東北 「魂の温もり」 のバックアップ(No.5)


あらすじ Edit

 

復興。それは笑顔を取り戻すこと。

 

幼い頃、3.11を被災した少年・白井純と彼の親友達。彼らが失った「笑顔」を取り戻させてくれたのは、チャリティーマッチの会場で出会ったサッカーだった。
数年後。中学生になった純達は結中学サッカー部に入部し、頼れる先輩や新しい友人と共に中学サッカー全国大会「ソウル・オブ・サッカー」を戦い抜いていく。

 

「だから僕達はサッカーを始めたんだ。 ずっとずっと、皆笑顔で暮らすために……。」

作者名 Edit

 走ul

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主な登場人物 Edit

 
 (非常にキャラが多いので、随時更新していきます)

 

 結中学サッカー部

 

「結」は「ゆい」と読む。主人公・純が天野達と共に入部したサッカー部。「結イレブン」と表記されることもある。初期は一、二年生を合わせても選手がちょうど11人だけと小規模だった。だが東北編第八話で鬼龍院、合宿編第一話でらぶ・平世・鷲松波・小文字エが入部、続いて清縦朗が復帰したことにより、スタメン11人+控え5人/マネージャー3人に監督……と総勢20名の大所帯へと成長した。
ユニフォームの色は白ラインが入ったスカイブルー。
フォーメーションは4―4―2の「F―ユイ」が基本だが、試合によっては変化させている。
『戦術』はオン・ザ・ボール型の《コネクションD・ver W》(始動役は純)。

 
 

・白井純(しらい じゅん)
 1年/主人公/MF/背番号7

 

今作の主人公。セントラルMFを担当し、パスの中間役となることが多い。試合中の役割にも表れているように、主人公ながら控えめな性格。天野・和也・剛・晶は彼にとって苦楽を共にしたかけがえのない親友達である。
正直サッカー選手としての実力は高くないが、震災が絡んだエピソードでは途端に力を発揮する。これは作者が自身のHPで述べているように、「サッカーの主人公は沖田、震災というテーマにおける主人公は純」という作品の二軸スタイルに起因しているのかもしれない。
東北決勝ではアクシデントで一時的に意識を失うが、過去の記憶を彷徨う中で晶との「約束の証」を思い出し、LOCKに覚醒。LOCK能力『魂』で劣勢を跳ね返しチームに貢献、晶とも互いの想いをぶつけ合った末に涙を流して和解した。
合宿編からは『戦術』の『始動役』を担い、不慣れながらも着実にレベルアップを遂げている。また、次第に「LOCKの子」としての運命に巻き込まれていくように……。
恋、次郎、平世、らぶとは同じ1年2組。

 
 

・天野伸行(あまの のぶゆき)
 1年/DF/背番号6

 

背が高く、頭脳明晰な純の親友。眼鏡をかけていて身体も細いので、作中では「文化系男子」と表現されていたり。「~なんですか、○○?」のように要件や質問を先に言ってから相手の名前を呼ぶといった喋り方をする。勉学に非常に長けており、成績優秀者の多い一組の中でもずばぬけた秀才。その頭脳はプレイスタイルにも活かされており、相手の動きを分析し、弱点を見抜いた上で対処している。
純の大親友とも言えるポジションであり、お互いがお互いと最も多くの時間を共有してきたため、純のことなら何でもお見通し。そんな純と天野の初めての出会いも、東北編十三話で明らかになった。
意外かもしれないが、好物は餃子である(東北編第五話より)。
クラスメイトはロドリゲスと鷲松波。

 
 

・安田和也(やすだ かずや)
 1年/FW/背番号11

 

