運命を紡ぐ双子と想いのキセキ のバックアップ(No.69)
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※現在連載中です!
「運命を紡ぐ双子と想いのキセキ」を読む
- 最新のお知らせなど(ある程度増えたら別枠に格納していきます)
- 2015/12/03(木)――神話・伝承などにラァ・ファシェール語の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――森・遺跡などに星海と幻の大陸の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――魔物にフラートゥスドラゴンの項目を追加。
- 2015/12/03(木)――用語にラァ・ファシェール族の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――用語に四大魔石の項目を追加。
- 2015/12/01(火)――第34話を更新しました。
過去のお知らせ |
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あらすじ
魔法をもとに人類は繁栄し、理想郷と呼ばれたのも遥か昔。栄華を極めた時代も終わりを迎え、人々は古代文明が遺した軌跡をなぞるように今を生きている。移り行く時代の中、それでも各地には未だ色褪せず語り継がれてきた伝承が存在した。
そんな古き時代と新たな時代が交錯する世界で仲良く暮らす双子の兄妹。兄の名はフィオーラ、妹の名はフィアーナ。生まれながら強大な魔素を秘めた二人は、ディズリッド国の西部にある街ファーメルンで考古学者の父と共に平穏な日々を過ごしていた。
「ぼくたちのお母さんってどんな人?」
ある日、二人は長年の疑問を父に投げかける。しかし、父は答えられないと告げて家を出て行ってしまう。取り残された二人は母の面影を求めてついに旅立つ。
魔法等を駆使していくつもの困難を乗り越え、旅を共にする仲間と出会い、双子の兄妹は迷いながらも自分達のペースで静かに、でも確実に目標へ向かい歩んでいく。この星に綴られる伝承を紐解くようにして……。
作者名
ジャンル・キーワード
ジャンル | ファンタジー |
---|---|
舞台 | 異世界 |
キーワード | R15 残酷な描写あり ファンタジー 異世界 双子の兄妹 貴族の少女 魔法 魔術 成長 軌跡 他種族 オッドアイ 架空言語 造語 母親を探して 成長していく双子 ゆっくりと着実に 戦闘あり シリアスもあるかも ネット小説大賞 ネット小説賞感想希望 生放送朗読15年12 |
この作品のここがオススメ!
強大な魔素を身に秘めた双子の兄妹が僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅をする物語です。
双子の兄フィオーラによる一人称視点の小説となります。
双子の兄妹はゆっくりと一歩ずつ確実に歩んでいく軌跡を描いて、いずれは世界に隠された秘密に迫っていく……といった感じに今後物語が展開されていく予定です。
双子の兄妹が魔術を駆使しながら困難を乗り越え、周りの仲間と共にがんばっていく姿をどうぞ見守ってください。
章タイトル(各1話へリンク)
章 | タイトル | 話数 |
---|---|---|
序章 | 古代の軌跡 | 全1話 |
第1章 | ファーメルン家からの依頼 | 全14話 |
第2章 | 訳アリの少女と旅の始まり | 連載中 |
各話タイトル(各話へリンク)
序章 |
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第1章 ファーメルン家からの依頼 |
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第2章 訳アリの少女と旅の始まり |
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フィオーラとフィアーナの軌跡
ネタバレ注意です |
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設定・世界観
時代
- ティアラナ暦1102年
- 惑星『ラァ・ファシェール』
- 始まりの伝詩と呼ばれる神々の円卓24柱の神たちが織り成す神話を背景にした世界。
- 星の揺り篭(ヴェール)という魔素を多量に含んだ一本の長い帯が惑星を取り巻いている。
- 魔法・魔術・錬金術といった力や技術が混在している。
- 元々魔物と呼ばれる存在はごく少数しかいなかったが、近年は動物の魔物化・狂暴化が著しい。
