※小説家になろうでの連載は終了しました。
※上の書籍表紙風イラストは『異世界居酒屋「のぶ」』のイラストを担当していらっしゃるイラストレータの転様が担当して下さいました。
「運命を紡ぐ双子と想いのキセキ」を読む
あらすじ
※このイラストは『異世界居酒屋「のぶ」』のイラストを担当していらっしゃるイラストレータの転様が担当して下さいました。
魔法をもとに栄華を極めた時代も終わりを迎え、人々は古代文明が遺した軌跡をなぞるように今を生きている。それでも各地には未だ色褪せず語り継がれてきた伝承が存在した。
そんな古き時代と新たな時代が交錯する世界で仲良く暮らしていた双子の兄妹。兄の名はフィオーラ、妹の名はフィアーナ。生まれながら強大な魔素を秘めた二人はある日、長年の疑問を父に投げかける。
「ぼくたちのお母さんってどんな人?」
しかし、考古学者の父は答えられないと告げて家を出て行ってしまう。取り残された二人は母の面影を求めてついに旅立つ。この星に綴られる伝承を紐解くように双子の兄妹はキセキを描いて……。
作者名
楓麗
ジャンル・キーワード
ジャンル | ハイファンタジー〔ファンタジー〕 |
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舞台 | 異世界 |
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キーワード | R15残酷な描写あり双子の兄妹 貴族の少女 魔法 魔術 成長 軌跡 他種族 オッドアイ 架空言語 造語 母親を探して 成長していく双子 ゆっくりと着実に 戦闘 シリアスあり |
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この作品のここがオススメ!
強大な魔素を身に秘めた双子の兄妹が僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅をすることから始まる物語です。
主人公である双子の兄フィオーラによる1人称視点、現地主人公のファンタジーとなります。
双子の兄妹フィオーラとフィアーナは軌跡を描くようにしてゆっくりと1歩ずつ確実に歩んでいき、いずれは世界に隠された秘密に迫っていく……といった感じに今後物語が展開されていく予定です。
双子の兄妹が魔術を駆使しながらいくつもの困難を乗り越え、周りの仲間と共に成長していく姿を見守っていただければ幸いです。
章タイトル(各1話へリンク)
フィオーラとフィアーナの軌跡
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| | ネタバレ注意です
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- 双子の兄妹フィオーラとフィアーナが本編で立ち寄った場所等を話数に沿って時系列ごとにまとめたものです。
- 第1話~第5話(豊情ノ月23日)
クレイス遺跡→ファーメルンの街→星見の丘→ファーメルンの街→自宅
- 第6話~第12話(豊情ノ月24日)
ファーメルンの街→ルーチェの街→:クランティアーズ邸→メイルリープの森→ルーチェの街→:クランティアーズ邸→:酒場
- 第13話~第18話(豊情ノ月24~25日)
ルーチェの街:酒場→ルーチェの街:近辺→ルーチェの街:酒場→ファーメルンの街→:ファーメルン邸→:装飾店→:自宅
- 第19話~第24話(豊情ノ月26日)
ファーメルンの街:自宅前→:ファーメルン邸→クラアナの村→クラアナの丘→クラアナの村→フォーズの町→:レイヴンとローザの家
- 第25話~第36話(豊情ノ月27日)
フォーズの町→ディオネの森:手前イーレ川の石橋→ディオネの森→王都グランヴェール前の北方橋→王都グランヴェール→:ディズリッド城前→:オーウェンフォード魔法魔術学校→:シュリュッセルの研究室→:オーウェンフォード魔法魔術学校→王都グランヴェール:中心街広場:レストラン『ヴィーツェル』→:中心街広場→王都グランヴェール:南西部:アールヴ美術館前広場→:アールヴ美術館→王都グランヴェール:南西部:アールヴ美術館前広場
- 第37話~第44話(豊情ノ月27~28日)
王都グランヴェール:宿屋→ラファーガ渓谷手前:街道→ラファーガ渓谷→スタックホルンの街→:人形師ルークの屋敷
- 第45話~第48話(豊情ノ月29日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→ヴィトライユ遺跡
- 第49話~第56話(聖魚ノ月2日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→:装飾店『ファヴォリ』→:中央大通り→:西居住区→人形師ルークの屋敷→:中央大通り→:アーヴィン舞踏館前→:アーヴィン舞踏館:中庭→スタックホルンの街:中央大通り→:中央大通り外れの裏路地→スタックホルンの街:西部『クイエート庭園』
- 第57話~第62話(聖魚ノ月3日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→:中央大通り→クワルツ湖→ホルンターク街道:上空→スタックホルンの街:南側外周→スタックホルンの街:中央広場→:人形師ルークの屋敷
- 第63話~第70話(聖魚ノ月4日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→シュティレ段丘→:アルデンスの人形屋敷→:アルデンスの人形屋敷:ディエゴの書斎→:屋根裏部屋→:ディエゴの書斎→:3階西廊下→:1階玄関ホール→スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷
- 第71話~第74話(聖魚ノ月5日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:アトリエ→:人形師ルークの屋敷:2階寝室→スタックホルンの街:アルモニア劇場前広場→:アルモニア劇場:玄関ホール→:アルモニア劇場:第3ホール→スタックホルンの街:中央大通り:レストラン『プリマヴェーラ』→スタックホルンの街:中央広場
- 第75話~第84話(聖魚ノ月6日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:2階寝室→:人形師ルークの屋敷:庭先→:人形師ルークの屋敷:玄関前→:馬車→スタックホルンの街:中央広場→:アーヴィン舞踏館:正門→:アーヴィング舞踏館:1階玄関ホール→:2階中央廊下→:2階ダンスホール→:2階東廊下→:2階中央廊下→:2階ダンスホール→:アーヴィン舞踏館:中庭→::裏門→:スタックホルンの街:南部旧市街地上空→:南西部旧市街地→:中央広場時計塔→:西部人形通り→:アルモニア劇場前広場→:アルモニア劇場前→:アルモニア劇場:1階玄関ホール→:受付窓口兼事務室→:1階玄関ホール→:2階中央廊下→第3ホール
- 第85話~第87話(聖魚ノ月7日~8日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:1階リビング→:玄関前→スタックホルンの街:アーヴィン舞踏館:正門→:アーヴィン舞踏館:中庭→:アーヴィン舞踏館:3階応接室→スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:1階リビング→:人形師ルークの屋敷:玄関先
- 第88話~(聖魚ノ月8日)
スタックホルンの街:北部→:北門前→ラファーガ渓谷→馬車→王都グランヴェール前:南方大橋→王都グランヴェール:南門→:ディズリッド城前→:ディズリッド城内1階エントランスホール→:中央棟2階→:東渡り廊下→:東別棟2階廊下(現在ここ)
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【第1部 母の面影を求めて】(各話タイトル)
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| | 第1部 母の面影を求めて
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| | 第1章 ファーメルン家からの依頼
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1日目 第2話『双子の兄妹』
第3話『母を想う気持ち』
第4話『答えられない理由』
第5話『ファーメルン家からの依頼』
2日目 第6話『不死鳥眠る街ルーチェにて』
第7話『クランティアーズ家の当主』
第8話『瘴気の森に眠る薬草』
第9話『幻狼の巨影』
第10話『母の手掛かりを求めて』
第11話『陽気な酒場の店主』
第12話『揺れる心と強い決意』
2~3日目 第13話『妖しげな影は夜陰に紛れて』
第14話『フェリス族の少女』
第15話『廻る風』
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| | 第2章 訳アリの少女と旅の始まり
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3日目 第16話『変わらない笑顔のままで』
第17話『フィアーナの黒いリボン』
第18話『訳アリの少女と旅の始まり』
4日目 第19話『旅立ちの朝』
第20話『助け合いの心』
第21話『クラアナの丘に死霊は彷徨う』
第22話『黒衣の死神』
第23話『鷹の目を持つ狩人』
第24話『それぞれの目的』
5日目 第25話『空を駆ける魚影の群れ』
第26話『魔女の住む森』
第27話『薬草採りの少女』
第28話『森の守護者』
第29話『アンの正体』
第30話『紅い雛鳥』
第31話『宮廷魔術師シュリュッセル』
第32話『二つの吉凶と新たな道標』
第33話『王都でのひととき』
第34話『落とした指輪と持ち主の少女』
第35話『不思議なめぐり合わせ』
第36話『人々を導く者として』
5~6日目 第37話『さすらいの吟遊詩人と風の渓谷』
6日目 第38話『ルネッタのリベンジマッチ』
第39話『渓谷を駆ける風』
第40話『神速の細剣使い』
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| | 第3章 心を宿したお人形と人形師の想い
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6日目 第41話『人形達の踊る街スタックホルン』
第42話『人形師ルークとアンの幼馴染』
第43話『ブランベルク家からの依頼』
第44話『人形に託した想い』
7日目 第45話『不吉な夢と思いやりの心』
第46話『ガラスに閉ざされた遺跡』
第47話『ガーディアン・ヴィトライユ』
第48話『内に秘められし力』
9日目 第49話『悪夢から目覚めて』
第50話『束の間の休息』
第51話『人間嫌いの自動人形』
第52話『他人の空似……?』
第53話『自動人形狩り』
第54話『キュアノス自警団とチェスティエル家のご令嬢』
第55話『スタックホルンの夜景に想いを募らせて』
第56話『交錯する黒銀の刃』
10日目 第57話『両親から授かった宝物』
第58話『ミレットと湖島に咲く水晶の花』
第59話『紅き竜と風変わりな女』
第60話『その名前に込められた意味』
第61話『誰かを想う気持ち』
第62話『偉大なる隻腕の人形師の罪過』
11日目 第63話『シュティレ段丘に雷鳴は轟く』
第64話『置き去りにされた人形たちの墓場』
第65話『反魂の蝶が導く先に』
第66話『孤独な輪の中で』
第67話『闇に巣くう怨恨の死霊人形(モール・ラプゥペェ)』
第68話『眠れる狂気』
第69話『目覚めし魔女の片鱗』
第70話『弱い自分を受け容れて』
12日目 第71話『狭間に揺れる光』
第72話『アルモニア劇場で優雅なひとときを』
第73話『オートマタの涙』
第74話『温かな日だまりは泡沫に消える』
13日目 第75話『夜会の前の静けさ』
第76話『人形師たちの夜会―静かな雨降るアーヴィン舞踏館へ―』
第77話『人形師たちの夜会―長く続いた廊下の先に待ち受けるモノは―』
第78話『人形師たちの夜会―奇妙な白ウサギと危なっかしい女の子―』
第79話『人形師たちの夜会―赤ずきんの少女と追悼の人形楽団―』
第80話『人形師たちの夜会―華やかな舞台の裏側で蠢く終わりの始まり―』
第81話『ウェーナの決意』
第82話『サナ・プシュケーの導き』
第83話『悲しき親子人形(ファ・ミーリエ)』
第84話『心を宿したお人形と人形師の想い』
14日目 第85話『信頼し合える仲間』
第86話『フリージアに想いを託して』
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| | 第4章 人魚と乙女と吟遊詩人の小夜曲
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14~15日目 第87話『光と影の浮き沈み』
15日目 第88話『彷徨う不気味な喪服姿の女』
第89話『深まる三人の絆』
第90話『降りしきる危険な雨の渓谷道』
第91話『鈍色の空に獣は吠える』
第92話『死黒鳥の羽ばたき』
第93話『魔心を抱きし愚かなる魔物』
第94話『姉妹ケンカが止まらない』
第95話『雨上がりの空にとびきりの笑顔を滲ませて』
第96話『麗しのサウザンドナイト『シャルルリース』』
第97話『城内に響く若人達の声』
第98話『瀟洒な執事長と騎士としての自覚』
第99話『長いながい渡り廊下を越えた先に』
第100話『そそっかしい新米メイド』
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設定・世界観
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| | 設定など
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- 年号は『ティアラナ歴』。現在は『ティアラナ暦912年』
- 始まりの伝詩と呼ばれる神々の円卓24柱の神たちが織り成す神話を背景にした世界。
- 星海(フェリラルプレマ)を発生源とする星の|揺り篭(ヴェール)という魔素(ディウム)を多量に含んだ一本の長い帯が惑星を取り巻いている。
- 魔法・魔術・錬金術といった力や技術が混在している。
- 元々魔物と呼ばれる存在はごく少数しかいなかったが、近年は動物の魔物化・狂暴化が著しい。
- 西方大陸の遥か北には星海(フェリラルプレマ)という年中星空の広がる海と空があり、星海を越えた先に幻の大陸が存在すると言われているが現状、辿り着いた者は誰一人としていない。
- 各地には未だに色褪せず様々な伝承が語り継がれている。また古代文明の遺産と言われる遺跡や産物も多く眠っている。
- 成人年齢は男女ともに15歳が原則。飲酒・結婚などが可能となるのもこの年齢が基準となる。婚約などは年齢関係なく交わすことが可能。結婚に関しても王族や貴族関係で例外が認められる場合も多々ある。近親婚については特別な事情を除き、禁忌とされている。
