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「運命を紡ぐ双子と想いのキセキ」を読む
「運命を紡ぐ双子と想いのキセキ」を読む
- 最新のお知らせなど
- ※現在改稿作業中です(第11話まで修正終了)。改稿が終わり次第更新を再開します。
- 2016/3/1(火)――神話・伝承・歴史などに星樹の項目を追加。
- 2016/2/25(木)――新たに各話のあらすじという項目を追加。改稿の進み具合で少しずつ手を加えていきます。
- 2016/2/20(土)――用語・種族の項目を更新。
- 2016/2/20(土)――用語・それ以外の用語の項目を更新。
- 2016/2/19(金)――第43話を更新しました。
- 2018/5/21(月)――最新の情報に更新。
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| | 過去のお知らせ
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- 2016/2/12(金)――森・遺跡などにヴィトライユ遺跡の項目追加。
- 2016/2/12(金)――第42話を更新しました。
- 2016/2/9(火)――神話・伝承・歴史に世界四大古竜の項目追加。
- 2016/1/20(水)――神話・伝承・歴史に第3次ティアベール大戦の項目追加。
- 2016/1/18(月)――各キャラに一言セリフを追加。
- 2016/1/8(金)――第41話を更新しました。
- 2016/1/5(火)――第40話を更新しました。
- 2016/1/4(月)――森・遺跡などにモーネ遺跡の項目追加。
- 2016/1/3(日)――第39話を更新しました。
- 2016/1/2(土)――第38話を更新しました。
- 2016/1/1(金)――第37話を更新しました。
- 2015/12/19(土)――登場人物に故郷の項目を追加。
- 2015/12/11(金)――第36話を更新しました。
- 2015/12/06(日)――サブキャラにフェリシアを追加。
- 2015/12/06(日)――第35話を更新しました。
- 2015/12/03(木)――神話・伝承などにラァ・ファシェール語の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――森・遺跡などに星海と幻の大陸の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――魔物にフラートゥスドラゴンの項目を追加。
- 2015/12/03(木)――用語にラァ・ファシェール族の項目を追加。
- 2015/12/03(木)――用語に四大魔石の項目を追加。
- 2015/12/01(火)――第34話を更新しました。
- 2015/11/30(月)――魔物にアルヴァードの項目を追加。
- 2015/11/28(土)――神話・伝承に美の神アールヴの項目を追加。
- 2015/11/28(土)――地名にアールヴ美術館の項目を追加。
- 2015/11/28(土)――第33話を更新しました。
- 2015/11/23(月)――サブキャラにルークを追加。
- 2015/11/22(日)――第32話を更新しました。
- 2015/11/21(土)――地名に「人形達の踊る街スタックホルン」の項目を追加。
- 2015/11/15(日)――用語に始まりの伝詩・神々の円卓の項目を追加。
- 2015/11/14(土)――サブキャラにフィファナを追加。
- 2015/11/14(土)――用語に吉星と凶星・双星の項目を追加。
- 2015/11/14(土)――第31話を更新しました。
- 2015/11/12(木)――サブキャラの情報を更新。
- 2015/11/12(木)――第30話を更新しました。
- 2015/11/12(木)――ディズリッド国にオーウェンフォード魔法魔術学校の項目を追加。
- 2015/11/11(水)――用語に貴族の項目を追加。
- 2015/11/8(日)――用語に五大家の情報(紋章)を更新。
- 2015/11/8(日)――第29話を更新しました。
- 2015/11/8(日)――設定・世界観の情報を更新。
- 2015/11/6(金)――「ファリス」の情報を更新。
- 2015/11/5(木)――第28話を更新しました。
- 2015/11/5(木)――「ディズーリ湖」「ティエラ山脈」「古都ファンジェリア」の項目追加。
- 2015/11/5(木)――「王都グランヴェール」の情報を更新。
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あらすじ
魔法をもとに栄華を極めた時代も終わりを迎え、人々は古代文明が遺した軌跡をなぞるように今を生きている。それでも各地には未だ色褪せず語り継がれてきた伝承が存在した。
そんな古き時代と新たな時代が交錯する世界で仲良く暮らしていた双子の兄妹。兄の名はフィオーラ、妹の名はフィアーナ。生まれながら強大な魔素を秘めた二人はある日、長年の疑問を父に投げかける。
「ぼくたちのお母さんってどんな人?」
しかし、考古学者の父は答えられないと告げて家を出て行ってしまう。取り残された二人は母の面影を求めてついに旅立つ。この星に綴られる伝承を紐解くように双子の兄妹はキセキを描いて……。
作者名
楓麗
ジャンル・キーワード
キーワード | R15 残酷な描写あり ハイファンタジー 双子の兄妹 貴族の少女 魔法 魔術 成長 軌跡 他種族 オッドアイ 架空言語 造語 母親を探して 成長していく双子 ゆっくりと着実に 戦闘 シリアスあり ネット小説大賞 ネット小説賞感想希望 |
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キーワード | R15残酷な描写あり双子の兄妹 貴族の少女 魔法 魔術 成長 軌跡 他種族 オッドアイ 架空言語 造語 母親を探して 成長していく双子 ゆっくりと着実に 戦闘 シリアスあり |
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この作品のここがオススメ!
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強大な魔素を身に秘めた双子の兄妹が僅かな手掛かりをもとに生き別れた母親を探して旅をすることから始まる物語です。
主人公である双子の兄フィオーラによる1人称視点、現地主人公のファンタジーとなります。
双子の兄妹フィオーラとフィアーナは軌跡を描くようにしてゆっくりと1歩ずつ確実に歩んでいき、いずれは世界に隠された秘密に迫っていく……といった感じに今後物語が展開されていく予定です。
双子の兄妹が魔術を駆使しながらいくつもの困難を乗り越え、周りの仲間と共に成長していく姿を見守っていただければ幸いです。
章タイトル(各1話へリンク)
フィオーラとフィアーナの軌跡
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| | ネタバレ注意です
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- 双子の兄妹フィオーラとフィアーナが本編で立ち寄った場所等を話数に沿って時系列ごとにまとめたものです。
- 第1話~第5話(豊情ノ月23日)
クレイス遺跡→ファーメルンの街→星見の丘→ファーメルンの街→自宅
- 第6話~第12話(豊情ノ月24日)
ファーメルンの街→ルーチェの街→:クランティアーズ邸→メイルリープの森→ルーチェの街→:クランティアーズ邸→:酒場
- 第13話~第18話(豊情ノ月24~25日)
ルーチェの街:酒場→ルーチェの街:近辺→ルーチェの街:酒場→ファーメルンの街→:ファーメルン邸→:装飾店→:自宅
- 第19話~第24話(豊情ノ月26日)
ファーメルンの街:自宅前→:ファーメルン邸→クラアナの村→クラアナの丘→クラアナの村→フォーズの町→:レイヴンとローザの家
- 第25話~第36話(豊情ノ月27日)
フォーズの町→ディオネの森:手前イーレ川の石橋→ディオネの森→王都グランヴェール前の北方橋→王都グランヴェール→:ディズリッド城前→:オーウェンフォード魔法魔術学校→:シュリュッセルの研究室→:オーウェンフォード魔法魔術学校→王都グランヴェール:中心街広場:レストラン『ヴィーツェル』→:中心街広場→王都グランヴェール:南西部:アールヴ美術館前広場→:アールヴ美術館→王都グランヴェール:南西部:アールヴ美術館前広場
- 第37話~第44話(豊情ノ月27~28日)
王都グランヴェール:宿屋→ラファーガ渓谷手前:街道→ラファーガ渓谷→スタックホルンの街→:人形師ルークの屋敷
- 第45話~第48話(豊情ノ月29日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→ヴィトライユ遺跡
- 第49話~第56話(聖魚ノ月2日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→:装飾店『ファヴォリ』→:中央大通り→:西居住区→人形師ルークの屋敷→:中央大通り→:アーヴィン舞踏館前→:アーヴィン舞踏館:中庭→スタックホルンの街:中央大通り→:中央大通り外れの裏路地→スタックホルンの街:西部『クイエート庭園』