- ディズリッド国の遥か北には星海(フェリラルプレマ)という年中星空の広がる海と空があり、星海を越えた先に幻の大陸が存在すると言われているが現状、辿り着いた者は誰一人としていない。
- 各地には未だに色褪せず様々な伝承が語り継がれている。また古代文明の遺産と言われる遺跡や産物も多く眠っている。
- 成人年齢は男女ともに15歳が原則。飲酒・結婚などが可能となるのもこの年齢が基準となる。婚約などは年齢関係なく交わすことが可能。結婚に関しても王族や貴族関係で例外が認められる場合も多々ある。近親婚については特別な事情を除き、禁忌とされている。
- 雨天の際はアンデッド系の魔物が徘徊しやすい。また火系統の魔術が極端に弱体化して例外を除き、使い物にならなくなる。
- この物語における魔法は魔素(ディウム)という不思議な力を用いて奇跡と呼ばれる様々な事象を起こすこと。
- 魔法をさらに扱いやすく体系化させたものが魔術と呼ばれる。
- 錬金術は既存の物質を用いて別の物質へと変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする術。中には「魔術の真似事に過ぎない」と軽蔑する者も存在する。過去に何度も魔術と錬金術がらみの争いが巻き起こっている。
主な登場人物
◆男性 ●女性
主要メンバー
◆フィオーラ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント
※画像はイメージです。
一人称:ぼく/愛称:フィオ/身長139cm
男性・13歳・肩までかかるほどの銀髪・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紅/左:紫)。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は火・風・闇・光を主に扱える。フィアーナの双子の兄にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。妹に身長で負けていることをコンプレックスに感じている。フィアーナのことをとても大事にしており、重度のシスコンであるも本人は全く自覚していない。仲間意識が高く、困ったときはお互い様という精神から問題ごとに巻き込まれやすい体質である。意外と押しに弱い。普段はあまり怒りといった感情を表にさらけ出さないが、フィアにも劣らないほどの負けず嫌いな一面を秘めている。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使する。遺跡の調査から時折帰ってくる父クロードより与えられた魔術書などをもとに学んでいた。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。
※得物:大鎌「クレシェントファルーチェ」
●フィアーナ・ベル・クラン・フローチェ・リオ・フィーベリィーアラント
※画像はイメージです。
一人称:わたし/愛称:フィア/身長144cm
女性・13歳・腰の辺りまで伸びる銀髪・左右色の違う瞳を持つオッドアイ(右:紫/左:紅)。強大な魔素を用いた魔術を得意とする。属性は水・氷・土・闇・光を主に扱える。フィオーラの双子の妹にあたる存在。僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅を始める。フィオーラのことを第一に考えており、何をする際にも兄のフィオーラと一緒に行動しようとする。またフィオーラに強く依存しており、重度のブラコンであるも本人は全く自覚していない。甘いものが大の好物で周りが引くほどシロップをかけたりする。さらにフィアーナが作る料理は不思議と全て甘くなるという。普段は大人しく人見知りをする性格だが、意外と負けず嫌いな一面もあり、時に大胆な行動に打って出て周りを驚かせることもある。魔素の力を用いて身体能力が向上しており、子供とは思えないほどの力を発揮する。基本的に扱える魔術は独学で覚え、感覚的に魔術を行使する。フィアーナの場合だと双子の兄フィオーラと何か共有できる物はないかと考えた結果、魔術を学ぶことに至った。治癒師フェアフュールから直々に指南を受けているため、薬草や薬品関係にも詳しい。
※得物:特になし
●アンネロッテ・フォン・ド・クランティアーズ
※画像はイメージです。
一人称:あたし/愛称:アン/身長148cm
女性・15歳・背中の辺りまで伸びる紅い髪・金色の瞳を持つ。ディズリッド国の誉と呼ばれる五大家の一つ『クランティアーズ家』の三女。才色兼備な二人の姉がいるためか、心身共に劣等感を抱いている。国の騎士として仕えている二人の姉の代わりにアンネロッテがクランティアーズ家の次期当主候補となっており、身を固めてほしいと父ハロルドに言われるもそれを拒絶、修行の旅として家を飛び出してしまう。将来の夢はディズリッド国の守護者とも呼ばれるサウザンド・ナイトになることである。まだ未熟な一面を持つ彼女であるが、幼少時代から培ってきた剣の腕前と豊富な知識から旅を共にするフィオーラとフィアーナの助けとなることもしばしば。ただし、幽霊といった怖いモノが大の苦手のため陰気な場所では本領を発揮できない。