剛に怒鳴られるのが日常茶飯事の天然男子。かなりマイペース且つのほほんとした性格で、良くも悪くも場違いな発言やどうでもいい発言をしていたりする。純や次郎と比べても無邪気さが如実に現れており、美味しい食べ物があれば喜ぶ、剛にくだらないイタズラ(悪気は無いのだが)を懲りずに仕掛ける等、子どもっぽい言動が目立つ。剛とはコンビのように描かれており、「純と天野」と同じく「和也と剛」も大親友なのだろう。
しかし試合では、のんびりとした性格とは裏腹に、非常に繊細なボールコントロールで相手守備陣を崩していく。単純な足技はもちろんシュートフェイクもこなし、パワーではなく技術で得点するタイプのFWである。
クラスは三組で、剛や小文字エと同じ。
余談だが作者曰く、なぜか読者人気が高いらしい

 
 

・磯野剛(いその たけし)
 1年/GK/背番号1

 

「バカモン!」「左様」「~じゃ」といった古風な口調が特徴的な純の親友。一人称は「ワシ」。何かある度に悪戯を仕掛けてくる和也を叱る様は、さながらイタズラ好きな息子を叱る雷親父のよう。
ボールを捕る際に「バカモン!」と叫ぶ癖があるため、「バカモンキャッチ」「バカモンパンチング」等の妙な名前の技を持つ。しかしキーパー歴が浅いため実力は中堅といったところで、冬空やミコといった強力なストライカーには圧勝されてしまっている。とはいえ経験の差を根性でカバーして喰らい付く、泥臭いプレイスタイルが魅力でもある。
なお東北編十三話にて、年に不相応な口調にはとある理由があることが判明した。

 
 

・鉄次郎(くろがね じろう)
 1年/MF/背番号26

 

一郎の弟で、兄弟揃って八百屋『くろがね』の倅である。兄と同じく小学生からサッカーを続けているが、正直そこまで上手いわけではなく、試合回では噛ませになることも多い。また気弱な性格(一郎に頼り過ぎている?)が目立つ場面もあり、ロドリゲスの前では弱音を吐き泣いてしまったことも。
しかし上尊戦では金条へ想いを伝えたい一心で発奮。今までの彼からは想像できないようなガッツを発揮、ロドリゲスとの連携技を完成させ、金条に情熱を取り戻させた。
その後、上尊戦を通して金条と親しくなり、合宿前にタオルをプレゼントしてもらっている。

 
 

・Alexander Rodrigues(アレキサンダー・ロドリゲス)
 1年/MF/背番号9

 

留学生。といってもあくまで勉学のために来日したため、サッカーは未経験だった。中一ながら「日暮し荘」というアパートで一人暮らししている。母国には兄弟を残してきたため、次郎の寂しさを誰よりも理解してくれた。
天野をも超える長身だが、性格はいたって温和。留学するだけあって学習能力が高く、成績も天野と同じように優秀、日本語も初登場時と比べてかなり流暢になった。しかし咄嗟の出来事や感情が高まると英語が出てしまう。
上尊戦の前後から次郎との絡みが増え、試合では連携技を披露する程の仲に。次郎を励ました時の言葉 “Believe yourself” は彼の代表的な台詞となった。
長身のため空中戦に強く、ヘディングで味方にボールをつないで活躍する。一方で地上戦では噛ませになることが多く、変なところでも次郎と共通点ができてしまった。

 
 

・沖田誠(おきた まこと)
 2年/キャプテン/DF/背番号3

 

この作品におけるもう一人の主人公。『紫電の沖田』の異名を持つ東北サッカー屈指の天才ディフェンダー。過去にユースにも選ばれており、その実力は間違いなく結イレブン最強。試合内外でも皆のまとめ役になったり、試合前の円陣では必ず一言を担当するなど、リーダーシップも高い。そのためチームの精神的支柱でもある存在だが、沖田に依存し過ぎている点が結イレブンの弱点でもあった(合宿編で要から指摘された)。
冷静沈着な性格で、電光石火の足捌きで敵からボールを切断する(足元から奪うという意味)守備技「居合い」は沖田の代名詞。V字の軌道を描くことで背後に回り込まれた敵にも対処できる「ツバメ返し」という技も切り札として隠し持っている。超速のディフェンスを個人突破することは困難であり、東北予選では誰一人として沖田に1対1で負けを認めさせていない(槍に対しては加減していただけであり、冬空が破ったのは「居合い」だけ)ことからも、作中トップクラスのDFであることは間違いない。
ユース時代の人脈からかトップクラスの選手達にも知り合いがおり(要、冬空、皇西)、特にユース時代から切磋琢磨し続けた要は沖田にとって最高の戦友である。事実、沖田と要の技はどちらも「脚を刀に見立てる」という共通点があったり、髪型も似通っている等お互いに影響を与え合っている。
合宿編ではオフ・ザ・ボール型『戦術』の『始動役』という新たな役割を担うことになった。現段階でもかなりの強キャラである彼の更なる成長に期待がかかる。
ちなみに愛から恋心を抱かれているが、当人は全く気付いていない。恋愛にだけは鈍感なタイプなのだろうか……。

