も披露している。
●頬白硯(ほおじろ・すずり)
頬白家の末っ子。11歳。大魔法使い(ウイザード・マギスター)
頬白真結の実の妹。魔界では一夫一妻制ではなく、また、夫婦間以外にも子供が作り出される事もある為、地域毎の派閥は全て家族扱いになる。
同じ家に住む者は家族とみなすという考え方で、これにより縫香、襟亜とは直接血が繋がってなくともそれぞれが互いを家族として大切にしている。
黒髪、茶目、細めのツインテール、ランドセル姿の少女だが、株取引と投資で稼いでおり、毎日株価の変動を睨んでいる。頬白家の一番の稼ぎ頭。
ランドセルの中には呪文書が入っている事が二作目で発覚した。
しっかり者で頭の回転が速く、頬白家の良心として姉達の暴走を止める役。
幼くして魔法の全分野を習得した才覚は、真結と同じく最強の魔女の血を引いている為。
身長は138センチ。皆から、あと5年もすれば最強の美少女魔女の誕生だ、と言われている。
御鑑市一帯に幻術をかけ、人々の記憶を操作して頬白家が昔から存在していた事にする等、かなり強力な魔法を使う。
●町田努(まちだ・つとむ)
主人公の幼なじみ。17歳。常に冷静な天才で読書家。
弘則が御鑑市に引っ越してきた時からの友人。常に本を持ち歩く読書家で、成績も優秀な二枚目だが、発言は冷静すぎて多くの異性を泣かせていると共に、的確なアドバイザーとしてクラスの皆から信頼されている。
当人は恋愛に興味がない、と思われがちだが、本性は行きすぎた活字マニアであり、空想上の脳内彼女に恋をしているに過ぎない。
その行きすぎた知識への偏愛は時として暴走し、自らを脳内ヒーローと重ねてなりきってしまう事があり、とても痛々しい言動をする天才学生探偵と化してしまう。
友人達と主人公はこれをヒーロースイッチと呼んでおり、スイッチが入った時の町田にはクラスメートは近付かない様にしている。
主人公は幾度も目にしていて、お互いを親友として頼りにしている為、ヒーローモードの町田の扱い方も心得ている。
日常では単なる奇妙な行動でしかない、このなりきりヒーローも、魔女四姉妹との出会いを経て非日常な事件に巻き込まれる事で、とても有用に活用される事になる。
脳内彼女を具現化した様な頬白縫香に一目惚れし、その強すぎる願いを真結が聞き入れてしまった事で来島かしこという本来存在しない女性を、町田の理想的な恋人として作り出してしまう。
これにより主人公と町田は、頬白姉妹と出会った事がきっかけで二人とも恋人を得る事になる。
●来島かしこ(きじま・かしこ)
私立小塚丘学園に通う少女。17歳。真結の奇跡によって作り出された頬白縫香のコピー。
町田努が街を歩く頬白縫香を初めて見た時に一目惚れしてしまい、共に下校していた真結が強い願いを聞き入れて、運命を変える魔法を発動させてしまう。
これにより来島家というお金持ちの家にかしこという長女が居た事になり、御鑑市にある女子校、小塚丘学園に通っている事となる。全て奇跡による後付けの設定で、現実には奇跡が起こる瞬間まで、かしこは存在していない。
この為、写真等の「現実にその場に居なければ得られない物証」等は存在せず、多少の矛盾が生じてしまっている。例えば部屋がないとか着る物が無いとか。
その様な矛盾に関しては、硯が記憶を改ざんして補完する事になる。
外見は縫香のコピーの為、色白、細身、金髪、青い眼、細身という日本人離れした外見だが、思考は町田の理想に準じていて、映像マニアであり、映画、劇、ドラマ、アニメなどの設定に通じた天才少女となっている。なお縫香とは胸のサイズが違い、Dカップ。
この才覚のおかげで、リザリィに良い様にこき使われてしまうという不幸に巻き込まれてしまう。
よく気がきく大らかな性格で、町田とは早速意気投合して交際するも、お互いに過干渉はしていない。
●リザリィ/ライザリ(RhyXali)
地獄界から来たデーモン・ロード。見た目は15歳程度。闇の令嬢の別名を持つ。
真結の強力な力を手に入れようと地獄界からやってきた。
きっかけはリザリィの僕であるコイルが、弘則と共に歩く真結と遭遇した為。
弘則を誘惑し、性奴隷にして真結を失望させ、その心の隙に入り込んで貶めるのが目的。
あらゆる手をつかって弘則を誘惑しようとしてくるが、全て空回りしていて、一人で頑張って一人で失敗している。
その実力は二作目で露見するが、ロードに恥じない強さにも関わらず『人間の作りだした恐怖』にとても弱く、絶叫マシーンや体験型アトラクションで悲惨な目にあう。
赤い髪を黒い大きなリボンでまとめたポニーテールで、普段は赤い瞳だが、二作目ではデーモンとして金色の爬虫類の瞳になる時がある。
