Dr.Kの鼓動 のバックアップ(No.2)


あらすじ Edit

 毎年、夏を沸かせる高校球児たち。ここ、黒光高校はこの夏、県大会を制し、甲子園の土を踏んだ。
 優れた才能、派手なプレイスタイルを持つ三年生を周囲は黄金世代と呼んだ。そして、彼らの影に隠れながらも、高い実力を持った二年生を白銀世代と呼んだ。
 
 そして、一年生のことを、周囲は「暗黒世代」と呼んだ。
 
 黒光高校一年生古堂黎樹(こどう れいき)、左腕のピッチャーである。彼は、黄金世代、白銀世代に憧れて野球部に入部した。
 目指すは甲子園。目標は――彼らが立ったあの舞台に立つこと。古堂黎樹は、黒光高校の投手として、福井県一、そして、全国一のチームを目指し、勝利を求めるのであった――
 

登場人物(一部紹介) Edit

・古堂黎樹(こどう れいき)
黒光高校一年生。背番号18。左投左打の投手。 170cm63kg
 最速138kmのストレートを投げる。取り柄は肩の強さと柔らかさ。打者、野手としてのセンスが皆無すぎて小学生時代のコーチに投手を勧められたのがかれの投手人生の始まり。3年生で黄金世代の閑谷明(しずたに あきら)、に憧れて入部した。現在は、2年生で白銀世代の投手、新田静(にった しずか)に変化球を教えてもらい、シュートを取得。
 朝は超早起きで、毎日朝4時から『超朝練』と称した朝練習が彼の日課。それによって、シュートを完全に自分の武器にし、新たにスローカーブも覚えた。
 見た目以上に性格が馬鹿すぎるのでモテる気配がない。実直で正直者。裏表が一切なく貪欲。そのため、仲良くなる人を選ぶ上に、彼のことを好いていない先輩もいる。
 勝利に貪欲で、マウンドに上がることにとてつもない羨望がある。自分の投球時に視線が一気に自分のところに集まることがたまらないらしく、三振したときの落胆と歓喜が入り混じった観客の声が好き。
 
・大滝真司(おおたき しんじ)
黒光高校1年生。背番号5。右投右打の三塁手。 176cm72kg
 兄が黄金世代の大滝進一(おおたき しんいち)。兄の能力の高さゆえ、彼にあこがれるところはあるも、才能の違いを感じている。周囲からは『黄金世代の血が流れている』という理由でもてはやされているが、なにやら気に食わない様子。
 精悍な顔立ちと引き締まった肉体の持ち主。髪型はスポーツ刈りを微妙にオールバックにしたみたいな感じ。
 兄との違いに小学生の頃から気づいており、それゆえに昔からずっとパワーを磨いてきたので、パワーヒッターであるが、打ち分けるほど技術は持っていない。
 
・鷹戸遥斗(たかこ はると)
黒光高校1年生。背番号11。右投右打の投手。 180cm74kg
 最速147kmのストレートに、ツーシーム、おまけにノビるジャイロボール、落ちるジャイロボール、スプリットまで使いこなすファストボールの申し子。投球の球威はものすごい。暗黒世代と言われていることを気にしている節があるが、監督や先輩からの期待の目はすごい。ストレートの使い分けは肩を壊しそうに見えるが、肩が強靭なため、ケガをしたことがないらしい。
 目つきが鋭く、自分が気に食わない状況や人物に対しては、すぐに睨みつける癖がある。古堂にライバル視されており、彼も古堂を意識している。
 試合では、怪物球威を活かして打者を凡打に打ち取る。エリアの隅へのコントロールが苦手だが、新田による指導のもと、克服しつつある。
 新田とは同じ中学だった。中学時代はただの速球派投手だったらしい。
 
・伊奈聖也(いな せいや)
黒光高校1年生。右投右打の一塁手。 180cm75kg
 サイドにツーブロックを入れて刈上げを入れ、オールバックという見た目のちょっとやんちゃそうな男。しかし、性格は意外と気さくで、ムードメーカー。打撃にも安定感があり、守備も現在は一塁手であるが、捕手以外どこでも守れる上動きも良い。おまけに肩も強い。小豆とは同じ中学校出身。
 大事な場面で打てないことが多く、本人も気にしている。
 
・金条春利(きんじょう はるとし)
黒光高校1年生。 右投右打の捕手 173cm68kg
 体格はさほど良くないが、慎重なリードとよく切れる頭脳を活かして投手の力を引き出すことに全力を注ぐキャッチャー。慎重すぎる故、試合では鷹戸や古堂とは意見が合わないが、最終的には彼自身が折れる。練習では意外と辛口。学業の成績も優れている。眼鏡をかけていて、好青年風の見た目をしている。
 中学時代からレギュラーだったが、バッテリーを組んでいたのがずっと速球派のピッチャーだったため、新田の鋭い変化球をまだしっかりと捕球することができない。肩も特別強いわけではない。
 