 
 

・鉄一郎(くろがね いちろう)
 2年/DF兼FW/背番号16

 

次郎の兄であり、沖田とは小学生時代のサッカークラブからの親友。沖田からは「テツ」と呼ばれ、自身は沖田を「オキ」と呼ぶ。
小学生時代はFWも経験していたため、攻守共にこなせるユーリティプレイヤー。シュートブロックでボールを捌くのが得意。しかし仙守戦で怪我を負ってしまい、しばらく戦線離脱していた。だがリハビリの甲斐あり友育戦には復帰。沖田との連携で冬空からボールを奪い寒波から得点する等、攻守両面で結イレブンの勝利に大きく貢献した。
実家が八百屋のせいか、孤を描くシュート(一般的にはバナナシュートと呼ばれるもの)を「キュウリシュート」と呼称している。
語尾が「~っ」のように跳ねる(?)癖がある。

 
 

・怪力弾(かいりき だん)
 2年/FW/背番号10

 

結イレブンのエースストライカー。語尾に「~んだ」や「~だ」が付く大食漢で、一人称は「オラ」。機動力に乏しいが、キックオフゴールも可能な程のシュートランジでそれをカバーしている、まさに力isパワー。
入部当初は自身の体型(悪く言えばデブ)にコンプレックスを抱いていたが、猛特訓の末にエースストライカーの座を掴んだ努力家。今や結イレブンに欠かせない得点源で、現に東北予選では仙守戦以外の全ての試合で得点している。
合宿編では自身と同じように身体へのコンプレックスを抱く玄武と良きライバルといった関係になり、全国での健闘を誓い合った。
「カレー棒」なる駄菓子が好物で、よく学校帰りに買い食いしているようだ(ちなみにその際の量がすごい)。

 
 

・三和土媒(たたき なかだち)
 2年/MF/背番号8

 

不意を突くようにボールを操るトリックスター。一方で弾への絶妙なパスを成功させ続けており、正確なプレイや洞察力にも長ける結イレブンのゲームメイカー。
口が悪くやや冷めた振る舞いをすることが多いが、チームのために負傷してまでPKを獲得しにいったり、キレると感情的になったりと熱い一面も持つ。弾や山田とよくつるんでおり、特に弾とはまさしく「喧嘩するほど仲が良い」関係を築いている。普段は事ある毎に弾を馬鹿にしておきながらも試合では彼を活かすことを第一に考えているため、読者からはツンデレ扱いされることも。

 
 

・山田太郎(やまだ たろう)
 2年/DF/背番号4

 

個性の強い結イレブンの中でも、ダントツで普通な人。キング・オブ・ザ・普通。そのせいか日常回でも全く目立たず、ひどい時には話の中で台詞が一つしかなかったりと不遇な扱いを受けている。しかし意外なシーンでの活躍もあり、特に東北決勝では読者が誰一人予想できなかったであろうタイミングでファインセーブを魅せた。山田ファン必見である。
合宿編では「普通であることを気にしていた」とまさかの発言をするが(ネタに聞こえるかもしれないが本人は真剣に悩んでいた)、浪花との語らいによって肯定的な考えを抱き始めたようだ。全国でのライバルといち早く親交を深めたため、今後はキャラが濃くなってくるかもしれない?