※得物:細剣
サブキャラクター(名前が登場した人物)
魔法・魔術等
【属性】:火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星・無
【性質】:攻撃→攻/補助→補
フィオーラ
【火属性】
- フレイムファング(攻)……業火を纏った狼を召喚し、対象に牙を剥く。
「邪狼よ、紅蓮の焔を纏いて牙を剥け」
【風属性】
- タービュランス(補)……術者を中心に強烈な風を巻き起こし、一時的に外界からの攻撃を遮断する。
「大気よ、舞い上がれ」
- ラッフィカ(補)……大気の加護を身に纏い、身体能力を飛躍的に向上させる。
「大気よ、我に疾風の加護を」
- フラートゥス(攻)……多量の魔素を帯びた大気を収束させて、爆風を引き起こす砲弾を前方に向かって6発解き放つ。最終的には12発同時発射が可能となる。
「大気に渦巻く狂風の調べよ、我に仇なす敵を討て」
- ラーグシーカー(補)……大気に含まれる魔素の流れから周囲に存在する全ての個体を探知する。その日の天候や大気に含まれる魔素の分量、さらにはその場の環境によっても効果に大きな差が生じてしまう場合もある。地形による索敵範囲の変動はなし。索敵できる範囲は術者を中心とした円の内側のみ。
- 天候による索敵範囲の変動
- 晴れ:半径3.0km(最大)
- 曇り:半径2.5km
- 雨:半径2.0km
- 大雨:半径1.5km
- 雪:半径1.5km
- 吹雪:半径1.0km
- 濃霧:半径0.5km
- 魔素濃度による索敵範囲の変動
- 低濃度:±0
- 中濃度:-1.0km
- 高濃度:-2.0km
- 瘴気内:索敵無効化
- 天候による索敵範囲の変動
【光属性】
- フラッシュシード(補)……眩い輝きで周囲を照らし出す。一時的な目眩ましにも使える。
「光の種子よ、虚空に弾けて闇を照らし出せ」
フィアーナ
【水属性】
- ウォータードロップ(攻)……大気に漂う水蒸気を集めて激しい水流を対象の頭上に生み出す。
「恵みの水よ、我が声に従いて激流となれ」
【氷属性】
- フローズンランサー(攻)……大気中に漂う水蒸気を凝結させ、氷の刃として対象を貫く。セントグラースの強化版にあたる。
「降り注げ、氷の刃」
- アイシクルテンペスト(攻)……大気に漂う水蒸気を凝結させ、鋭く尖った無数の氷柱が上空から広範囲に渡って降り注ぐ。
「大気に潜む水のざわめき、凍える叫びとなりて大地に突き刺され」
【無属性】
- アミナペトラー(補)……周囲に漂う魔素を収束させて外界からの攻撃に対して有効な障壁を展開する。
「星に秘められし魔の力よ、我等を守れ」
他キャラ
【無属性】
- フォースフィールド(補)
大気中に含まれる魔素を収束させて周囲に薄い障壁を展開する。障壁が展開されている間は高濃度の魔素が充満した瘴気の中でも活動することが可能になる。
「大気に潜む魔の力よ、我等の呼び掛けに応えよ」
【氷属性】
- セントグラース(攻)……大気中に漂う水蒸気と魔素を結びつけることにより、ナイフのような氷の刃を生み出して対象に向けて解き放つ。
「無数に貫け、氷の刃」
- グラキエースコフィン(攻)……大気中に漂う水蒸気と魔素を極限まで収束させることで行使することができる氷系統の最上級魔術。大気中に漂うすべての水気を氷結させ、対象を氷漬けにさせる。その後、粉砕して氷殺する。
「冷気よ、万物を等しく凍て付かせし破滅の息吹よ、氷結の終焉……悠久なる死の恐怖を氷床たる棺に閉じ込めよ」
【光属性】
- ムーンライトレイン(攻)……月の満ち欠けによって火力が変わる。月の光を抱いた無数の雨が降り注ぎ、対象を駆逐する。
「闇夜に微笑む女神の祝福よ、迷える魂に安らかな眠りを」
【その他の魔術関連】
- フォルチューヌ(補)……魔素を用いた占術。水晶球より祈りを捧げ、星の意思の名のもとに吉凶を占う。
「我が呼び掛けに応 えよ。数多 なる星々の導きに従い、星の意思等 よ、我の元へ集 え。天地別 つ均衡を標 すは吉凶 知らしめたる星屑の天秤 。東方 より現れし紫光 解き放つ吉星 、西方 より現れし紅光 解き放つ凶星 。双星 天に交 わりて、彼 の者等 の歩む軌跡を我の前に示さん……」
今まで登場した魔物(モンスター)等
※★:ボス属性
- ★ガーディアン・クレイゴーレム【人形系】(7~8m)
弱点属性……火/耐性属性……土・水(吸収)・氷・雷(無効化)