・新田静(にった しずか)
黒光高校2年生。左投左打の投手。 180cm71kg
 白銀世代の一人で、多彩な変化球と精密なコントロールから、『変化球王子』と呼ばれている。あだ名にふさわしく、切れ長の目と柔らかい髪の毛から女子の人気も殺到しているようだ。何やかんやで古堂の貪欲な姿勢は気に入っている。
 調子がいいときは手が付かないほどの投手となるが、基本的にメンタルが弱く、打たれ弱い。また、先発経験に乏しいことから投げ抜く体力にも難がある。
 
・今宮陽兵(いまみや ようへい)
黒光高校2年生。右投右打の二塁手。 169cm64kg
 クロ高のキャプテンで、一年の秋大会からレギュラーだった男。上背こそないが、守備とバントが上手く、足も速いので『いぶし銀』と呼ばれている。白銀世代に数えられる一人で、古堂とは寮の部屋が同じ。
 チームメイトの様子を気にかけていることが多く、些細な変化にも割とすぐ気づく方。後輩からはかっこいいと呼ばれることが多いが、モテているわけではない。
 

登場高校 Edit

・黒光(こくこう)高校
 福井県にある私立高校。通称クロ光。野球部と卓球部が強い。数年前までは福井県の4強豪として県制覇を何度か果たしていたが、ここ数年は全く優勝できていなかった。黄金世代の力もあり、今年の夏は数年ぶりの甲子園大会出場を果たしているが一回戦負けしている。私立高校でありながら、県外の有力選手はスカウトせず、県内にスポーツ推薦枠で三名の選手をいつもスカウトしている。
 古堂黎樹らが所属している。
 夏服が学校指定の黒カッターシャツで冬服はブレザー着用。
  
  
・秋江工業(あきえこうぎょう)高校
 福井県にある公立高校で工業高校。かつては福井県の4強豪としてクロ高に並ぶ実力を誇っていたが、ここ数年の成績は全く振るわず、今年の夏の県予選では一回戦負けを喫している。
 白銀世代の本格派エース、江戸川凛之介(えどがわ りんのすけ)と選球眼持ちのパワーヒッター、大坂大磨(おおさか だいま)が所属している。
 文化祭が派手。
 
  
・三浜(みはま)高校
 福井県の公立高校。夏はベスト8だった。左エースの柴川辰也(しばかわ たつや)とボール球すらも軽々とホームランにする白銀世代に数えられるパワーヒッター、坂東剛治郎(ばんどう ごうじろう)がいる。
 
 
・鉄日(てつび)高校
 福井県の私立高校。福井県の4強豪の一角だったが、現在では圧倒的に実力をつけており、ここ数年は県制覇を独占していた。しかし、今年の夏だけ黒光高校に敗れている。
 白銀世代最強ピッチャーとされる黒鉄大哉(くろがね だいや)が所属している。また、古堂と同じ中学だったが転校していった宮城臨(みやぎ いざな)という1年生投手もいる。
 
 
・鶴(つる)高校
 福井県の公立高校。進学校でもあるため、部活動に力は入れていなかったが、白銀世代である猿渡紋太(さるわたり もんた)の入部をきっかけに、投手である平田恒太(ひらた こうた)などが実力をつけていき、夏はベスト16まで勝ち進んだ。

諸設定 Edit

・舞台は福井県だが、作中に登場する「北区」「南区」などという地区の分け方は実際には存在していない。

・作中に登場する、黄金世代は3年生全員を指したものではなく、3年生のなかでも、全国トップレベルに匹敵するとりわけ優れた選手のみ指す。そのレベル達している選手がこの年は余りにも多かったため、3年生の代を黄金世代と読んでいる。白銀世代も広義的に見れば同様だが、学年全体を表せているのは、1年生を指す暗黒世代のみで、実際には全国レベルの選手も揃っているが、3年生、2年生に比べると明らかに見劣りすることからそう呼ばれている。

作者名 Edit

パワプロ58号

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル 学園
キーワード ネット小説大賞 青春 野球 スポーツ

おすすめポイント Edit

・キャラが多いが、それぞれ共感できる点があるはずなので、部活動に明け暮れる高校生たちの群青劇を見ることができるのではないのでしょうか。
・更新速度が早め。

リンク Edit

小説家になろうの該当作品に飛ぶ:http://ncode.syosetu.com/n0137da/

作品へのコメント欄 Edit


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