コロニー・ワールド ~幻術使いは暗躍する~ のバックアップの現在との差分(No.9)


あらすじ Edit


古木卓也はいじめられっ子の中学生。彼はある日、クラスメート達と共に救世の勇者として異世界へと召喚される。そこで勇者達は様々な特殊能力に目覚めた。相手の心を読む能力、瞬間移動する能力等を仲間達が手に入れる中、卓也の能力は『たまに右手が疼く能力』という役に立たないものだった。

古木卓也はいじめられっ子の中学生。彼はある日、クラスメート達と共に救世の勇者として異世界へと召喚される。そこで勇者達は様々な特殊能力に目覚めた。相手の心を読む能力、肉体を強化する能力等を仲間達が手に入れる中、卓也の能力は『たまに右手が疼く能力』という役に立たないものだった。その上ステータスも低く、無能の烙印を押される事となる。
そんな古木卓也は、主人公ではない。

主な登場人物 Edit


召喚された勇者

 神代聖騎(かみしろまさき) 

 主人公。ユニークスキルは、相手の感覚を幻覚等によって騙す『騙し(チート)』。元々クラスに友人と言える存在はいなかったが、元の世界に帰る為、そして『ある目的』を果たす為にクラスの者達を利用する。利用価値の無いと判断した敵は顔色も変えずに容赦なく殺す程の残虐性を持つ。おかっぱ頭と中性的な容姿が特徴的。

 ネタバレ(ドラッグで読めます):魔王ヴァーグリッドと神代怜悧の子。正確にはヴァーグリッドのデータを基に作った人工精子を怜悧の体内に注入することで生まれた存在。

 古木卓也(ふるきたくや)

 もう一人の主人公。ユニークスキルは、右手がたまに疼きだす『疼き(ティングル)』。典型的なクラス転移ものの主人公。

 舞島水姫(まいじまみずき)

 もう一人の主人公。ユニークスキルは、手で触れた相手のスキルを奪って自分の者にする事が出来る『奪い(プランダー)』。異世界転移後はクラスで唯一戦う事を拒んだが、新たな世界での暮らしが気に入ったため、元の世界に帰る為に戦う聖騎達とは敵対して魔王軍に協力する。

 藤川秀馬(ふじかわしゅうま)

 眉目秀麗で文武両道な少年で、元の世界では学級委員長。ユニークスキルは相手の心を読む事が出来る『読み(リード)』。まっすぐな性格であるが聖騎の心を読んだ際に精神が壊れ、彼の目的のために協力する。

 永井真弥(ながいまや)

 卓也の幼馴染で、彼に好意を寄せている。元の世界では副委員長で、人の世話を焼くのが好きな性格。ユニークスキルは相手の体力を回復する『癒し(ヒール)』。異世界に来て不安なクラスメート達を勇気づける。

 国見咲哉(くにみさくや)

 クラスの不良グループのリーダー格。ユニークスキルは触れた物を斬る事が出来る『斬り(カット)』。手で触れた物のみならず、魔術によって生み出した剣にも能力を適用し、魔術攻撃が聞きにくい相手にダメージを与える事が出来る。聖騎には協力的。

 桐岡鈴(きりおかりん)

 クラス女子の中で最も影響力を持つグループの少女で、咲哉の恋人。ユニークスキルは体から能力付加などの効果を持つ香りを出す事が出来る『香り(フレグランス)』。頭は切れる。

 西崎夏威斗(にしざきかいと)

 咲哉の親友で、不良グループのナンバー2。ユニークスキルは触れた物に穴を開けられる『掘り(ディグ)』。軽薄な印象を与える風貌だが、友達思い。

 武藤巌(むとういわお)

 秀馬の親友。体格がよく、中学生離れした肉体の持ち主。ユニークスキルは自分の肉体を強化できる『高まり(エンハンス)』。

 山田龍(やまだりゅう)

 元の世界ではアニメやゲームを好んでいた少年。ユニークスキルは遠くの物や壁に阻まれた物等を観て、それを他の者と共有する事が出来る『観(ウォッチ)』。聖騎に協力する。口癖は「~ですな」。

 柳井蛇(やないへび)

 龍の親友で、彼同様アニメやゲームを好む。ユニークスキルは遠くの音や小さな音を聴く事が出来、それを他の者と共有する事が出来る『聴き(リスン)』。聖騎に協力する。口癖は「~ですぞ」。