- 雨天の際はアンデッド系の魔物が徘徊しやすい。また火系統の魔術が極端に弱体化して例外を除き、使い物にならなくなる。
- この物語における魔法・魔術は魔素(ディウム)という不思議な力を用いて奇跡と呼ばれる様々な事象を起こすこと。通常の魔術も魔法本来が持つ力を発揮させることにより、効果を拡大させることができるという。
- 魔法をさらに扱いやすく体系化させたものが魔術と呼ばれる。本来の魔法よりも簡略化がなされているため、力の恩恵も魔法には大分劣る。
- 錬金術は既存の物質を用いて別の物質へと変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする術。中には「魔術の真似事に過ぎない」と軽蔑する者も存在する。過去に何度も魔術と錬金術がらみの争いが巻き起こっている。
- いずれの条件下にある場合、遭遇する魔物が狂暴化する。
- 雨天・濃霧・吹雪などの悪天候
- 夕方から日の出までの夜間帯
- 高濃度の魔素が充満した土地及び瘴気周辺地域
- 奴隷禁止法
この世界においてどの国でも共通して当てはまる決まりごとのひとつ。
「いかなる理由があろうとも不当な使役(ここでいう奴隷)を行なうことは正当令第13節に大いに背く愚行である。それ故に奴隷制度及び人身(奴隷)売買を行なうことはもってのほかである。〈中略〉この大罪を犯したものは極刑をもってして星の意思等の名の許に死の裁きを下し、存在そのものの永久追放を言い渡す〈後略〉」とある。そのため、奴隷を売買した売り手もしくは首謀者は例外なく死刑となる。しかし、奴隷商売は世界的に取り締まりが厳しい一方、それでも未だに人目をかいくぐり行なわれているのが現状である。また前述は奴隷商人のみならず、取引した相手にも同じくそれ相応の重い罪が課せられる。
なお、娼婦などの娼館に関しては国の規定を合格した上で認可されたもののみ許される。
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主な登場人物
フィオーラ・バーンズ
※画像はイメージです。
『フィルフィオーラ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント』
1人称:ぼく/愛称:フィオ/身長141cm/左利き/誕生日:2/5
男性・13歳・肩までかかるほどの銀髪・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紅/左:紫)。この物語における主人公。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は火・風・闇・光を主に得意とする。フィアーナの双子の兄にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。妹に身長で負けていることをコンプレックスに感じている。フィアーナのことをとても大事にしており、重度のシスコンであるも本人は全く自覚していない。仲間意識が高く、困ったときはお互い様という精神から問題ごとに巻き込まれやすい体質である。意外と押しに弱い。普段はあまり怒りといった感情を表にさらけ出さないが、フィアにも劣らないほどの負けず嫌いな一面を秘めている。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使するいわゆる天才型の努力家タイプ。遺跡の調査から時折帰ってくる父クロードより与えられた魔術書などをもとに学んでいた。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。体内に秘めている魔素の力が僅かにフィアよりも上回っている。また生まれつき持った強大な魔素とオッドアイのせいで、クロードの故郷であるミュティス村の人々に忌み嫌われて極度に避けられていた過去を持ち、火と風を自在に操る姿から「焔獄の死神」または「黒銀の悪魔」とも呼ばれて畏れられていた。また過去に背負ったさまざまな精神的ストレスから感情の一部分が欠落しており、人を好きになるといった感情を喪失している。さらに物事を難しく複雑に考えてしまう性格が災いして、前述のことを考えているうちにさまざまな不安と疑問を心のうちに膨れ上がらせてしまい、一種の精神障害を引き起こしてしまう危うさも秘めている。
また最近の研究でフィオーラは『神異性一卵性双生児』であることが判明した。これは一卵性双生児として生まれてくる過程で何だかの作用が働き、染色体が別の物に変わったことで起こる。もともとは女性として生まれてくるはずだったがこれにより男性として生まれてきたとされている。その結果、遺伝子情報はほぼ99.9%妹のフィアーナと同じである。これはこの世界において理想的な男女一対の誕生の仕方であったため、フィオーラたちは実は神の子なのではないかと言った話題もその界隈では尽きないらしい。以上のことから生物学上、フィオーラは男性でありながら女性に近い存在であり、彼の主治医であるフュールは今後彼がどのような成長を遂げていくのか期待すると共に成長過程で肉体と心の性差に違和感が生じないか不安にも思っている。
戦闘においては追い込まれれば追い込まれるほど潜在能力の真価を発揮するタイプ。
※得物:無名の魔鎌
※故郷:夜光煌めく都ファーメルン(ただし、生まれ故郷ではない)
フィアーナ・バーンズ
※画像はイメージです。
『フィルフィアーナ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント』
1人称:わたし/愛称:フィア/身長144cm/右利き/誕生日:2/5
女性・13歳・腰の辺りまで伸びる銀髪。黒い大きなリボンでハーフアップの髪型・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紫/左:紅)。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は水・氷・土・闇・光を主に得意とする。フィオーラの双子の妹にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。フィオーラのことを第一に考えており、何をする際にも兄のフィオーラと一緒に行動しようとする。またフィオーラに強く依存しており、重度のブラコンであるも本人は全く自覚していない。そのため周囲の者たちからは兄がいなくなってしまったらひとりで生きていけないのではないかと、心配されていることもたびたびある。甘いものが大の好物で周りが引くほどシロップをかけたりする。さらにフィアーナが作る料理は不思議と全て甘くなるという。普段は大人しく人見知りをする性格だが、意外と負けず嫌いな一面もあり、時に大胆な行動に打って出て周りを驚かせることもある。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使するいわゆる天才型の努力家タイプ。フィアーナの場合だと双子の兄フィオーラと何か共有できる物はないかと考えた結果、魔術を学ぶことに至った。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。魔素を扱う器用さが僅かにフィオよりも上回っている。また生まれつき持った強大な魔素とオッドアイのせいで、クロードの故郷であるミュティス村の人々に忌み嫌われて極度に避けられていた過去を持ち、水と氷を自在に操る姿から「氷獄の魔女」または「白銀の悪魔」とも呼ばれて畏れられていた。ただし、兄のフィオーラに守られていたおかげでフィアーナ自体には精神面での異常は見当たらない。その代わり、フィオーラに強く依存する性格になってしまった。
また最近の研究でフィアーナは『神異性一卵性双生児』であることが判明した。これは一卵性双生児として生まれてくる過程で何だかの作用が働き、染色体が別の物に変わったことで起こる。もともとが女性として生まれてくるはずだったため、フィアーナの場合はそのまま女性として生まれてきた。その結果、遺伝子情報はほぼ99.9%兄のフィオーラと同じである。これはこの世界において理想的な男女一対の誕生の仕方であったため、フィアーナたちは実は神の子なのではないかと言った話題もその界隈では尽きないらしい。
戦闘においては追い込まれれば追い込まれるほど潜在能力の真価を発揮するタイプ。特にフィオーラが危機的状況に陥ると我を失うくらいに暴走する危険性を秘めている。
※得物:なし
※故郷:夜光煌めく都ファーメルン(ただし、生まれ故郷ではない)
アンネロッテ・フォン・ド・クランティアーズ
※画像はイメージです。
1人称:あたし/愛称:アン/身長149cm/右利き/誕生日:11/4
女性・15歳・背中の辺りまで伸びる紅い髪・金色の瞳を持つ。ディズリッド国の誉と呼ばれる五大家の一つ『クランティアーズ家』の三女。才色兼備な二人の姉がいるためか、心身共に劣等感を抱いている。国の騎士として仕えている2人の姉の代わりにアンネロッテがクランティアーズ家の次期当主候補となっており、身を固めてほしいと父ハロルドに言われるもそれを拒絶、修行の旅として家を飛び出してしまう。将来の夢はディズリッド国の守護者とも呼ばれるサウザンド・ナイトになることである。まだ未熟な一面を持つ彼女であるが、幼少時代から培ってきた剣の腕前と豊富な知識から旅を共にするフィオーラとフィアーナの助けとなることもしばしば。ただし、幽霊といった怖いモノが大の苦手のため陰気な場所では本領を発揮できない。幼い頃は魔術を行使できたが、祖母アナスタシアの死をきっかけに特定の条件下でなければ行使できなくなってしまった。
戦闘においては追い込まれれば追い込まれる弱腰になるが、負けず嫌いから最後の最後まで食らいついていく粘り強いタイプ。
※得物:紅い細剣
※故郷:不死鳥眠る街ルーチェ
サブキャラクター(名前が登場した人物)
【サブキャラクターの紹介ページ】へ
属性関連
+
| | 四大循環魔素(物体/万物?)
|
- 火:陽素(+)/化身:狼/守護者:ヘーレ/精霊:フォティア
- 水:陰素(-)/化身:魚/守護者:セシリィス/精霊:ヒュドール
- 土:陽素(+)/化身:鹿/守護者:ティエラ/精霊:ゲーギ
- 風:陰素(-)/化身:鳥/守護者:ラファーガ/精霊:アネモス
|
+
| | 従属干渉魔素二群(結合及び分離反応現象?)
|
- 氷:不定素(±)/化身:蛇/守護者:ネービア/精霊:パゴス
- 雷:不定素(±)/化身:蜂/守護者:プライド/精霊:ブロンテー
|
+
| | 二大双極魔素(精神/心?)
|
- 光:聖素(+)/化身:狐/守護者:ルスク/精霊:フォス
- 闇:闇素(-)/化身:猫/守護者:シューレン/精霊:スコタディ
|
+
| | 普遍性根源魔素(混沌?)
|
- 無:中性素(±0)/化身:影/守護者:アニマローペ/精霊:ハオス
|
+
| | 神性魔素(???)
|
- 星:星素(∞)/化身:幻/守護者:未確認/精霊:未確認
|
魔法・魔術等
【属性】:火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星・無
【性質】:攻撃→攻/補助→補
フィオーラ
+
| | フィオーラの使用する魔術
|
【火属性】
- ヘーレヴォルフ(攻)
火系統の中級魔術。業火を纏った狼を召喚し、対象に牙を剥く。雨天などの悪天候時に行使すると弱体化してしまうが、フィアの扱う「ネービアセルペンテ」と同時に行使すると弱体化を防ぐことができる。
「邪狼よ、紅蓮の焔を纏いて牙を剥け」
- スピンテール(攻)
火系統の上級魔術。紫色に燃え上がる煉獄の蝶を呼び寄せ、対象に向かって煉獄の炎を纏った無数の蝶を差し向ける。一体ずつの威力は小さいが追尾性能が非常に高く、一度狙われたら振り切るのは困難。また何かにぶつかると火花が弾け飛び、周りに飛び火する。
「来たれ煉獄の使者よ、贖(あがな)いの焔(ほむら)を以(もっ)て憐れな咎人(とがびと)に魂の讃歌を」
【風属性】
- タービュランス(補)
風系統の初級魔術。術者を中心に強烈な風を巻き起こし、一時的に外界からの攻撃を遮断する。
「大気よ、舞い上がれ」
- ラッフィカ(補)
風系統の初級魔術。大気の加護を身に纏い、身体能力を飛躍的に向上させる。
「大気よ、我に疾風の加護を」
- フラートゥス(攻)
風系統の中級魔術。多量の魔素を帯びた大気を収束させて、爆風を引き起こす砲弾を前方に向かって6発解き放つ。着弾点を中心とした円形に爆風が広がる。
「大気に渦巻く狂風の調べよ、我に仇なす敵を討て」
- ネガ・フラートゥス(攻)―未使用魔術―
風系統の上級魔術。多量の魔素を帯びた大気を収束させ、爆風を引き起こす砲弾を任意の方角に向かって12発斉射する飽和攻撃。着弾点を中心とした円形が攻撃範囲の広範囲型魔術。フラートゥスの上位互換にあたる。
「天空を統(す)べし狂風の讃歌よ、我が許(もと)に集(つど)いて終わりを謳(うた)え」
- ラーグシーカー(補)
風系統の中級魔術。大気に含まれる魔素の流れから周囲に存在する全ての個体を探知する。その日の天候や大気に含まれる魔素の濃度、さらにはその場の環境によっても効果に大きな差が生じてしまう場合もある。地形による索敵範囲の変動はなし。索敵できる範囲は術者を中心とした円の内側のみ。
- 天候による索敵範囲の変動
- 晴れ:半径3.0km(最大)
- 曇り:半径2.5km
- 雨:半径2.0km
- 大雨:半径1.5km
- 雪:半径1.5km
- 吹雪:半径1.0km
- 濃霧:半径0.5km
- 魔素濃度による索敵範囲の変動
- 低濃度:±0
- 中濃度:-1.0km
- 高濃度:-2.0km
- 瘴気内:索敵無効化(最小)
- ヴェントゥス(攻)
風系統の中級魔術。大気に潜む魔素を風の刃に変えて、サメのように大地を這いながら対象を追尾する。
「大地を廻る啼泣の風よ、我が前に集いて裂刃と化せ」
【光属性】
- ラディウススペルマ(補)
光系統の初級魔術。眩い輝きで周囲を照らし出す。一時的な目眩ましにも使える。
「光の種子よ、虚空に弾けて闇を照らし出せ」
【闇属性】
- オディウムスペルマ(攻)
闇系統の初級魔術。深い憎しみを閉じ込めた闇の光を対象に向かって解き放つ。練度が高まると対象の存在を虚空へと消し去るほどの力を発揮する。ラディウススペルマとは対になる魔術。
「嘆きの種子よ、虚空に弾けて光を呑み込め」
【無属性】
- フルクティクルス(攻)
どの系統にも属さない無属性の中級魔術。大気中に潜む魔素を揺り動かし、幾重にも渡る波紋を生み出して対象を切り刻む。
「時空(とき)の静寂(しじま)を掻き乱す無窮の波紋よ、幾凄愴(いくせいそう)の叫びとなりて天壌に嘆け」
- トーンヴェーレ(攻)
どの系統にも属さない無属性の初級魔術。魔素(ディウム)を用いて大気中に小さな激しい振動を引き起こし、目には見えない音の衝撃波を放つ。練度が高まると硬い岩に風穴をあけられるほどの威力となる。
「慟哭(どうこく)に唸れ、破壊の旋律よ」
- エスパーダ(攻)