一般的なクレイゴーレム(粘土の操り人形)の強化版にあたる遺跡の番人。ゴーレムに魔素を取り込ませることで活動させることができる。激しい乾燥に弱いため炎で熱せられたところに強い打撃を受けると壊れてしまう。土属性や氷属性に耐性があるほか、雷属性を無効化する。また水を受けても全て体内に吸収してしまう特性を持つが、吸収しすぎると身体が重くなって動きがかなり鈍ってしまう。魔術にあまり耐性を持たないため遭遇した際には魔術を扱えるものがいると対処しやすい。何もしないと非常に硬いので物理干渉を受け付けにくいため苦戦を強いられる。
※登場回:プロローグ『古代の軌跡』
- ループス【獣系】(1m)
弱点属性……なし/耐性属性……なし
黒い毛並みを持った中型の狼。集団行動を重んじ、狩りでも集団で動き、並ならぬチームワークを発揮する。本来は青い瞳だが、狂暴化した現在は赤い瞳に染まっている。
※登場回:第1話『双子の兄妹』・13
- コルムバ【鳥類系】(0.3m)
弱点属性……雷・氷/耐性属性……風
灰色、もしくは白色の身体と水色の瞳を持った鳩のような鳥。主に伝書鳩としての役割として未だに利用されている。
※登場回:第14話『廻る風』・22
- スペクター【アンデッド系】(1.6m)
弱点属性……火・光・星/耐性属性……氷・土・闇(ほぼ無効化)
たくさんの怨念が形を成した思念の集合体。陰気な場所や廃墟を好む。最近は曇りや雨などの陰鬱な天気に誘われて大地を徘徊するようになった。話すことはできるが、この世に未練を残した怨念の集合体ということもあり、基本的に話が通じないため遭遇したら戦闘は避けられない。聖剣や霊剣など、魔術を施した武器以外の物理干渉は一切受け付けない。その代わり魔術に弱いが、氷や闇、土を用いた魔術はあまり効果がない。ただの水もあまり効果がないが、清められた水の場合は効果がある。
※登場回:第20話『クラアナの丘に彷徨う者』・21
- ウィスプ【アンデッド系】(0.4m)
弱点属性……光・星/耐性属性……氷・土(無効化)・闇(ほぼ無効化)・火(吸収)
基本的にスペクターと共に姿を現す蒼い輝きを放つ鬼火。死者の魂とも妖精が寿命を迎えてもなお転生できずに彷徨っている姿とも言われている。近づかなければ襲いかかってくることもないが、不用意に近づきすぎると襲いかかってくる。一般人にはウィスプの声を聞くことはできない。ただし、死霊使いの素質がある場合はウィスプの意思を言葉として聞き取ることができる。アンデッドであるため、例外を除いて基本的に物理干渉は受け付けない。氷や闇を用いた魔術はあまり効果がない。また火や土を用いた魔術は一切ダメージを与えることができない。
※登場回:第20話『クラアナの丘に彷徨う者』・21
- キプセル【水棲系】(0.4m)
弱点属性……火・雷/耐性属性……水・氷
川や湖などの水辺に生息している淡水魚が魔物化したもの。ヒレが巨大化したことにより、翼のようにして空中を長時間滑空できるように進化した。単独では襲いかかってこないが、集団だと普通に襲いかかってくる。鋭い牙と鋭利なヒレに注意。赤い目・銀と黒のウロコ。
※登場回:第24話『空を駆ける魚影の群れ』・27
- ★アルヴァード【水棲系】(現時点では名前のみ登場)
弱点属性……?/耐性属性……?
中央大陸付近の海域に出没する巨大な水棲系の魔物。またの名を『海魔』。1体の女王を中心として、サイズや種類から様々なランクが存在する。硬い鱗に覆われているためか、あらゆる物理干渉を受け付けない人間にとってみれば脅威となる存在である。近年は中央大陸のあらゆる水辺で出没し、甚大な被害を与えている。
- ビエールカ【獣系】(0.2m)
弱点属性……水/耐性属性……土
森林近辺に棲息している小型のリス。茶色の毛並みに黄色の二本筋が入っているのが特徴的。また胴体と同じほどの長い尻尾を持ち、それを用いて木から木へと飛び移る。かなり悪戯好きなため危険は少ないにしろ注意が必要。危険な魔物が近くにいると前歯をカチカチと音を立てながら「キューキュー」と鳴いて仲間に知らせる。緑色の瞳を持ち、暗闇だと光って見える。
※登場回:第26話『薬草採りの少女』
- ウルズリー【獣系】(2.5m)
弱点属性……氷/耐性属性……なし
森林近辺に生息している二足歩行の森熊。焦げ茶色の毛並みと黒い瞳を持つ。本来は四足歩行の動物であったが、魔物化したことによって脚力が増加したため二足歩行をすることができる。また前足が腕となって鋭い爪から繰り出される強烈な一閃は大きな樹木も薙ぎ払う。大きな身体に体重もあるためかパワーがあり、走る速さも速い方ではあるも俊敏な動きはできない。水浴びをするのが大好き。ただし、寒いのが苦手なためか冬場は冬眠している。氷系統の冷気を伴った魔術が大の苦手である。
※登場回:第27話『森の守護者』
- ★フラートゥスドラゴン【竜系】(20~30m)
弱点属性……?/耐性属性……?