- 第57話~第62話(聖魚ノ月3日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→:中央大通り→クワルツ湖→ホルンターク街道:上空→スタックホルンの街:南側外周→スタックホルンの街:中央広場→:人形師ルークの屋敷
- 第63話~第70話(聖魚ノ月4日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷→シュティレ段丘→:アルデンスの人形屋敷→:アルデンスの人形屋敷:ディエゴの書斎→:屋根裏部屋→:ディエゴの書斎→:3階西廊下→:1階玄関ホール→スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷
- 第71話~第74話(聖魚ノ月5日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:アトリエ→:人形師ルークの屋敷:2階寝室→スタックホルンの街:アルモニア劇場前広場→:アルモニア劇場:玄関ホール→:アルモニア劇場:第3ホール→スタックホルンの街:中央大通り:レストラン『プリマヴェーラ』→スタックホルンの街:中央広場
- 第75話~第84話(聖魚ノ月6日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:2階寝室→:人形師ルークの屋敷:庭先→:人形師ルークの屋敷:玄関前→:馬車→スタックホルンの街:中央広場→:アーヴィン舞踏館:正門→:アーヴィング舞踏館:1階玄関ホール→:2階中央廊下→:2階ダンスホール→:2階東廊下→:2階中央廊下→:2階ダンスホール→:アーヴィン舞踏館:中庭→::裏門→:スタックホルンの街:南部旧市街地上空→:南西部旧市街地→:中央広場時計塔→:西部人形通り→:アルモニア劇場前広場→:アルモニア劇場前→:アルモニア劇場:1階玄関ホール→:受付窓口兼事務室→:1階玄関ホール→:2階中央廊下→第3ホール
- 第85話~第87話(聖魚ノ月7日~8日)
スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:1階リビング→:玄関前→スタックホルンの街:アーヴィン舞踏館:正門→:アーヴィン舞踏館:中庭→:アーヴィン舞踏館:3階応接室→スタックホルンの街:人形師ルークの屋敷:1階リビング→:人形師ルークの屋敷:玄関先
- 第88話~(聖魚ノ月8日)
スタックホルンの街:北部→:北門前→ラファーガ渓谷→馬車→王都グランヴェール前:南方大橋→王都グランヴェール:南門→:ディズリッド城前→:ディズリッド城内1階エントランスホール→:中央棟2階→:東渡り廊下→:東別棟2階廊下(現在ここ)
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章タイトル(各1話へリンク)
各話タイトル(各話へリンク)
【第1部 母の面影を求めて】(各話タイトル)
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| | 第1部 母の面影を求めて
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| | 第1章 ファーメルン家からの依頼
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- 第1章 ファーメルン家からの依頼
第14話 | 廻る風 | 2015/09/10 |
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1日目 第2話『双子の兄妹』
第3話『母を想う気持ち』
第4話『答えられない理由』
第5話『ファーメルン家からの依頼』
2日目 第6話『不死鳥眠る街ルーチェにて』
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| | 第3章 心を宿したお人形と人形師の想い
|
- 第3章 心を宿したお人形と人形師の想い
第7話『クランティアーズ家の当主』
第8話『瘴気の森に眠る薬草』
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フィオーラとフィアーナの軌跡
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| | ネタバレ注意です
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- 双子の兄妹が歩む軌跡
- Pr.~第4話
クレイス遺跡→ファーメルンの街→星見の丘→ファーメルンの街→自宅
- 第5話~第11話
ファーメルンの街→ルーチェの街→メイルリープの森→ルーチェの街→ルーチェの酒場
- 第12話~第17話
ルーチェの酒場→ルーチェの街近辺→ルーチェの酒場→ファーメルンの街→ファーメルン邸→ファーメルンの装飾店→自宅
- 第18話~第23話
自宅前→ファーメルン邸→クラアナの村→クラアナの丘→クラアナの村→フォーズの町→レイヴンとローザの家
- 第24話~第35話
フォーズの町→ディオネの森手前イーレ川の石橋→ディオネの森→王都グランヴェール前の北方橋→王都グランヴェール→ディズリッド城前→オーウェンフォード魔法魔術学校→シュリュッセルの研究室→オーウェンフォード魔法魔術学校→王都グランヴェール中心街広場のレストラン『ヴィーツェル』→王都グランヴェール中心街広場→王都グランヴェール南西部―アールヴ美術館前広場→アールヴ美術館→王都グランヴェール南西部―アールヴ美術館前広場
- 第36話~
王都グランヴェール―宿屋→ラファーガ渓谷手前の街道→ラファーガ渓谷→人形達の踊る街スタックホルン→人形師ルークの屋敷(現在ここ)
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第9話『幻狼の巨影』
第10話『母の手掛かりを求めて』
第11話『陽気な酒場の店主』
第12話『揺れる心と強い決意』
各話のあらすじ(ネタバレ注意)
第1部 母の面影を求めて
※現在は第11話までのあらすじを載せています。
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| | 山・渓谷など
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- ティエラ山脈
王都グランヴェールの西部に連なる標高5,000~7,000mを超える巨大な山脈。王都を守護するように弧を描く姿から「天上の弓」とも呼ばれている。大地の守護者ティエラが鎮まる地と語り継がれており、山脈の名前もそれが由来である。
王都グランヴェールの西部から南部のラファーガ渓谷を挟み、東部まで連なる標高5,000~7,000mを超える巨大な山脈。王都を守護するように弧を描く姿から「天上の弓」とも呼ばれている。大地の守護者ティエラが鎮まる地と語り継がれており、山脈の名前もそれが由来である。西側を『エオ・ティエラ山脈』と呼び、東側を『ネア・ティエラ山脈』と呼んでいる。
- ラファーガ渓谷
スタックホルンと王都グランヴェールにかけて走る切り立った渓谷。絶え間なく吹き抜ける突風による落石事故や転落事故が多発する危険地帯でもある。風の精霊や妖精が集まりやすい場所でもあり、また大気の守護者ラファーガが鎮まる場所とも言われている。
- ラファーガ渓谷
スタックホルンと王都グランヴェールにかけて走る切り立った渓谷。絶え間なく吹き抜ける突風による落石事故や転落事故が多発する危険地帯でもある。風の精霊や妖精が集まりやすい場所でもあり、また大気の守護者ラファーガが鎮まる場所とも言われている。
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| | 川・海・湖など
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- 星海(フェリラルプレマ)
西の大陸の遥か北側の空に広がる禁断の領域。昼夜問わず満天の星空が広がり、星を一周する巨大な星のヴェールの発生源がある。常時狂ったかのような強烈な風が四方八方ところ構わず吹き荒れており、フラートゥスドラゴンと呼ばれる巨大な竜の群れが星海全域を守護するように生息している。星海を越えた先には世界の始まりの秘密が隠された幻の大陸が存在していると未だに語り継がれている。
- 幻の大陸
星海を越えた先に存在すると語り継がれている浮遊大陸。世界の始まりの秘密が隠された『始まりの地』とも呼ばれている。全てが謎に包まれており、辿り着けた者は今まで一人として存在しないと言われている。
西の大陸の遥か北側の空に広がる禁断の領域。昼夜問わず満天の星空が広がり、星を一周する巨大な星のヴェールの発生源がある。常時狂ったかのような強烈な風が四方八方ところ構わず吹き荒れており、フラートゥスドラゴンと呼ばれる巨大な竜の群れが星海全域を守護するように生息している。星海を越えた先には世界の始まりの秘密が隠された幻の大陸が存在していると未だに語り継がれている。
