黄昏英雄譚 ~アナザーワールド・クロニクル~ のバックアップ(No.17)


あらすじ Edit

孤独な少年トーヤの前にある日現れたのは、謎の美少女エル。
エルは、復活した七つの大悪魔を討伐する英雄にはトーヤが相応しい器だという。
幼い頃から英雄に憧れを抱いていたトーヤは、エルと共に悪魔を倒す英雄となることを決意する。
過去に悪魔と戦った英雄達は、『神器』と呼ばれる神の力を用い悪魔を封印した。トーヤもそれを手に入れるため、エルと共に神器の眠る迷宮・神殿に挑むが……!

神と悪魔の力が交錯する王道ハイファンタジーここに始動!

第1章 神殿オーディン攻略編 Edit

主人公の少年・トーヤの前に現れた少女、エル。彼女に導かれ、少年は英雄たる『神器使い』になるべく、『神器』の眠る迷宮・『神殿オーディン』へ挑戦することになる。
モンスターとの戦闘や、自らの過去との決着を経たトーヤを神殿最奥部にて待っていたのは――。

第2章 解放編 Edit

神殿オーディンを攻略したトーヤとエルは、神器『グラム』を手に入れて帰還した。
それからエールブルーの宿『潮騒の家』を訪れた二人は、トーヤと以前から知り合いであったメイドの少女サーナや店主の夫妻と団らんの時を過ごす。しかし、窓から見下ろした港を歩いているとある一行を目にして、トーヤはいてもたってもいられず外へ飛び出していく。その一行は、奴隷商人が連れている『亜人』の奴隷たちであった。

第3章 神殿テュール攻略編 Edit

解放した奴隷の少女シアン、少年ジェードと共にリューズ商会の邸で働くことになったトーヤとエル。日々順調に使用人生活を送るなか、ある日リューズ家次男のルーカスから神殿攻略に同行するよう持ちかけられる。
新たな仲間を得たトーヤの二度目の神殿攻略が、ここに始まった。

第4章 悪魔アスモデウス討伐編 Edit

トーヤらが帰還して間もなく、スウェルダ王国の王女ミラがマーデル国の王子に誘拐される事件が起こってしまう。リューズ家のアマンダも加えた一行は、囚われの王女を救うべく船に乗りマーデルへ出発するが……。

間章 Edit

王女を救った栄誉を称えられ、トーヤたちはスウェルダ王が主催する王宮でのパーティーに招待される。
彼を恋慕するミラ王女との一時、謎の少年エインとの出会い、更にはスウェルダ王との対面と濃密な時間を過ごしたトーヤ。だが、邸に戻った彼が出くわしたアマンダの様子がどうもおかしく――。

第5章 共生編 Edit

リューズ家と決別し、旅人として生きることを決めたトーヤたち。最初の目的地としてルノウェルス王国を目指すことにした彼らは、巨人族の暮らす『ヨトゥン渓谷』に辿り着く。
そこで巨人たちに歓迎されるトーヤたちは、彼らが抱える問題の数々を知り――。

第6章 神殿ロキ攻略編 Edit

トーヤたちは悪魔ベルフェゴールの洗脳に支配された国、ルノウェルスに到着する。神器使いとして悪魔を討とうとする彼らの前に現れたのは、水色の髪をした女神官レアであった。レアに導かれるまま首都スオロの地下街へ向かい、彼女が秘密基地と呼ぶ酒場に入ったトーヤたちを、ルノウェルスの王子カイが迎える。
思わぬ相手との出会いに驚くトーヤたちに、カイ王子は「俺と共に神殿ロキへ挑戦してほしい」と頼んできて――。

第7章 悪魔ベルフェゴール討伐編 Edit

神殿ロキ攻略を終え、トーヤたちはスオロの地下街へ帰還する。新たな神器、新たな仲間――着実にパワーアップしていく彼らだったが、その束の間、地下街に『組織』の魔の手が迫り……。

第8章 神殿ノルン攻略編 Edit

ルノウェルスでの戦いの後、アレクシル王の招待でトーヤたちはフィンドラ王国を訪れた。アレクシルやエミリア王女、エンシオ王子の意を受けてトーヤたちは神殿ノルンへの挑戦を決める。
武器商人フロッティや悪魔払いヘルガとの交流、リゾート地『ヴェンド諸島』でシアンらとのひと悶着などを経て、彼らはいよいよ神殿ノルンへ。
同時にアマンダ・リューズの部隊や少年リルらも神殿に乗り込み、物語は更なる波乱に満ちていく。

