猫殺しの放課後 のバックアップ(No.5)
あらすじ
小学生のころに車に轢かれた猫を見て以来、
『命の境界線』を求めて猫を捕獲して殺害する日々を送ってきた高校生の少年、陽樹。
彼はある日、夜の公園で自分と同じ猫殺しの少女と出会う……。
生と死。正常と異常。殺していい命と、殺してはいけない命。
境界線の上で繰り広げられる、血と臓物のダークポップ青春劇。【完結】
主な登場人物
●小川陽樹(おがわ ようき):
主人公。高校2年生の少年。
幼いころに猫が車に轢かれて死ぬ様子を見て以来、生物の死に興味を抱き、
『命の境界線』を知るために野良猫の捕獲・虐待・殺害を繰り返してきた猫殺し。
小学生のころ、両親に猫殺しであることを知られた結果、
精神に異常をきたした母親から『教育』という名目の暴力的な虐待を受け続けた過去がある。
母親は現在は精神病院に収容され、父親は逃げるように仕事で海外に赴任し、
現在は家で一人暮らしをしている。
子供のころから長い間周囲に猫殺しであることを知られないようにしてきたため、
嘘や誤魔化しが得意。
●高坂明理(こうさか あかり):
ヒロイン。高校2年生の少女(ただし一年留年している)。
一年前、道路に飛び出してきた一匹の猫によって引き起こされた交通事故で両親を失い、
そのショックで塞ぎこんで一年間学校に来なかった。
ショックから立ち直った後は両親の死の恨みで猫に憎悪を抱き、
毒物のエチレングリコールを使って野良猫の毒殺を行う猫殺しとなった。
両親の死のトラウマにより『生き物の死の瞬間』を見ると発作を起こす。
陽樹と出会い、偶然お互いに猫殺しであることを知ったことで、
陽樹に仇の三毛猫を探し出して殺すのに協力するように依頼する。
嘘や隠しごとが下手でストレートな性格だが、行動力がある。
●瀬田山育音(せたやま いくね):
明理の元・親友。高校三年生。
心優しく、面倒見のいい性格の少女。
猫好きであり、高校内にある猫の保護サークルの代表で、
野良猫の保護や里親探し、避妊去勢などの保護活動を積極的に行っている。
かつては明理の親友だったが、一年前に猫の飛び出しによる事故で
明理が両親を亡くしてからは疎遠になってしまっている。
現在でも明理のことを友達として心配しているが、
明理が猫殺しになったことを知らない。
設定
鈴菜沢(すずなさわ)市:
物語の舞台となる地方都市。
動物保護条例によって猫の殺処分数削減を掲げ、ネット上では『猫町』と呼ばれているが、
そのせいで野良猫が繁殖しておりさまざまな猫関係のトラブルが発生している。
作者名
藻中こけ
ジャンル・キーワード
ジャンル ホラー〔文芸〕
キーワード 残酷な描写あり 青春 サスペンス スプラッタ サイコホラー 学園 動物 ライトノベル 男主人公 現代 少年少女 ダークポップ 復讐
この作品のここがオススメ!
『猫殺し』という秘密を抱える二人の歪んだ少年と少女が、
自分と同じ猫殺しの仲間を見つけ、絆を深めていくことで
変化・成長していく様に注目してほしいです(*´ω`*)