- 幻の大陸
星海を越えた先に存在すると語り継がれている浮遊大陸。世界の始まりの秘密が隠された『始まりの地』とも呼ばれている。全てが謎に包まれており、辿り着けた者は今まで一人として存在しないと言われている。
- イーレ川
ディオネの森の奥地から流れ出す穏やかな川。トリトス国のトーヴァ湾にかけて流れている。
ディオネの森の奥地から流れ出す穏やかな川。トリトス国のトーヴァ湾にかけて流れている。
- ディズーリ湖
大昔にティエラ山脈の一部が噴火で陥没し、長年の雨が溜まったことによって誕生した巨大なカルデラ湖。湖の中心には王都グランヴェールがそびえ立つようにして存在する。ディズリッド国の名前の由来ともなっている。
- ディズーリ湖
大昔にティエラ山脈の一部が噴火で陥没し、長年の雨が溜まったことによって誕生した巨大なカルデラ湖。湖の中心には王都グランヴェールがそびえ立つようにして存在する。ディズリッド国の名前の由来ともなっている。
- クワルツ湖
スタックホルンの東に位置する湖。またその周辺には古代遺跡のひとつであるヴィトライユ遺跡が存在する。湖の底には大量の水晶群が眠っており、『水鏡』と呼ばれることもある。
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用語など
種族など
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| | フェリス族
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- フェリス族
- 身体的特徴
先祖が猫の血を引き継いでおり、猫のような獣耳と猫のような細長い尾を持つ。それ以外の容姿はほぼ人間と大差ない。
- 種族説明
各地の山岳地帯に隠れ里を持つ種族。俊敏な動きを得意とするが、寒いのが大の苦手。しかし、比較的気温の低い山岳地帯で暮らしている。もともと寒いのが苦手だったが、あえて過酷な生活環境に身を置くことで長い年月をかけて少しずつ寒さ嫌いを克服しつつあると言われている。それでもやっぱり、まだまだ寒いのは苦手。身体が濡れると動きが少し鈍る。基本的に帽子などを被って耳を隠したり、衣服で尻尾を隠したりして人間の生活に溶け込んでいることが多い。夜目が非常に効く。嗅覚も鋭く、物音にも敏感である。
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| | ラァ・ファシェール族
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- ラァ・ファシェール族
- 身体的特徴
普段は見えないが魔法などを行使した際、全身に幻紋と呼ばれる紋様と輝く魔素(ディウム)の障壁が浮かび上がる。耳は獣に近い幻獣耳を持ち、妖精や精霊、星の意思(神)たちの声など、普通の人間には到底聞き取れないような音を聞きとることができ、非常に聴覚が優れている。また瞳の中心部に魔素を見分ける魔晶体があり、魔法などを行使した際に輝きを放つ。さらには相手の思考、心理状態すら見抜く心眼を有しており、どんなに暗い暗闇の中でもどんなに深い霧の中でも全てを見通す非常に鋭い視力を持つ。全身に見られる幻紋には大気を介して外界からの刺激を敏感に感じ取ることができ、外敵がどんな場所に隠れていようとも気配を察知して居場所を寸分の狂いもなく的確に当てることができる。それ以外の容姿はほぼ人間と変わりない。
- 種族説明
原初の民とも呼ばれる古代人。始まりの伝詩の時代に神々から魔法の力と様々な叡智を授かり、理想郷を築き上げていった現代に生きる人々の遥か遠い祖先にあたる存在。しかし、行き過ぎた力が世界に争いをもたらし、文明もろとも滅亡したと語り継がれている。一人ひとりが強大な魔素をその身に宿し、大自然と心を通わせることで星の意思である神々と交感をはかっていた。惑星ラァ・ファシェールと同じ名前を有し、またラァ・ファシェール語と呼ばれる古代語を生み出した。想いを力に変えて奇蹟を生み出す想星魔法を行使することができる唯一の種族でもあった。また惑星ラァ・ファシェールに突如出現したアーミュメンシャル族の侵略を受けるも、星の意思等と共闘してアーミュメンシャル族とその文明を滅亡させた。
- フェニム装束
ラァ・ファシェール族が着ている民族衣装。白と黒の色を基調としており、構造はワンピースとケープが合わさった物に近い。また衣服にはラァ・ティス紋様と呼ばれる植物柄(花・蔦・葉柄)と幾何学模様が合わさった物が刺繍されており、それぞれ紅(あか)・蒼(あお)・黄(き)・碧(みどり)の色が用いられる。主軸となる白・黒はそれぞれ光・闇を表し、同時に絶えず移り変わる心を意味している。またラァ・ティス紋様に用いられる紅・蒼・黄・碧はそれぞれ四大属性として知られる火・水・土・風を表し、万物を意味することから惑星ラァ・ファシェールを統べる神々の寵愛を受けた種族であることを表している。
五大家(ごだいけ)
ディズリッド国の誉とも呼ばれる国を代表する上級貴族の中でも特に国家の柱を担う一族。
1.カーティス家(騎士・政策など)/紋章:山脈を見下ろす剣を咥えた黒狼
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| | アーミュメンシャル族
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- アーミュメンシャル族
- 身体的特徴
見た目そのものは人間と大して変わらない。現在地上で生きている人間の祖先はラァ・ファシェール族と言われているが、外見だけで言えばむしろアーミュメンシャル族の方に酷似している。
- 種族説明
惑星ラァ・ファシェールに突如出現したラァ・ファシェール族に次ぐ謎多き種族。魔法を行使するために必要な魔素を身体に宿していない代わりに、膨大な知識と錬金術と呼ばれるアーミュメンシャル族にとって有益な物を生み出す力を有していた。この錬金術を応用してラァ・ファシェール族が行使する魔法を真似て生み出されたのが擬似魔法であり、そこからさらに生み出されたのが古代兵器と呼ばれる後世に渡って戦禍をもたらす負の遺産となる。ここでの擬似魔法は魔法を体系化させて簡略化した魔術とは別物である。惑星ラァ・ファシェールに出現したアーミュメンシャル族は上記の力をもってアーミュメンシャル文明を築き上げ、最初は原初の民であるラァ・ファシェール族と友好関係を築こうとしていたが、最終的には全世界の統一と称するいわば支配を目論む。一時期は世界の九割近くを手中に収めることに成功するが、奇蹟を生み出す魔法を有したラァ・ファシェール族と星に鎮まる神々の凄まじい反攻を受け、たった三日の非常に短い期間で彼らが故郷としていたアーミュメンシャル大陸もろとも文明は滅亡した。
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2.オーウェンフォード家(魔術・魔術品)/紋章:大きな三日月に水晶球を持つ白き天使
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| | 植物・花関連
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- リープ草
メイルリープの森(瘴気の森)の最深部に生息する薬草。丸みを帯びた青紫色の葉を持つ。ファーメルン家が新薬を開発するためにフィオたちに求めた薬草である。免疫力を飛躍的に向上させる効果を持つ。またチョコレートのような甘い香りを持つのが特徴。
3.ファーメルン家(薬品関連)/紋章:細長い棘の中に咲く三輪の黒薔薇
- クラアナの花
薄青紫色に染まる花びらを咲かせる小さな花。クラアナの村周辺を生息地としている。その色の良さや香りの良さからよく染色剤や香水の原料として用いられることが多い。またクラアーナというハーブティーとして用いられることもあり、魂鎮めの花として慰霊祭や英霊祭等でもよく用いられる。
花言葉:『新たな命・芽吹き・静寂・穏やかな心・安息』
- レトゥナ草
ディオネの森などで採れる薬草。ギザギザとした緑色の葉を持ち、磨り潰すことで切り傷やすり傷を治療する際に用いる塗り薬となる。
4.クランティアーズ家(騎士)/紋章:三本の剣を背に翼を大きく広げる紅き不死鳥
- 双子花(ツヴィンフローラ)
神々が愛したという『フィオーラ』と『フィアーナ』で一対の花を示す双子の花のこと。赤みがかった銀色の花びらを咲かせる不思議な花であり、兄花であるフィオーラが大きな花びらで小さな花びらを咲かせる妹花のフィアーナを包み込むようにして咲くと言われている。伝説上の花のため、生息地は不明となっている。
- 兄花『フィオーラ』の花言葉:『固い絆・献身・希望・強い意志・別れの悲しみ・隠し切れない不安・私を信じて・幸せな日々を乞い願う』
- 妹花『フィアーナ』の花言葉:『固い絆・純粋・健気・優しい心・執着・儚い想い・あなたを信じて待つ・幸せな日々を乞い願う』
5.ブランベルク家(軍事関連)/紋章:霧に佇む杖をついた黒山羊
サウザンド・ナイト
たった一人で千ものの騎士と同等の力を発揮するという騎士の中の騎士。ディズリッド国の守護者とも言っても過言ではない存在。現在は三名がその称号を有している。
- シャルルリース・フォン・ド・クランティアーズ