第9章  Edit

再会を誓ったシルとの約束の日が、いよいよやって来た。『古の森』に転移したトーヤたちは、どこかで待っているというシルを探して森を歩く。そんな中、彼らにふと声をかけてきたのは、神殿ロキでトーヤと激闘を繰り広げた『悪器使い』の少年、エインであった。

主な登場人物 Edit

主人公たち以外の項目については、その章で初登場となる登場人物を記載しています。

主人公たち Edit

トーヤ Edit

この物語の主人公。エルに『英雄の器』として選ばれた、正義感の強い心優しい少年。
東洋の国(鬼蛇国)の出身であり、黒髪に茶色に近い黒の瞳をしている。体格は小柄。家族を亡くしている。
東洋人であるということから、同じ村に住むマティアス達からいじめられていた。
エルと共に神殿オーディンの攻略に向かい、幾多の試練を乗り越えて神器グラムを手にする。「神の間」では、神器をかけてマティアスと剣を交え、彼に縛られてもいた自分に決着をつけた。
その後は、港町エールブルーで奴隷の身だったシアン達をノエルの手を借りて解放する。行くあてのない彼女らをリューズ邸で働かせてもらえるようノエルに頼み込み、彼女らと一緒に働かせてもらう事を許可される。
神殿テュール攻略時には彼が大活躍、組織の魔導士との戦いも経て見事二つ目の神器「テュールの剣」を手に入れた。
一人称は「僕」。

 

エル Edit

トーヤの前に現れた、腰まで届く長めの緑髪でエメラルドグリーンの瞳の美少女。
図々しくてズボラな部分もあるがとても頼れる、精霊から人間に転生した魔導士である。
彼女は神オーディンの使いであり、復活した七つの大罪の悪魔を消滅させるため、トーヤを英雄の器として育てることを決めた。
常にトーヤをサポートしているつもりなのだが、戦い以外ではむしろ彼に助けられている場面の方が多い。
トーヤを溺愛している。一人称は「私」。

 

シアン Edit

トーヤによって解放される奴隷の少女。丁寧で真面目な性格。犬の獣人であり、肩の辺りまである茶色っぽい髪から獣耳がちょこんと飛び出している。トーヤに救われたあとは、彼と行動を共にするようになる。
一人称は「私」

 

アリス Edit

小人族の首長の娘。身長96センチ。漆黒の長髪、瞳の色は深い蒼色。
礼儀正しく義理堅い性格で、トーヤに命を救われた恩返しとして彼に尽くすようになる。弓矢の腕に優れる。
一人称は「私」。

 

ユーミ Edit

巨人族の巫女である少女。身長は約2メートル50センチ。赤紫色の髪に同じ色の瞳である。
サバサバとした性格で、酒好き。こっそり社から抜け出して酒を飲むことも。
意外と頭が切れる。トーヤを気に入って付いて行くことを決める。
一人称は「あたし」。武器は大剣である。

 

ジェード Edit

シアンと共にトーヤに救われた奴隷のひとりで、犬の獣人の少年。髪の色は茶色。トーヤの良き男友達となる。
一人称は「俺」。アリスに恋心を抱く。

 

リオ Edit

エルフ族長の娘。金色の髪を頭の後ろで小さく括った髪型に、サファイアの色の瞳。エルフ族らしく、とても整った凛々しい顔をしている。
普段は男装しており、小振りな胸にはさらしを巻いている。剣士に憧れており、毎日木刀を振って剣の修練に励む。
「風」を纏う付与魔法が得意技で、木刀や自らの身に風を纏わせて戦う。風を纏っている時は、身体能力が大幅に強化される。
一人称は「私」。特徴的な古風な話し方をする。

第1章(神殿オーディン攻略編) Edit

ユグド(世界樹ユグドラシル) 
かつての世界を支えた『世界樹』。現在は『精霊樹の森』を守る樹の精霊となっている。
トーヤをいつも見守っており、彼には『おじいちゃん』と呼ばれ慕われている。

 

