ブラッドフィーリング のバックアップ(No.5)


あらすじ Edit

再生と救済の陣。破壊と絶望の呪。祝福された異なる世界。呪われた灰色の世界。感情無き、二人の兄弟。全てを蝕む終わりの蒼白。明かされし数々の終焉。【完結】

+  作者のひとこと

この物語は前作の「ドラグーンハーツ」と繋がりがありますが、この作品単体でも内容は十分に理解できるものとなっています。是非一度、お暇な時にお読みになって気に入って頂ければと思います。なお、この物語はA~Fまでのマルチエンディングがあり、他の小説投稿サイトにも載っています。

主な登場人物 Edit

●セロ・ジルンフェイド  十九歳・B型・主人公・使う武器:黒刀:

 感情が希薄な代わりに戦闘能力が総じて高いイリアナ族の青年。弟のリゼアの頭を撫でるのが好きだが、特別視をしているわけではない。人とはどこか違った感性を持ち、感情豊かなイリーウの存在が近くにある事によって、子供の頃から一般人の持つ「感情」というものに強く興味を示していた。特にイリーウに対してはその豊富な表情や感情から、時折強い憧れにも似た想いを抱くこともある。
 たとえ垣間見たその感情が、「負の感情」であろうとも……

●ニウス  数千歳ほど・血液型不明・使う武器:魔法:

 セロの願いを叶える為に、行動を共にするようになる紅い宝珠。かつてイリアナ族のエゴと悲願の為に作り出され、以降は彼らの望みを叶える為だけに使われる己の存在と禍々しい力を侮蔑している節がある。それと同時にイリアナ族に対しては憐れみにも似た同情を覚えており、彼らを追い込んだ外の世界と他の人間達を忌み嫌う事がある。

●リゼア・ジルンフェイド  十六歳・AB型・使う武器:短剣:

 セロの弟であり、様々な本を読む読書家でもある。兄であるセロの事を特別好いているわけではないが、昔から傍にいると落ち着くという理由からセロと一緒によく行動を共にすることが多い。死滅文字テリブルスペルの呪に身体が侵されてからは、兄やその周りの人物と自分との関係を改めて見直すようになる。

●アリアム・イリーウ  十八歳・A型・使う武器:槍:

 セロの村のすぐ近くに位置するナーバの里に住む、感情豊かで元気な少女。かつて死滅文字テリブルスペルの呪によって両親を失っており、以来は同様に死滅文字テリブルスペルによって生み出された魔物の存在を激しく憎むようになる。魔物との戦いの最中は、普段の彼女からは想像がつかないほど暴力的。だが魔物を必要以上に突き殺す理由は、それ以外にも何かあるようだ。

●フィリム・テマクター  十六歳・O型・使う武器:大鎌:

 礼儀正しい少年であり、カンファの町からそう離れていない山林の一軒家で暮らしていた。元はフクサムの村に住んでいたが、自分が原因で死んでしまった両親の内、母親の父親である祖父に引き取られた後からは、山林にある小さな家で暮らし始めることになる。そこで祖父に日々虐待に等しい仕打ちを受けていたある日、祖父が魔物に殺され死亡。少なからず魔物に感謝を覚えるようになる。だが戦いではセロやイリーウの為に割り切り、率先して魔物を殺すことも多々ある。

設定 Edit

遥か昔、世界中に存在した忌わしき刻印……死滅文字。青黒き刻印から運ばれる死の霧を浴びた者は、肉体には最悪の苦痛が、精神には全てを無に帰す霞がかかり、やがてその身体は人ならざる者へと姿を変え、狂気に支配される……世界を犯す、絶望の呪い。
 やがて時が経つにつれ死滅文字は消失し、死の呪いの恐怖から徐々に開放されていく人間達……だが数千年の時が流れた現代の世界にも死の呪は伝染し、呪縛に縛られた人々が僅かながらに存在していた。

作者名 Edit

四面楚歌

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ハイファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード 残酷な描写あり ダークファンタジー 鬱 狂気 異世界 兄弟 絶望 感情 マルチエンディング R18 殺人鬼 悲劇 心の闇

この作品のここがオススメ! Edit

感情無き青年は弟が呪を侵されたことをきっかけに、今までにないざわつきを覚え救済の旅に出る。自身が持ち合わせていない「感情」というものに強く惹かれながらも、青年は血風舞う旅路でそれを求め続けていく。
やがて戦いが血で満たされた時、青年は悟る。自身のざわめきと、求め続けた感情の意味を。

リンク Edit

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