- 未登場
- 未登場
種族など
- フェリス族
- 身体的特徴
先祖が猫の血を引き継いでおり、猫のような獣耳と猫のような細長い尾を持つ。それ以外の容姿はほぼ人間と大差ない。
- 種族説明
各地の山岳地帯に隠れ里を持つ種族。俊敏な動きを得意とするが、水が大の苦手。身体が濡れると動きが鈍る。基本的に帽子などを被って耳を隠したり、衣服で尻尾を隠したりして人間の生活に溶け込んでいることが多い。夜目が非常に効く。
- ツェリク
キャンドル灯る氷雪街ケルツェア特産の茶葉。ツェリックと呼ばれる紅茶の材料となり、クリームのように白く、甘い香りが特徴。体内に存在する毒素を浄化して、体力の回復を早める効能を持つ。
- クワルツの花
水晶の花という異名を持つ青紫色に輝く水晶の花びらを咲かせる不思議な花。クワルツ湖の中心に浮かぶ小さな島にしか生息していない非常に珍しい植物。花言葉に『大切な人の無事を祈る』があり、古代より一種のお守りとして人々に重宝されていた。所有者の身に何か危険が迫ると、途端に水晶で出来た青紫色の花びらが赤く輝き危険を知らせるという。
花言葉:『大切な人の無事を祈る・過保護・深い愛情・信頼・約束は果たされる・不安』
- スピカの花
星見の丘などの星域によく生息する花。青白い不思議な輝きを放つ花びらを咲かせることで知られている。詳しい生態は未だに解明されていない謎多き花でもある。
花言葉:『未知なる畏怖・幻想・神聖・強き想い・約束・永遠・平穏・静寂・忘却・心愛』
- ラァ・ファシェール族
- 身体的特徴
魔法などを行使した際、全身に幻紋と呼ばれる紋様が浮かび上がる。耳は獣に近い幻獣耳を持ち、また瞳の中心部に魔素を見分ける魔晶体があり、魔法などを行使した際に輝きを放つ。それ以外の容姿はほぼ人間と変わりない。
- 種族説明
原初の民とも呼ばれる古代人。始まりの伝詩の時代に神々から魔法の力と様々な叡智を授かり、理想郷を築き上げていった現代に生きる人々の遥か遠い祖先にあたる存在。しかし、行き過ぎた力が世界に争いをもたらし、文明もろとも滅亡したと語り継がれている。一人ひとりが強大な魔素をその身に宿し、大自然と心を通わせることで星の意思である神々と交感をはかっていた。惑星ラァ・ファシェールと同じ名前を有し、またラァ・ファシェール語と呼ばれる古代語を生み出した。想いを力に変えて奇蹟を生み出す想感魔法を行使することができる唯一の種族でもあった。
- ミレット
神々の穀物と呼ばれるキビの別名『トウモロコシ』。その実には幸福が詰まっていると言われており、口にするとさまざまな叡智を手に入れることができるも語り継がれている。
花言葉:『財宝・豊富・同意・仲たがい』
- リーリエ
女神たちが愛したリーリエの花。神話に登場する伝説上の花であり、花の蜜を口にすると不老不死となり、全ての嘘を見抜き真実のみを知る力を得ることができるという伝承が存在する。またリーリエの花の蜜を口にしたことによって不老不死となり、死ぬことも許されないまま過酷な現実を突き付けられた者たちの後悔の想いが、新たなリーリエの花を生み出すとも語り継がれている。
花言葉:『純潔・威厳・無垢・洗練された美・あなたは私を騙せない・後悔』
- デイジー
女神たちが可愛がったデイジーの花。神話に登場する伝説上の花であり、太陽の力を秘めていると語り継がれている。陽の光を花内に蓄え、陽の光が差さない夜や曇りといった悪天候時には花をすぼめながらも、花弁から温かな陽の光を解き放つという。このことから別名『太陽の瞳・昼の目』と呼ばれる。またこの花が持つ花粉には、どんな傷でもたちまち塞がり、戦争等の争いで傷ついた人々の心を癒す力があると言われている。
花言葉:『平和・希望・無邪気・純潔・自然の喜び・あなたと同じ気持ち』
- フリージア
フリージア……といえば、伝承に登場する花の中に似たようなものがあったわね。確か三ヶ月周期で順に白、黄、赤、紫の色の花びらを咲かせる花だったはずよ
花言葉:『憧れ(紫)・未来への希望・あどけなさ(白)・純潔(赤)・親愛の情・無邪気(黄)』
- セフィラナの花
別名『灯華』と呼ばれており、メルトメイルなど水が綺麗な場所に生息している花。水に反応して淡い輝きを放つ特徴を持ち、花の色はそれぞれ赤・黄・白・桃が存在する。
花言葉:『導きの光・希望・穢れを祓う・清浄・儚い・嫉妬・夢』
- ビスタチュームの花
別名『水花』と呼ばれており、水面に綺麗な水色の花を咲かせる。汚れた水を浄化する力を持っており、汚れを吸収すると白い花の色に変化する。
花言葉:『浄化・清らかな心・すべてを受け容れる・包容・脆い・悲嘆に暮れる・優しい嘘・別れの光』
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- 五大家(ごだいけ)
ディズリッド国の誉とも呼ばれる国を代表する上級貴族の中でも特に国家の柱を担う一族。
- 1.カーティス家(騎士・政策など)/紋章:山脈を見下ろす剣を咥えた黒狼
- 2.オーウェンフォード家(魔術・魔術品)/紋章:大きな三日月に水晶球を持つ白き天使
- 3.ファーメルン家(薬品関連)/紋章:細長い棘の中に咲く三輪の黒薔薇
- 4.クランティアーズ家(騎士)/紋章:三本の剣を背に翼を大きく広げる紅き不死鳥
- 5.ブランベルク家(軍事関連)/紋章:霧に佇む杖をついた黒山羊
それ以外の用語
- サウザンド・ナイト
たった一人で千ものの騎士と同等の力を発揮するという騎士の中の騎士。ディズリッド国の守護者とも言っても過言ではない存在。現在は三名がその称号を有している。
- シャルルリース・フォン・ド・クランティアーズ
- 未登場
- 未登場
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| | 物語における用語一覧
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- 双子
同時期に同じ母胎で育った二人の子のことを指す。双生児には大きく分けて一卵性と二卵性が存在する。どちらにおいてもこの世界で双子として生まれてくることは、何かしらの意味が与えられていると伝承で語り継がれてきた。
同時期に同じ母胎で育った二人の子のことを指す。双生児には大きく分けて一卵性と二卵性が存在する。どちらにおいてもこの世界で双子として生まれてくることは、何かしらの意味が与えられていると伝承で語り継がれてきた。
- 神の瞳(オッドアイ)
別名「神の瞳」。左右で瞳の色が異なる目のことを指す。人間でこの瞳を持つ者は珍しく、強大な魔素を身に宿している場合が多い。特にオッドアイの双子が生まれることは非常に珍しく、古い伝承において神の生まれ変わりとも語り継がれている。そのため神の子として祀り上げられることが多かった。しかし、同時に災禍をもたらす忌むべき子として畏れられることも多い。オッドアイを持つ者は世界で十人にも満たないと言われている。
- 魔術師
魔素を駆使して魔術を行使できる者の総称。基本的に国家試験を経て国から正式に認められた魔術師と非公式の魔術師の2種類が存在する。
- オッドアイ
左右で瞳の色が異なる目のことを指す。人間でこの瞳を持つ者は珍しく、強大な魔素を身に宿している場合が多い。特にオッドアイの双子が生まれることは非常に珍しく、古い伝承において神の生まれ変わりとも語り継がれている。そのため神の子として祀り上げられることが多かった。しかし、同時に災禍をもたらす忌むべき子として畏れられることも多い。
- 魔法使い
魔術の母体である魔法を行使できる者の総称。魔術師との区別が曖昧ではあるものの、こちらは魔術師よりも強大な魔素を身に秘め、魔術と共に魔法を扱える者だけを指す。
- 魔女
魔法・魔術を行使できる者の中でも特に、絶大な魔素を身に宿した女性の総称。不死とまではいかなくとも非常に長い寿命と決して老いることのない不老の力を持つ。人々に祝福をもたらす善良な魔女と災禍をもたらす邪悪な魔女が存在すると言われているが、あくまでも人間の立場から見た時の定義であり、双方は表裏一体である。
- 精霊使い
魔素を駆使して魔術を行使できるだけでなく、自然に宿る精霊の加護をもって精霊術を行使できる者の総称。精霊と交感・契約を行うことで強大な力を得ている。
- 錬金術師
既存の物質を用いて別の物質へ変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする錬金術を扱える者の総称。魔術師とは異なり、多少の才能に左右はされるが努力さえあれば誰でも錬金術師になる可能性を秘めている。
- 魔術師
魔素を駆使して魔術を行使できる者の総称。基本的に国家試験を経て国から正式に認められた魔術師と非公式の魔術師の2種類が存在する。
- 治癒師
治癒術を扱うのに長けた者の総称。いわゆる医者にあたる存在で、薬草や薬品関係の知識も豊富に有している者が多い。中には魔素を用いた魔術によって身体が持つ自然治癒力を高めたり、免疫力の活性化を促すことができる者もいる。「治癒師」は西の大陸と中央大陸での呼称であるため、東の大陸や諸島国家などでは「薬師」という。ただし、厳密に言えば治癒師も薬師も異なる存在である。
- 星の架け橋(ヴェール)
世界を廻る帯状の物。昼夜問わず、高濃度の魔素がヴェールのように見える。
- 星域(シェール)