星海全域を守護するかのように生息している天空竜。巨大な四枚の翼を持ち、表面を強固な青い鱗が覆う。大気を司る竜とも呼ばれているためか、星海の狂風にも耐えうるだけの大気を操る力を持っている。普段は星海の高高度を飛行しているので、地上に降りてくることはほぼない。四枚の翼の羽ばたきから繰り出される大気を圧縮した風の砲弾は何もかも爆砕する風爆を引き起こすという。
登場回:現時点では名前のみ登場
国名・地名
世界の地図(現時点)
※地形など若干差異があります。
ディズリッド国
西の大陸に位置する国家。第37代目ディズリッド国王が統治する。トリトス国と隣接している。魔法及び魔術をもとに発展した文明を持ち、肥沃な大地が広がる。中央大陸とは度重なる争いによって犬猿の仲であったが、近年は両者の文明理解が進み、少しずつ友好関係を取り戻しつつある。
大昔に中央大陸から魔女や魔法を行使することができる古代人たちが移り住み、国家を築き上げていったという伝承が語り継がれている。
- 夜光煌めく都ファーメルン
ディズリッド国の西部に位置する街。魔光石を用いた街灯が絶えず灯り続ける夜光煌めく都。この地域一帯を治めている五大家の一つファーメルン家の屋敷がある。大通りには街路樹が立ち並び、天然のアーチを築いている。行き交う人は多いが、灰色の石畳が広がる姿には落ち着いた雰囲気も漂う。フィオとフィアの故郷にあたる街。
- 不死鳥眠る街ルーチェ
ディズリッド国の北西部にある街。五大家の一つクランティアーズ家が代々この地を守り治めてきた。伝承にもある天空の三姫神の一柱である不死鳥とも呼ばれたアンジェが眠りについた地とも言われている。赤レンガの道が広がる。
- 花香る村クラアナ
ルーチェとフォーズの間にある小さな村。村の名前でもある青紫色の花を咲かせるクラアナが常に咲き誇っている。道は特に舗装されていないため、自然のままの土壌が広がる。
- 長閑な町フォーズ
王都グランヴェールとクラアナの間にある長閑な雰囲気が漂う町。王都側からディオネの森を抜けてきた人々が疲れを癒す休憩地点としてもその存在意義は強い。灰色の石レンガが敷き詰められた石畳の道が広がる。
- 王都グランヴェール
ディズリッド国の王都にして中枢を担う大都市。ティエラ山脈の一部が噴火し、陥没した際に生まれたディズーリ湖と呼ばれるカルデラ湖の中心にそびえ立つ湖水都市でもある。王都を取り囲む赤レンガの外壁は優に30mを超える。北には魔女の住む森と恐れられる鬱蒼としたディオネの森が広がり、南には切り立った崖に激しい風が絶えず吹き抜けるラファーガ渓谷が巨大な口を開き、西には標高5,000~7,000mを優に超えるティエラ山脈が連なる天然の要塞。東西南北にそれぞれ分かれた4つの巨大な橋を介して行き来をすることができる。第19代目ディズリッド国王の時代に古都ファンジェリアより現在の王都に遷都した。またこの国で唯一の魔術師たちを養成する学校(機関)が存在する。主要の通りは赤色と黄色のレンガが敷き詰められ、その他の道は赤レンガ、もしくは灰色の石畳の道が広がる。
- オーウェンフォード魔法魔術学校
王都にあるディズリッド国で唯一の魔術師養成学校。オーウェンフォード家の初代当主『アイリーン』が創始者。現在第29代目学校長を務めているのはオーウェンフォード家の第29代目当主『シュリュッセル』。大きく分けて【初等部】・【中等部】・【高等部】の三つの区分がなされている。初等部入学時の年齢は特別な事情を除いて10歳から各3年間の計9年間の勉学と国家試験を経て正式に魔術師として認められる。ただし、飛び級による例外も存在する。
- アールヴ美術館
王都にある王立美術館。歴史に名を連ねる芸術家から作者不詳の歴史的価値の高い物まで、様々な作品が展示・保管されている。特に、100年以上前にフレア・クリードが描いた『遥かなる故郷』は未だに人気の高い作品である。
- 人魚伝説の港町ハーストロイメント(会話中でのみ登場)
ディズリッド国における主要港町の1つにして世界でも有数の港町として知られている。始まりの伝詩に登場する神々の円卓24柱の神の1柱、人魚の女神オルカの人間に恋をした悲哀の物語が有名。大海を見つめる女神像の前で告白をすると結ばれるという伝説から恋人たちのデートスポットとしても賑わいを見せている。街には灰色の石畳が広がる。
- 古都ファンジェリア(会話でのみ登場)