マティアス
トーヤの住む村の村長の息子。トーヤが異民族であることから、彼をいじめていた。
大剣を使った剣術に優れる。

 

ルリア
トーヤの妹。明るくしっかりした性格。肩辺りまである黒みがかった茶色の髪と、同色の瞳をしている。
第1章開始時には既に死亡。

 

マヤ
トーヤの母。精霊の血を引く魔導士で、鬼蛇人。
トーヤに魔法の知識を与える。
第1章開始時には既に病死している。

 

トーマ
トーヤの父。トーヤに剣術の手解きをする。魔法使いとしても優れる。
組織の魔導士との戦闘後、トーヤに自分は死んだことにしろと言い残し、姿を消した。

 

永久(とわ)の魔導士 

全てが謎に包まれた魔導士で、金髪碧眼の絶世の美女。
黒いローブに身を包み、風とともに消え去る。

 

オーディン

「アスガルド神話」の主神。老人の姿をしていて、戦いを好む性格である。
【神器】は大剣グラム、『神化』時は長槍グングニルへと姿を変える。神器は炎と雷を纏う。

第2章(解放編) Edit

ノエル・リューズ  

ミトガルド地方の経済を支配する、『リューズ商会』の創始者であり会長の男。
白髪に赤目の、悪魔の血を引く『魔族』のひとり。
メガネをかけているのが特徴。見た目は若いが、実は五十路過ぎ。

 

アマンダ・リューズ 

白い絹のような長髪で赤目、豊満な体の妖艶な女性。
ノエルの娘で、リューズ商会の幹部である。趣味は紅茶作り。
高い魔力を有しており、杖無しでも十分な威力の魔法を使いこなす。
炎属性の魔法が得意。高出力の炎攻撃は圧巻である。他にも浮遊魔法や、手足に魔力を纏わせて空手のような肉弾戦も行うことが出来る。

 

ルーカス・リューズ  

ノエルの息子で、アマンダの弟。誠実で実直な好青年。
トーヤに大剣の使い方を指導する。
武器は「妖刀・紫電(しでん)」。鬼蛇の刀であり、魔剣としても一級品。彼の剣術とも相まって、かなりの威力を出すことが可能である。

 

サーナ
エールブルーの宿「潮騒の家」の看板娘。ボサボサの長い茶髪、同色の瞳。常に眠そうな目をしている。貧乳。
トーヤを愛していて、頭の中には彼の事しかない。若干ヤンデレ気質。

 

武具屋店主
初老のいい感じのおっさん。モジャモジャの白い口髭が特徴的。
武具屋としては、とても良い武器を売り出す。
美少女に目がない。

 

ヴィルヘルミーナ・ヴァルカーレ
リューズ家の使用人達を纏める侍女長。
厳しいが優しい初老の女性で、仕事に慣れないトーヤ達を微笑ましく見守っている。

 

シェスティン
リューズ邸で働くメイドの一人で、種族はドワーフ。
茶色の髪に同じ色の瞳。性格は明るく元気である。
体力自慢で、小柄ながらも重い荷物を軽々と運んでしまう。その怪力は、同僚達に影で畏怖されている。
戦闘時は怪力を活かして、豪快に槌を振るう。
少女のような見た目だが、周りより中途半端に高い実年齢を気にしている。
一人称は「あたし」。

 

モア
リューズ邸で働くメイドの一人。種族は、人間とエルフの混血であるハーフエルフ。エルフの血を引いているので、メイド達の中でも一際目を引く美人。
金色の美しい髪に、晴れ渡った青空のような目の色をしている。
仕事に対しては真面目で、どんな事にも真摯に取り組む。だが、羽目を外す時はしっかり外す一面もある。
遅刻した者には「調教」と称してお仕置きのビンタを食らわせる。シェスティンは、既に彼女に調教されているらしい。
エルフらしく魔法に優れるほか、弓矢の技術も熟練している。聴力が研ぎ澄まされており、どんな小さな物音でも聞き逃さない。
一人称は「私」。

 