どの系統にも属さない無属性の中級魔術。大気に漂う魔素を収束させ、透き通った水晶の刃で対象を貫く。
「舞え、追想の剣」
【複合属性・その他】
- ヒーリング(癒)
中級の治癒術。魔素による癒しの波動で体内の自然治癒力を活性化させて、怪我や病気の回復を促す。術の発動キーは存在しない代わりにかなりの集中力を有するため、通常の魔術よりも遥かに会得の難易度が高く、高度な技術力を求められる。そのため、治癒師の中でも使用できる者は限られている。
- ファーストエイド(癒)
初級の治癒術。術者の魔素を他者へ分け与えることで魔素欠乏症などを抑え込む応急手当の一種。術の発動キーは存在しないが、力配分を考えなければ術者自身も魔素欠乏症などの症状に陥る可能性があるため行使時には注意が必要。
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フィアーナ
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| | フィアーナの使用する魔術
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【水属性】
- ウォータードロップ(攻)
水系統の初級魔術。大気に漂う水蒸気を集めて激しい水流を対象の頭上に生み出す。
「恵みの水よ、我が声に従いて激流となれ」
- ネービアセルペンテ(攻)
水系統の中級魔術。大気に潜む水蒸気を収束させ、白い濃霧を纏った氷水の大蛇を前方に召喚して対象を攻撃する。雨天時に行使した場合は効果が飛躍的に向上する。逆に乾燥した地域や日差しの強い環境下では弱体化してしまう。
「大蛇よ、清浄なる水を纏いて生を呑み込め」
- アルゲオプルウィア(攻)
水系統の中級魔術。大気中に漂う水蒸気を上空へ収束させ、凍えるような大量の雨を大地に向けて降り注ぐ。
「天空より降り注ぎし恵みの雨よ、凍て付く矢となりて無数に貫け」
- プレースクレイドル(攻)
水系統の初~上級魔術。いくつもの泡を生み出して対象を攻撃する。術者の力量によって大きさや質量を変化させられる。また物を浮かしたり動かしたり包み込んだりもできる。
「母なる海に揺蕩(たゆた)うは命の胎児、優しき水の流れに唄(うた)うは泡沫(うたかた)の夢、再び静かなる揺り篭に抱かれて安らかに眠れ……」
【氷属性】
- スティーリア(攻)
氷系統の中級魔術。大気中に漂う水蒸気を凝結させ、氷の刃として対象を貫く。セントグラースの上位互換にあたる。
「降り注げ、氷の刃」
- ネガ・スティーリア(攻)
氷系統の上級魔術。大気中に漂う水蒸気を凝結させ、氷の刃として対象を無数に貫く。また氷の刃が通過した射線上に鋭利な氷柱をいくつも生成し、対象をさらに追撃する。スティーリアの上位互換にあたる。発動条件は術者の感情が大きく昂っている時のみ。
「誘(いざな)い屠(はふ)れ、氷葬(ひょうそう)の調べ」
- アイシクルテンペスト(攻)
氷系統の中級魔術。大気に漂う水蒸気を凝結させ、鋭く尖った無数の氷柱が上空から広範囲に渡って降り注ぐ。
「大気に潜む水のざわめき、凍える叫びとなりて大地に深く突き刺され」
- グラセフュネライユ(攻)
氷系統の上級魔術。大気中に漂う魔素と水蒸気を凝結させ、四本の巨大な氷柱を形成する。その後、四方向から対象を押し潰し氷葬する。発動条件は術者の感情が大きく昂っている時のみ。
「死を悼(いた)む弔(とむら)いの息吹よ、生を呑み込む贖(あがな)いの標(しるべ)よ、氷鏡(ひかがみ)に映るは一縷(いちる)の希望……今、終わりなき螺旋の命に終止符を」
【土属性】
- シュペ・レ・パニア・ローダンテ(攻)―未使用魔術―
土系統に属する上級魔術。神々の円卓二十四柱の一柱フローラが従えたと言われる巨大な黒薔薇を召喚し、対象を鋭い棘で貫く。
「大地を這い回りし自然の支配者よ、気高き黒薔薇の名の下に、犀利(さいり)なる棘を突き立てよ」
【無属性】
- アミナペトラー(補)
補助系統の中級魔術。周囲に漂う魔素を収束させて外界からの攻撃に対して有効な障壁を展開する。
「星に秘められし魔の力よ、我等を守れ」
【複合属性】
- ネービアセルペンテ・ニオ(攻)
水と氷系統の上級複合魔術。ネービアセルペンテの上位互換にあたる。氷獄の女王である白い濃霧を纏った氷水の大蛇を八匹召喚して対象を呑み込む。魔術そのものが持つ性質はネービアセルペンテに準ずる。
「白銀の大蛇よ、不浄なる穢れを纏いて氷獄に還り咲け」
- ヒーリング(癒)
中級の治癒術。魔素による癒しの波動で体内の自然治癒力を活性化させて、怪我や病気の回復を促す。術の発動キーは存在しない代わりにかなりの集中力を有するため、通常の魔術よりも遥かに会得の難易度が高く、高度な技術力を求められる。そのため、治癒師の中でも使用できる者は限られている。
- ファーストエイド(癒)
初級の治癒術。術者の魔素を他者へ分け与えることで魔素欠乏症などを抑え込む応急手当の一種。術の発動キーは存在しないが、力配分を考えなければ術者自身も魔素欠乏症などの症状に陥る可能性があるため行使時には注意が必要。
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他キャラ
+
| | その他のキャラが使用する魔術
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【無属性】
- フォースフィールド(補)
補助系統の初級魔術。大気中に含まれる魔素を収束させて周囲に薄い障壁を展開する。障壁が展開されている間は高濃度の魔素が充満した瘴気の中でも活動することが可能になる。その他にも熱波・冷気・水中などの人間にとって過酷な環境下でも活動することが可能となる。ただし、障壁を展開できる継続時間にも限りが存在し、術者の魔素保有量と力量によって大きく左右される。
「大気に潜む魔の力よ、我等の呼び掛けに応えよ」
- アブソリュートテリトリー(補)
補助系統の上級魔術。大気中に含まれる魔素を極限まで収束させて、周囲に絶大な光の障壁を展開する。障壁が展開されている間は例外を除き、ほとんどの物理干渉および魔術干渉を無効化する。アミナペトラーの上位互換にあたる。
「星に秘められし浄化の光よ、降り注ぎし災禍の焔から我等を守れ」
- エスパーダ(攻)
どの系統にも属さない無属性の中級魔術。大気に漂う魔素を収束させ、透き通った水晶の刃で対象を貫く。
「舞え、追想の剣」
- トーンヴェーレ(攻)
どの系統にも属さない無属性の初級魔術。魔素(ディウム)を用いて大気中に小さな激しい振動を引き起こし、目には見えない音の衝撃波を放つ。練度が高まると硬い岩に風穴をあけられるほどの威力となる。
「慟哭(どうこく)に唸れ、破壊の旋律よ」
【氷属性】
- セントグラース(攻)
氷系統の初級魔術。大気中に漂う水蒸気と魔素を結びつけることにより、ナイフのような氷の刃を生み出して対象に向けて解き放つ。
「無数に貫け、氷の刃」
- グラキエースコフィン(攻)
氷系統の上級魔術。大気中に漂う水蒸気と魔素を極限まで収束させることで行使することができる。大気中に漂うすべての水気を氷結させ、対象を氷漬けにさせる。その後、粉砕して氷殺する。
「冷気よ、万物を等しく凍て付かせし破滅の息吹よ、氷結の終焉……悠久なる死の恐怖を氷床たる棺に閉じ込めよ」
【風属性】
- クロスブレイド(攻)
風系統の初級魔術。大気を切り裂く2発の風の刃を放ち、対象を十字に切り裂く。
「風よ、十字に裂け」
【火属性】
- ルプティフラム(攻)
火系統の初級魔術。小さな炎を纏った大気の弾丸を対象に向けて解き放つ。
「燃え上がれ、炎よ」
【土属性】
- グレイブフォール(攻)
土系統の初級魔術。どこからともなく墓石を召喚し、対象の頭上から突き落として押し潰す。力量によって大きさと重量が変動する。
「落ちよ弔いの標(しるべ)、憐れな骸(むくろ)に魂の救済を」
- アートゥルムハスタ(攻)
土系統に属する初級魔術。大地の土と大気中の水蒸気を魔素で収束し、黒い槍を生成して対象を串刺しにする。
「四囲に集え、墨染めの槍」
【雷属性】
- ライトニングインパクト(攻)
雷系統の中級魔術。周囲の空気を帯電させて青い稲妻を宿した球体を前方に向かい放出する。前方広範囲に渡る扇状が攻撃範囲となり、雷を纏った凄まじい突風が全てを焼き尽くす。霧や靄が出ている場合にはさらに火力が増大する特徴を持つ。
「来たれ暴虐の雷(いかづち)、蒼(あお)き雷鳴と共に大地を駆けよ」
- スパークニードル(攻)
雷系統の初級魔術。小さな放電を収束させて針となし、対象に向けて解き放つ。
「爆(は)ぜよ、雷針(らいじん)の舞い」
【光属性】
- ムーンライトレイン(攻)
光系統の上級魔術。月の満ち欠けによって火力が変わる。月の光を抱いた無数の雨が降り注ぎ、対象を駆逐する。
「闇夜に微笑む女神の祝福よ、迷える魂に安らかな眠りを」
- フォルンローザ(攻)
光系統の古代魔術。巨大な大弓を召喚し、浄化をもたらす光の矢をもって対象を中心とした広範囲に攻撃する。超長射程距離から放たれる光の矢は一度狙われたら絶対に逃れられないと言われている。
「天翔る星の導きよ、聖光の矢となりて穢れし災禍の大地を淘汰せよ」
- リーディングフェアリィ(補)
光系統の初級魔術。月明かりを宿した導きの妖精を呼び覚まし、暗い場所や夜道をほんのりと照らし出す。
「導きの灯火(とうか)……月明かりの名のもとに今、暗き混迷の道を照らし出す道標(みちしるべ)となれ」
- ホーリィアロゥ(攻)
光系統の初級魔術。聖なる光を矢に変えて無数の光の矢が対象を貫く。
「魔を祓え、暁光(ぎょうこう)の矢」
【闇属性】
- ブラッディプール(攻)
闇系統の中級魔術。広範囲に渡って巨大な魔法陣を展開する。その後、範囲内に存在する対象の足もとに血染めの刃を召喚し、串刺しにする。
「昏迷の淵より出でし血染めの刃よ、生者の血をもって悲嘆の海へと還り咲け……堕ちよ」
- バッドティアップ(攻)
闇系統の初級魔術。幻影を纏ったコウモリたちを召喚し、対象を漆黒の翼で切り刻む。
「闇に巣くう眷属たちよ、我が元に集いて敵を討て」
- ブラックホール(攻)
闇系統の上級魔術。ありとあらゆるモノを呑み込む黒い球体を生み出す。それは光すらも逃れられないという。
「全てを呑み込む虚空の闇よ、今ここに破滅の産声を上げよ」
【星属性】
- ステリルローザ(攻)
星系統に属する古代魔法。純度の高い絶対零度の冷気を伴った光の矢が対象の胸元を無慈悲に貫く。
「星よ、純化の矢となりて邪を祓え給え」
"Sol tia fio ceis stelli garuj bei forn rosa."
【その他の魔術関連】
- ストレイミスト(補)
水と風の複合初級魔術。大気中の魔素と水蒸気を結合させて深い霧を生み出す。この魔術によって生み出された霧には方向感覚等を狂わす力が備わっている。
「大気に潜む水の精よ、我が声に従いて霧となせ」
- フォルチューヌ(補)
魔素を用いた占術。水晶球より祈りを捧げ、星の意思の名のもとに吉凶を占う。
「我が呼び掛けに応えよ。数多なる星々の導きに従い、星の意思等よ、我の元へ集え。天地別つ均衡を標すは吉凶知らしめたる星屑の天秤。東方より現れし紫光解き放つ吉星、西方より現れし紅光解き放つ凶星。双星天に交わりて、彼の者等の歩む軌跡を我の前に示さん……」
- グラセリュウール(攻)
氷と光の複合上級魔術。周囲の大気を瞬時に凍て付かせる無数の光球を対象へ解き放ち、着弾と同時に眩い閃光を引き起こす。着弾点とその周囲に冷気を伴った強烈な爆風が襲いかかる。
「冷気を纏いし偲淋の光よ、星の静寂の名のもとに、その命……再び大地へと還さん」
- ウィズ・ディフレクシオ(補助)
ありとあらゆる物理干渉、及び魔術干渉を吸収・無力化し、対象に対して反射を行う障壁。発動キー(呪文)は不明。
- アンジェリーナ(攻)
火・風・光・星の複合召喚上級魔術。天空の三姫神として知られる三番鳥アンジェの力を武器に宿し、不死鳥をかたどった衝撃波が範囲内にいるすべての対象を浄化する。なお、これはアンネロッテにしか使用できない一種の切り札。術者が持つ心の成長に呼応して力が増大する。
ただし、一度使用するとしばらくの間は精神状態が不安定になり、感情的になってしまう。また無性にお腹が空くようになってしまう難点を持つ。
「我がクランティアーズの名の許に、不死鳥よ……再臨せよッ!!」
- リゼヴィアーラ(攻)
雷・風・闇・星の複合召喚上級魔術。天空の三姫神として知られる二番鳥リゼヴィアの力を武器に宿し、死黒鳥をかたどった衝撃波が範囲内にいるすべての対象を浸食する。なお、これはリーゼリシアにしか使用できない一種の切り札。術者が持つ心の成長に呼応して力が増大する。
ただし、一度使用するとしばらくの間は身体能力が著しく低下し、気分が沈みやすくなる。
「我がクランティアーズの名の許に、死黒鳥よ……再臨せよッ!!」
- セイクリッドシャイン(攻)
光系統の上級魔術に匹敵するシャルルリース専用剣術。聖剣クロイツローゼに自身の魔素を注ぎ込み、聖なる光を宿した強烈な一閃が対象を薙ぎ払う。
「光よ、我が道に栄光の架け橋を」
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今まで登場した魔物(モンスター)等
※★:ボス属性
※弱点/耐性による半減/無効化/吸収
+
| | 魔物(モンスター)一覧
|
- ★ガーディアン・クレイゴーレム【人形系】(7~8m)
弱点属性:火/耐性属性:土・氷・雷(無効化)・水(吸収)
一般的なクレイゴーレム(粘土の操り人形)の強化版にあたる遺跡の番人。ゴーレムに魔素を取り込ませることで活動させることができる。激しい乾燥に弱いため炎で熱せられたところに強い打撃を受けると壊れてしまう。土属性や氷属性に耐性があるほか、雷属性を無効化する。また水を受けても全て体内に吸収してしまう特性を持つが、吸収しすぎると身体が重くなって動きがかなり鈍ってしまう。魔術にあまり耐性を持たないため遭遇した際には魔術を扱えるものがいると対処しやすい。何もしないと非常に硬いので物理干渉を受け付けにくいため苦戦を強いられる。
※登場回:第1話『古代の軌跡』
- ループス【獣系】(1m)
弱点属性:なし/耐性属性:なし
黒い毛並みを持った中型の狼。集団行動を重んじ、狩りでも集団で動き、並ならぬチームワークを発揮する。本来は青い瞳だが、狂暴化した現在は赤い瞳に染まっている。
※登場回:第2話『双子の兄妹』・14
- トゥレットループス【獣系】(2m)
弱点属性:なし/耐性属性:土・雷
黒と黄色の毛並みを持った中型の狼。主に山岳地域に生息するループスの亜種。通常のループスより一回り大きな身体を持ち、山の過酷な環境でも生きていけるように爪が鋭く伸び、脚力が飛躍的に進化した。長距離からの飛びかかりによる奇襲に注意。
※登場回:第91話『鈍色の空に獣は吠える』
- コルムバ【鳥類系】(0.3m)
弱点属性:雷・氷/耐性属性:風
灰色、もしくは白色の身体と水色の瞳を持った鳩のような鳥。主に伝書鳩としての役割を未だに果たしている。
※登場回:第2話『双子の兄妹』・15・22
- ★瘴気の幻影【???】(4~5m)
弱点属性:???/耐性属性:???