ディズリッド国の旧王都。第19代目ディズリッド国王の時代に現在の新王都グランヴェールへ遷都された。灰色の石畳が敷き詰められ、古い建物が立ち並ぶ古風な街並みが特徴。吸血鬼伝説が根強く語り継がれている。街の中にはルーナリア川と呼ばれる清らかな川が流れており、街の中心部には川名と同じ教会が存在する。教会の聖堂では数百年前に活躍した英霊「不滅のルーナリア騎士団」延べ23名もの御霊が祀られている。また遷都のきっかけとなった曰くつきの古城フェンベルミントが古都の北にあるリシュアン湖付近で今もなお静かに佇んでいる。
- 人形達の踊る街スタックホルン(会話でのみ登場)
王都より南西に位置するブランベルク領内にある街。古くから人形作りが有名な街で知られており、人間と自動人形 が共存している街として有名。夜になると宝石で作られた人形たちの瞳が魔素に反応して色鮮やかな夜光となり、光の揺らめく姿があたかも人形たちが踊っているように見えたところから、このような呼び名が付いたと言われている。
森・遺跡など
- クレイス遺跡
ファーメルンの北西に位置する古代遺跡。神話として語り継がれる「始まりの伝詩」の断片を描いた壁画が存在する。ここでは人間が魔法を手に入れ、理想郷を築き上げると同時に使い方を誤り、滅亡していった軌跡が描かれている。
- 星見の丘
ファーメルンの北に位置する小さな丘。頂上からは星海を一望することができる。
- 星海(フェリラルプレマ)
西の大陸の遥か北側の空に広がる禁断の領域。昼夜問わず満天の星空が広がり、星を一周する巨大な星のヴェールの発生源がある。常時狂ったかのような強烈な風が四方八方ところ構わず吹き荒れており、フラートゥスドラゴンと呼ばれる巨大な竜の群れが星海全域を守護するように生息している。星海を越えた先には世界の始まりの秘密が隠された幻の大陸が存在していると未だに語り継がれている。- 幻の大陸
星海を越えた先に存在すると語り継がれている浮遊大陸。世界の始まりの秘密が隠された『始まりの地』とも呼ばれている。全てが謎に包まれており、辿り着けた者は今まで一人として存在しないと言われている。
- 幻の大陸
- メイルリープの森
別名『瘴気の森』と呼ばれるルーチェの北東部に位置する森。高濃度の魔素が常時満ち溢れており、並の人間では近づくことも叶わない。魔素を扱うのに長けた魔術師でも長時間滞在し続けることは死に等しい。
- クラアナの丘
クラアナの南西に位置する丘。一面クラアナの花が咲き乱れている。
- ディオネの森
別名『魔女の住む森』と呼ばれており、フォーズと王都グランヴェール間を寸断するようにして広がる鬱蒼とした森。そこには戦慄の魔女が住んでいると語り継がれ、森を荒す者には魔女の怒りが降りかかるとして恐れられてきた。朝方と夕方にかけて深い霧が出やすく、複雑に入り組んだ木々が森に入った人々の足取りを狂わせる。
- イーレ川
ディオネの森の奥地から流れ出す穏やかな川。トリトス国のトーヴァ湾にかけて流れている。
- リームス大湿原
ファーメルンの南に広がる巨大な湿原地帯。一年の大半が分厚い雨雲に覆われ、ぬかるんだ大地が人々の足を鈍らせる。
- ラファーガ渓谷
スタックホルンと王都グランヴェールにかけて走る切り立った渓谷。絶え間なく吹き抜ける突風による落石事故や転落事故が多発する危険地帯でもある。風の精霊や妖精が集まりやすい場所でもあり、また大気の守護者ラファーガが鎮まる場所とも言われている。
- ディズーリ湖
大昔にティエラ山脈の一部が噴火で陥没し、長年の雨が溜まったことによって誕生した巨大なカルデラ湖。湖の中心には王都グランヴェールがそびえ立つようにして存在する。ディズリッド国の名前の由来ともなっている。
- ティエラ山脈
王都グランヴェールの西部に連なる標高5,000~7,000mを超える巨大な山脈。王都を守護するように弧を描く姿から「天上の弓」とも呼ばれている。大地の守護者ティエラが鎮まる地と語り継がれており、山脈の名前もそれが由来である。
用語など
五大家(ごだいけ)
ディズリッド国の誉とも呼ばれる国を代表する上級貴族の中でも特に国家の柱を担う一族。
1.カーティス家(騎士・政策など)/紋章:山脈を見下ろす剣を咥えた黒狼
2.オーウェンフォード家(魔術・魔術品)/紋章:大きな三日月に水晶球を持つ白き天使
3.ファーメルン家(薬品関連)/紋章:細長い棘の中に咲く三輪の黒薔薇