ベアトリス

黒髪に青い目、褐色の肌のダークエルフ。リューズ邸のメイドの一人である。
特にシェスティンと仲が良く、一緒に行動することも多い。彼女ほどではないが明るい性格。
一人称は「あたし」。
戦いの際には、赤い血塗られた棍棒を持つ。かなりの戦闘狂で、戦闘における実力も高い。その強さは、強力なモンスター「オーク」の群れを一人で潰滅させてしまうほど。
トーヤによくちょっかいを出す。ベアトリス自身の特殊な力で、トーヤと脳内で会話することもある。(テレパシー)
トーヤに好意を抱いているが恋愛的なものではなく、弟分として可愛がっているようだ。
メイド三人娘の中で一番胸が大きい。ついでに一番背が高いのも彼女であり、体重は結構重い(トーヤ談)

第3章(神殿テュール攻略編) Edit

テュール
アスガルド神話の軍神。非常に暑苦しい性格である。一人称は「俺」。
神器は黄金に輝く剣である。斬撃を飛ばしたり纏わせたり、自由自在に操ることが出来る。

 

ワック・ソーリ
レータサンド村の小人族の首長。アリスの父。

 

ヒューゴ
アリスの兄。暗黒洞窟に行ったきり、消息不明である。

 

レオ
組織の魔導士の少年。炎魔法に優れる。

 

キルノ
雷魔法に優れる魔導士の少年。組織に所属する。

第4章(悪魔アスモデウス討伐編) Edit

ミラ・スウェルダ
スウェルダ王国の第一王女。十七歳。赤い燃え上がる炎の色の髪をしている。
スウェルダ王家には現在男系の跡取りがいないため、次の国主として彼女を立てることが決まっている。
マーデル王国のマリウス王子に誘拐されてしまうが、トーヤ達に救出される。

 

マリウス・マーデル
マーデル王国の第二王子。長身の美青年。
色欲の悪魔アスモデウスに取り憑かれ、以前より好意を抱いていたミラ王女への情動が暴走。王女を誘拐し、最終的にマーデル王国を追い詰める結果を出してしまう。

 

アン
マーデル王城に仕えるメイドの一人。金色の短髪に、青い瞳。
女装して潜入したトーヤを気に入り、王子の部屋まで通した。
性格は男勝りで、一人称は「オレ」。胸は壁。まな板。とにかく無い。

 

アスモデウス
七つの大罪の悪魔の一人で、色欲を司る。黒髪褐色、紅の艶やかな唇の美女。性格は高慢で、自分が世界で最も美しい女だと信じている(実際かなりの美女なので文句は言えない)。
「悪器」は紫水晶を埋め込んだ指輪。契約者の性欲を増大させる力がある。さらに契約者は、どんな相手でも魅了出来る魔力を手に入れられる。

間章~第5章(共生編) Edit

エイン
「永久の魔導士」の下で動いている少年。白い髪に赤い瞳で、リューズ家の人々と良く似通った特徴を持つ。髪型は奇抜で、前髪の一部が触角のように二本の束になっている。年齢はトーヤよりも下。内向的な性格で、照れ屋。
名前は北欧神話の勇者「エインヘリヤル」から。

 

スウェルダ王
スウェルダ王国を治める国王。恰幅の良い白髭の男で、国民からの信頼も厚い。怒ると鬼のように恐ろしいことで有名である。
トーヤに、彼の人生における大きな道程を示す。

 

ウトガルザ・ヨトゥン・ロキ
ヨトゥン渓谷に住む巨人族を束ねる王。赤い髪に同色の瞳、もじゃもじゃの口髭が特徴で、身長は五メートル以上に達する。ユーミとナミの父。
「スルト」の神器を持ち、トーヤと決闘を行った際は彼を圧倒した。明るくおおらかな性格だが、頭の中では巨人族のことを常に考えている。

 

ナミ
ウトガルザ王の娘で、ユーミの妹。赤いショートヘア、同色の瞳。身長は二メートル弱で、巨人族にしては小さい。
エルを恋慕っている。

 

リヨス・アールヴヘイム
アールヴの森に暮らすエルフ族の族長。輝く金色の長髪に金の瞳で、リオの母親である。年齢は四十過ぎ。
大変厳格な女性で、誰に対しても甘い態度で当たらない。回復魔法に優れる。

 

カル
エルフ族の娘。元々茶色だった髪を金色に染めている。右目が青、左目が赤のオッドアイ。強気で高慢な性格である
とある事情からリヨスを憎んでおり、彼女への復讐のためにリオとエルを捕らえる。