 黒桐剣人(くろきりけんと)

 龍や蛇とも仲が良い少年で、趣味はオンラインゲーム。ユニークスキルは体や持ち物を透明化出来る『消え(ディスアピアー)』。黒ずくめの衣装を好み、二刀流で戦うが某ビーターとは関係ない。決して関係ない。

 土屋彩香(つちやあやか)

 真弥の親友で背の高い、活発な少女。ユニークスキルは選択した相手が使う魔術の威力を増幅させる事が出来る『膨らまし(アンプリファイ)』。優しいが故に傷つきやすい真弥をよく励まし、支える。

 草壁平子(くさかべひらこ)

 真弥や彩香と仲がいい、大人しめな少女。ユニークスキルは壁を発生させられる『防ぎ(ガード)』。人一倍ホームシックであり、両親の事を思い出してはよく泣いている。

 宍戸由利亜(ししどゆりあ)

 平子の親友で、誰に対しても敬語で話す少女。ユニークスキルは対象に自分の魔力を分ける事が出来る『与え(サプライ)』。少し天然。

 佐藤翔(さとうしょう)

 咲哉に取り巻く不良少年。ユニークスキルは金属製の武器を生み出す事が出来る『創り(メイク)』。

 鈴木亮(すずきりょう)

 咲哉に取り巻く不良少年。ユニークスキルは自分の体を倍に増やす事が出来る『増え(マルチプライ)』。

 高橋梗(たかはしきょう)

 咲哉に取り巻く不良少年。ユニークスキルは投げたものを確実に狙った対象に当てる事が出来る『射り(スナイプ)』。

※各章のプロローグ及びエピローグは主に現実世界パートとなっております。

※第二章以降のエピローグの後書きに、勇者達の動向を追加しました。

※2016年3月29日 完結しました。

エルフリード王国

 エリス・エラ・エルフリード

 エルフリード王国第一王女。魔王軍から人族を守るために、異世界から勇者として神代聖騎達を魔術によって召喚した。優しい心を持つ少女。

 マリーカ・バーミリオン

 エルフリード王家に仕えるメイド。メイド服に隠し持った苦無を投擲して戦う。また、身体能力はかなり高い。レズビアンであり、エリスや部下のメイドとは関係を持っている。魔王軍に寝返った舞島水姫によって殺される。

 ナターシャ・スカーレット

 エルフリード王家に仕えるメイド。マリーカを尊敬している。

 エルバード・エラ・エルフリード

 エルフリード王国の国王。聖騎達には厳しい態度を取るが、これは勇者召喚をしたエリスに向けられる悪意を自分に向けさせるためであり、本来は心優しい人物であり、国民からも慕われる。舞島水姫に殺される。

 エリオット・エレ・エルフリード

 エルバードの弟。亡くなった彼に代わり、エルフリード王国の国王となる。凡庸な人物と評される。

研究者

 神代怜悧(かみしろれいり)

 神代聖騎の母親で、聖騎達が飛ばされた異世界をコンピュータを通して観察している。中学生である聖騎の母親であるにも拘らず、20代後半程度の容姿を持つ美女。

 天原考司郎(あまはらこうしろう)

 神代怜悧からは「先生」と呼ばれる老人。童貞。怜悧を研究に誘ったとの事だが詳細は不明。

 近衛茉理(このえまつり)

 神代怜悧の友人。怜悧に代わって聖騎を育てた。

上記以外の人族

魔族

 ヴァーグリッド・シン・ダーイン・アーシラトス

 魔王。人族を滅ぼすことを目的としているが、動機は不明。

 ネタバレ(ドラッグで読めます):その正体は神代怜悧がプログラミングして作った、彼女にとっての理想の男性を具現化したもの。『コロニー・ワールド』の発展を促すために与えられた脅威であり、神代怜悧に与えられたシナリオに従って行動する。

 ハイドランジア

 魔王軍最強の四戦士、四乱狂華の一人。盲目の少女だが、見なくても周囲に存在する物体の気配を感じ取る事が出来る。炎を操り、神代聖騎達を苦しめた。元は人族であったが、ある日住んでいた村に現れた盗賊に妹を殺され、自身も捕まって以来、人を憎むようになる。その後ヴァーグリッドとアルストロエメリアに助けられ、ヴァーグリッドの力により魔族となる。また、アルストロエメリアには戦い方を教えられ、「師匠」と呼ぶようになる。最期には聖騎の幻覚によりトラウマを刺激されながら死んでいった。