4.クランティアーズ家(騎士)/紋章:三本の剣を背に翼を大きく広げる紅き不死鳥
5.ブランベルク家(軍事関連)/紋章:霧に佇む杖をついた黒山羊
サウザンド・ナイト
たった一人で千ものの騎士と同等の力を発揮するという騎士の中の騎士。ディズリッド国の守護者とも言っても過言ではない存在。現在は五名がその称号を有している。
- シャルルリース・フォン・ド・クランティアーズ
- 未登場
- 未登場
- 未登場
- 未登場
種族など
- フェリス族
各地の山岳地帯に隠れ里を持つ種族。先祖が猫の血を引き継いでおり、猫の耳と尻尾を持つ。さらに俊敏な動きを得意とするが、水が大の苦手。身体が濡れると動きが極端に鈍る。基本的に帽子などを被って耳を隠したり、衣服で尻尾を隠したりして人間の生活に溶け込んでいることが多い。夜目が非常に効く。
- ラァ・ファシェール族
原初の民とも呼ばれる古代人。始まりの伝詩の時代に神々から魔法の力と様々な叡智を授かり、理想郷を築き上げていった現代に生きる人々の遥か遠い祖先にあたる存在。しかし、行き過ぎた力が世界に争いをもたらし、文明もろとも滅亡したと語り継がれている。一人ひとりが強大な魔素をその身に宿し、大自然と心を通わせることで星の意思である神々と交感をはかっていた。惑星ラァ・ファシェールと同じ名前を有し、またラァ・ファシェール語と呼ばれる独自の言語を持っていた。
それ以外の用語
- 星の揺り篭(ヴェール)
世界を廻る帯状の物。高濃度の魔素がヴェールのように見える。
- 貴族
社会的地位の一つ。中でも身分や財力、権力の高い一族のことを示す。大きく分けて『上級』・『中級』・『下級』の3つがある。各国によって特例となる位はさまざまであるが、ディズリッド国の場合、その上をいく『五大家』が存在する。過去に幾度となく貧民層との争いが絶えず起こり、現在も小規模ながらいざこざは絶えない。
- 魔素(ディウム)
自然に含まれている魔法の源。体内に取り込み、発動キー(呪文・詠唱など)を用いることで魔法・魔術を行使することができる。また体内で魔素を生成することができる人間も存在する。その場を構成していた魔素の分量が極端に変動した場合には異常気象などが発生することがあり、高濃度の魔素は人体に有害である。
- 魔脈(ディラーン)
大地の下を流れる魔素の発生源のこと。
- リープ草
メイルリープの森(瘴気の森)の最深部に生息する薬草。丸みを帯びた青紫色の葉を持つ。ファーメルン家が新薬を開発するためにフィオたちに求めた薬草である。免疫力を飛躍的に向上させる効果を持つ。
- ネクローシス病
ディズリッド国の限定地域で密かに広まりつつある病気。植物にしか罹らない病気であるが、罹ると細胞が次々と死滅していき、最終的には枯れてしまう。
- ファリス(Faris)
物語で使われる世界共通の通貨。日本円を基準にした場合、1ファリス=2円。- 鉄貨……1枚= 1ファリス
- 銅貨……1枚= 10ファリス
- 銀貨……1枚= 100ファリス
- 金貨……1枚= 1,000ファリス
- 晶貨……1枚=10,000ファリス
- クラアナの花
薄青紫色に染まる花びらを咲かせる小さな花。クラアナの村周辺を分布としている。その色の良さや香りの良さからよく染色剤や香水の原料として用いられることが多い。またクラアーナというハーブティーとして用いられることもある。花言葉は『新たな命・芽吹き・静寂・穏やかな心・安息』。
- 魔石(ジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物。特殊な加工を施すことによって力を発揮する。魔術品としての材料に用いられるほか、術者が持つ魔素の増幅やお守りとしての役割も果たす。星の揺り篭より降り注いだ欠片であると推測されている。
- 四大魔石(フォースジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物の中でも特に火・水・土・風の強大な力を秘めた魔石の総称。魔術加工を施されて指輪やネックレス、髪飾りなどの装飾品として用いられることもある。- 太陽のように情熱の赤で染まったグランチェ(火を司る)
- 澄んだ海よりも深い青色の広がるプレマーリン(水を司る)
- 月明かりのように透き通った黄金色をきらめかせるセレナーラ(地を司る)
- 大自然に生きる瑞々しい深緑色のレイドット(風を司る)