メイルリープの森の最深部に現れた正体不明の幻影。黒い毛並みを持つ巨大な狼の姿と四枚の黒い翼を持つ怪鳥の2種類に姿を変化させることができる。狼の姿の場合、ありとあらゆる物理干渉を全て無効化し、カウンター攻撃を行う。対して怪鳥の姿の場合、ありとあらゆる魔術干渉を無効化し、受けた魔術をそのまま術者に反射する。
※登場回:第9話『立ち塞がる幻影』
- スペクター【アンデッド系】(1.6m)
弱点属性:火・光・星/耐性属性:氷・土・闇(無効化)
たくさんの怨念が形を成した思念の集合体。陰気な場所や廃墟を好む。近年は曇りや雨などの陰鬱な天気に誘われて大地を徘徊するようになった。話すことはできるが、この世に未練を残した怨念の集合体ということもあり、基本的に話が通じないため遭遇したら戦闘は避けられない。聖剣や霊剣など、魔術を施した武器以外の物理干渉は一切受け付けない。その代わり魔術に弱いが、氷や闇、土を用いた魔術はあまり効果がない。ただの水もあまり効果がないが、清められた水の場合は効果がある。
※登場回:第21話『クラアナの丘に彷徨う者』・22・63・90
- ウィスプ【アンデッド系】(0.4m)
弱点属性:光・星/耐性属性:氷・土(無効化)・闇(無効化)・火(吸収)
基本的にスペクターと共に姿を現す蒼い輝きを放つ鬼火。死者の魂とも妖精が寿命を迎えてもなお転生できずに彷徨っている姿とも言われている。近づかなければ襲いかかってくることもないが、不用意に近づきすぎると襲いかかってくる。一般人にはウィスプの声を聞くことはできない。ただし、死霊使いの素質がある場合はウィスプの意思を言葉として聞き取ることができる。アンデッドであるため、例外を除いて基本的に物理干渉は受け付けない。氷を用いた魔術はあまり効果がない。また土や闇を用いた魔術は一切ダメージを与えることができず、火系統の魔術を吸収して肥大化する特性を持つ。
※登場回:第21話『クラアナの丘に彷徨う者』・22・63・90
- ★黒衣の死神【???】(2m)
弱点属性:???/耐性属性:???
黒衣に身を纏った死神のような容姿を持つ。巨大な大鎌をもってして、彷徨える魂をあるべき世界に帰すといわれているが、その正体は未だ定かでない。物理干渉に対して強固な耐性を持っている上、全ての動きを端から見切っているかのような動きを見せる。フィオーラとフィアーナを『星の秩序を乱す災禍の双子』と称して、命を狙おうとする
※登場回:第21話『クラアナの丘に死霊は彷徨う』・69
- キプセル【水棲系】(0.4m)
弱点属性:火・雷/耐性属性:水・氷
川や湖などの水辺に生息している淡水魚が魔物化したもの。ヒレが巨大化したことにより、翼のようにして空中を長時間滑空できるように進化した。単独では襲いかかってこないが、集団だと普通に襲いかかってくる。鋭い牙と鋭利なヒレに注意。赤い目・銀と黒のウロコ。
※登場回:第25話『空を駆ける魚影の群れ』・28・58・59
- ★アルヴァード【水棲系】(1~1000m)
弱点属性:???/耐性属性:???
中央大陸付近の海域に出没する巨大な水棲系の魔物。またの名を『海魔』。1体の女王を中心として、サイズや種類から様々なランクが存在する。硬い鱗に覆われているためか、あらゆる物理干渉を受け付けない人間にとってみれば脅威となる存在。近年は中央大陸のあらゆる水辺で出没し、甚大な被害を与えている。
※登場回:現時点では名前のみ登場
- ビエールカ【獣系】(0.2m)
弱点属性:水/耐性属性:土
森林近辺に棲息している小型のリス。茶色の毛並みに黄色の二本筋が入っているのが特徴的。また胴体と同じほどの長い尻尾を持ち、それを用いて木から木へと飛び移る。かなり悪戯好きなため危険は少ないにしろ注意が必要。危険な魔物が近くにいると前歯をカチカチと音を立てながら「キューキュー」と鳴いて仲間に知らせる。緑色の瞳を持ち、暗闇だと光って見える。
※登場回:第27話『薬草採りの少女』
- ウルズリー【獣系】(2.5m)
弱点属性:氷/耐性属性:なし
森林近辺に生息している二足歩行の森熊。焦げ茶色の毛並みと黒い瞳を持つ。本来は四足歩行の動物であったが、魔物化したことによって脚力が増加したため二足歩行をすることができる。また前足が腕となって鋭い爪から繰り出される強烈な一閃は大きな樹木も薙ぎ払う。大きな身体に体重もあるためかパワーがあり、走る速さも速い方ではあるも俊敏な動きはできない。水浴びをするのが大好き。ただし、寒いのが苦手なためか冬場は冬眠している。氷系統の冷気を伴った魔術が大の苦手である。
※登場回:第28話『森の守護者』
- ★フラートゥスドラゴン【竜系】(20~30m)
弱点属性:???/耐性属性:???
星海全域を守護するかのように生息している天空竜。巨大な四枚の翼を持ち、表面を強固な青い鱗が覆う。大気を司る竜とも呼ばれているためか、星海の狂風にも耐えうるだけの大気を操る力を持っている。普段は星海の高高度を飛行しているので、地上に降りてくることはほぼない。四枚の翼の羽ばたきから繰り出される大気を圧縮した風の砲弾は何もかも爆砕する風爆を引き起こすという。
※登場回:現時点では名前のみ登場
- ★シュムフォーゲル【魔法生物系】(6~7m)
弱点属性:火/耐性属性:水・土・光
全身が強固な宝石によって覆われた巨大な宝石鳥。見る者全てを魅了するほどの美しい鳥と絶賛されるほどである。魔素が多量に存在する鉱山地帯や山岳地帯に生息している。元々は古代人たちの手によって生み出された人工生命体ではないかと考えられていたが、未だに真相は解明されていない。巨大な翼を羽ばたかせることにより強烈な突風を引き起こすことができるほか、鋭く尖った無数の水晶の刃を解き放つことができる。また個体によっては強大な魔術を行使することができるため、魔物として襲いかかってきた時には十分に注意しなければならない。
※登場回:第46話『ガラスに閉ざされた遺跡』
- ★ガーディアン・ヴィトライユ【???】(1.4m)
弱点属性:???/耐性属性:???
古代遺跡の一つである『ヴィトライユ遺跡』の守護者にして管理者。まだ幼さの残る少女の容姿をしており、クラアナの花と同じ薄青紫色の衣服を全身に纏い、肩から丈の長いケープを羽織っている。人間とほぼ変わらない見た目をしているが、感情のない言葉遣いや声色、光を失った瞳からは人間らしさは微塵も感じられない。強大な魔素を周囲に纏っており、瘴気すらも浄化して自らの力に変えてしまうほどの異質な能力を秘めている。身体を構成する物質は精霊などの魔法生物に近いが、似て非なる者とされている。ヴィトライユ遺跡を守るためだけに生み出された存在であることから、誰かの手によって人工的に作られた存在である可能性が高い。極めて高い戦闘能力を有しており、遺跡の最深部に足を踏み入れた者は彼女の無慈悲な魔術の前になす術もなく排除されるであろう。
※登場回:第47話『ガーディアン・ヴィトライユ』・48
- ラクスサーペンス【水棲系】(4~5m)
弱点属性:火・氷・雷/耐性属性:水・土
主に湖で生息している中型の水棲生物。大蛇のような長い胴体を持つ。水中の獲物だけでなく、地上の獲物を狩るために二枚の前ビレが大きく進化し、短時間ではあるが空中を滑空することができるようになった。また乾燥に強く、少しの間であれば地上でも活動することが可能である。大きくなった前ビレは刃物のように鋭い切れ味を持っており非常に危険。魔物化による狂暴化が起こる以前から気性が荒く、水辺にやってきた人間や動物を無差別に襲っていた。過去にその犠牲者の一人として、スタックホルンの街を治めているチェスティエル家のご令嬢エヴァンジェリンは右眼を失う大けがを負っている。
※登場回:第59話『紅き竜と風変わりな女』
- サナ・プシュケー【魔法生物系】(0.1~0.2m)
弱点属性:???/耐性属性:???
別名「死者の調べ・反魂の蝶」と呼ばれる青白い輝きを解き放つ不思議な蝶。成仏できずに未練を遺した死者が何かを伝えるために現世に生まれ変わった姿とも語り継がれている。基本的に害はなく、未練が晴らされるまでは成仏もできずに延々と現世を彷徨い続けるという。
※登場回:第64話『置き去りにされた人形たちの墓場』・65・66・67・68・69・82・84・86
- モール・ラプゥペェ【人形・アンデッド系】(0.4~3.0m)
弱点属性:火・光・星/耐性属性:闇
「死霊人形」の名を持つ。持ち主を失った人形やぬいぐるみが怨念を宿した結果、魔物化に至った存在。人形やぬいぐるみの種類や大きさによって宿した能力がそれぞれ異なる。中には死霊術を用いて死者の魂を人形やぬいぐるみの身体に宿し、自在に操る者も存在すると言われている。
※登場回:第67話『闇に巣くう怨恨の死霊人形(モール・ラプゥペェ)』・68・69
- ★メリーさん【人形・アンデッド系】(幼体:0.7m/成体:1.4m)
弱点属性:???/耐性属性:???
アルデンスの人形屋敷に置き捨てられた数多くの人形たちの中でも特に怨念の強い死霊人形。どこからともなく姿を現して、奇妙な呼びかけを繰り返しながら気がつくと標的となった相手の背後に回り込み、血塗られた包丁と真っ赤な裁ちバサミで襲いかかってくる。噂ではこの世界とはまた別の世界から迷い込んできた人形であるとも言われている。最初に遭遇した時はまだ幼体であったため力もまだまだ不完全であったが、それでもいくら倒しても何度でも蘇る不死身の魂を有している。完全体である成体に近づくと魔術にも似た障壁が常時展開されるようになり、物理干渉が一切通じない。また魔術干渉もほぼ受け付けないため非常に厄介な存在となる。
※登場回:第67話『闇に巣くう怨恨の死霊人形(モール・ラプゥペェ)』・68・69
- ★もふらーな【幻獣系】(0.8~1.3m)
弱点属性:火/耐性属性:水・土・風・氷・雷・光・闇
のどかで草の多い場所を好んで生息すると言われている幻獣の一種。もふもふの真っ白な毛並みにクリクリッとした真っ赤な瞳、ピョコンと伸びた長い耳にちょっとふっくらした容姿が特徴。またお腹の近くに大きなポケットがあり、夢と希望と奇蹟がつまっているらしい。普段はおっとりとおとなしい性格だが、魔石が大の好物でそれを目的に襲いかかってくる場合がある。主食は魔素が染み込んだ草全般。ただ基本的に眠っていることが多いが、見た目の割りにかなり俊敏に動く。さらに外敵に襲われると、ポケットにつまったさまざま物を武器にして戦う。もふもふの毛並みはいかなる衝撃も吸収してしまうほど柔らかく、見た者のほとんどがもふもふしなければならない使命感に駆られることからも、その名前が名付けれたとされる。
※登場回:第78話『人形師たちの夜会―奇妙な白ウサギと危なっかしい女の子と―(現時点では名前のみ登場)』
- ★手負いのクイーン・トゥレットループス【獣系】(6.5m)
弱点属性:???/耐性属性:???