 ファレノプシス

 魔王軍最強の四戦士、四乱狂華の一人。右手からは冷気を放ち、左手では異空間を作る事が出来る。この異空間を『棒輪(ぼうりん)の間』と呼ぶ。棒輪の間についての説明は後述。ヴァーグリッドの「勇者を連れてくる」という命令により卓也を拉致しようとしたが聖騎の妨害に遭い失敗。その後マリーカと水姫により満身創痍に陥るが、魔王軍に協力することを決めた水姫により助けられ、勇者として彼女をヴァーグリッドの下へと連れて行った。ハイドランジア曰く「四乱狂華の中でも最弱」。

 アルストロエメリア

 魔王軍最強の四戦士、四乱狂華の一人。武人のような雰囲気であり、ヴァーグリッドに忠誠を誓う。

 パッシフローラ

 魔王軍最強の四戦士、四乱狂華の一人。ゆっくりとした話し方をする。

妖精族

 ツン

 旅の途中で聖騎達が出会った妖精族。体を透明化する事が出来る『スクルアン』という種族。水を操る能力を持つ。初めは人族に敵意を抱いていたが、心を開くようになる。

巨人族

獣人族

神族

設定 Edit


 世界観 

主な登場人物 Edit


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設定 Edit

世界観 Edit


 神代聖騎達が飛ばされたのは、魔王軍によって人類の絶滅が危惧されている世界。山田龍や柳井蛇はこの世界を最近流行りのネット小説にありがちな世界に似ていると指摘した。後に聖騎は電脳世界ではないかという仮説を立てる。しかし、神代怜悧によるとその仮説は「30点」とのこと。

 ネタバレ(ドラッグで読めます):元々、聖騎達が生まれた世界とは別に存在していた異世界。『世界群』と名付けられた、幾つも世界が集まる空間の中に存在する世界の一つ。電磁波による影響を受けやすい物質で世界全体が構成されており、著名な大学教授であった天原考司郎の研究の結果、コンピュータを使用したプログラムによって干渉が可能となった。

 ネタバレ(ドラッグで読めます):元々、聖騎達が生まれた世界とは別に存在していた異世界。『世界群』と名付けられた、幾つも世界が集まる空間の中に存在する世界の一つ。電磁波による影響を受けやすい物質で世界全体が構成されており、著名な大学教授であった天原考司郎の研究の結果、コンピュータを使用したプログラムによって干渉が可能となった。
 この世界以外にも似たような世界は存在したが、実験の失敗によって滅んだ。これには神代怜悧や近衛茉理なども関わっている。天原はこの世界を『コロニー・ワールド』と名付けた。天原らによって『コロニー・ワールド』は作り変えられ、あらゆる生物には『ステータス』が存在し、経験値をある程度得るとレベルが上がるという、ゲームのような世界になった。
 『コロニー・ワールド』は、いずれ人口が増えすぎた際に人間を移住させることも考えられており、それこそが名前の由来である。

 

大陸 Edit


 この世界には五つの大陸と、いくつかの島々が存在する。ここでは大陸について説明する。

 ラートティア大陸

 主に人族が棲む、この世界における最大の大陸で、通称『中央大陸』。北部はほとんど魔王軍に占領されているが、大陸中央部に位置するエルフリード王国の奮闘により、以南は何とか守られている。魔王軍という脅威が存在するにも拘らず、諸国は依然として小競り合いを繰り返しており、魔王ヴァーグリッドからも呆れられている。南部の大国『ラフトティヴ帝国』は巨人族を奴隷にしているなどという噂が立つほどの強国であるが、北の大陸とは遠い場所に位置していることもあり、魔王軍との戦いには手を貸さない。東部の国『リノルーヴァ帝国』は獣人族を奴隷として捕まえては売る事で栄えている。西の国『ネクベト王国』では妖精族との交流はされていたが、妖精族の人族召喚以降、『契約』の為に人族を利用しようとしている妖精族の手によって支配されている。

 ヘカティア大陸

 主に魔族、そして魔物が棲む大陸で、通称『北の大陸』。ここに棲む全ての生物はヴァーグリッドを崇めており、忠誠を誓っている。中心部にはヴァーグリッドが住まう巨大な城『ヴァーグリッド城』があり、何枚もの堅牢な城壁と、恐ろしい魔物によって守られている。