 
 

・鬼龍院正直(きりゅういん まさのぶ)
 1年/FW/背番号83

 

上尊戦前に転校してきた「ヤンキーフォワードのマサ」。リーゼントに赤シャツ学ランと見た目は昭和のヤンキーそのものだが、上下関係を大切にする善人。剛を己の師と崇め、「アニキ」と呼び慕う。というのも実は鬼龍院が転校してきた理由は剛その人であり、たまたま観戦した克私との練習試合での剛の言動全てに惚れ込んで転校を決意したのだという。クラスが一緒だと判明した時は感激して叫んでいた。
チーム一の俊足を誇り、スピードだけなら沖田からも一目置かれている。その俊敏さを活かし、ライン際ぎりぎりのパスや弾丸パスも受け取って攻撃につなげることができる。シュート力もそこそこあるようで、和也以上弾以下といったところ。
ちなみにチャリ通であり、「クロスファイア」と名付けた改造自転車に乗っている。
実は東北の一角を縄張りとするヤクザ「鬼龍院組」組長の一人息子であるが、本人は己の家庭内事情が知られないよう隠している。

 
 

・大袋らぶ(おおぶくろ らぶ)
 1年/DF/背番号12

 

合宿編第一話で転校してきた、愛の実妹。作中初の女性プレイヤーでもある。
転校前は女子サッカー強豪校・穂希女子のレギュラーだった上、理系の成績優秀・容姿端麗(転校初日の自己紹介でクラスが歓喜の声に包まれる)という何気に超ハイスペック娘である。当然の如く山田がベンチに回されていた。
穂希のスタメンだっただけにレベルが高く、男子相手でも全く見劣りしない実力者。バク宙などのアクロバティックなプレイを好む。基本的に真面目だが、沖田絡みの事となると姉をからかっている(愛が沖田のことを好きだと知っている模様)。

 
 

・平世千重華羅(へいよ ちぇけら)
 1年

 

No music, No lifeな男で、ヘッドフォンを愛用している純のクラスメイト。語尾に「~YO」を付けて話す(おそらくラッパー気取り)。
東北編におけるサブキャラクターといえば彼・鷲松波・小文字エのトリオであり、3人揃って出てくることが非常に多い。また台詞も3人が続けて話すことがほとんどである。
いわゆる脇役に留まるかと思いきや、結イレブンの活躍を目の当たりにし、3人で入部を決意。実力者であるらぶが転校してきたため入部を躊躇うが、純の後押しもあり紆余曲折を経て入部。3人揃ってサブキャラから結イレブンへの昇格を果たした。
なお3人が揃うシーンでは「平世達」と表現されていることから、3人の中でも代表的な存在なのかもしれない。

 
 

・語尾小文字エ(ごび こもじえ)
 1年

 

名は体を現しているようなキャラ。入部を懇願する場面以外では、ちゃんとした文ではなく「ェ……」を付けた一単語のみを話す(おそらく某ネットスラングを意識している)。
それ故に発言のトーンが妙に低く聞こえ、シュールな笑いを誘うツッコミ要因となっていった。ウケ自体は取っているのかもしれないが、平世や鷲松波のように目立ったエピソードが回ってきていない(今後あるかもしれないが)。
ちなみに趣味は餌付けらしい。「餌付け」→「エ付け」なのでこれもネタだろう。

 
 

・横山清縦朗(よこやま せいじゅうろう)
 3年/FW/背番号14

 

合宿編から復帰した、結イレブン唯一の三年生。一人称が『吾輩』、剛と同じように古風な話し方をするなど、今までの例に漏れず個性的。「ガッハッハ!」と豪快に笑ったりオヤジギャグを度々言う等、最上級生のくせに騒がしい一面もある。
実力は高い方で、競り合いにもめっぽう強い豪快なドリブルが持ち味。ドリブルだけなら鬼龍院をも上回るスピードを出せるため、突破力が高い。力の弾、技の和也、速さの鬼龍院に対し、『進撃』のストライカーだと表現された。
これまで部に顔を出せなかったのは、昨年交通事故に遭い昏睡状態に陥っていたからだそうだ。
……しかし、合宿最終日で衝撃の真実が明らかになる。