 

ディン
リオにしつこく求婚してくる優男。エルフ族。

 

カリータ・アールヴヘイム
カルの母親で、リヨスの姉。故人。
茶色の綺麗な髪に、サファイアのような瞳をしていた。明るく快活な性格であった。

 

サタン
七つの大罪の悪魔の一人で、憤怒を司る。赤髪赤目の好戦的な性格の女性。

第6章(神殿ロキ攻略編) Edit

カイ・ルノウェルス
ルノウェルス王国の第二王子。見た目は、太陽のように輝く金髪に、青い海の色をした瞳。背はトーヤより頭一つ高い。
正義感が強く、観察眼に優れる。感情を表現することが苦手で、無表情になってしまっていることが多々ある。
女王に憑いた悪魔を倒すための力として、『神器』を求めている。
トーヤ達と共に『神殿ロキ』へと向かう。

 

オリビエ
カイと行動を共にする魔導士の青年。
黒髪の長髪で、神秘的なオーラを常に纏っている。
魔導士としてかなりの実力者である。

 

レア
アスガルド神話の女神官。腰まで届く水色の長髪、空色の瞳をしている。
トーヤ達をオリビエと共に神殿ロキに導く。

 

ロイ
スオロ地下街にある秘密の酒場の主。スキンヘッドの巨漢で、黒いサングラスをしている。
裏からカイ達をサポートしている。

 

モーガン・ルノウェルス
ルノウェルス王国の女王。悪魔ベルフェゴールに憑かれ、国を腐敗させた。

 

ロキ
「神殿ロキ」の主である、半分神で半分巨人の神。中性的な声を持ち、両性具有である。
とても気まぐれな性格で、娯楽好き。

第7章(悪魔ベルフェゴール討伐編) Edit

ヴァルグ
「影の傭兵団」を率いる鬼蛇国出身の剣士。
青紫の短髪に黒い鉢巻きを巻き、和風の鎧を装備している。
口が悪く粗暴な性格だが仲間思い。カイやトーヤをガキと呼び捨てるものの、本心ではとても気にかけている。
自身の攻撃力、素早さを大幅に上昇させる固有の付与魔法を使う。

 

リリアン
「影の傭兵団」に所属する女性。南方の戦闘民族アマゾネスの末裔であり、褐色の肌と黒髪の美女。
拳や蹴り、体術にかけては作中最強レベル。

 

ミウ・ルノウェルス
ルノウェルス王国の王女であり、カイの実姉。白いマントに雷の剣『カラドボルグ』を持つ、一流の魔法剣士。性格は献身的で、ルノウェルスの戦いでもカイやトーヤたちをサポートした。

第8章(フィンドラ編) Edit

アレクシル・フィンドラ
フィンドラ王国国王。『トール』の神器使い。国民からの絶大な人気を誇る。

 

エンシオ・フィンドラ
フィンドラ王国第一王子。『フレイ』の神器使い。エミリアの双子の兄。
ぶっきらぼうな態度の裏に熱い心を抱いている美青年。

 

エミリア・フィンドラ
フィンドラ王国第一王女。『フレイヤ』の神器使い。エンシオの双子の妹。穏やかな性格でドジっ子。

 

フロッティ
スウェルダ出身の武器商人の少女。トーヤの義手を製作。

 

ヘルガ・ルシッカ
フィルン魔導学院の学長。紫色の髪をした妙齢の魔女。《悪魔払い》。

#br
アダム・フラメル
『神話研究所』の所長である老齢の科学者。神器を模倣した魔具、『神杖』の開発を行っている。

用語集 Edit

作中で使われる用語集です。

アスガルドの神々 Edit

アスガルド神話
ミトガルド地方に古くから伝わる神話。その起源はおよそ千年前だというのが通説である。
かつて世界を支配したという神々の誕生、その栄華、そして終末の時(ラグナロク)を描いている。神々の他にも、人間や巨人、エルフなど様々な種族に関する逸話が残されている。
現在はその神話を詳しく知る者は少なく、『ユダグル教』がミトガルドに布教されることで神話に対する圧力は強くなる一方である。

 