 シュヌティア大陸

 主に妖精族が棲む大陸で、通称『西の大陸』。この世界における最小の大陸だが、火山地帯や森林地帯、砂漠地帯など、場所によってまったく違う景色を見る事が出来る。妖精族には個体名や土地に名前を付ける習性は無い。

 エルティア大陸

 主に獣人族、獣族が棲む大陸で、通称『東の大陸』。リノルーヴァ帝国をはじめとした多くの国によって獣人や獣が捕えられ、奴隷にされている。元々自然豊かな大陸であったが、人族が拠点をいくつも作る際に自然が破壊され、それによって絶滅した種族も少なくない。現在では多くの獣人族が怯えて暮らしている。

 バルゴルティア大陸

 主に巨人族が棲む大陸で、通称『南の大陸』。古来、巨人族は人族の脅威として君臨してきたが、『最初の魔術師』とも呼ばれる後のラフトティヴ帝国初代皇帝・ヴェルダルテ・ラフトティヴの活躍により巨人族と戦う術が見いだされ、今では立場が逆転している。

  

国家  Edit


  この世界において国家を築いているのは人族だけである。

 エルフリード王国

   聖騎達を召喚した国。ラートティア大陸の中央に位置する大国。魔術のレベルが高い。この世界では珍しく奴隷制度を禁じていて、治安も良い。ヘカティア大陸に通じる地下洞窟がある。

 ラフトティヴ帝国

   ラートティア大陸の南半分を占める、大陸最大の国。国民は英雄ヴェルダルテを信仰している。工業が盛んで、神力受球の製造方法を独占し、神御使杖を輸出することにより富を得ている。巨人の奴隷が国の至る所で見られる。

 リノルーヴァ帝国

   ラートティア大陸西部にある大国。エルティア大陸に近い事もあり、獣人奴隷の売買が盛ん。面貫善らによる獣人奴隷の解放と、獣人らによる皇族虐殺により国が崩壊。その後は各地の貴族が皇帝になろうと、群雄割拠の戦争が始まった。

 ディルーマ帝国

   ラートティア大陸北部にあった大国。かつては魔族との戦争における最前線として物資や兵が送られていたが、近年では落ち目にあり、聖騎達が異世界召喚された頃には滅ぼされ、皇族も一人の姫を除いて全滅させられた。現在では魔族の支配下にある。

 ノルニトル王国

   エルフリード王国の西隣の国。魔族の支配下にある。

 ハヌマニル王国

   国王ウェミナハル・ハヌマニルを神の化身として扱う宗教国家。人族絶対主義を掲げており、人族以外の種族は国民によって見つかり次第殺される。

 ネクベト王国

   ハヌマニル王国の西隣にある、ラートティア大陸西端の国。国内では妖精族が飛ぶ姿がよく見られる。

 ロヴルード帝国

   リノルーヴァ帝国を統一したメルン・アレイン・ロヴルードにより国号が変更された。国際連合が設置され、世界中の国に同盟を締結する事を呼びかける。

私立天振学園 Edit


 読み方は「しりつてんしんがくえん」。決して「テンプレがくえん」ではない。

 東京都某所にある中高一貫校であり、創立されてから10年程度でありながら国内有数の進学校としてその名を轟かせている。神代聖騎達もこの学園の中等部に在籍している。創設者は振旗誠一郎。工学関係に力を入れており、中等部の時点でプログラミングの授業がある。他にも、幅広い人材を育てており、その教育水準は高い。それ故に、入学後落ちこぼれた生徒が不良となることも少なくない。特に寮から通う者は成績が落ちる傾向が有る。

 ネタバレ(ドラッグで読めます):その実態は、コロニー・ワールド計画を実行するための研究機関。元々森林地帯だったこの土地に、後に『繋世ゲート』と名付けられる、世界の外へと繋がる穴を発見した振旗が、天原と協力して研究するためのカモフラージュとしてこの学園が創設された。なお、振旗は実験時の事故により死去している。

 この学園の教師は全員コロニー・ワールド計画の研究員であるが、例外として神代怜悧は教育に関わることなく研究に没頭しており、近衛茉莉は神代聖騎の母親代わりをしていた。