一般的に星海(フェリラル・プレマ)のような一年を通して星空と星明かりに包まれた領域を指す。星の架け橋による影響を強く受けており、その領域内では強大な魔素(ディウム)が満ち溢れている。しかし、高濃度の魔素(ディウム)は決して瘴気とならず、人間等にも悪影響を及ぼさない。ただし、魔物等の生物は純度の高い魔素(ディウム)を体内に取り込み、制御し切れずに狂暴化・暴走を引き起こしたり凄まじい成長を遂げて突然変異するなどの現象が見られている。近年は星海だけでなく、世界中の様々な地域で星域(シェール)の拡大が見られ、研究者の間でも「これは何か大きな災いが訪れる前触れなのではないか」と危惧されている。
- 魔法使い
魔術の母体である魔法を行使できる者の総称。魔術師との区別が曖昧ではあるものの、こちらは魔術師よりも強大な魔素を身に秘め、魔術と共に魔法を扱える者だけを指す。
- 貴族
社会的地位の一つ。中でも身分や財力、権力の高い一族のことを示す。大きく分けて『上級』・『中級』・『下級』の3つがある。各国によって特例となる位はさまざまであるが、ディズリッド国の場合、その上をいく『五大家』が存在する。過去に幾度となく貧民層との争いが絶えず起こり、現在も小規模ながらいざこざは絶えない。
- 魔素(ディウム)
自然に含まれている魔法の源。体内に取り込み、発動キー(呪文・詠唱など)を用いることで魔法・魔術を行使することができる。ほとんどの人間が魔素を有していると言われているが、魔素の保有量に関しては個人差がある。その場を構成していた魔素の分量が極端に変動した場合には異常気象などが発生することがあり、高濃度の魔素は人体に有害な瘴気となる。
- 魔脈(ディラーン)
大地の下を流れる魔素の発生源のこと。
- 魔女
魔法・魔術を行使できる者の中でも特に、絶大な魔素を身に宿した女性の総称。不死とまではいかなくとも非常に長い寿命と決して老いることのない不老の力を持つ。人々に祝福をもたらす善良な魔女と災禍をもたらす邪悪な魔女が存在すると言われているが、あくまでも人間の立場から見た時の定義であり、双方は表裏一体である。
- ファリス(Faris)
物語で使われる世界共通の通貨。日本円を基準にした場合、1ファリス=2円。
- 鉄貨……1枚= 1ファリス
- 銅貨……1枚= 10ファリス
- 銀貨……1枚= 100ファリス
- 金貨……1枚= 1,000ファリス
- 晶貨……1枚=10,000ファリス
- 魔石(ジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物。特殊な加工を施すことによって力を発揮する。魔術品としての材料に用いられるほか、術者が持つ魔素の増幅やお守りとしての役割も果たす。星の架け橋より降り注いだ欠片であると推測されているが、他にも魔脈付近で長年かけて形成された鉱石からも採掘することができる。
- 魔光石(ルスクジェム)
魔石の中でも光を発するモノを指す。街灯などの照明として利用されることが多い。
- 精霊使い
魔素を駆使して魔術を行使できるだけでなく、自然に宿る精霊の加護をもって精霊術を行使できる者の総称。精霊と交感・契約を行うことで強大な力を得ている。
- 魔石結晶(ジェムリスタ)
魔素を帯びた不思議な鉱物『魔石』の結晶群。限られた場所、いくつもの条件を満たした環境下でしか存在しないと言われている。基本的に魔石結晶が存在する周囲にはおびただしい量の魔素が絶えず溢れ返っているため、長時間その場に居続けることは非常に危険とされている。
- 四大魔石(フォースジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物の中でも特に火・水・土・風の強大な力を秘めた魔石の総称。魔術加工を施されて指輪やネックレス、髪飾りなどの装飾品として用いられることもある。
- 太陽のように情熱の赤で染まったグランチェ(火を司る)
- 澄んだ海よりも深い青色の広がるプレマーリン(水を司る)
- 月明かりのように透き通った黄金色をきらめかせるセレナーラ(地を司る)
- 大自然に生きる瑞々しい深緑色のレイドット(風を司る)
- メーイル法
この世界の距離の単位。1メーイル=1メートル。150シェルメーイル=150センチメートル。
- 錬金術師
既存の物質を用いて別の物質へ変化させたり、いくつも組み合わせることで新たな物質を生み出したりする錬金術を扱える者の総称。魔術師とは異なり、多少の才能に左右はされるが努力さえあれば誰でも錬金術師になる可能性を秘めている。
- 妖精
自然界に存在する魔素を帯びた個体。大体は手の平に収まるほどの小さな人型をしている。魔の素質を持たない者には姿を認識することができない。ただし、気配を感じ取ることはできる。悪戯好きな妖精が多いが、単純に好奇心が旺盛なためである。
- 精霊
自然界に存在する強い魔素を持つ個体。それぞれ火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星の精霊が存在する。好奇心旺盛な妖精とは違い、あまり人前には姿を現さない。ただし、例外として風の精霊だけは悪戯好きなため人前にもよく姿を現す。魔の素質を持たない者には姿を認識することができないが、中には精霊と契約を交わして使役する精霊使いと呼ばれる者たちが存在する。
- 先天性免疫不全及び魔素循環不全誘発病
免疫系のどこかに生まれつき欠陥があり、病原体に対する身体の抵抗力を著しく低下させてしまう非常に危険な病。さらに自然界に存在する魔素を分解し、体内で循環させる機能が正常に働かないという症状にも見舞われてしまう。現時点では完治することはおろか、悪化を遅らせる治療法も存在しない。延命処置の一つとして、魔術を用いた障壁による無菌状態を維持するという方法がある。ただし、無菌状態が維持された空間からひとたび外に出ることは死を意味することであり、限られた空間の中で一生を過ごさなければならない。しかし、これにもまた問題が存在し、魔術によって形成された障壁から滲み出る魔素を分解し、体内で循環させることができないため、魔素が段々と蓄積していき毒素に変化していってしまう。最終的には毒素が全身をまわり、必ず死に至ることから『死への秒読み』と口にする者もいる。
- 治癒師
治癒術を扱うのに長けた者の総称。いわゆる医者にあたる存在で、薬草や薬品関係の知識も豊富に有している者が多い。中には魔素を用いた魔術によって身体が持つ自然治癒力を高めたり、免疫力の活性化を促すことができる者もいる。「治癒師」は西の大陸と中央大陸での呼称であるため、東の大陸や諸島国家などでは「薬師」という。ただし、厳密に言えば治癒師も薬師も異なる存在である。
- 夢見
強大な魔素を宿した者が夢を介して未来を見通すこと。またその夢を見ること。ただし、限られた者にしか見ることができないと言われている。
- キュアノス自警団
スタックホルンの街とその周辺地域を警備する人間と自動人形(オートマタ)の混成自警団。団長の名前はスタックホルンの街を治めているチェスティエル家のご令嬢『エヴァンジェリン・シーズ・オン・グリッド・チェスティエル』。
- 劇団『アヴェク・トワ』
ディズリッド国内各地を旅して回る有名な劇団。劇団名ともなっている『君と共に』という意味のもと、公演を見た観客がひとりでも多く心に残るような劇を演じられるよう、団員総勢が一致団結している。団長は『ティルソ・マーロウ』、副団長は『コルネイユ・シェイクスピア』。
- 星の揺り篭(ヴェール)
世界を廻る帯状の物。高濃度の魔素がヴェールのように見える。
- ハチミツシューガー
蜂蜜と砂糖、レモンを混ぜた甘いジュース。疲れを取るのに効果的。また肌のはりを高めて美容効果もある。使用される砂糖はカロリーを押さえた非常に健康的な魔法の砂糖と呼ばれる『カレットシューガー』が用いられている。
- 拡声魔石(トーンジェム)
魔石の中でも音に深く関係した魔石。特に魔石が拾った声や音などをより大きな音にして反響させる効果を持つ。
- 時空の鍵
任意の場所に転移することが可能な魔術道具。青いひし形の宝石のような見た目をしている。使用者の力量によって転移可能な距離が異なり、また使用者が一度行った場所のみ転移が可能。ラウムツァイト遺跡にて発見された古代の遺物をもとにオーウェンフォード家を始めとした魔術師たちの手で複製したものがこれにあたる。そのため、一回使用すると粉々に弾けとぶ。オリジナルは時空を司るシェルミナが所持しているとされ、時間軸の移動に関してはシェルミナ及び彼が認めた者にしか許可されない。とても便利ではあるが貴重な物のため、あまり市場には出回っていない。
- 貴族
社会的地位の一つ。中でも身分や財力、権力の高い一族のことを示す。大きく分けて『上級』・『中級』・『下級』の3つがある。各国によって特例となる位はさまざまであるが、ディズリッド国の場合、その上をいく『五大家』が存在する。過去に幾度となく貧民層との争いが絶えず起こり、現在も小規模ながらいざこざは絶えない。
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神話・伝承・歴史など
- 始まりの伝詩(AafaPrimailusCa:chees)
この物語における最古の神話。惑星『ラァ・ファシェール』が生まれ、神々の円卓24柱の神等を中心に語られる物語。全ての起源にして今も根強く伝承として語り継がれている。
- 魔素(ディウム)