黒に黄色の毛並みと四本の長い尾を持った大型の狼。ループスの女王にして群れを治める長。山岳に生息するタイプであり、土と雷の魔術を行使することができる。かなり老年であり、人間以上の知識を有する。また人語を話すことができ、魔術を行使することも可能。暴走してスタックホルンの街に押しかけてきたが、レオナルドを始めとしたキュアノス自警団含む討伐隊によって深手を負う。その後、ラファーガ渓谷にてフィオーラ達の前に立ち塞がる。
※登場回:第91話『鈍色の空に獣は吠える』
- ★ガーディアン・メイジゴーレム【人形系】(2m)
- 弱点属性:なし/耐性属性:火・水・土・風・氷・雷
前時代の古代人が生み出した一般的なクレイゴーレム(粘土の操り人形)の強化版にあたる遺跡の番人。ゴーレムに魔素を取り込ませることで活動させることができる。特にこの場合、通常のゴーレムの中でも魔術を扱うのに特化したゴーレムを指す。魔法魔術干渉に滅法弱いガーディアン・クレイゴーレムの防御の穴を補うために古代人たちの手によって生み出された魔法生物の一種とされている。そのため、光・闇・星系統の魔術を除いた属性魔法魔術をほぼ無力化してしまう特殊な障壁を常に展開しているため非常に厄介。ただし、無系統魔法魔術や物理干渉に弱い特徴を持つため、他の守護者と共に行く手を立ちはだかってきた場合には戦術を考える必要がある。
※登場回:第95話『雨上がりの空にとびきりの笑顔を咲かせて(会話中のみ登場)』
- レイス【アンデッド系】(1.7m)
- 弱点属性:光・星/耐性属性:火・水・土・風・氷・雷・闇(無効化)
たくさんの怨念が形を成した思念の集合体。特にその中でも生前魔術師であったりと魔術の才を持った者がアンデッドと化した成れの果て。陰気な場所や廃墟を好む。近年は曇りや雨などの陰鬱な天気に誘われて大地を徘徊するようになった。いわばスペクターの上位種にあたり、基本的にはスペクターと変わらないが、強い魔術を行使することが可能となっており非常に危険。人間の言葉を理解し、中には対話することも可能な個体も存在するが、ほとんどは自我を失っているため遭遇した場合は戦闘は避けられない。生前が魔術師ということもあるため、魔法魔術干渉に対して耐性があり、魔術による攻撃が利きづらい特徴を持つ。
※登場回:第95話『雨上がりの空にとびきりの笑顔を咲かせて(会話中のみ登場)』
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地図関連
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| | 世界地図(現時点)
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※地形など若干差異があります。
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| | 西方大陸(現時点)
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※地形など若干差異があります。
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ディズリッド国
西の大陸に位置する国家。第37代目ディズリッド国王が統治する。トリトス国と隣接している。魔法及び魔術をもとに発展した文明を持ち、肥沃な大地が広がる。中央大陸とは度重なる争いによって犬猿の仲であったが、近年は両者の文明理解が進み、少しずつ友好関係を取り戻しつつある。
大昔に中央大陸から魔女や魔法を行使することができる古代人たちが移り住み、国家を築き上げていったという伝承が語り継がれている。
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| | ファーメルン領内の街
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- 夜光煌めく西の都「ファーメルン」
ディズリッド国の西部に位置する街。魔光石を用いた街灯が絶えず灯り続ける夜光煌めく都。この地域一帯を治めている五大家の一つファーメルン家の屋敷がある。大通りには街路樹が立ち並び、天然のアーチを築いている。行き交う人は多いが、灰色の石畳が広がる姿には落ち着いた雰囲気も漂う。フィオとフィアの第3の故郷にあたる街。年に一度、妖精祭が開催されており、その際には多くの人や妖精たちの姿で街中が賑わいを見せる。
- 陽光差し込む祈りの聖都「トリステス」(現時点では会話でのみ登場)
ファーメルンの西に位置するディズリッド国二大聖都のうちのひとつ。
- 悲しき伝承遺る村「リッシェ」(現時点では会話でのみ登場)
ファーメルンの街から遥か西に位置する小さな村。女神とも魔女とも言われた少女の悲しき伝承が未だに語り継がれている。もともとは不毛の大地であったが、伝承に登場する少女の奇跡を呼び起こす不思議な力によって一度は多くの作物が溢れ返るほどの肥沃の大地となるも、少女を魔女と迫害して死に追いやってからは作物もほとんど育たない不毛の大地へと再び変貌を遂げてしまったという伝説が残る。現に今でも巨大な魔素をその身に秘め、不思議な力を持つ者に対しての風当たりは非常に強く、「魔女狩り」と呼ばれる何とも愚かで醜い習慣が未だに遺されていると伝えられている。現在は「星の意思達が持つ正当令に大いに背く愚行である」と強く否定され、今では魔女狩りを行うことはかたく禁止されている。またティアラナ暦908年から本ティアランティーナ教会によって、魔女狩りに遭う危険の高い強い魔素を宿した者たちを保護する動きが活発的になってきている。
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| | クランティアーズ領内の街
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- 不死鳥眠る街「ルーチェ」
ディズリッド国の北西部にある街。五大家の一つクランティアーズ家が代々この地を守り治めてきた。伝承にもある天空の三姫神の一柱である不死鳥とも呼ばれたアンジェが眠りについた地とも言われている。赤レンガの道が広がる。
- 花香る村「クラアナ」
ルーチェとフォーズの中間にある小さな村。村の名前でもある青紫色の花を咲かせるクラアナが常に咲き誇っている。道は特に舗装されていないため、自然のままの土壌が広がる。
- 長閑な町「フォーズ」
王都グランヴェールとクラアナの中間にある長閑な雰囲気が漂う町。王都側からディオネの森を抜けてきた人々が疲れを癒す中継地点としてもその存在意義は強い。灰色の石レンガが敷き詰められた石畳の道が広がる。
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| | 王族直轄地
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- 天然の要塞に守られし湖水王都「グランヴェール」
ディズリッド国の王都にして中枢を担う大都市。ティエラ山脈の一部が噴火し、陥没した際に生まれたディズーリ湖と呼ばれるカルデラ湖の中心にそびえ立つ湖水都市でもある。王都を取り囲む赤レンガの外壁は優に30mを超える。北には魔女の住む森と恐れられる鬱蒼としたディオネの森が広がり、南には切り立った崖に激しい風が絶えず吹き抜けるラファーガ渓谷が巨大な口を開き、東西には標高5,000~7,000mを優に超えるティエラ山脈が連なる天然の要塞。東西南北にそれぞれ分かれた4つの巨大な橋を介して行き来をすることができる。第19代目ディズリッド国王の時代に古都ファンジェリアより現在の王都に遷都した。またこの国で唯一の魔術師たちを養成する学校(機関)が存在する。主要の通りは赤色と黄色のレンガが敷き詰められ、その他の道は赤レンガ、もしくは灰色の石畳の道が広がる。
- オーウェンフォード魔法魔術学校
王都にあるディズリッド国で唯一の魔術師養成学校。オーウェンフォード家の初代当主『アイリーン』が創始者。現在第29代目学校長を務めているのはオーウェンフォード家の第29代目当主『シュリュッセル』。大きく分けて【初等部】・【中等部】・【高等部】の三つの区分がなされている。初等部入学時の年齢は特別な事情を除いて10歳。各3年間の計9年間の勉学と国家試験を経て正式に魔術師として認められる。ただし、飛び級による例外も存在する。
- アールヴ美術館
王都にある王立美術館。歴史に名を連ねる芸術家から作者不詳の歴史的価値の高い物まで、様々な作品が展示・保管されている。特に、100年以上前にフレア・クリードが描いた『遥かなる故郷』は未だに人気の高い作品である。
- ヴィオラーテ劇場
王都にある劇場にして、ディズリッド国内において1番有名な劇場として知られている。
- 英霊達の眠る古都「ファンジェリア」(現時点では会話でのみ登場)
ディズリッド国の旧王都。第19代目ディズリッド国王の時代に現在の新王都グランヴェールへ遷都された。灰色の石畳が敷き詰められ、古い建物が立ち並ぶ古風な街並みが特徴。吸血鬼伝説が根強く語り継がれている。街の中にはルーナリア川と呼ばれる清らかな川が流れており、街の中心部には川名と同じ教会が存在する。教会の聖堂では数百年前に活躍した英霊「不滅のルーナリア騎士団」延べ23名もの御霊が祀られている。また遷都のきっかけとなった曰くつきの古城フェンベルミントが古都の北にあるリシュアン湖付近で今もなお静かに佇んでいる。
- 御霊鎮まる墓守の里「ミルファーラ」(現時点では未登場)
古都ファンジェリアから南下したティエラ山脈の麓に位置する里。里とは言っても過去の呼び名であり、現在は街と呼べるほどの規模を誇る。古の時代から死霊術に長けた墓守の一族がこの里に住み、死者たちの魂を鎮めてきたいわば国営の墓地。歴代の国王が眠る墓を始め、多くの偉人たちが今も静かに眠りについている。
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| | カーティス領内の街
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- 人魚伝説の港街「ハーストロイメント」(現時点では会話でのみ登場)
ディズリッド国における主要港街の1つにして世界でも有数の港街として知られている。始まりの伝詩に登場する神々の円卓24柱の神の1柱、人魚の女神オルカの人間に恋をした悲哀の物語が有名。大海を見つめる女神像の前で告白をすると結ばれるという伝説から恋人たちのデートスポットとしても賑わいを見せている。街には白色の石畳が広がる。
- 清流行き交う灯華の水郷「メルトメイル」(現時点では未登場)
古都ファンジェリアから東に位置する大きな街。リコリスの森をハーストロイメント側から抜けてきた人々が必ず立ち寄る中継地点。街中に清らかな川が流れており、水のせせらぎが漂う。また自然が豊富で木々や草花がきらめく、まさに自然と共に生きる街である。神々の円卓二十四柱の一柱フローラがよく足を運んだ街でもあり、美の神アールヴがよく絵を描いていた土地としても知られている。また夜になると、街中に咲くセフィラナの花が川の水に反応して淡い輝きを放つことから灯華の水郷としても訪れる者は多い。
- 水花に沈む小さな村「パレット」(現時点では未登場)
ハーストロイメントから南西に位置する村。リコリスの森を古都ファンジェリア側から抜けてきた人々が必ず立ち寄る中継地点。小さな湖といくつもの川が集まった水に浮かぶ島のような村である。また水面には水花と呼ばれるビスタチュームの花が浮かぶように咲いており、汚れた水を浄化する力を持っているという。周辺地域では年々水涸れを危惧した動きが目立つが、この村では逆で年々村を流れる川や湖の水かさが増しており、いずれ村ごと全部水底へと沈んでしまうのではないかと危惧されている。
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| | ブランベルク領内の街
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- 人形達の踊る街「スタックホルン」
王都より南に位置するブランベルク領内にある街。古くから人形作りが有名な街で知られており、人間と自動人形(オートマタ)が共存している街として有名。夜になると宝石で作られた人形たちの瞳が魔素に反応して色鮮やかな夜光となり、光の揺らめく姿があたかも人形たちが踊っているように見えたところから、このような呼び名が付いたと言われている。
- アーヴィン舞踏館
スタックホルンの中心街にある4階建ての巨大なダンスホール。舞踏館の名前は心を宿した自動人形を生み出したと語り継がれている伝説の人形師アーヴィンが由来。年に3回、人形師たちが作り上げた人形を披露する社交の場としても用いられている。
- 花屋オラージュ
スタックホルンの新市街地にある花屋。三百年近くの歴史がある。自動人形の少女リーリエを店主として、従業員はリーリエの姉妹人形にあたるデイジーが務める。
- アルモニア劇場
スタックホルンの西部にある大きな劇場。老若男女問わず、また貧富の差もここでは存在せず、どんな人でも楽しんでいける劇場として知られている。公演は大きく分けて昼と夜の部に分かれており、街の劇団のみならず、各地から集まってきた劇団の公演でも賑わいを見せている。ディズリッド国内において2番目に有名な劇場でもある。
※公演内容:日によって異なる:『黒羊飼いのリープ』『魂喰みの魔女』『オートマタの涙』『儚き人魚の小夜曲(セレナーデ)』など
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| | オーウェンフォード領内の街
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※現時点では未登場
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森・遺跡など
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| | 古代遺跡・他施設など
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- クレイス遺跡
ファーメルンの北西に位置する古代遺跡。神話として語り継がれる「始まりの伝詩」の断片を描いた壁画が存在する。ここでは人間が魔法を手に入れ、理想郷を築き上げると同時に使い方を誤り、滅亡していった軌跡が描かれている。
- モーネ遺跡(現時点では会話でのみ登場)
ハーストロイメントの北西部にて発見された古代遺跡。最深部には神々の円卓24柱の1柱にあたる大海の女神『オルカ』が祀られていたと思われる祭壇が安置されている。また古代人たちが作り上げたと考えられる美しい彫刻の数々も発見された。遺跡の真下には地下水脈が流れており、巨大な地底湖の水は非常に良質で古代人たちの飲み水として使われていたのではないかと推測されている。また定期的に地下水脈を流れる水の動きに変動が生じて、遺跡内部が地下水で満たされたり引いたりを繰り返している。そのため、遺跡内で長時間留まることはかなり危険である。
- ヴィトライユ遺跡
スタックホルンの東に位置する古代遺跡。一般的にはガラスに閉ざされた遺跡と認識されている。遺跡全体が強固なステンドグラスで作られている非常に美しい遺跡でもある。最深部には未だに貴重な魔石の結晶群が眠っているという。地中深くに巨大な魔脈が走っており、遺跡内部には絶えず強い魔素が満ち溢れている。また自動人形の心臓部とも言える魔石を手に入れることができる数少ない場所の一つでもある。大昔、古代人達はここで魔石を用いた古代兵器や魔法生物を生み出す研究を行なっていたのではないかと考えられているが、真相は未だに謎に包まれたままである。
- アルデンスの人形屋敷