魔術 Edit


 一部の人族のみが引き起こす事が出来る特殊な現象。炎、水、風、土、金、木、氷、雷、光、闇、無の11の属性が存在する。

 発動には『神力受球(プロヴィデンスフィア)』と呼ばれる石を先端に埋め込んだ『神御使杖(エンジェルワンド)』という杖と、呪文の詠唱が必要とされる。なお、聖騎達勇者36人は全員、いずれかの属性の魔術が使用可能。

 類似するものとして魔法が存在する。魔族、及び妖精族は生まれながらに使用可能。

 

 各属性についての説明

 魔術は少ない魔力において攻撃魔術は、相手にどれだけ大きなダメージを与えられるかを示す攻撃力、どれだけ広い範囲における相手を攻撃できるかを示す攻撃範囲、呪文詠唱後からどれだけの速さで攻撃を対象に届かせられるかを示すスピードといった3つの観点よって評価される。また、自分や味方の体力を回復させる、防御に使うなど、攻撃以外にも使用可能。

 炎属性:攻撃範囲が広く、攻撃力が高い。攻撃以外には使いにくい。

 水属性:攻撃力は低いが、回復を得意とする。攻撃範囲も広い。

 風属性:攻撃力、スピード、攻撃範囲がバランスよく高い。

 土属性:スピードは遅いが攻撃力はそこそこ。防御としての有用性は高い。

 金属製:スピードは土属性以下だが、防御用としての使い勝手は全属性トップ。

 木属性:攻撃力はまあまあ。様々な植物を生み出すことができるため、幅広い使い方が可能。

 氷属性:スピード及び攻撃範囲は低い。しかし攻撃力は高く、相手を攻撃した際に氷漬けにして行動不能にさせることが期待できる。

 雷属性:スピードと攻撃力がかなり高い。

 光属性:スピードは全属性中トップ。防御、回復、能力付与なども可能であるが、攻撃力は全属性最低。器用貧乏な属性。

 闇属性:攻撃力は全属性最高。しかし、攻撃以外の用途に使うには心許ない。

 無属性:利点も欠点も無い。

 

 呪文

 この世界の人族にとって魔術とは「神から力を借りて起こす事が出来る不可思議な現象」だと考えられている。

 呪文は「何の属性の神から力を借りるか」「力はどれだけ借りるか」「借りた力をいくつに分けるか」「借りた力をどのような形にするか」「それをどのように動かすか」によって構成される。

 例えば、「リート・ゴド・レシー・テーヌ・ト・ワヌ・ラヌース・ストラ」という呪文は直訳すると「光の神から借りた10の力を1本の槍として直線状に飛ばす」、意訳すると「光属性魔術を使うための魔力を10消費して1本の槍を作り、まっすぐ飛ばす」となる。

 呪文に使われる単語は『古代語』と呼ばれており、この世界において過去に使われていた言語だと言われているが、勇者全員が持つスキル『異世界言語理解』を持ってしても訳する事が出来ない。

 古代語の一部を以下に示す。

 フィア=炎 クーア=水 ウィン=風 ソルン=土 タルン=金 ツーリ=木 イース=氷 サーダ=雷 リート=光 クダン=闇 ノマー=無 ゴド=神 レシー=借りる ワヌ=1 トゥ=2 スリン=3 フォ=4 ファイ=5 シク=6 シーヴ=7 エイグ=8 ニネ=9 テーヌ=10 ハンドレ=100 サザン=1000

 

神力受球 Edit


 人が持つ魔力を変換させる効果を持つ石。その製造方法はラフトティヴ帝国に独占されている。(製造方法※グロ注意:生きたままの妖精族が持つ、空気中の物質を魔法に変換する器官を取り出し、特殊な方法で熱する事で製造可能。過去のラフトティヴ人が妖精族を乱獲したことにより、妖精族と人族との間に不和が生まれた。)11種類の属性に対応するものが存在し、例えば炎属性の魔術師ならば炎属性の神力受球しか使えない。また、性能ごとに分けられた九つの階級が存在しており、階級の数値が小さいほど希少で、加工も困難である。

 

 第一階級(セラフクラス):最も希少で、世界でも目撃例が未だ存在しない。ただし何故か、階級だけは存在する。

 第二階級(ケルブクラス):世界での目撃例はシュレイナー・ラフトティヴが所持する1件のみである。

 第三階級(ソロネクラス):ラフトティヴ帝国の裏市場で高値で取引されているもので、一般人が手に入れられるものの中では最高級。ラフトティヴの皇族に仕える者に、主に使われている。