自然に含まれている魔法の源。体内に取り込み、発動キー(呪文・詠唱など)を用いることで魔法・魔術を行使することができる。ほとんどの人間が魔素を有していると言われているが、魔素の保有量に関しては個人差がある。その場を構成していた魔素の分量が極端に変動した場合には異常気象などが発生することがあり、高濃度の魔素は人体に有害な瘴気となる。
- 神々の円卓(TeiscyaSarfenar)
始まりの伝詩に登場する24柱の神等を総称して呼ぶ際に用いられる。大きく分けて昼と夜どちらかに属し、そこから各方位に区分がなされ、世界を守護しているという。
- 正当令
星の意思(神々)等が定めたこの世界において守らなければならない、また生きていくひとつの道標となる根本的な決まり。全24+1節。
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| | 正当令24節
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- ー第0節「生まれ出でし者、皆等しく意味を為します。故に端から優劣は存在せず、故に存在を侵す事は赦されません」
- 第1節「他人を思いやりなさい。そして、自分自身を愛しなさい。誰かを想う優しさと厳しさを身に付けなさい」
- 魔脈(ディラーン)
大地の下を流れる魔素の発生源のこと。
- 第2節「自然を慈しみなさい。物を大切にしなさい。其れが命を育む小さくも大きな一歩に繋がります」
- 第3節「他人から右手を差し出されたら貴方も右手を差し出しなさい。時には触れ合うことで伝わる気持ちもあります」
- 第4節「目に見えているもの全てが真実とは限りません。思いをめぐらせ、思考を研ぎ澄まし、真実と偽りを見極めなさい」
- リープ草
メイルリープの森(瘴気の森)の最深部に生息する薬草。丸みを帯びた青紫色の葉を持つ。ファーメルン家が新薬を開発するためにフィオたちに求めた薬草である。免疫力を飛躍的に向上させる効果を持つ。またチョコレートのような甘い香りを持つのが特徴。
- 第5節「星の意思等を畏れてはなりません。私達は常に貴方達の幸福を祈っています」
- 第6節「自然の御恵みを最大限に活用しなさい。そして、心からの感謝を忘れてはなりません」
- 第7節「心は常に不安定なもの。故に気持ちをしっかりと持ちなさい」
- ネクローシス病
ディズリッド国の限定地域で密かに広まりつつある病気。植物にしか罹らない病気であるが、罹ると細胞が次々と死滅していき、最終的には枯れてしまう。ただその枯れ方が特徴的であり、枯れるほんの数日の間は眩い輝きを放ち続けるという。
- 第8節「魔法は奇蹟を産み落とす力。己が持つ想いの強さを標すもの。魔法は常に私達と貴方達の中にあります」
- 第9節「昼を恐れてはなりません。夜を恐れてはなりません。双方共に表裏一体なのですから」
- 第10節「終わりは新たな始まりを告げる、いわば通過点に過ぎません。決して死を恐れてはなりません。死とは逝くものではなく、来るものなのです」
- ファリス(Faris)
物語で使われる世界共通の通貨。日本円を基準にした場合、1ファリス=2円。
- 鉄貨……1枚= 1ファリス
- 銅貨……1枚= 10ファリス
- 銀貨……1枚= 100ファリス
- 金貨……1枚= 1,000ファリス
- 晶貨……1枚=10,000ファリス
- 第11節「喜びを分かち合いなさい。悲しみを、痛みを共に分かち合いなさい。其の時、最期まで貴方の隣にいた者が掛け替えのない大切な存在となるのです」
- 第12節「水を大切にしなさい。母なる海もまた有限なのですから」
- 第13節「同意無くして他人を使役する事は赦されません。其の道に背く者、星の意思等の名の許に永久追放されることを震えながら受け容れなさい」
- クラアナの花
薄青紫色に染まる花びらを咲かせる小さな花。クラアナの村周辺を生息地としている。その色の良さや香りの良さからよく染色剤や香水の原料として用いられることが多い。またクラアーナというハーブティーとして用いられることもある。花言葉は『新たな命・芽吹き・静寂・穏やかな心・安息』。
- 第14節「自分自身の弱さを思い知りなさい。そして、しっかりと考えた末、其れを事実だと受け容れなさい。其の弱さを力に変え、貴方の強さに変えてしまいなさい」
- 第15節「風に耳を傾けてみなさい。そして、星の息吹を全身で感じ取りなさい。自ずとこの星で生きているものが貴方達だけでないことを、自然が語りかけてくれるでしょう」
- 第16節「争うのならせめて机の上だけにしておきなさい。一度でも手が出てしまうと、もはや取り返しがつきません」
- 魔石(ジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物。特殊な加工を施すことによって力を発揮する。魔術品としての材料に用いられるほか、術者が持つ魔素の増幅やお守りとしての役割も果たす。星の揺り篭より降り注いだ欠片であると推測されている。
- 第17節「優しさはまるで薬のようなもの。時に命を助け、時に命を奪います。何事も程ほどに」
- 第18節「後ろばかりを見ていてはいつまでも前には進めません。しかし、過去を見なければ未来はおろか、現在すらも到底見えないのです」
- 四大魔石(フォースジェム)
魔素を帯びた不思議な鉱物の中でも特に火・水・土・風の強大な力を秘めた魔石の総称。魔術加工を施されて指輪やネックレス、髪飾りなどの装飾品として用いられることもある。
- 太陽のように情熱の赤で染まったグランチェ(火を司る)
- 澄んだ海よりも深い青色の広がるプレマーリン(水を司る)
- 月明かりのように透き通った黄金色をきらめかせるセレナーラ(地を司る)
- 大自然に生きる瑞々しい深緑色のレイドット(風を司る)
- 第19節「不平不満を漏らす前にまずは自分自身を見直しなさい。そして、次に相手の素顔を見つめなさい。自ずと見えてくるものがあるはずです」
- 第20節「投げる石は大きければ大きいほど湖の水面を大きく揺らします。しかし、いずれにせよ一度生じた波紋は何かにぶつかるまで決して止まりません。しかし、恐れて何もしなければいつまでも波紋は生まれません」
- 第21節「貴方が安らかに眠りたいのなら死者は手厚く葬りなさい。貴方もいずれは其の立場になるのですから」
- 魔光石(ルスクジェム)
魔石の中でも光を発するモノを指す。街灯などの照明として利用されることが多い。
- 第22節「限界を知りなさい。其の限界が次に貴方が越えることのできる通過点になります」
- 第23節「困っている者がいればそっと手を差し伸べて上げなさい。其の行ないは必ず結果として返ってきます」
- 第24節「日々努力を重ねなさい。そして、数多の年月を超えていつの日か、私達の許へと必ず辿り着きなさい。私達はいつでも貴方達と対等の立場から円卓の座に着ける日を、片時も忘れずに楽しみに待ち続けています」
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- メーイル法
この世界の距離の単位。1メーイル=1メートル。150シェルメーイル=150センチメートル。
- 星暦
惑星ラァ・ファシェールで使用されている暦。1月及び12月は30日間、それ以外の2月~11月は29日間の1年350日。また聖年と陰年を交互に繰り返し、24ヶ月で周期する。
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| | 月名
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- 1月(聖年/陰年):創星(そうせい)ノ月/醒告(せいこく)ノ月
- 2月(聖年/陰年):光陽(こうよう)ノ月/静夜(せいや)ノ月
- 3月(聖年/陰年):煌心(こうしん)ノ月/灯惑(とうわく)ノ月
- 4月(聖年/陰年):豊情(ほうじょう)ノ月/魔晶(ましょう)ノ月
- 5月(聖年/陰年):聖魚(せいぎょ)ノ月/暗猫(あんびょう)ノ月
- 6月(聖年/陰年):叡狐(えいこ)ノ月/陰狼(いんろう)ノ月
- 7月(聖年/陰年):砂刻(さこく)ノ月/悠夢(ゆうむ)ノ月
- 8月(聖年/陰年):瑞花(ずいか)ノ月/慈月(しげつ)ノ月
- 9月(聖年/陰年):万象(ばんしょう)ノ月/誘魂(ゆうこん)ノ月
- 10月(聖年/陰年):犬王(けんおう)ノ月/冥帝(めいてい)ノ月
- 11月(聖年/陰年):再世(さいせい)ノ月/改命(かいめい)ノ月
- 12月(聖年/陰年):祝生(しゅくせい)ノ月/偲終(しつい)ノ月
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- 妖精
自然界に存在する魔素を帯びた個体。大体は手の平に収まるほどの小さな人型をしている。魔の素質を持たない者には姿を認識することができない。ただし、気配を感じ取ることはできる。悪戯好きな妖精が多いが、単純に好奇心が旺盛なためである。
- 想星魔法(そうせいまほう) {Rar:Shealla}
ラァ・ファシェール族だけが行使することを許された奇蹟の力。想いを力に変えて、奇蹟を呼び起こすという伝承に語り継がれた古代魔法のひとつ。『喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・愛しみ・憎しみ』様々な想いと感情の絶大な強さと古代語とされるラァ・ファシェール語の中でも特に神々と交感をはかる際に用いられる想感詩を用いてようやく発現される。