 
 

・悠希恋(ゆうき れん)
 1年/マネージャー

 

大袋愛に憧れて入部した新人マネージャー。元気が良くしっかり者で、ベンチで給水やタオルの準備を丁寧に行ってくれている。部活以外でも割とアクティブなようで、ショッピングをはしゃぎながら楽しむ、中間テストに怯む、カラオケ好き等、今どきの女子らしい一面もある。ちなみに数学が苦手だそうだ。
人と打ち解けるのも早い方で、初戦が終わった段階で既に同期の男子に混じってショッピングに行こうと提案できたり、転校してきたらぶと一話後には親しげに会話している。
純は恋に好意を抱いているような描写があり、主人公とのロマンスが今後あるのかもしれない?

 
 

・大袋愛(おおぶくろ あい)
 2年/マネージャー

 

ボーイッシュな外見で性格も男勝りな女子マネージャー。世話好きなようで、恋からは「大好きな先輩」と慕われている。部活時には青色のジャージを着用(東北編第三話より)。
沖田に好意を抱いており、彼に関することでいじられるとあたふたしてしまう等、素直な性格。当の沖田は恋愛に関しては鈍感そうだが、いずれ気持ちは伝わるのだろうか。
……と思いきや、番外編「夢は、夢を紡ぐんだ」では、愛と思われる人物が沖田を下の名前で呼んでいるシーンがあった。控え室でのらぶの発言からも、未来では沖田と愛が付き合っていると推測できる。

 
 

・鷲松波見栄流(しゅーまっは みはえる)
 1年/男子マネージャー

 

初登場時にゲーセンでレーシングゲームをしていたり、鬼龍院の自転車に興奮していた根っからのスピード狂。だが走るのは遅いし性格も割と普通である。語尾に「~CAR」を付けて話す(名前のネタ的におそらく車の意味)。勉強面では『速度』に関する数学の問題だけは誰よりも早く解き終わるというピンポイント過ぎるスキルを持つ。
合宿編ではまさかの入部に加え、マネージャーに転向するという二重の衝撃を読者に与えた。まさかの男子マネージャー誕生である。

 
 

・月桂静江(げっけい しずえ)
 結中学サッカー部監督

 

結イレブン監督兼顧問のおばあちゃん。とても温和で、部員達を孫のように可愛がってくれる優しい人。「楽しむことを忘れない」がポリシーのようで、結イレブンを励ましたり送り出したりする際には「自由なプレイをすればいい」「サッカーを楽しむ」といったメッセージを伝えている。
皆から慕われている一方で謎が多く、部活以外はどこで何をしているのか部員は誰も知らない。しかも、なぜか教え子でもない他校の生徒である金条の家庭内事情をも把握しており(この件はロドリゲスから疑問視されている)、情報収集力にも秘密がありそうだ。
そして合宿編ではRaptureと密接な関わりを持っていたことが明らかに……。
ちなみに静江監督が登場する場面では、「沖田達」や「結イレブン」が「教え子達」という表記に変わることがある。

 
 

 克私中学(こくし ちゅうがく)

 

結イレブンが最初に戦った相手。記念すべき作中で初めて登場したライバルチームである。
実力はそこそこで、調子の良い年は地区予選ベスト4まで残ったことも何度かあるそうだ。しかしワンマンチーム化の傾向があるため好不調が激しく、安定した強さを持つわけではない模様。
ユニフォームの色は紺色。
フォーメーションは3―4―3の攻撃型「F―ウェポン」。
メンバー全員の名前に何かしらの「武器」が含まれている。

 
 

・槍一刺(やり いちさし)
 2年/キャプテン/FW/背番号10

 