身長は140センチ程度。黒と白の縞々のニーソックスにゴスロリの服を着ている。
自由奔放でわがままだが、聞き分けは良く、他人の意見に流されやすい。
向島高校に通うつもりが、何を間違えたのか小塚丘学園に通う事にし、来島かしこと同じクラスになった事で、人の良いかしこをこき使う事になる。リザリィ本人にはこき使っているつもりはない。
一分ごとにメールを送って返事を待つなど、やたらと傍迷惑。
身の回りの関係者には嫌われてはならないという気持ちから優しく接するが、他人に対しては残忍かつ冷酷。
用心棒としてコイルを雇っている。
●コイル
地獄界から来たデーモン。リザリィの用心棒であり、クルーシブルを探しに人間界にやってきた所を、真結と弘則に出会う。
30歳前後の優男で、短い短髪、黒いスーツを身に纏っている。
弘則が初めて出会う『人外の敵』で、その恐ろしさに震え上がる。
もし真結が居なければ、コイルはその場で弘則を殺していた可能性もある。
リザリィの意向で、真結を取り巻く仲間は友好的な相手として接する事となり、話の分かる大人としてリザリィの護衛に付く。
頬白襟亜には淡い想いを抱いているが、襟亜には全くその気はない。銀蔦の長剣でコイルを分断するも、デーモン相手には効かないと知っての事で、コイルとしてはかまってもらってちょっと嬉しいという所。
ラビエルとの戦いでリザリィを庇い、地獄界に送還されてしまう。
設定
●平行十二世界の世界観
人間界を十三番目の中心として、平行して十二の外方次元界がある。
魔界、地獄界、冥界、天界、狂気界、夢幻界、妖精界、炎獄界、氷結界、虚無界、光明界、涅槃界
●人間界
人間界は元は神々の闘争の地として作られ、未来永劫争いが絶える事は無いとされていた。
人間は悪魔によって作られた下僕だったが、地獄界から逃げ出した人間達は魔界にて魔法使いとなり、地獄界に対抗する様になった。
しかし人間の中には魔法を使えない者がおり、彼らは魔界で生きていけず闘争の地に逃げ込んだ。
彼ら新しい人間は魔法は使えないが魔力を産み出す事が出来る希有な存在となり、闘争の地に一番近い魔界と地獄界に流血を通じて魔力を供給する様になった。
この為、魔界と地獄界は協力して闘争の地にて人間を保護し、他の平行世界にも魔力を供給する事と引き替えに、この地を人間界として手厚く保護する盟約が全世界で交わされた。
この為、人間界において、異世界の者が人間を殺す事は、平行十二世界の盟約に背いたとして厳罰に処される事となるが、人間界において、悪魔と魔法使いが戦う事は許されており、水面下で権力争いが続いている。
●地獄界
地獄界では人間界が保護されるまではデビルとデーモンの流血戦争が行われていたが、魔力の安定した供給と闘争の地が無くなった事で停戦状態となり、以降は水面下での覇権争いに転じている。
だが、デビル(秩序)がデーモン(混沌)に仕える事はあっても、デーモンがデビルに仕える事はなく、デーモンの勢力が増す代わりにデビルの結束が固まる事になっている。
●魔界
魔界では魔法使い達が勢力を拡大しているが、冥界、地獄界との争いは絶えず、魔界の長老達はナインスと呼ばれる組織を作り、魔法使い達を統治している。
このナインスと呼ばれる権力者の下には、旧門閥貴族達が派閥争いを絶えず行っており、決して平穏と呼べる状態ではない。
魔法使い、魔女達の中で平穏を求める者は人間界へと逃げ込んでおり、頬白姉妹も争いを好まない四人が、真結を守る為に人間界に逃げ込んだ形になっている。
●天界
天界では複数の神々が秩序の元に平穏を保っている。
御鑑市には豊穣の神、シャンダウ・ローを祀る鹿島(かのしま)神社があり、物語に関わる事となる。
作者名
開田宗介
ジャンル・キーワード
ジャンル ローファンタジー
キーワード 恋愛 コメディ 魔法 学校/学園 魔法使い/魔女 涙 悪魔っ子 武士嫁 チャイナドレス
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テーマパークの噴水前でのラストシーン。
人身御供として魔力を使い果たし、最後の時を主人公と共に過ごす真結。
冷たくなっていくその手を握りしめ、涙にむせる主人公。
目の前を幻のパレードが通り過ぎていき、閉園時間と共に人々の笑顔が消えた時、
真結は、半ば意識が遠のきつつ、精一杯の笑顔で呟く。
「ありがとうね……本当に……ありがとう……」
「わたし……ひろくんに会えて……よかった……」
フィナーレはハッピーエンドです。どうぞ読んでお確かめ下さい。