神器
神が持つ特別な力を中に込めた、様々な器のこと。その形は、大剣や短剣、大刀など多岐に渡る。
武器は不壊属性を持っており、膨大な魔力を宿している。魔具の一種であるが、魔具など比較にもならない程の威力。
『アスガルド神話』では、かつて神々が地上から去る時に、悪魔の復活に備えて地上に残したものとされている。
神器は使用者の身体能力をある程度強化する効力があり、それを段階的にパワーアップさせたものが『神化』である。

 

神化(しんか)
神器や悪器の使用者が神や悪魔の力を直接身に纏い、それらに近付くといわれる現象。
戦闘能力は人間のそれよりも遥かに強化され、魔力も飛躍的に上がる。
強力な反面、完全に使いこなすのはかなり難しい技術である。

 

神殿
神が神器を守るために造った場所。最奥部には神器が隠されている。
アスガルドの神々の多くの神殿は『神の館』と呼ばれ、その名の通り巨大な館の形状をとっている。
神殿には挑戦者を阻む幾つもの罠が仕掛けられており、攻略するのは命懸けといわれる。
神殿に入る前にも『迷宮』が存在しており、そちらは森や洞窟など自然の中に存在する。

 

悪器(あっき)
持つ者に悪魔の力を貸し与える悪意の器。その形は「神器」同様様々な形があるが、こちらは武器ではなく装身具やアクセサリーのような形状のものが多い。悪器が破壊されれば、中にいる悪魔も消滅する。

魔法 Edit

魔法
自然の力を呪文として唱え、超常的な現象を呼び起こしたもの。
炎や雷、水、風など様々な属性の魔法が存在する。
魔法を使うには、杖のような魔力(マナ)を伝達し収束させる媒体があると使いやすいといわれる。だが、高位の魔導士の中には杖を使用せずとも魔法を完璧に扱える者もいる。
一般的に、魔力の多い人間が魔法を発現しやすい。

 

魔具(まぐ)
魔法の力を内部に込めた道具。形状は問わず、魔法を使えない者でも使用する事が出来る。
一つの魔具には決められた一つの魔法が込められており、使用者の意思によって壊れない限り自由に何度でも使える。ただし、魔具を使う際は使用者の魔力が消費されるため注意が必要。
魔具は自分と同属性の魔法であれば、相手の攻撃を吸収したり無効化出来る。
神器も、魔具の一種である。

 

魔力(マナ)
魔法を使う際に必要なエネルギー。
全ての人間、亜人(あじん)の体内に存在する。
視認は出来ないが、大量に集まった魔力は白く輝いて見え、精霊の出す光とよく似ているという。
魔力切れを起こすと魔法は使えなくなり、最悪の場合死に至ることもある。

種族 Edit

人間
高度な文明を築き、地上で最も反映している種族。

 

獣人
動物と人間が混じった種族。犬人や猫人など種類が多い。五感は人間を凌駕している。

 

小人族
人間をそのまま小さくしたような見た目の種族。身長は90~110センチほどの者が多い。視力に優れる。

 

巨人族
小人族とは逆に、人間をそのまま大きくしたような見た目をしている。平均身長は男性が3.5メートル、女性が2.5メートル。巨人王は破格の5メートルを誇る。スウェルダ王国の巨人は、殆どがヨトゥン渓谷に住んでいる。

 

エルフ族
森に住み、妖精とも呼ばれる種族。人間よりも長く尖った耳が特徴で、整った相貌を持つことで知られる。他種族との交流を嫌うことでも有名。過去にはアールヴの森に「アールヴヘイム」という国を築いていた。聴力に優れ、魔法能力も高い。また、褐色の肌を持つダークエルフという亜種も存在している。

 

魔族
遥か昔に栄えた悪魔の血を引いた民族。白い髪に赤い目が特徴。現在でもごく僅かだが存在する。魔力が高く、炎属性の魔法が得意な者が多い。

舞台 Edit

ミトガルド地方 Edit

スウェルダ、ルノウェルス、フィンドラ、マーデルの四国からなる地方。
寒さの厳しい気候で、雄大な大自然を誇る。
マーデル以外の三国はスカナディア半島に位置し、半島の中央を東西に渡ってスカナディア山脈がそびえ立っている。
ミトガルドの多くの国々は半島に位置し南の国々とは離れた距離にあるため、古来から独自の文化が形成されていた。
だが、近年ユダグル教の半島上陸とともに独自の文化も薄れつつある。
モチーフは北ヨーロッパの国々。