克私のキャプテンだが、現メンバー最多得点の実力をいいことに、本来はFW志望である軟山を脅して無理やりキーパーをやらせ、周囲にもそれを黙認させるといった悪政を敷いていた。
確かに実力はあるのだが別段高いというわけでもなく、本気の沖田には一瞬でボールを奪われ、シュートも最終的には剛に止められる等、自分の実力以上に思い上がっていただけのようである。何より性格面に難があり、上記のようにチームの雰囲気を乱していただけでなく、結イレブンとの試合後半ではワンマンプレーに走ったがために自身が克私イレブンの敗因となってしまった。
しかし東北編全体を通して見ても、終始悪人として描かれているライバルは槍くらいであり、そういった意味では貴重なキャラなのかもしれない。
名前が「槍」のためか、「スピアのように鋭いドリブル」、「研ぎ澄まされたジャベリンのようなシュート」等の表現が用いられている。

 
 

・軟山弾(なんざん だん)
 1年/GK/背番号1番

 

弾(結イレブンの方)と同等のキック力を持ち、自身もFWを希望していたのだが、槍に理不尽な理由を付けられて無理やりキーパーをさせられていた。しかし試合の中で弾から「好きな事からは逃げない姿勢」と努力の成果を見せられ、今後は彼のようなストライカーになっていくと決意した。
そして番外編「夢は、夢を紡ぐんだ」では、なんと東北サッカーを代表する選手達にFWとして名を連ねている。しかも槍よりも得点数が多いようで、昔と立場が逆転している。どのような経緯があったのかはまだ描かれていないが、やはり弾との出会いがターニングポイントだったのだろう。

 
 

・乱麻(らんま)
 克私中学サッカー部監督

 

フルネームは不明。「自由なサッカー」が大切だと考え、部を選手達の好きにさせていたが、その実態は放任主義同然のものだった(現に克私イレブンは槍一人だけの圧政になっていたし、静江監督からも「自由」ではなく「無法」だと諭されている)。悪い人ではなさそうだが、正直監督としては最低クラスのことをしでかしている。

 
 

 仙守学園(せんじゅ がくえん)

 

全国出場の常連であり、自他共に認める強豪校。サッカー部自体が学園としての誇りでもあり、重い伝統を背負っているチーム。
鉄壁の守備と堅守速攻が武器で、その守備力は作中最高峰と言っても過言ではない。なぜなら仙守イレブンは作中で唯一結イレブン相手に完封勝ちしているチームである(しかも4点差)。
東北編ではロスタイム終了間際についに失点を許し予選敗退。だが合宿編で再登場した時は悔しさをバネにして段違いに強くなっており、結イレブンを圧倒。上記の完封勝ちを演出した。
なお、東北編・合宿編両方にチーム単位で登場しているライバル校は仙守だけであり、特に合宿編では結イレブンを強化するための合同練習を組んでくれるだけにとどまらず、『戦術』の概要すらも惜し気も無く丁寧に教えてくれた。
このように、結イレブンにとっては好敵手としても師としても欠かすことのできない存在となっており、仙守は結イレブンにとって最高のライバルだと見なす読者も。
ユニフォームは深緑色の襟付きウェア。
フォーメーションは5―3―2の鉄壁守備型「F―メタルウォール」。
『戦術』はオフ・ザ・ボール型の《フォートレスプレッシャー》(始動役は要)。
「硬さ」や「巨大さ」を連想させる語が名前に含まれているメンバーが多い。

 
 

・要守(かなめ まもる)
 2年/キャプテン/DF/背番号2

 