スタックホルンの北西に広がるシュティレ段丘に今も佇む大きな屋敷。人形師ルークが以前、父・母・妹の家族四人で暮らしていた屋敷であるが、長男のルークを除く他三名の悲惨な死を契機に現在は誰も住んでいない無人の廃屋と化してしまっている。またスタックホルンの街に住む人々が後処理に困った人形達を捨てに来るいわば『置き去りにされた人形達の墓場』となってしまっており、街全体で注意を呼び掛けても未だに人形を勝手に捨てに来る人たちが後を絶たないという。そして、気づいた時には人々の手によって捨てられた人形達で屋敷全体が埋め尽くされてしまい、人形屋敷と呼ばれるに至った。アルデンス家を襲った様々な悲劇と人間に捨てられた人形達の怨念が集う危険な場所だと噂されるようになり、中には「誰もいないはずの屋敷の中を人影のようなモノが徘徊していた」とか「自動人形(オートマタ)でもないのにひとりでに人形達が動き出し、屋敷内をうろつき回っている」とか、そういう話から一種の心霊スポットとしてある一定の層からは有名である。
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| | 森・草原など
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- 星見の丘
ファーメルンの北に位置する小さな丘。星海から離れた距離にあるが、頂上からは星海を一望することができる。
- メイルリープの森
別名『瘴気の森』と呼ばれるルーチェの北東部に位置する森。高濃度の魔素が常時満ち溢れており、並の人間では近づくことも叶わない。魔素を扱うのに長けた魔術師でも長時間滞在し続けることは死に等しい。
- クラアナの丘
クラアナの南西に位置する丘。一面クラアナの花が咲き乱れている。
- ディオネの森
別名『魔女の住む森』と呼ばれており、フォーズと王都グランヴェール間を寸断するようにして広がる鬱蒼とした森。そこには戦慄の魔女が住んでいると語り継がれ、森を荒す者には魔女の怒りが降りかかるとして恐れられてきた。朝方と夕方にかけて深い霧が出やすく、複雑に入り組んだ木々が森に入った人々の足取りを狂わせる。
- リームス大湿原(現時点では会話でのみ登場)
ファーメルンの南に広がる巨大な湿原地帯。一年の大半が分厚い雨雲に覆われ、ぬかるんだ大地が人々の足を鈍らせる。
- シュティレ段丘
スタックホルンの北西に広がる緩やかな段丘。人形師ルークが以前、家族四人で暮らしていた今では人々に『アルデンスの人形屋敷』として呼ばれる屋敷が依然として佇んでいる。
- リュミエール大高原(現時点では未登場)
フォーズと古都ファンジェリア間に広がる大高原。もともとは青空が広がるとても綺麗な高原であったが、ここ最近は星域の拡大によって高原全体が星域に包まれており、昼夜問わず星空が広がる幻想的な空間へと変貌を遂げた。星域によく生息するスピカの花が咲き乱れており、さまざまな妖精が集まってくる。
- リコリスの森(現時点では未登場)
別名「木漏れ日の森」。メルトメイルとパレットを寸断するようにして広がる大きな森。古都ファンジェリア側からハーストロイメントに向かう際には避けては通れない道。鬱蒼とした森とは違い、木漏れ日の森と呼ばれるくらい明るい森であり、その光景が非常に幻想的と言われている。しかし、この森に生息するシカのような見た目の主が幻術を扱えるとのことで迷わないように注意が必要である。
- ロアニエット段丘(現時点では未登場)
パレットからハーストロイメント間に広がる広大な段丘。豊富な緑と遠くから吹き込む海風が大自然の息吹を感じさせる。よくピクニックに出かける人も多い観光名所のひとつであるが、最近は動物の狂暴化による魔物化が急速に進み、出かける際には注意が必要になっている。
- フィーリンスの森(未登場)
ファーメルンの西部に広がる巨大な森林地帯。別名『妖精の森』と呼ばれており、大地に走る魔脈から絶えず新鮮な魔素が再生を繰り返し続ける場所としても知られている。そのため、多くの妖精たちの拠り所ともなっている自然に満ち溢れた幻想的な森。また最深部にある大樹の泉は現世と妖精たちの理想郷『ティル・ナ・ノーグ』とを繋いでいると語り継がれている。
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| | 山・渓谷など
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- ティエラ山脈
王都グランヴェールの西部から南部のラファーガ渓谷を挟み、東部まで連なる標高5,000~7,000mを超える巨大な山脈。王都を守護するように弧を描く姿から「天上の弓」とも呼ばれている。大地の守護者ティエラが鎮まる地と語り継がれており、山脈の名前もそれが由来である。西側を『エオ・ティエラ山脈』と呼び、東側を『ネア・ティエラ山脈』と呼んでいる。
- ラファーガ渓谷
スタックホルンと王都グランヴェールにかけて走る切り立った渓谷。絶え間なく吹き抜ける突風による落石事故や転落事故が多発する危険地帯でもある。風の精霊や妖精が集まりやすい場所でもあり、また大気の守護者ラファーガが鎮まる場所とも言われている。
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| | 川・海・湖など
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- 星海(フェリラルプレマ)
西の大陸の遥か北側の空に広がる禁断の領域。昼夜問わず満天の星空が広がり、星を一周する巨大な星のヴェールの発生源がある。常時狂ったかのような強烈な風が四方八方ところ構わず吹き荒れており、フラートゥスドラゴンと呼ばれる巨大な竜の群れが星海全域を守護するように生息している。星海を越えた先には世界の始まりの秘密が隠された幻の大陸が存在していると未だに語り継がれている。
- 幻の大陸
星海を越えた先に存在すると語り継がれている浮遊大陸。世界の始まりの秘密が隠された『始まりの地』とも呼ばれている。全てが謎に包まれており、辿り着けた者は今まで一人として存在しないと言われている。
- イーレ川
ディオネの森の奥地から流れ出す穏やかな川。トリトス国のトーヴァ湾にかけて流れている。
- ディズーリ湖
大昔にティエラ山脈の一部が噴火で陥没し、長年の雨が溜まったことによって誕生した巨大なカルデラ湖。湖の中心には王都グランヴェールがそびえ立つようにして存在する。ディズリッド国の名前の由来ともなっている。
- クワルツ湖
スタックホルンの東に位置する湖。またその周辺には古代遺跡のひとつであるヴィトライユ遺跡が存在する。湖の底には大量の水晶群が眠っており、『水鏡』と呼ばれることもある。
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用語など
種族など
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| | フェリス族
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- フェリス族
- 身体的特徴
先祖が猫の血を引き継いでおり、猫のような獣耳と猫のような細長い尾を持つ。それ以外の容姿はほぼ人間と大差ない。
- 種族説明
各地の山岳地帯に隠れ里を持つ種族。俊敏な動きを得意とするが、寒いのが大の苦手。しかし、比較的気温の低い山岳地帯で暮らしている。もともと寒いのが苦手だったが、あえて過酷な生活環境に身を置くことで長い年月をかけて少しずつ寒さ嫌いを克服しつつあると言われている。それでもやっぱり、まだまだ寒いのは苦手。身体が濡れると動きが少し鈍る。基本的に帽子などを被って耳を隠したり、衣服で尻尾を隠したりして人間の生活に溶け込んでいることが多い。夜目が非常に効く。嗅覚も鋭く、物音にも敏感である。
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| | ラァ・ファシェール族
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- ラァ・ファシェール族
- 身体的特徴
普段は見えないが魔法などを行使した際、全身に幻紋と呼ばれる紋様と輝く魔素(ディウム)の障壁が浮かび上がる。耳は獣に近い幻獣耳を持ち、妖精や精霊、星の意思(神)たちの声など、普通の人間には到底聞き取れないような音を聞きとることができ、非常に聴覚が優れている。また瞳の中心部に魔素を見分ける魔晶体があり、魔法などを行使した際に輝きを放つ。さらには相手の思考、心理状態すら見抜く心眼を有しており、どんなに暗い暗闇の中でもどんなに深い霧の中でも全てを見通す非常に鋭い視力を持つ。全身に見られる幻紋には大気を介して外界からの刺激を敏感に感じ取ることができ、外敵がどんな場所に隠れていようとも気配を察知して居場所を寸分の狂いもなく的確に当てることができる。それ以外の容姿はほぼ人間と変わりない。
- 種族説明
原初の民とも呼ばれる古代人。始まりの伝詩の時代に神々から魔法の力と様々な叡智を授かり、理想郷を築き上げていった現代に生きる人々の遥か遠い祖先にあたる存在。しかし、行き過ぎた力が世界に争いをもたらし、文明もろとも滅亡したと語り継がれている。一人ひとりが強大な魔素をその身に宿し、大自然と心を通わせることで星の意思である神々と交感をはかっていた。惑星ラァ・ファシェールと同じ名前を有し、またラァ・ファシェール語と呼ばれる古代語を生み出した。想いを力に変えて奇蹟を生み出す想星魔法を行使することができる唯一の種族でもあった。また惑星ラァ・ファシェールに突如出現したアーミュメンシャル族の侵略を受けるも、星の意思等と共闘してアーミュメンシャル族とその文明を滅亡させた。
- フェニム装束
ラァ・ファシェール族が着ている民族衣装。白と黒の色を基調としており、構造はワンピースとケープが合わさった物に近い。また衣服にはラァ・ティス紋様と呼ばれる植物柄(花・蔦・葉柄)と幾何学模様が合わさった物が刺繍されており、それぞれ紅(あか)・蒼(あお)・黄(き)・碧(みどり)の色が用いられる。主軸となる白・黒はそれぞれ光・闇を表し、同時に絶えず移り変わる心を意味している。またラァ・ティス紋様に用いられる紅・蒼・黄・碧はそれぞれ四大属性として知られる火・水・土・風を表し、万物を意味することから惑星ラァ・ファシェールを統べる神々の寵愛を受けた種族であることを表している。
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| | アーミュメンシャル族
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- アーミュメンシャル族
- 身体的特徴
見た目そのものは人間と大して変わらない。現在地上で生きている人間の祖先はラァ・ファシェール族と言われているが、外見だけで言えばむしろアーミュメンシャル族の方に酷似している。
- 種族説明
惑星ラァ・ファシェールに突如出現したラァ・ファシェール族に次ぐ謎多き種族。魔法を行使するために必要な魔素を身体に宿していない代わりに、膨大な知識と錬金術と呼ばれるアーミュメンシャル族にとって有益な物を生み出す力を有していた。この錬金術を応用してラァ・ファシェール族が行使する魔法を真似て生み出されたのが擬似魔法であり、そこからさらに生み出されたのが古代兵器と呼ばれる後世に渡って戦禍をもたらす負の遺産となる。ここでの擬似魔法は魔法を体系化させて簡略化した魔術とは別物である。惑星ラァ・ファシェールに出現したアーミュメンシャル族は上記の力をもってアーミュメンシャル文明を築き上げ、最初は原初の民であるラァ・ファシェール族と友好関係を築こうとしていたが、最終的には全世界の統一と称するいわば支配を目論む。一時期は世界の九割近くを手中に収めることに成功するが、奇蹟を生み出す魔法を有したラァ・ファシェール族と星に鎮まる神々の凄まじい反攻を受け、たった三日の非常に短い期間で彼らが故郷としていたアーミュメンシャル大陸もろとも文明は滅亡した。
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| | 植物・花関連
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- リープ草
メイルリープの森(瘴気の森)の最深部に生息する薬草。丸みを帯びた青紫色の葉を持つ。ファーメルン家が新薬を開発するためにフィオたちに求めた薬草である。免疫力を飛躍的に向上させる効果を持つ。またチョコレートのような甘い香りを持つのが特徴。
- クラアナの花
薄青紫色に染まる花びらを咲かせる小さな花。クラアナの村周辺を生息地としている。その色の良さや香りの良さからよく染色剤や香水の原料として用いられることが多い。またクラアーナというハーブティーとして用いられることもあり、魂鎮めの花として慰霊祭や英霊祭等でもよく用いられる。
花言葉:『新たな命・芽吹き・静寂・穏やかな心・安息』
- レトゥナ草
ディオネの森などで採れる薬草。ギザギザとした緑色の葉を持ち、磨り潰すことで切り傷やすり傷を治療する際に用いる塗り薬となる。
- 双子花(ツヴィンフローラ)
神々が愛したという『フィオーラ』と『フィアーナ』で一対の花を示す双子の花のこと。赤みがかった銀色の花びらを咲かせる不思議な花であり、兄花であるフィオーラが大きな花びらで小さな花びらを咲かせる妹花のフィアーナを包み込むようにして咲くと言われている。伝説上の花のため、生息地は不明となっている。
- 兄花『フィオーラ』の花言葉:『固い絆・献身・希望・強い意志・別れの悲しみ・隠し切れない不安・私を信じて・幸せな日々を乞い願う』
- 妹花『フィアーナ』の花言葉:『固い絆・純粋・健気・優しい心・執着・儚い想い・あなたを信じて待つ・幸せな日々を乞い願う』
- ツェリク
キャンドル灯る氷雪街ケルツェア特産の茶葉。ツェリックと呼ばれる紅茶の材料となり、クリームのように白く、甘い香りが特徴。体内に存在する毒素を浄化して、体力の回復を早める効能を持つ。
- クワルツの花
水晶の花という異名を持つ青紫色に輝く水晶の花びらを咲かせる不思議な花。クワルツ湖の中心に浮かぶ小さな島にしか生息していない非常に珍しい植物。花言葉に『大切な人の無事を祈る』があり、古代より一種のお守りとして人々に重宝されていた。所有者の身に何か危険が迫ると、途端に水晶で出来た青紫色の花びらが赤く輝き危険を知らせるという。
花言葉:『大切な人の無事を祈る・過保護・深い愛情・信頼・約束は果たされる・不安』
- スピカの花
星見の丘などの星域によく生息する花。青白い不思議な輝きを放つ花びらを咲かせることで知られている。詳しい生態は未だに解明されていない謎多き花でもある。
花言葉:『未知なる畏怖・幻想・神聖・強き想い・約束・永遠・平穏・静寂・忘却・心愛』
- ミレット
神々の穀物と呼ばれるキビの別名『トウモロコシ』。その実には幸福が詰まっていると言われており、口にするとさまざまな叡智を手に入れることができるも語り継がれている。
花言葉:『財宝・豊富・同意・仲たがい』
- リーリエ
女神たちが愛したリーリエの花。神話に登場する伝説上の花であり、花の蜜を口にすると不老不死となり、全ての嘘を見抜き真実のみを知る力を得ることができるという伝承が存在する。またリーリエの花の蜜を口にしたことによって不老不死となり、死ぬことも許されないまま過酷な現実を突き付けられた者たちの後悔の想いが、新たなリーリエの花を生み出すとも語り継がれている。
花言葉:『純潔・威厳・無垢・洗練された美・あなたは私を騙せない・後悔』
- デイジー
女神たちが可愛がったデイジーの花。神話に登場する伝説上の花であり、太陽の力を秘めていると語り継がれている。陽の光を花内に蓄え、陽の光が差さない夜や曇りといった悪天候時には花をすぼめながらも、花弁から温かな陽の光を解き放つという。このことから別名『太陽の瞳・昼の目』と呼ばれる。またこの花が持つ花粉には、どんな傷でもたちまち塞がり、戦争等の争いで傷ついた人々の心を癒す力があると言われている。
花言葉:『平和・希望・無邪気・純潔・自然の喜び・あなたと同じ気持ち』
- フリージア