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| | 歴史・神話などに関する用語一覧
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- 世界四大古竜
遥か古の時代に存在したと語り継がれている四体の古竜。始祖竜『シュプルング』から生まれた。世界を守る守護竜として人々に知られている。
- 西方大陸の守護竜:『ディーベリオン』
- 中央大陸の守護竜:『アルヴィオール』
- 東方大陸の守護竜:『ナーラブウケ』
- 諸島列島の守護竜:『ケルチェッコア』
- 星樹(せいじゅ){Rar:ku Shealla}
世界に存在すると言われている生命の源にして惑星ラァ・ファシェールを守護する大樹。また魔素を生み出す役割も果たしていると語り継がれている。全部で8本からなる巨大な星樹だが、最後の1本だけは未だに見つかっていない。
- 精霊
自然界に存在する強い魔素を持つ個体。それぞれ火・水・土・風・氷・雷・光・闇・星の精霊が存在する。好奇心旺盛な妖精とは違い、あまり人前には姿を現さない。ただし、例外として風の精霊だけは悪戯好きなため人前にもよく姿を現す。魔の素質を持たない者には姿を認識することができないが、中には精霊と契約を交わして使役する精霊使いと呼ばれる者たちが存在する。
- 七人の魔女
伝説として人々に語り継がれてきた魔女たちのこと。
- 戦禍をもたらす『戦慄の魔女』
- 世界の理を司る『叡智の魔女』
- 万物の魂を喰らい尽くす『魂喰の魔女』
- すべての想い出を奪い去る『空白の魔女』
- 運命そのものを書き換えてしまう『運命の魔女』
- 想いを絶望の力に変える『代償の魔女』
- 有象無象を破砕する『破滅の魔女』
- 星の意思
神々の円卓24柱を始めとした惑星『ラァ・ファシェール』に存在する神々の総称。
- 天空の三姫神(シャルヴィーゼ)
世界の始まり、まだ空が生まれて間もない頃に不安定な大空を見守らせるために原初の神であるティアランティーナから遣わされた3羽の鳥の女神。
- 一番鳥は希望を紡ぐ女神シャルン
- 二番鳥は大気を担う女神リゼヴィア
- 三番鳥は再火の女神アンジェ
- レトゥナ草
ディオネの森などで採れる薬草。ギザギザとした緑色の葉を持ち、磨り潰すことで切り傷やすり傷を治療する際に用いる塗り薬となる。
- 吉星(ベネフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。東方の空より紫色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に希望の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、幸運の兆しを意味している。
- 凶星(マレフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。西方の空より紅色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に破滅の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、災禍の兆しを意味している。
- 双子花(ツヴィンフローラ)
神々が愛したという『フィオーラ』と『フィアーナ』で一対の花を示す双子の花のこと。赤みがかった銀色の花びらを咲かせる不思議な花であり、兄花であるフィオーラが大きな花びらで小さな花びらを咲かせる妹花のフィアーナを包み込むようにして咲くと言われている。伝説上の花のため、生息地は不明となっている。
- 兄花フィオーラ:花言葉は『固い絆・献身・希望・強い意志・別れの悲しみ・隠し切れない不安・私を信じて・幸せな日々を乞い願う』
- 妹花フィアーナ:花言葉は『固い絆・純粋・健気・優しい心・執着・儚い想い・あなたを信じて待つ・幸せな日々を乞い願う』
- 双星
吉星と凶星、二つの星を総称する際に用いられる呼称。二つの星が天空の頂点に交わる時、新たな世界が切り拓かれると語り継がれている。
- 美の神アールヴ
美の神、または芸術の女神として語り継がれている。農耕の神セントレオンから贈られた陶器に水を入れることで水鏡として愛用していた。現在も石像や絵画には水鏡を持った姿で描かれている。
- 先天性免疫不全及び魔素循環不全誘発病(CTD)
免疫系のどこかに生まれつき欠陥があり、病原体に対する身体の抵抗力を著しく低下させてしまう非常に危険な病。さらに自然界に存在する魔素を分解し、体内で循環させる機能が正常に働かないという症状にも見舞われてしまう。現時点では完治することはおろか、悪化を遅らせる治療法も存在しない。延命処置の一つとして、魔術を用いた障壁による無菌状態を維持するという方法がある。ただし、無菌状態が維持された空間からひとたび外に出ることは死を意味することであり、限られた空間の中で一生を過ごさなければならない。しかし、これにもまた問題が存在し、魔術によって形成された障壁から滲み出る魔素を分解し、体内で循環させることができないため、魔素が段々と蓄積していき毒素に変化していってしまう。最終的には毒素が全身をまわり、必ず死に至ることから『死への秒読み』と口にする者もいる。
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狂奏の神フォルテ
旋律の神の中でも特に荒々しい音色を司る存在。持ち前の楽器は木製の巨大なハープ。
- 第3次ティアベール大戦
物語開始の約24年前に勃発。原因は中央大陸側が西方大陸側で研究していた古代魔法についての情報を秘密裏に奪い去ろうとしたことによる。初期段階では和解の道をお互いに取ろうとしていたが、突如と中央大陸側のヴィアンツ国が宣戦布告。これにより、両大陸間で大規模な戦争が巻き起こる。その後も東方大陸並びに諸島国家を巻き込んだ世界大戦に発展し、以後4年間は各地で争いが続くこととなる。また大戦開始から3年後に西方大陸側であったトリトス国が中央大陸側に寝返り、ディズリッド国を強襲。大戦終了から20年経った現在も両国間では冷戦が続いている。
なお、双方が戦争を行った真意に関して西方大陸側は「中央大陸側の勢力が錬金術に魔術を交えることにより、いずれは星そのものを呑み込まんとし、世界の脅威となり得る」。一方、中央大陸側は「西方大陸側の勢力が魔術では飽き足らず、古代魔法にまで手を出し、いずれは世界そのものを支配・独裁する危険性を孕んでいる」と公言している。お互いの文化と思想の違いから生じてしまった浅ましい大戦だったと戒め、現在は外交などを通じて魔術並びに錬金術双方の共通理解が推し進められている。
以下は大戦時の各国家関係。
- 西方大陸側(魔法魔術主義)
●ディズリッド国・ティンベル国・ティジェリック国・西ターシャ国(現在オリシス国)・北メイアール国(現在メイアール国)
- 中央大陸側(錬金術主義)
●ヴィアンツ国・オリヴェント国・ストゥルム国・カラヴァーン国・東ターシャ国(現在ターシャ国)・南メイアール国(現在ユノアール国)・トリトス国(大戦開始3年後、西方大陸側から寝返る)
- 永世中立国
●リオネア国・アインクルト国
神話・伝承・歴史など
始まりの伝詩
- 始まりの伝詩(Aafa Primailus Ca:chees)
この物語における最古の神話。惑星『ラァ・ファシェール』が生まれ、神々の円卓24柱の神等を中心に語られる物語。全ての起源にして今も根強く伝承として語り継がれている。
神々の円卓
- 神々の円卓(Teiscya Sarfenar)
始まりの伝詩に登場する24柱の神等を総称して呼ぶ際に用いられる。大きく分けて昼と夜どちらかに属し、そこから各方位に区分がなされ、世界を守護しているという。
ラァ・ファシェール語
古代人であるラァ・ファシェール族が生み出したとされる古代語。考古学者による言語解明が進められているが、未だに謎の多い言語とされている。また古語詠唱と呼ばれる古代魔法を行使する際に用いられる言語でもある。
- ファウスト・ヴェールの法則
ティアラナ歴886年にオリヴェント国出身の錬金術師『ゲオ・ルクス・ファウスト』が発見した法則のひとつ。
「物と物がぶつかり合う時、そこに物体そのものを歪めるほどのエネルギーが生まれる。それは水面に物を落としたことによって広がる波紋や大気に生じた対流波紋も同じく、波紋と波紋が繰り返しぶつかり合うことによって絶大な力を生み出すことができる」
仮説として、人工的にこの現象を引き起こした上でエネルギーそのものを抽出することができれば、従来の錬金術を始め、魔法や魔術すらも凌駕する次世代のエネルギーになり得ると考えられた。さらには人間の手で新たな惑星を生み出すことや、世界すら創り上げることが可能になるのではないかと様々な考察が行われている。
しかし、これは同時に現状の人間が持つ技術力を結集しても制御そのものが限りなく困難とされており、暴走した場合はありとあらゆる時空を歪めてしまうほどの強大な脅威となる危険性を孕んでいるため、現在もなお研究は難航している。
- Ques riche ank ffar'l beeen,yaaera ank frmameciel.