沖田とは互いを認め合い、切磋琢磨し続ける永遠のライバル。不落との連携はまさに鉄壁で、2人を合わせて「不落の要塞」と呼ばれている。一人称は「拙者」、相手を「お主」と呼ぶ等、侍のような口調で話す。
強豪校のキャプテン・結イレブン最強の沖田と戦友・ユースにも選抜されている……と強キャラ設定盛りだくさんであり、初登場時から沖田と同等の実力を持っていた。沖田の「居合い」に対し、要は「大剣」という足技を使う(おそらくパワー重視?)。
結イレブンに敗戦後は、メンバー全員が「仙守の名を汚した」と学内で後ろ指をさされるようになってしまい、要自身も覇気を失っていた。しかし師道監督の喝で目覚め、合宿編で再び沖田と相対し圧倒。四天王のシュートを片足で粉砕する・最後列のDFにも関わらず何度もオーバーラップし2得点を決める攻撃力をも身に付けるといった、大幅なパワーアップを遂げて帰ってきた(しかも両腕を脱臼し包帯を巻いた状態でそれらをやってのけた)。
上記のように、「沖田レベルの足技を更に強化させた」「ディフェンスだけではなく得点力としても機能する」点から、沖田よりも格上だと考える読者も多数。
赤の他人だった奪取の才能を見出しわざわざ声をかけに来たり、相手にPKのチャンスを与えてしまった前壁に文句一つ言わない(不落なら必ず止めると信じているため)等、選手以前に人間としての度量も大きい。

 
 

・不落優(ふらく すぐる)
 2年/GK/背番号1

 

要と共に仙守の守備を支える坊主頭のゴールキーパー。一人称は「某」、相手を「貴公」と呼ぶ等、要とは微妙に異なった侍口調で話す。
セーブ率は驚異の9割で、三和土からもバケモノと恐れられていた。事実、結イレブンとの試合では真正面からのシュートはもちろん、シュートフェイクを入れられたりガラ空きのゴール逆側に蹴り込まれても失点を許さなかった。また肩も強靭で、ゴールからの数十メートルロングスローで一気に攻撃へと転じることができる。
要と並ぶ仙守のエース格であり、東北編では最強のGKだった。……しかし合宿編で再登場してからは要の台詞ばかりがやたらと多くなり(沖田がメインの回では必然的に要とのやり取りが増えるため)、不落の台詞が激減してしまうという妙な弱体化を受けている。

 
 

・奪取隼人(だっしゅ はやと)
 1年/FW

 

要にスカウトされて入部した新入生。先天的に足が速く、入学当初は陸上部に所属していたが、競技レベルでは通用しないのだと無力感に苛まれ退部。そこへ噂を聞き付けた要に呼び出され、彼の言葉に導かれてサッカー部の一員となった。この恩もあったためか要を慕っており、試合中も要の思いに応えようと張り切っていた。
50メートル5秒9の記録を持ち、優れた瞬発力・急停止力を活かしたドリブルで攻め上がる。「要の守備→長い縦パス→奪取の高速ドリブル」は堅守速攻を誇る仙守の王道パターンである。
爆走する際に「ららららら!」と叫んだりしている。同じく俊足設定の鬼龍院とどちらの方が速いのかは不明。

 
 

・師道(しどう)
 仙守学園サッカー部監督

 

赴任した中学のサッカー部を何度も強豪に仕立て上げてきた、ベテランの指導者。自身も若い頃は高校サッカーで脚光を浴びていたそうだ。
教え子達の努力を認め、自暴自棄になっていた時には喝を入れて道を示したりと、威風堂々とした立ち振る舞いは監督の鑑。手で触っただけで筋肉の疲労状態を読み取る等、長年の経験で培った感覚も折り紙つき。

 
 

 上尊中学(じょうそん ちゅうがく)

 

全員守備、全員攻撃、そして全員熱血なチーム。とにかくメンバー全員の言動が熱く、良くいえば一直線な、悪くいえば無鉄砲なプレイをする。だがそれだけで点を取れる程の粘り強さやスタミナが魅力。
去年の東北予選で結イレブンと戦っていたそうで、弾をはじめとする二年生からは気に入られている。今年は金条の不協和音によりチームがまとまりきれていなかったが、試合を通して団結。情熱的なプレイで結イレブンと清々しく全力を出し切った。
ユニフォームは左半分が赤、右半分が黄色のツートンカラー。
フォーメーションは2―3―5の超攻撃型「F―パッションファイア」。
メンバーの名前は「熱かったり」「厚かったり」する実在の人物から取られている(金条を除く)。
ある種のスポ根的な熱血さとネタにしか思えない叫びの数々を併せ持っており、再登場を期待する声もある。