フリージア……といえば、伝承に登場する花の中に似たようなものがあったわね。確か三ヶ月周期で順に白、黄、赤、紫の色の花びらを咲かせる花だったはずよ
花言葉:『憧れ(紫)・未来への希望・あどけなさ(白)・純潔(赤)・親愛の情・無邪気(黄)』
- セフィラナの花
別名『灯華』と呼ばれており、メルトメイルなど水が綺麗な場所に生息している花。水に反応して淡い輝きを放つ特徴を持ち、花の色はそれぞれ赤・黄・白・桃が存在する。
花言葉:『導きの光・希望・穢れを祓う・清浄・儚い・嫉妬・夢』
- ビスタチュームの花
別名『水花』と呼ばれており、水面に綺麗な水色の花を咲かせる。汚れた水を浄化する力を持っており、汚れを吸収すると白い花の色に変化する。
花言葉:『浄化・清らかな心・すべてを受け容れる・包容・脆い・悲嘆に暮れる・優しい嘘・別れの光』
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| | 物語における用語一覧
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- 五大家(ごだいけ)
ディズリッド国の誉とも呼ばれる国を代表する上級貴族の中でも特に国家の柱を担う一族。
- 1.カーティス家(騎士・政策など)/紋章:山脈を見下ろす剣を咥えた黒狼
- 2.オーウェンフォード家(魔術・魔術品)/紋章:大きな三日月に水晶球を持つ白き天使
- 3.ファーメルン家(薬品関連)/紋章:細長い棘の中に咲く三輪の黒薔薇
- 4.クランティアーズ家(騎士)/紋章:三本の剣を背に翼を大きく広げる紅き不死鳥
- 5.ブランベルク家(軍事関連)/紋章:霧に佇む杖をついた黒山羊
- サウザンド・ナイト
たった一人で千ものの騎士と同等の力を発揮するという騎士の中の騎士。ディズリッド国の守護者とも言っても過言ではない存在。現在は三名がその称号を有している。
- シャルルリース・フォン・ド・クランティアーズ
- 未登場
- 未登場
- 双子
同時期に同じ母胎で育った二人の子のことを指す。双生児には大きく分けて一卵性と二卵性が存在する。どちらにおいてもこの世界で双子として生まれてくることは、何かしらの意味が与えられていると伝承で語り継がれてきた。
- 神の瞳(オッドアイ)
別名「神の瞳」。左右で瞳の色が異なる目のことを指す。人間でこの瞳を持つ者は珍しく、強大な魔素を身に宿している場合が多い。特にオッドアイの双子が生まれることは非常に珍しく、古い伝承において神の生まれ変わりとも語り継がれている。そのため神の子として祀り上げられることが多かった。しかし、同時に災禍をもたらす忌むべき子として畏れられることも多い。オッドアイを持つ者は世界で十人にも満たないと言われている。
- 魔術師
魔素を駆使して魔術を行使できる者の総称。基本的に国家試験を経て国から正式に認められた魔術師と非公式の魔術師の2種類が存在する。
- 魔法使い
魔術の母体である魔法を行使できる者の総称。魔術師との区別が曖昧ではあるものの、こちらは魔術師よりも強大な魔素を身に秘め、魔術と共に魔法を扱える者だけを指す。
- 魔女
魔法・魔術を行使できる者の中でも特に、絶大な魔素を身に宿した女性の総称。不死とまではいかなくとも非常に長い寿命と決して老いることのない不老の力を持つ。人々に祝福をもたらす善良な魔女と災禍をもたらす邪悪な魔女が存在すると言われているが、あくまでも人間の立場から見た時の定義であり、双方は表裏一体である。
- 精霊使い
魔素を駆使して魔術を行使できるだけでなく、自然に宿る精霊の加護をもって精霊術を行使できる者の総称。精霊と交感・契約を行うことで強大な力を得ている。
- 錬金術師
既存の物質を用いて別の物質へ変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする錬金術を扱える者の総称。魔術師とは異なり、多少の才能に左右はされるが努力さえあれば誰でも錬金術師になる可能性を秘めている。
- 治癒師
治癒術を扱うのに長けた者の総称。いわゆる医者にあたる存在で、薬草や薬品関係の知識も豊富に有している者が多い。中には魔素を用いた魔術によって身体が持つ自然治癒力を高めたり、免疫力の活性化を促すことができる者もいる。「治癒師」は西の大陸と中央大陸での呼称であるため、東の大陸や諸島国家などでは「薬師」という。ただし、厳密に言えば治癒師も薬師も異なる存在である。
- 星の架け橋(ヴェール)
世界を廻る帯状の物。昼夜問わず、高濃度の魔素がヴェールのように見える。
- 星域(シェール)
一般的に星海(フェリラル・プレマ)のような一年を通して星空と星明かりに包まれた領域を指す。星の架け橋による影響を強く受けており、その領域内では強大な魔素(ディウム)が満ち溢れている。しかし、高濃度の魔素(ディウム)は決して瘴気とならず、人間等にも悪影響を及ぼさない。ただし、魔物等の生物は純度の高い魔素(ディウム)を体内に取り込み、制御し切れずに狂暴化・暴走を引き起こしたり凄まじい成長を遂げて突然変異するなどの現象が見られている。近年は星海だけでなく、世界中の様々な地域で星域(シェール)の拡大が見られ、研究者の間でも「これは何か大きな災いが訪れる前触れなのではないか」と危惧されている。
- 貴族
社会的地位の一つ。中でも身分や財力、権力の高い一族のことを示す。大きく分けて『上級』・『中級』・『下級』の3つがある。各国によって特例となる位はさまざまであるが、ディズリッド国の場合、その上をいく『五大家』が存在する。過去に幾度となく貧民層との争いが絶えず起こり、現在も小規模ながらいざこざは絶えない。
- 魔素(ディウム)
自然に含まれている魔法の源。体内に取り込み、発動キー(呪文・詠唱など)を用いることで魔法・魔術を行使することができる。ほとんどの人間が魔素を有していると言われているが、魔素の保有量に関しては個人差がある。その場を構成していた魔素の分量が極端に変動した場合には異常気象などが発生することがあり、高濃度の魔素は人体に有害な瘴気となる。
- 魔脈(ディラーン)
大地の下を流れる魔素の発生源のこと。
- ファリス(Faris)
物語で使われる世界共通の通貨。日本円を基準にした場合、1ファリス=2円。
- 鉄貨……1枚= 1ファリス
- 銅貨……1枚= 10ファリス
- 銀貨……1枚= 100ファリス
- 金貨……1枚= 1,000ファリス
- 晶貨……1枚=10,000ファリス
- 魔石(ジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物。特殊な加工を施すことによって力を発揮する。魔術品としての材料に用いられるほか、術者が持つ魔素の増幅やお守りとしての役割も果たす。星の架け橋より降り注いだ欠片であると推測されているが、他にも魔脈付近で長年かけて形成された鉱石からも採掘することができる。
- 魔光石(ルスクジェム)
魔石の中でも光を発するモノを指す。街灯などの照明として利用されることが多い。
- 魔石結晶(ジェムリスタ)
魔素を帯びた不思議な鉱物『魔石』の結晶群。限られた場所、いくつもの条件を満たした環境下でしか存在しないと言われている。基本的に魔石結晶が存在する周囲にはおびただしい量の魔素が絶えず溢れ返っているため、長時間その場に居続けることは非常に危険とされている。
- 四大魔石(フォースジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物の中でも特に火・水・土・風の強大な力を秘めた魔石の総称。魔術加工を施されて指輪やネックレス、髪飾りなどの装飾品として用いられることもある。
- 太陽のように情熱の赤で染まったグランチェ(火を司る)
- 澄んだ海よりも深い青色の広がるプレマーリン(水を司る)
- 月明かりのように透き通った黄金色をきらめかせるセレナーラ(地を司る)
- 大自然に生きる瑞々しい深緑色のレイドット(風を司る)
- メーイル法
この世界の距離の単位。1メーイル=1メートル。150シェルメーイル=150センチメートル。
- 妖精
自然界に存在する魔素を帯びた個体。大体は手の平に収まるほどの小さな人型をしている。魔の素質を持たない者には姿を認識することができない。ただし、気配を感じ取ることはできる。悪戯好きな妖精が多いが、単純に好奇心が旺盛なためである。
- 精霊
自然界に存在する強い魔素を持つ個体。それぞれ火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星の精霊が存在する。好奇心旺盛な妖精とは違い、あまり人前には姿を現さない。ただし、例外として風の精霊だけは悪戯好きなため人前にもよく姿を現す。魔の素質を持たない者には姿を認識することができないが、中には精霊と契約を交わして使役する精霊使いと呼ばれる者たちが存在する。
- 先天性免疫不全及び魔素循環不全誘発病
免疫系のどこかに生まれつき欠陥があり、病原体に対する身体の抵抗力を著しく低下させてしまう非常に危険な病。さらに自然界に存在する魔素を分解し、体内で循環させる機能が正常に働かないという症状にも見舞われてしまう。現時点では完治することはおろか、悪化を遅らせる治療法も存在しない。延命処置の一つとして、魔術を用いた障壁による無菌状態を維持するという方法がある。ただし、無菌状態が維持された空間からひとたび外に出ることは死を意味することであり、限られた空間の中で一生を過ごさなければならない。しかし、これにもまた問題が存在し、魔術によって形成された障壁から滲み出る魔素を分解し、体内で循環させることができないため、魔素が段々と蓄積していき毒素に変化していってしまう。最終的には毒素が全身をまわり、必ず死に至ることから『死への秒読み』と口にする者もいる。
- 夢見
強大な魔素を宿した者が夢を介して未来を見通すこと。またその夢を見ること。ただし、限られた者にしか見ることができないと言われている。
- キュアノス自警団
スタックホルンの街とその周辺地域を警備する人間と自動人形(オートマタ)の混成自警団。団長の名前はスタックホルンの街を治めているチェスティエル家のご令嬢『エヴァンジェリン・シーズ・オン・グリッド・チェスティエル』。
- 劇団『アヴェク・トワ』
ディズリッド国内各地を旅して回る有名な劇団。劇団名ともなっている『君と共に』という意味のもと、公演を見た観客がひとりでも多く心に残るような劇を演じられるよう、団員総勢が一致団結している。団長は『ティルソ・マーロウ』、副団長は『コルネイユ・シェイクスピア』。
- ハチミツシューガー
蜂蜜と砂糖、レモンを混ぜた甘いジュース。疲れを取るのに効果的。また肌のはりを高めて美容効果もある。使用される砂糖はカロリーを押さえた非常に健康的な魔法の砂糖と呼ばれる『カレットシューガー』が用いられている。
- 拡声魔石(トーンジェム)
魔石の中でも音に深く関係した魔石。特に魔石が拾った声や音などをより大きな音にして反響させる効果を持つ。
- 時空の鍵
任意の場所に転移することが可能な魔術道具。青いひし形の宝石のような見た目をしている。使用者の力量によって転移可能な距離が異なり、また使用者が一度行った場所のみ転移が可能。ラウムツァイト遺跡にて発見された古代の遺物をもとにオーウェンフォード家を始めとした魔術師たちの手で複製したものがこれにあたる。そのため、一回使用すると粉々に弾けとぶ。オリジナルは時空を司るシェルミナが所持しているとされ、時間軸の移動に関してはシェルミナ及び彼が認めた者にしか許可されない。とても便利ではあるが貴重な物のため、あまり市場には出回っていない。
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神話・伝承・歴史など
- 始まりの伝詩(AafaPrimailusCa:chees)
この物語における最古の神話。惑星『ラァ・ファシェール』が生まれ、神々の円卓24柱の神等を中心に語られる物語。全ての起源にして今も根強く伝承として語り継がれている。
- 神々の円卓(TeiscyaSarfenar)
始まりの伝詩に登場する24柱の神等を総称して呼ぶ際に用いられる。大きく分けて昼と夜どちらかに属し、そこから各方位に区分がなされ、世界を守護しているという。
- 正当令
星の意思(神々)等が定めたこの世界において守らなければならない、また生きていくひとつの道標となる根本的な決まり。全24+1節。
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| | 正当令24節
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- ー第0節「生まれ出でし者、皆等しく意味を為します。故に端から優劣は存在せず、故に存在を侵す事は赦されません」
- 第1節「他人を思いやりなさい。そして、自分自身を愛しなさい。誰かを想う優しさと厳しさを身に付けなさい」
- 第2節「自然を慈しみなさい。物を大切にしなさい。其れが命を育む小さくも大きな一歩に繋がります」
- 第3節「他人から右手を差し出されたら貴方も右手を差し出しなさい。時には触れ合うことで伝わる気持ちもあります」
- 第4節「目に見えているもの全てが真実とは限りません。思いをめぐらせ、思考を研ぎ澄まし、真実と偽りを見極めなさい」
- 第5節「星の意思等を畏れてはなりません。私達は常に貴方達の幸福を祈っています」
- 第6節「自然の御恵みを最大限に活用しなさい。そして、心からの感謝を忘れてはなりません」
- 第7節「心は常に不安定なもの。故に気持ちをしっかりと持ちなさい」
- 第8節「魔法は奇蹟を産み落とす力。己が持つ想いの強さを標すもの。魔法は常に私達と貴方達の中にあります」
- 第9節「昼を恐れてはなりません。夜を恐れてはなりません。双方共に表裏一体なのですから」
- 第10節「終わりは新たな始まりを告げる、いわば通過点に過ぎません。決して死を恐れてはなりません。死とは逝くものではなく、来るものなのです」
- 第11節「喜びを分かち合いなさい。悲しみを、痛みを共に分かち合いなさい。其の時、最期まで貴方の隣にいた者が掛け替えのない大切な存在となるのです」
- 第12節「水を大切にしなさい。母なる海もまた有限なのですから」
- 第13節「同意無くして他人を使役する事は赦されません。其の道に背く者、星の意思等の名の許に永久追放されることを震えながら受け容れなさい」
- 第14節「自分自身の弱さを思い知りなさい。そして、しっかりと考えた末、其れを事実だと受け容れなさい。其の弱さを力に変え、貴方の強さに変えてしまいなさい」
- 第15節「風に耳を傾けてみなさい。そして、星の息吹を全身で感じ取りなさい。自ずとこの星で生きているものが貴方達だけでないことを、自然が語りかけてくれるでしょう」
- 第16節「争うのならせめて机の上だけにしておきなさい。一度でも手が出てしまうと、もはや取り返しがつきません」
- 第17節「優しさはまるで薬のようなもの。時に命を助け、時に命を奪います。何事も程ほどに」
- 第18節「後ろばかりを見ていてはいつまでも前には進めません。しかし、過去を見なければ未来はおろか、現在すらも到底見えないのです」
- 第19節「不平不満を漏らす前にまずは自分自身を見直しなさい。そして、次に相手の素顔を見つめなさい。自ずと見えてくるものがあるはずです」
- 第20節「投げる石は大きければ大きいほど湖の水面を大きく揺らします。しかし、いずれにせよ一度生じた波紋は何かにぶつかるまで決して止まりません。しかし、恐れて何もしなければいつまでも波紋は生まれません」
- 第21節「貴方が安らかに眠りたいのなら死者は手厚く葬りなさい。貴方もいずれは其の立場になるのですから」
- 第22節「限界を知りなさい。其の限界が次に貴方が越えることのできる通過点になります」
- 第23節「困っている者がいればそっと手を差し伸べて上げなさい。其の行ないは必ず結果として返ってきます」
- 第24節「日々努力を重ねなさい。そして、数多の年月を超えていつの日か、私達の許へと必ず辿り着きなさい。私達はいつでも貴方達と対等の立場から円卓の座に着ける日を、片時も忘れずに楽しみに待ち続けています」