 第四階級(ドミニオンクラス):表市場に出回っているものの中では最高級で、リノルーヴァ帝国の皇族やエルフリード王国の王族など、大国の権力者に使われている。ラフトティヴ帝国内では将軍の中でも実力のある者に使われる。

 第五階級(ヴァーチャークラス):大国の実力者に使われる。

 第六階級(パワークラス):ラフトティヴ帝国の一般兵士に使われる。その他大国では将軍クラスで使われる。

 第七階級(プリンシパリティクラス):大量生産されているものの中では最高級。聖騎達勇者に支給された物もこれである。

 第八階級(アークエンジェルクラス):二番目に希少度は低く、小国の名の知れた魔術師、あるいは大国の一般兵に使われている。

 第九階級(エンジェルクラス):最も一般的なもので、国の一般兵に支給される。

神御使杖 Edit


 魔術の適性を持つ人間が魔術を使うのに必要な道具で、杖魔力を通す特性を持つ金属による柄を付ける事で創られたものが一般的。理論上は神力受球を持つだけでも魔術は使えるが、直径10センチから20センチのものが一般的なそれを持って戦闘するのは非合理的なので、柄が付けられた。ラフトティヴ帝国では杖の形のみならず、剣や槍などの形のものも存在する。なお、神力受球とは違い、製造方法は他国にも広まっている。

 イマギニス

  神代聖騎がローリュート・ディナインにオーダーメイドで作って貰った、大鎌のような形状の神御使杖。およそ1メートルの長さの柄と希少金属『キレンライト』によって創られた刃部分の接合部に第三階級光属性神力受球を埋め込んでいる。格闘戦闘が苦手な聖騎が使う事を想定して、武器として使うには扱い辛いが、視覚的に相手に恐怖を抱かせる大鎌の形で作られた。別名、命刈魔鎌。

  名前の由来はこの世界の言語で『死神』を表す単語から。メタ的には死神→SINIGAMI→逆にしてIMAGINIS→イマギニス。

 オーブリュー

 キャリバレクス

登場兵器 Edit

ヴェルダリオン Edit


 正式名称は『対巨人用魔動人型兵器ヴェルダリオン』。その名の通り、巨人族と対等に格闘戦を行う事を目的として開発された、およそ5メートルほどの巨大兵器。名前の由来はラフトティヴ帝国の英雄ヴェルダルテから。初代開発者はハイト・ノキトスで、彼の子孫が代々製造・開発に携わっている。ノキトス家の血を継ぐ者にのみ使用可能なスキル『異空接続』によってコックピットを異空間に接続。搭乗者が異空間で体を動かすと、同じように動く。目、耳等の感覚器官も登場者に共有され、ヴェルダリオンが見た景色を搭乗者が見る事が出来る。よって搭乗者たちにとっては『ヴェルダリオンに乗る』というよりは『ヴェルダリオンに変身する』という感覚である。動力部には神力受球を幾つも使用する。

 搭乗する資格があるのは魔術師のみであり、適性のある属性の神力受球を使用した機体を操る事が出来る。専用の武器として巨大な剣や槍を操り、それらが生み出す破壊力は巨人を圧倒する。また、動力として使っている魔術エネルギーを攻撃に使う事も可能。だが、搭乗者の魔力が尽きれば自動的に全機能を停止して搭乗者は強制排除されるため注意が必要。また、倒した巨人や鉱物を持ち運ぶためのバックパックが背中に備えられている。コックピットへは両掌から入る事が出来、怪我人の回収などにも使用可能。

 問題点として、人体に存在しないパーツ(翼など)を組み込む事が出来ない、機体と感覚を共有している為、ダメージが搭乗者に直接及ぼされる等というものがある。

 フィアドルーグ

 クーアウィヴァン

 サーダペガース

 ウィンセレン

 イースフィンク

 ソルンエクドス

 タルンメディシア

 ツーリユニケル

 リートフェリル

 クダンバジース

 ノマーフェニュー

  ラフトティヴ帝国で扱われているヴェルダリオンで、各属性毎に操縦可能な機体が決まっている。技術が進むにつれ、機体は強化されている。

 フィアドルーグ・ゼータ

 国見咲哉が搭乗していたフィアドルーグをカスタマイズした機体。

 サーダペガース・オメガ

 西崎夏威斗が搭乗していたサーダペガースをカスタマイズした機体。

 イースフィンク・シグマ

 桐岡鈴が搭乗していたイースフィンクをカスタマイズした機体。

  アリアミーク・スティグマ

 フィアドルーグ・ゼータ、サーダペガース・オメガ、イースフィンク・シグマの三機が合体した最終兵器。瞬間的に強大な魔力変換を可能とするが燃費が悪く、機動可能時間は5分ほど。