- 魔光石(ルスクジェム)
魔石の中でも光を発するモノを指す。街灯などの照明として利用されることが多い。
- メーイル法
この世界の距離の単位。1メーイル=1メートル。150シェルメーイル=150センチメートル。
- 妖精
自然界に存在する魔素を帯びた個体。大体は手の平に収まるほどの小さな人型をしている。魔の素質を持たない者には姿を認識することができない。悪戯好きな妖精が多いが、単純に好奇心が旺盛なためである。
- 精霊
自然界に存在する強い魔素を持つ個体。
それぞれ火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星の精霊が存在する。好奇心旺盛な妖精とは違い、あまり人前には姿を現さない。魔の素質を持たない者には姿を認識することができないが、中には精霊と契約を交わして使役する精霊使いと呼ばれる者たちが存在する。
- レトゥナ草
ディオネの森などで採れる薬草。ギザギザとした緑色の葉を持ち、磨り潰すことで切り傷やすり傷を治療する際に用いる塗り薬となる。
神話・伝承など
始まりの伝詩
- 始まりの
伝詩 (Aafa Primailus Ca:chees )
この物語における最古の神話。惑星『ラァ・ファシェール』が生まれ、神々の円卓24柱の神等を中心に語られる物語。全ての起源にして今も根強く伝承として語り継がれている。
神々の円卓
- 神々の円卓(
Teiscya Sarfenar )
始まりの伝詩に登場する24柱の神等を総称して呼ぶ際に用いられる。大きく分けて昼と夜どちらかに属し、そこから各方位に区分がなされ、世界を守護する。
ラァ・ファシェール語
古代人であるラァ・ファシェール族が使っていたとされる古代語。考古学者による言語解明が進められているが、未だに謎の多い言語とされている。
Ques riche ank ffar'l beeen ,yaaera ank frmameciel .
訳:「竜の巣を越えねば、空は開かれぬ」
それ以外の用語
- 七人の魔女
伝説として人々に語り継がれてきた魔女のこと。- 自然を守護する『戦慄の魔女』
- 世界の理を司る『叡智の魔女』
- 万物の魂を喰らい尽くす『魂喰の魔女』
- すべての思い出を奪い去る『空白の魔女』
- 運命そのものを書き換えてしまう『運命の魔女』
- 想いを絶望の力に変える『代償の魔女』
- 世界そのものを破壊しようと目論んだ『破滅の魔女』
- 天空の三姫神
世界の始まり、まだ空が生まれて間もない頃に不安定な大空を見守らせるために原初の神であるティアランティーナから遣わされた3羽の鳥の女神。- 一番鳥は希望を紡ぐ女神シャルン
- 二番鳥は大気を担う女神リゼヴィア
- 三番鳥は再火の女神アンジェ
- 吉星(ベネフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。東方の空より紫色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に希望の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、幸運の兆しを意味している。
- 凶星(マレフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。西方の空より紅色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に破滅の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、災禍の兆しを意味している。
- 双星
吉星と凶星、二つの星を総称する際に用いられる呼称。二つの星が天空の頂点に交わる時、新たな世界が切り拓かれると語り継がれている。
- 美の神アールヴ
美の神、または芸術の女神として語り継がれている。農耕の神セントレオンから贈られた陶器に水を入れることで水鏡として愛用していた。現在も石像や絵画には水鏡を持った姿で描かれている。
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- はじめまして、こちらのサイトでページを作りました。ご意見ご感想や質問などありましたらお気軽に言ってください。 -- 楓麗? 2015-11-10 (火) 15:28:07