訳:「竜の巣を越えねば、空は開かれぬ」
- 無名の魔鎌
フィオーラが使用する主要武器。術者が持つ魔素と大気中に含まれる魔素をかけ合わせることによって生み出される召喚式の大鎌。黒銀の大きな刃を持つ。大鎌自体に名前は宿っておらず、また術者であるフィオーラもしくはフィオーラ自身が心を許した者にしか扱うことができない。それ以外の者が所持しようとすると大鎌は再び魔素となって消失してしまう。また奪い去った命と魂の数だけ大鎌に宿る魔の力が増大すると言われている。
- 本ティアランティーナ教会
神々の円卓二十四柱の一柱『ティアランティーナ』を主神として信仰する魔法魔術教会。世界各地に存在する全ての教会を総括している中枢機関にあたる。各地に存在する教会の維持、また孤児院等の公共機関も受け持ち、貧しい人々を陰ながら支えている。相対するプロフォンドゥムの揺り篭とは真っ向から対立しており、幾度となく衝突を繰り返しているが未だに決着はついていない。一般的に『教会側』という略称で呼ばれる場合が多い。
- プロフォンドゥムの揺り篭
神々の円卓より追放されし二十四柱が一柱『ベルヴェーチェ』を崇拝する召魔呪術教団の秘密結社。本ティアランティーナ教会と真っ向から対立している。全ては惑星ラァ・ファシェールから追放された夢を司りし女神ベルヴェーチェの復活、再来にある。何から何まで秘密に隠された教団ではあるが、誰も目に触れない水面下にて行動を続けていると言われている。またどこに信者が身を潜めているか分からないため、不用意に名前を出すのは危険。一般的に『プロフォンドゥム』もしくは『揺り篭』という略称で呼ばれる場合が多い。
それ以外の用語
- 召魔呪術
魔法の一種であるが、一般的に言われる魔法からは除外された禁忌の魔法。魔界に潜む悪魔との契約に従い、自身の身に悪魔の魂を宿して絶大な力を得るというもの。その力は死者をも蘇らせると言われるが実際のところは定かでない。行使時また術者、呪術の影響下にある者は禍々しいほどに黒く穢れた邪悪な魔素を纏う。ラァ・ファシェール族が行使する想星魔法と相対する存在。
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| | 歴史・神話などに関する用語一覧
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- 世界四大古竜
遥か古の時代に存在したと語り継がれている四体の古竜。始祖竜『シュプルング』から生まれた。世界を守る守護竜として人々に知られている。
- 西方大陸の守護竜:ディーベリオン
- 中央大陸の守護竜:未登場
- 東方大陸の守護竜:未登場
- 諸島列島の守護竜:未登場
- 悪魔(デミィーガ)
魔界や冥界に住むと呼ばれる存在の総称。悪魔(デミィーガ)という呼び方はラァ・ファシェール語によるもので八大対象詞のひとつ。ラァ・ファシェール族と星の意思(神々)を始めとした勢力との衝突に敗北を決し、遥か古の神話の時代に地上から魔界や冥界へと敗走したと語り継がれる幻想生物。一般的に悪魔は邪悪な存在であり、諸悪の根源と言われているが、すべて一概にあてはまるものではなく、人間たちと同様にさまざまな性格や思考を持った悪魔が存在する。
- ティエリカの星園(ほしぞの)
肉体を離れた魂が最期に還ると言われる安息の地のこと。俗にいう天国と呼ばれる場所にあたる。星の遥か彼方に存在するとされるそこは何者にも脅かされない、いかなる苦痛も存在し得ない、まさに完全なる理想郷である。また『ティエリカ』はラァ・ファシェール語で『天国・理想郷』などを意味する。
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- 星樹(ラァ・ク・シェーラ)
世界に存在すると言われている生命の源にして惑星ラァ・ファシェールを守護する大樹。また魔素を生み出す役割も果たしていると語り継がれている。全部で8本からなる巨大な星樹だが、最後の1本だけは未だに見つかっていない。
ラァ・ファシェール語
古代人であるラァ・ファシェール族が生み出したとされる古代語。考古学者による言語解明が進められているが、未だに謎の多い言語とされている。また古語詠唱と呼ばれる古代魔法を行使する際に用いられる言語でもある。一般的にその言語は『想感詩そうかんし』と呼ばれ、星の意思、神々との交感や『喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・愛しみ・憎しみ』様々な想いを力に変えて、奇蹟を呼び起こすという古代魔法のひとつ想星魔法を行使する際にも用いられる。また文字で綴った場合はそれを『綴感詩』と呼ぶ。
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| | ラァ・ファシェール語一覧
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- Irisa ank riche farl been,vare rem fia yaera Rfrmameciel.
訳:「竜の巣を越えねば、空は開かれぬ」
- 七人の魔女
伝説として人々に語り継がれてきた魔女たちのこと。
- 自然を守護する『戦慄の魔女』
- 世界の理を司る『叡智の魔女』
- 万物の魂を喰らい尽くす『魂喰の魔女』
- すべての思い出を奪い去る『空白の魔女』
- 運命そのものを書き換えてしまう『運命の魔女』
- 想いを絶望の力に変える『代償の魔女』
- 世界そのものを破壊しようと目論んだ『破滅の魔女』
- Rar rem fia reiyl ror.
省略形:Reiyl ror.
訳:「またね/どうかお元気で」
- Sol tia fio ceis stelli garuj bei forn rosa.
訳:「星よ、純化の矢となりて邪を祓え給え」
- 星の意思
神々の円卓24柱を始めとした惑星『ラァ・ファシェール』に存在する神々の総称。
- Tee Fuu,deis reen fio fin!
訳:「フウちゃん、行くよ!」
- Rar tiars fia reara narnar tiaris rara aloo(アロォ) mait.
訳:「優しさは人の心をより一段と豊かにする」
- 天空の三姫神(シャルヴィーゼ)
世界の始まり、まだ空が生まれて間もない頃に不安定な大空を見守らせるために原初の神であるティアランティーナから遣わされた3羽の鳥の女神。
- 一番鳥は希望を紡ぐ女神シャルン
- 二番鳥は大気を担う女神リゼヴィア
- 三番鳥は再火の女神アンジェ
- Tee Fuu,sol reen fia da seaa ell!!
訳:「フウちゃん、あの場所に下りて!!」
- Fi:fa:nar
意味:「祝福の光/フィオーラとフィアーナの母親の名前」
- 吉星(ベネフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。東方の空より紫色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に希望の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、幸運の兆しを意味している。
- Feliral Prama
意味:「星屑の海/星海」
- Fil:fi:ora
意味:「運命を紡ぐ光/異界より現れし双星神フィルフィオーラ」
「強すぎる陽射しは隣に立つ者の影すら焼き尽くす」
- 凶星(マレフィック)
古の時代から語り継がれている伝承に登場する星の名前。西方の空より紅色の輝きを放つ月が浮かび上がり、世界に破滅の光をもたらすと言われている。占術に用いられた場合、災禍の兆しを意味している。
- Fil:fi:ana
意味:「運命を紡ぐ闇/異界より現れし双星神フィルフィアーナ」
「優しすぎる月明かりは隣に立つ者の影すら喰らい尽す」
- Teiscya Fil Sarfenar
意味:「神々の円卓二十四柱」
- Aafa Fillfeilus Ca:chees
意味:「終わりの伝詩」
- 双星
吉星と凶星、二つの星を総称する際に用いられる呼称。二つの星が天空の頂点に交わる時、新たな世界が切り拓かれると語り継がれている。
- Dii fiora,rar rem fia reiyl ror.
訳:「フィオーラ君、またお会いしましょう」
- Rean bendia rar-sheall,vare rem fio cesu filfi ce nea tu eo.Sol rem fia on waiz luska puren mini-stelli,ben rem fio on waiz luska curan mana-stelli.Fuu rem fia filfi lins,fuu demiega fio mea-pelu dolon ce felmelcia,deis tia fio maiz-diaresutar sporku sheall.
訳:「星の揺り篭が破られる時、天と天を結ぶ二つの星が東西より姿を現す。ひとつは紫光(しこう)解き放つ暁の星、ひとつは紅光(くこう)解き放つ宵の星。双星天に交わりて異界より降り注ぎし黄昏の雨に討たれ、大いなる災禍(わざわい)が世界を呑み込むだろう」
- Grar farli fia cheali meiel chealies…….
訳:「我が呼び掛けに応えよ……」
- 美の神アールヴ
美の神、または芸術の女神として語り継がれている。農耕の神セントレオンから贈られた陶器に水を入れることで水鏡として愛用していた。現在も石像や絵画には水鏡を持った姿で描かれている。
- Sol farli fia meiela waiz Luke,rar farli fio on waiz senedeito an doil."
訳:「我が名はルーク、命なきモノ(人形)に魂を宿す者」
- Rar tia fia cheali meiel chealies…….
訳:「我が呼び掛けに応え給え」
- C'heea RarFasheall;rar tia fio gifus tu gifus leea spil-rara.
訳:「星の意思等よ、我に力を与え給え、心を紡ぎ出す術を授け給え」
- 狂奏の神フォルテ
旋律の神の中でも特に荒々しい音色を司る存在。持ち前の楽器は木製の巨大なハープ。
- Grar tiars fio warsei meiel chealies……!
訳:「さあ、我が呼び掛けに目を覚ませ」
- Rar tiars fia rorel waiz……'Freesia(フリージア)'!!
訳:「汝の名は……フリージア」
- C'heea Rafaga;deis farli fio cheali meiel chealies…….
訳:「大気に鎮(しず)まる風の護り手よ、我が呼び掛けに応えよ……」
- 第3次ティアベール大戦
物語開始の約24年前に勃発。原因は中央大陸側が西方大陸側で研究していた古代魔法についての情報を秘密裏に奪い去ろうとしたことによる。初期段階では和解の道をお互いに取ろうとしていたが、突如と中央大陸側のヴィアンツ国が宣戦布告。これにより、両大陸間で大規模な戦争が巻き起こる。その後も東方大陸並びに諸島国家を巻き込んだ世界大戦に発展し、以後4年間は各地で争いが続くこととなる。また大戦開始から3年後に西方大陸側であったトリトス国が中央大陸側に寝返り、ディズリッド国を強襲。大戦終了から20年経った現在も両国間では冷戦が続いている。
なお、双方が戦争を行った真意に関して西方大陸側は「中央大陸側の勢力が錬金術に魔術を交えることにより、いずれは星そのものを呑み込まんとし、世界の脅威となり得る」。一方、中央大陸側は「西方大陸側の勢力が魔術では飽き足らず、古代魔法にまで手を出し、いずれは世界そのものを支配・独裁する危険性を孕んでいる」と公言している。お互いの文化と思想の違いから生じてしまった浅ましい大戦だったと戒め、現在は外交などを通じて魔術並びに錬金術双方の共通理解が推し進められている。
以下は大戦時の各国家関係。
- 西方大陸側(魔法魔術主義)
●ディズリッド国・ティンベル国・ティジェリック国・西ターシャ国(現在オリシス国)・北メイアール国(現在メイアール国)
- 中央大陸側(錬金術主義)
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