ヴェルダオン Edit


 佐藤翔が開発した、簡易版のヴェルダリオン。ヴェルダリオンが搭乗者として登録された者にしか動かせないのに対して、属性さえ対応していれば誰でも動かせる特徴を持つ。

パラディオン Edit


 正式名称は『大規模破壊用航空魔動人型兵器パラディオン』、縮めて『破空魔兵パラディオン』。現在、試作機のリートディズのみか製造されている。異空間への干渉、飛行機能、魔粒子の貯蓄など、これまでの魔動人型兵器には見られなかった機能が幾つも存在する、

 リートディズ

   飛行用バックパック『ノガード・グニゥ』、巨鎌『ヘル・イマギニス』、空気中の魔粒子を回収するローブ『ライヒハートの神御衣』、そして制御装置としてアジュニンが搭載されている。

  『大規模破壊用』と銘打たれているが、『ライヒハートの神御衣』によって集めた大量の魔粒子を、連結した巨船フリングホルニに貯め込み、限界まで貯蓄した魔粒子を一気に放出する事で広範囲、高威力の魔導攻撃が可能。

  見た目は死神をイメージして設計されており、顔は白塗りに笑顔が描かれ、普段は機体全体を神御衣で覆っている。神御衣の中には背中に翼を持つ、堕天使の姿を隠している。

クンバカルナ Edit


 勇者側から離反した高橋梗が持ち込んだヴェルダオンを基に魔王軍が開発した魔動人型兵器。本来は魔族の乗機として開発予定であったが現在の技術では魔族によって動かす事は実現できず、人族である舞島水姫、高橋梗、黒桐剣人、数原椿、土屋彩香に機体が与えられた。

ドゥリタラーシュトラ

彩香の機体。刀を一本装備している。

ヴィルーパークシャ

剣人の機体。刀を二本装備している。

ヴァイシュラヴァナ

椿の機体。槍を装備している。

ヴィルーダカ

梗の機体。剣を装備している。

インドラ

水姫の機体。苦無を装備している。

章リスト Edit

章タイトル開始話簡単な解説
第一章 勇者召喚編1話クラス全員が異世界に飛ばされて、魔王と戦う使命を与えられ……というテンプレ展開をなぞりながら、それとは別のルートを探る話
第二章 異種族交流編29話魔王と戦うために勇者達が班ごとに別れて、世界中から戦力を集めるために旅をする話
第三章 暗躍開始編59話班と別れた主人公が世界と戦うために国を手に入れようと企む話。実質ここからが本編
第四章 大陸動乱編87話クラスメイト達が各地で活躍する話
第五章 異端者編114話人と価値観が違う『異端者』である主人公にスポットを当てる話
第六章 決戦準備編143話魔王との戦いに向けて色々と準備する話
最終章 魔王討伐編173話集結した世界中の戦力が魔王の所に攻め込む話

作者名 Edit


 八房 冥

八房 冥(ヤツフサ メイ)

ジャンル・キーワード Edit


ジャンル ファンタジー

キーワード テンプレ チート主人公 クラス転移 クズ主人公 異世界 中二 厨二 精神攻撃は基本

ジャンル ハイファンタジー〔ファンタジー〕

キーワード R15 残酷な描写あり 異世界転移 テンプレ チート主人公 クラス転移 異世界 中二 厨二 精神攻撃は基本 アンチヒーロー 外道 悪役 SF

この作品のここがオススメ! Edit

よくあるクラス転移ものにSF的な要素を盛り込んだところ

リンク Edit


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小説家になろう

作品へのコメント欄 Edit

  • 面白いです! -- L(現∀実)」? 2015-09-08 (火) 21:11:33
  • ありがとうございます! -- 八房冥? 2015-09-11 (金) 00:50:53

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