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- 星暦
惑星ラァ・ファシェールで使用されている暦。1月及び12月は30日間、それ以外の2月~11月は29日間の1年350日。また聖年と陰年を交互に繰り返し、24ヶ月で周期する。
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| | 月名
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- 1月(聖年/陰年):創星(そうせい)ノ月/醒告(せいこく)ノ月
- 2月(聖年/陰年):光陽(こうよう)ノ月/静夜(せいや)ノ月
- 3月(聖年/陰年):煌心(こうしん)ノ月/灯惑(とうわく)ノ月
- 4月(聖年/陰年):豊情(ほうじょう)ノ月/魔晶(ましょう)ノ月
- 5月(聖年/陰年):聖魚(せいぎょ)ノ月/暗猫(あんびょう)ノ月
- 6月(聖年/陰年):叡狐(えいこ)ノ月/陰狼(いんろう)ノ月
- 7月(聖年/陰年):砂刻(さこく)ノ月/悠夢(ゆうむ)ノ月
- 8月(聖年/陰年):瑞花(ずいか)ノ月/慈月(しげつ)ノ月
- 9月(聖年/陰年):万象(ばんしょう)ノ月/誘魂(ゆうこん)ノ月
- 10月(聖年/陰年):犬王(けんおう)ノ月/冥帝(めいてい)ノ月
- 11月(聖年/陰年):再世(さいせい)ノ月/改命(かいめい)ノ月
- 12月(聖年/陰年):祝生(しゅくせい)ノ月/偲終(しつい)ノ月
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- 想星魔法(そうせいまほう) {Rar:Shealla}
ラァ・ファシェール族だけが行使することを許された奇蹟の力。想いを力に変えて、奇蹟を呼び起こすという伝承に語り継がれた古代魔法のひとつ。『喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・愛しみ・憎しみ』様々な想いと感情の絶大な強さと古代語とされるラァ・ファシェール語の中でも特に神々と交感をはかる際に用いられる想感詩を用いてようやく発現される。
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| | 歴史・神話などに関する用語一覧
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- 世界四大古竜
遥か古の時代に存在したと語り継がれている四体の古竜。始祖竜『シュプルング』から生まれた。世界を守る守護竜として人々に知られている。
- 西方大陸の守護竜:『ディーベリオン』
- 中央大陸の守護竜:『アルヴィオール』
- 東方大陸の守護竜:『ナーラブウケ』
- 諸島列島の守護竜:『ケルチェッコア』
- 星樹(せいじゅ){Rar:ku Shealla}
世界に存在すると言われている生命の源にして惑星ラァ・ファシェールを守護する大樹。また魔素を生み出す役割も果たしていると語り継がれている。全部で8本からなる巨大な星樹だが、最後の1本だけは未だに見つかっていない。
- 七人の魔女
伝説として人々に語り継がれてきた魔女たちのこと。
- 戦禍をもたらす『戦慄の魔女』
- 世界の理を司る『叡智の魔女』
- 万物の魂を喰らい尽くす『魂喰の魔女』
- すべての想い出を奪い去る『空白の魔女』
- 運命そのものを書き換えてしまう『運命の魔女』
- 想いを絶望の力に変える『代償の魔女』
- 有象無象を破砕する『破滅の魔女』
- 星の意思
神々の円卓24柱を始めとした惑星『ラァ・ファシェール』に存在する神々の総称。
- 天空の三姫神(シャルヴィーゼ)
世界の始まり、まだ空が生まれて間もない頃に不安定な大空を見守らせるために原初の神であるティアランティーナから遣わされた3羽の鳥の女神。
- 一番鳥は希望を紡ぐ女神シャルン
- 二番鳥は大気を担う女神リゼヴィア
- 三番鳥は再火の女神アンジェ
- 吉星(ベネフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。東方の空より紫色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に希望の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、幸運の兆しを意味している。
- 凶星(マレフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。西方の空より紅色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に破滅の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、災禍の兆しを意味している。
- 双星
吉星と凶星、二つの星を総称する際に用いられる呼称。二つの星が天空の頂点に交わる時、新たな世界が切り拓かれると語り継がれている。
- 美の神アールヴ
美の神、または芸術の女神として語り継がれている。農耕の神セントレオンから贈られた陶器に水を入れることで水鏡として愛用していた。現在も石像や絵画には水鏡を持った姿で描かれている。
- 狂奏の神フォルテ
旋律の神の中でも特に荒々しい音色を司る存在。持ち前の楽器は木製の巨大なハープ。
- 第3次ティアベール大戦
物語開始の約24年前に勃発。原因は中央大陸側が西方大陸側で研究していた古代魔法についての情報を秘密裏に奪い去ろうとしたことによる。初期段階では和解の道をお互いに取ろうとしていたが、突如と中央大陸側のヴィアンツ国が宣戦布告。これにより、両大陸間で大規模な戦争が巻き起こる。その後も東方大陸並びに諸島国家を巻き込んだ世界大戦に発展し、以後4年間は各地で争いが続くこととなる。また大戦開始から3年後に西方大陸側であったトリトス国が中央大陸側に寝返り、ディズリッド国を強襲。大戦終了から20年経った現在も両国間では冷戦が続いている。
なお、双方が戦争を行った真意に関して西方大陸側は「中央大陸側の勢力が錬金術に魔術を交えることにより、いずれは星そのものを呑み込まんとし、世界の脅威となり得る」。一方、中央大陸側は「西方大陸側の勢力が魔術では飽き足らず、古代魔法にまで手を出し、いずれは世界そのものを支配・独裁する危険性を孕んでいる」と公言している。お互いの文化と思想の違いから生じてしまった浅ましい大戦だったと戒め、現在は外交などを通じて魔術並びに錬金術双方の共通理解が推し進められている。
以下は大戦時の各国家関係。
- 西方大陸側(魔法魔術主義)
●ディズリッド国・ティンベル国・ティジェリック国・西ターシャ国(現在オリシス国)・北メイアール国(現在メイアール国)
- 中央大陸側(錬金術主義)
●ヴィアンツ国・オリヴェント国・ストゥルム国・カラヴァーン国・東ターシャ国(現在ターシャ国)・南メイアール国(現在ユノアール国)・トリトス国(大戦開始3年後、西方大陸側から寝返る)
- 永世中立国
●リオネア国・アインクルト国
- ファウスト・ヴェールの法則
ティアラナ歴886年にオリヴェント国出身の錬金術師『ゲオ・ルクス・ファウスト』が発見した法則のひとつ。
「物と物がぶつかり合う時、そこに物体そのものを歪めるほどのエネルギーが生まれる。それは水面に物を落としたことによって広がる波紋や大気に生じた対流波紋も同じく、波紋と波紋が繰り返しぶつかり合うことによって絶大な力を生み出すことができる」
仮説として、人工的にこの現象を引き起こした上でエネルギーそのものを抽出することができれば、従来の錬金術を始め、魔法や魔術すらも凌駕する次世代のエネルギーになり得ると考えられた。さらには人間の手で新たな惑星を生み出すことや、世界すら創り上げることが可能になるのではないかと様々な考察が行われている。
しかし、これは同時に現状の人間が持つ技術力を結集しても制御そのものが限りなく困難とされており、暴走した場合はありとあらゆる時空を歪めてしまうほどの強大な脅威となる危険性を孕んでいるため、現在もなお研究は難航している。
- 無名の魔鎌
フィオーラが使用する主要武器。術者が持つ魔素と大気中に含まれる魔素をかけ合わせることによって生み出される召喚式の大鎌。黒銀の大きな刃を持つ。大鎌自体に名前は宿っておらず、また術者であるフィオーラもしくはフィオーラ自身が心を許した者にしか扱うことができない。それ以外の者が所持しようとすると大鎌は再び魔素となって消失してしまう。また奪い去った命と魂の数だけ大鎌に宿る魔の力が増大すると言われている。
- 本ティアランティーナ教会
神々の円卓二十四柱の一柱『ティアランティーナ』を主神として信仰する魔法魔術教会。世界各地に存在する全ての教会を総括している中枢機関にあたる。各地に存在する教会の維持、また孤児院等の公共機関も受け持ち、貧しい人々を陰ながら支えている。相対するプロフォンドゥムの揺り篭とは真っ向から対立しており、幾度となく衝突を繰り返しているが未だに決着はついていない。一般的に『教会側』という略称で呼ばれる場合が多い。
- プロフォンドゥムの揺り篭
神々の円卓より追放されし二十四柱が一柱『ベルヴェーチェ』を崇拝する召魔呪術教団の秘密結社。本ティアランティーナ教会と真っ向から対立している。全ては惑星ラァ・ファシェールから追放された夢を司りし女神ベルヴェーチェの復活、再来にある。何から何まで秘密に隠された教団ではあるが、誰も目に触れない水面下にて行動を続けていると言われている。またどこに信者が身を潜めているか分からないため、不用意に名前を出すのは危険。一般的に『プロフォンドゥム』もしくは『揺り篭』という略称で呼ばれる場合が多い。
- 召魔呪術
魔法の一種であるが、一般的に言われる魔法からは除外された禁忌の魔法。魔界に潜む悪魔との契約に従い、自身の身に悪魔の魂を宿して絶大な力を得るというもの。その力は死者をも蘇らせると言われるが実際のところは定かでない。行使時また術者、呪術の影響下にある者は禍々しいほどに黒く穢れた邪悪な魔素を纏う。ラァ・ファシェール族が行使する想星魔法と相対する存在。
- 悪魔(デミィーガ)
魔界や冥界に住むと呼ばれる存在の総称。悪魔(デミィーガ)という呼び方はラァ・ファシェール語によるもので八大対象詞のひとつ。ラァ・ファシェール族と星の意思(神々)を始めとした勢力との衝突に敗北を決し、遥か古の神話の時代に地上から魔界や冥界へと敗走したと語り継がれる幻想生物。一般的に悪魔は邪悪な存在であり、諸悪の根源と言われているが、すべて一概にあてはまるものではなく、人間たちと同様にさまざまな性格や思考を持った悪魔が存在する。
- ティエリカの星園(ほしぞの)
肉体を離れた魂が最期に還ると言われる安息の地のこと。俗にいう天国と呼ばれる場所にあたる。星の遥か彼方に存在するとされるそこは何者にも脅かされない、いかなる苦痛も存在し得ない、まさに完全なる理想郷である。また『ティエリカ』はラァ・ファシェール語で『天国・理想郷』などを意味する。
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ラァ・ファシェール語
古代人であるラァ・ファシェール族が生み出したとされる古代語。考古学者による言語解明が進められているが、未だに謎の多い言語とされている。また古語詠唱と呼ばれる古代魔法を行使する際に用いられる言語でもある。一般的にその言語は『想感詩そうかんし』と呼ばれ、星の意思、神々との交感や『喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・愛しみ・憎しみ』様々な想いを力に変えて、奇蹟を呼び起こすという古代魔法のひとつ想星魔法を行使する際にも用いられる。また文字で綴った場合はそれを『綴感詩』と呼ぶ。
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| | ラァ・ファシェール語一覧
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- Irisa ank riche farl been,vare rem fia yaera Rfrmameciel.
訳:「竜の巣を越えねば、空は開かれぬ」
- Rar rem fia reiyl ror.
省略形:Reiyl ror.
訳:「またね/どうかお元気で」
- Sol tia fio ceis stelli garuj bei forn rosa.
訳:「星よ、純化の矢となりて邪を祓え給え」
- Tee Fuu,deis reen fio fin!
訳:「フウちゃん、行くよ!」
- Rar tiars fia reara narnar tiaris rara aloo(アロォ) mait.
訳:「優しさは人の心をより一段と豊かにする」
- Tee Fuu,sol reen fia da seaa ell!!
訳:「フウちゃん、あの場所に下りて!!」
- Fi:fa:nar
意味:「祝福の光/フィオーラとフィアーナの母親の名前」
- Feliral Prama
意味:「星屑の海/星海」
- Fil:fi:ora
意味:「運命を紡ぐ光/異界より現れし双星神フィルフィオーラ」
「強すぎる陽射しは隣に立つ者の影すら焼き尽くす」
- Fil:fi:ana
意味:「運命を紡ぐ闇/異界より現れし双星神フィルフィアーナ」
「優しすぎる月明かりは隣に立つ者の影すら喰らい尽す」
- Teiscya Fil Sarfenar
意味:「神々の円卓二十四柱」
- Aafa Fillfeilus Ca:chees
意味:「終わりの伝詩」
- Dii fiora,rar rem fia reiyl ror.
訳:「フィオーラ君、またお会いしましょう」
- Rean bendia rar-sheall,vare rem fio cesu filfi ce nea tu eo.Sol rem fia on waiz luska puren mini-stelli,ben rem fio on waiz luska curan mana-stelli.Fuu rem fia filfi lins,fuu demiega fio mea-pelu dolon ce felmelcia,deis tia fio maiz-diaresutar sporku sheall.
訳:「星の揺り篭が破られる時、天と天を結ぶ二つの星が東西より姿を現す。ひとつは紫光(しこう)解き放つ暁の星、ひとつは紅光(くこう)解き放つ宵の星。双星天に交わりて異界より降り注ぎし黄昏の雨に討たれ、大いなる災禍(わざわい)が世界を呑み込むだろう」
- Grar farli fia cheali meiel chealies…….
訳:「我が呼び掛けに応えよ……」
- Sol farli fia meiela waiz Luke,rar farli fio on waiz senedeito an doil."
訳:「我が名はルーク、命なきモノ(人形)に魂を宿す者」
- Rar tia fia cheali meiel chealies…….
訳:「我が呼び掛けに応え給え」
- C'heea RarFasheall;rar tia fio gifus tu gifus leea spil-rara.
訳:「星の意思等よ、我に力を与え給え、心を紡ぎ出す術を授け給え」
- Grar tiars fio warsei meiel chealies……!
訳:「さあ、我が呼び掛けに目を覚ませ」
- Rar tiars fia rorel waiz……'Freesia(フリージア)'!!
訳:「汝の名は……フリージア」
- C'heea Rafaga;deis farli fio cheali meiel chealies…….
訳:「大気に鎮(しず)まる風の護り手よ、我が呼び掛けに応えよ……」
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