 
 

・松岡球造(まつおか きゅうぞう)
 3年/キャプテン/GK/背番号1

 

東北一、いや日本一、いや世界一熱い中学生。「もっと熱くなれよ……!!熱い血燃やしてけよおおおおおおお!!!」「よろしくお願いしまあああああす!!」等、発する台詞の大半がとにかく熱い、熱過ぎる。近くにいるだけで気温が上昇するそうだ。
サッカーに対する情熱は評価できるのだが、キーパーとしての実力はぶっちゃけ作中最弱。結イレブンとの試合では、「相手FWと1対1→自分で自分に謎の熱血トーク→あっ」の流れを3度も繰り返し計3失点、読者の腹筋崩壊を誘った。だが金条の復活に伴い最高潮に達した熱血で最強無敵の『松岡富士山』となり(どういう理屈かは謎)、最後の最後でついにまともなセーピングを見せた。
以上のように選手としての実力は皆無だが、ネタキャラとしての需要は非常に高いキャラであった。
合宿編では金条に付き添う形で再登場。合宿編で再登場したライバル達は何かしら心身の成長を遂げているのだが、この人は相変わらずだった。

 
 

・金条努夢(きんじょう つとむ)
 2年/MF/背番号26

 

熱血野郎ばかりの上尊イレブンの中でも特に熱血で、『努力の天才』として他校にも知れ渡っている努力家。
だが昨年、放射能汚染の影響で大好きだった兄を亡くし、大きな喪失感から情熱を失ってしまっていた。結イレブンとの試合中でもまるでプレイに絡もうとしない程に病んでいたが、次郎の叫びによって「心の奥で兄は生き続けている」のだと確信し、かつての自分を取り戻した。それからは憑き物が落ちたかのように熱血漢へと早変わりし、努力によって洗練された技術で1点を返し、見事に熱い試合を演出した。
その後は八百屋『くろがね』にサプライズ訪問。合宿へと旅立つ次郎にエールを送り、プレゼントを渡した。
背番号や兄弟設定など、次郎と共通点が多い(二人とも背番号26であり次男)。

 
 

・暑意燃照留(あつい もえてる)
 上尊中学サッカー部監督

 

三十路。名前がモロに熱い。サッカーの『熱さ』が人間形成には欠かせないものだと信じているため、選手達に負けじと暑苦しい。といっても深刻な悩みを抱える金条には慎重に接したりと、がむしゃらに情熱を押し付ける人ではないようだ。
選手達に自作のドリンクを飲ませていたため、意外と家庭的なのかもしれない(なおドリンクの名前がヤバい)。

 
 

 鎌瀬中学(かませ ちゅうがく)

 

準決勝なのにたった5行で試合終了という史上最速の負け方をした、まさに「噛ませ」中学。キャプテン以外の選手は名前も台詞も試合シーンも一切出ないまま出番を終えた。

 

・茶栽野無(ちゃさい やむ)
 キャプテン

 

ポジションも学年もろくに記載されず、山田に肩ポンしただけで消えた可哀想な人。番外編「七夕の冬空」でまさかの再登場を果たしたが、ここでもロクな描写も無くやはり噛ませに終わった。
挙句の果てに名前で呼ばれるシーンが無いためか、名前を「鎌瀬」だと読者に誤認されることも(「鎌瀬」は学校名です)。

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル 学園
キーワード サッカー 青春 スポーツ 友情 超能力 シリアス 涙 ほのぼの 現代(モダン) 学校/学園 少年 中学生 日本 少女 ハッピーエンド

この作品のここがオススメ! Edit

 サッカー+東北支援という二軸で物語が進んでいく。サッカーシーンでのスピード感ある描写や、隅々にまで張られた伏線も物語を奥深く彩っている。

作品へのコメント欄 Edit


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