スウェルダ王国 Edit

ミトガルド地方一の豊かさを誇る国。国家は500年以上続く歴史がある。
モチーフはスウェーデン。

 

精霊樹の森
ラグナロクで世界樹ユグドラシルが九つの破片に別れた時、その内の一つがトネリコの大樹として根付いた森。針葉樹の森で広大だったが、近年人間による木々の伐採で面積が減少した。
精霊樹の下には澄んだ美しい泉がある。

 

ツッキ村
精霊樹の森の側にある小さな村。マティアスの父が村長を務める。トーヤが住む。

 

エールブルー
スウェルダ最大の港町。南から多くの商人が船で訪れる。ミトガルド最大の貿易港でもある。
トーヤがよくお世話になっている宿「潮騒の家」や武具屋もこの町にある。

 

古の森
神殿オーディンの『迷宮』。森の中では、時間の流れが極端に遅い。挑戦者に幻覚を抱かせる魔力がある。

 

オーディンの館(ヴァラスキャルヴ)
霧に包まれた巨大な白い館。
「生きた館」であり、挑戦者によって仕掛けを柔軟に変える。トーヤの場合は、モンスター「ミノタウロス」との戦闘、そして自らの過去と向き合うことを試練とした。
最奥部は「神の間」と呼ばれ、そこには高い天井を支える大樹がある。柱の大樹には神器グラムが突き刺さっており、これを抜いた者が神器の契約者となる。

 

ストルム
スウェルダの王都。人口は国内最大の百万人で、ミトガルド地方で最も人口の多い都市でもある。
都市は大きく四つの区画に別れており、北に王宮、南に貧民街、東に聖堂や学院、西に貴族達の住宅街が存在する。
内陸にありながらも、多くの商人達が国内外からも訪れることで知られる。

 

レータサンド村
小人族が暮らしている村。かつては人間が暮らしていたが、暗黒洞窟からのモンスターを恐れて別の場所へ居住、居場所を失っていた小人達は無人となった村に住み着くようになった。
長い時間をかけて、村の風景は小人族が暮らしやすいように変わっていき、現在は建物が小さくなったり地下街が出来ていたりしている。

 

暗黒洞窟
神殿テュールの『迷宮』。その名の通り、光が一切無い暗闇の洞窟である。
モンスターが特に多く、これまで洞窟に入ったものは生きて戻れないと言われていた。

 

パルナ洞窟
暗黒洞窟に隣接する洞窟。過去に人間たちが鉱石の採掘場として利用していた。

 

ヨトゥン渓谷
スウェルダ北西部に位置する渓谷。出入り口には魔法の霧が張られており、外部からの侵入を阻んでいる。巨人族が古来から居住している。

 

アールヴの森
ヨトゥン渓谷の南に位置する、エルフが住む針葉樹の森。かつてはここに「アールヴヘイム」というエルフ族の国が存在した。

 

イェテボリ
アールヴの森のさらに南にある割りと大きな街。中央広場の時計台がシンボル。

ルノウェルス王国 Edit

スカナディア半島の北半分に位置し、面積ではミトガルド地方一広い国である。
経済的に貧窮しており、アマンダ曰く「破滅しかない」とのこと。

 

スオロ
ルノウェルス王国の首都。
地下には巨大な地下街を有する。

 

ヴァンヘイム高原
神殿ロキのある『迷宮』。
広大な面積を有し、巨大な岩々や枯れた樹木が林立している。険しい地形で、ここを踏破するのは至難の業。

マーデル王国 Edit

スカナディア半島から海を挟んで南にある小国。昔からミトガルドの国々とは貿易などで深い関わりを持っているため、ミトガルド地方に分類される。
国としての歴史はあまり長くなく、過去にはスウェルダ王国といがみ合いになったこともある。
第4章冒頭でスウェルダと友好条約を結んだものの、その矢先に第二王子マリウスが悪魔に憑かれてしまい、後世に語られる「スウェルダ王女誘拐事件」を引き起こしてしまう。

 

