無窮の鞘 のバックアップ(No.4)


あらすじ Edit

圧政と弾圧で王族が民を押さえつけていた暗き時代に、一つの光を見出した刀と刀使い達。だがその行き過ぎた革命行為は罪のない王族を虐殺し関連者にすら牙を向ける行為から、時代が流れていくにつれ王族は勿論のこと世間の間からも忌み嫌われ嫌煙され続けてきた……。
これは、刀使いの少年少女が織りなす、心と成長の物語。
なお、この物語は前作の「ドラグーンハーツ」、「ブラッドフィーリング」と繋がりがありますが、この作品単体でも内容は十分に理解できるものとなっています。空いた時間にでも読んでいただければ幸いです。

主な登場人物 Edit

●シーナ・ウエット:刀法 居合術:十六歳・B型

 刀法の中でも、刀を鞘に納めた状態から抜刀しそのまま斬り付ける居合術を得意とする、黒髪黒眼の少年。
冷静な性格ながらも好奇心は旺盛で、静けさを好む傾向。重度ではないが師匠の影響で女性が苦手であり、また何とかそれを克服したいと思っている。身内に売られたことがきっかけで人の命に対して淡泊であり、本人もそれを自覚している。

●ハルア・キルクス:刀法 小太刀術:十六歳・A型

 背中まである長い栗色の髪の毛に、青い瞳を有する少女。礼儀正しく、同年代に対しても敬語を使う事がある。物静かな雰囲気を併せ持ちながらも自給自足で生活し刀の修行も怠らないなど、しっかりとした面も目立つ。一人暮らしの生活をシーナに手ほどきした最初の人物。穏やかな雰囲気とは裏腹に、短い刀身で体術を重視した戦いを得意とする、小太刀術の使い手でもある。

●レーウェ・タルエット:刀法 一刀流剣術:十五歳・B型

 首筋まで伸びた灰色の短髪に、黄色い瞳が目立つ少女。勝負事に熱く、現代でも普及されているとは言えない刀法に人一倍熱心に取り組み、失伝せぬようにと日々鍛錬に励む。抜き出した刀一本で戦うことを想定した一刀流剣術を戦法とする。活発な性格でありながら読書家でもあり、恋愛小説を好んで読む。そのことをよくリーアにからかわれてか、あまり本を読むこと自体誰かに話す事もない。

●リーア・カーレム:刀法 太刀術:十六歳・O型

 男性であるシーナには劣るものの背が高く、細かいことは気にしないおおらかな少女。背中までありそうな後ろで一つに束ねている暗い藍色の髪の毛に、緑色の瞳といった風貌をしている。その一方で面倒臭がり屋でもあり、親友であるレーウェが修行をしている横で昼寝や茶菓子を食べる事が日課の一つとなりつつある模様。使用する刀の中でも反りが大きく長大な刀を使う太刀術を扱っており、その技術は確かなもの。

●デルク・リベアラー:刀法 二刀流剣術:十六歳・B型

 口数が少なく、あまり感情を表に出そうとはしない少女。反面、好戦的な一面も併せ持ち、二つの刀を同時に操って戦う二刀流剣術の使用者。シーナと同じく黒髪黒眼だが、雰囲気はまるで違く髪は肩まで伸びている。風呂に入る事が好きであるが、烏の行水とまではいかないものの湯から上がるのが早い。また、長い旅路の暇潰しとして本を読み込んでいたこともあって、人並みには本を読む。

●イリナ・コークスン:刀法 我流:十五歳・AB型

 町で王立市民書庫の副業をしている他、本業では需要が低くあまり目にすることの無い鍛冶職人を生業としている少年だが、見た目が少女のような外見である事を気にしている。金髪の髪に茶色い瞳を持ってはいるものの、髪自体を伸ばしているわけではない。シーナの師匠とは知り合いであり、過去に独り立ちの手助けをしてもらった仲。刀を取り扱う仕事の為か無型ながら我流で刀を操る事ができ、シーナの師からも筋に関しては褒められている。

●クルウス・テアレント:三十八歳・O型

 柔らかな光を黒い瞳に湛え、王立市民書庫で本の整理や研究を行う書庫委員を務める、温和な男性。本人の髪自体は茶色だが、白髪を気にしている。 歴史的事情から刀使いや刀そのものを嫌悪する傾向がある王族やその関係者が管理する図書館で、当時のイリナに素性を知りつつも秘密裏に書庫の仕事を紹介する等、物腰が柔らか。息子のハルトを溺愛している。シーナ達が王族の関係者等に尋問をされた時にも、助け舟を出すことがしばしばある。

●ワイバー・ハイド:二十三歳・A型

 王立市民書庫や町の治安を守る精鋭巡回兵の隊長格のような男。全体的に色素が薄く、白い髪に灰色の瞳という姿をしている。生来から正義感が強く、出世していき王族に関連する仕事に長く関わってきたこともあり、「刀」という存在と刀使いを好ましく思わない。やや堅苦しい所があるものの細かく気配りができ、部下からの信頼も厚い。軽量の細長い長剣を使用し、斬る事よりも刺すことに特化した戦い方を得意とする。

設定 Edit

かつて民を虐げた王政に憎悪と怒りを爆発させ、革命を起こした「刀使い」達。王族とそれに関する者達を続けざまに虐殺するその徹底ぶりは、罪なき領主や王をも殺し、行き過ぎた革命として年月が経つにつれ嫌悪の対象となる。その風潮を良しと思わない刀使い達が活動をする反面、刀とその使い手に対する王政と世間の厳しい対応から素性を隠している刀使いが大半である。

作者名 Edit

四面楚歌

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ファンタジー
キーワード R15 残酷な描写あり ファンタジー 刀 刀使い 悲劇 成長 異世界 出会い 差別 紛争 闇堕ち

この作品のここがオススメ! Edit

とある事情により女性に苦手意識を持ちながらも、刀使いの少年は独り暮らしに奮闘し、またそこで様々な刀使い達と出会っていく。世間の言葉、刀使いとしての信念、王族の意向……様々なものに呑まれ苦しみながらも、少年少女は心と体を成長させていく。

リンク Edit

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作品へのコメント欄 Edit

  • 中国の武侠ものみたいな感じですね -- うぃき管? 2015-03-16 (月) 20:12:16
  • それっぽくも女子の比率が高めで絡みもちゃんとある、現代風なやつですね。 -- 2015-03-17 (火) 13:56:57

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