マリーナ
マーデル王国の首都である港街で、ミトガルト地方に多くの産物をもたらす玄関口である。海と山に挟まれた地形で、街の最も高い所と低い所の高低差は300メートルにも及ぶ。山側の高い場所に王城が建っており、城はただの飾りではなく堅固な城塞としての役割も果たしている。

フィンドラ王国 Edit

スカナディア半島の東に位置する国。過去にはスウェルダの領地であったが、200年ほど前に独立した。近年、国王が神器を得たり、『フィルン魔導学院』といった養成機関の設立により魔導技術において急速に発展している。

 

フィルン
フィンドラの首都。ミトガルド最大の城郭都市。

 

ヴェンド諸島
フィルン南方の国内随一のリゾート地。『神話研究所』や神殿ノルンもここにある。

マギア帝国 Edit

魔導の力で国力を高めてきた大帝国。西大陸のほぼ全域と東大陸の半分を掌握している。
魔法技術や魔具を他国に売り出し、莫大な富を得ている。

鬼蛇王国(きだおうこく) Edit

極東に位置する島国で、神の力を有する王が国を治める。
単一民族からなる国家で、人口の殆どが鬼蛇人。鬼蛇人は温厚で礼儀正しい民族だが、単一民族国家ゆえに他種族に排他的な一面もある。
一部の文化は遠く離れた国々に根付いているものもある(カタナ等)
モチーフは日本。

武器・魔法の一覧 Edit

武器 Edit

ジャックナイフ
トーヤが父から譲り受けた刃渡り30センチほどの短剣。
実は炎属性の魔剣であり、神殿でのミノタウロス戦でその威力を大いに発揮した。
トーヤが神器を手に入れた後は、アリスに使用されることが多くなっている。

 

魔剣グラム
神オーディンの神器で、刀身140センチほどの長剣。炎と雷の属性を持つ。
漆黒の刃を持ち、その魔力をもってどんな敵でも切り裂いてしまう。

 

神槍グングニル
魔剣グラムが『神化』により姿を変えた姿で、グラムと同じく漆黒の長槍。そのリーチは二メートル以上にも及ぶ。

 

テュールの剣
その名の通り神テュールの神器であり、黄金の片手剣の形状をとっている。
属性は『力属性』。斬撃を遠くへ飛ばしたり、その場に留めたりなど自由自在に操ることが可能である。

 

炎熱鉄靴(イグニス・ブーツ)
シアンが使用する炎属性の魔具。脚に着用し、炎を纏った蹴り攻撃などが放てる。

 

雷光鉄拳(トニトルス・グローブ)
ジェードがルーカスから譲り受けた魔具。雷属性で、強力な破壊力を持つ拳打を放つことが出来る。

 

レーヴァテイン
ロキの神器である波状剣。剣術よりも魔法攻撃に優れた武器。炎属性の強力な攻撃魔法の他、相手のまほうを吸収し無効化する能力も持っている。

 

カラドボルグ
ミウの持つ魔剣で、雷属性。神器にも劣らない伝説の武具。

魔法 Edit

光魔法(ルミナ)
白い光で使用者の周囲を照らす、基本的な光魔法。

 

炎魔法(イグニス)
炎属性の基本魔法。火球を発生させる。

 

雷魔法(トニトリス)
雷属性の基本魔法。青白い電流を発生させる。

 

水魔法(アクア)
水属性の基本魔法。激しい水流を発生させる。

 

風魔法(テンペスト)
風属性の基本魔法。強い風の渦を発生させる。

作者名 Edit

憂木 ヒロ

ジャンル・キーワード Edit

ジャンル ファンタジー
キーワード ファンタジー 神話 英雄 悪魔 冒険 剣と魔法 ハーレム 異世界 美形 中世 エルフ 奴隷

この作品のここがオススメ! Edit

大事な両親と妹をなくした少年の目の前に現れたのは、一見すると汚い格好の少女でした。けれどこの少女は不思議な存在で、少年を導いていきます。
どこか不思議な雰囲気の少女と、孤独を抱える少年の冒険が少しずつ世界を大きな波紋へと導く。
謎に満ちた世界と物語で、段々とヒートアップしていきます。
戦いの果てに何を見つけるのか。
1話分がお手軽な文字数なので、ちょっと見たいという方にはお勧めです。

リンク Edit

小説家になろうの該当作品に飛ぶ

作品へのコメント欄 Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White