(前略)
この歴史を塗り替える文化的大革新に着目したのが、天下布武を掲げる婆娑羅(バサラ)大名――織田信長だ。 第十五代将軍――足利義昭を京から放逐。室町幕府を滅亡させ、新政権を樹立した信長は、数寄者(オタク)文化の発展に心血を注いだ。堺の豪商を使い、茶器と共に万画(マンガ)の原本や遊戯箱(ゲーム)の遊戯板(ソフト)を高騰化させ、貨幣取引に金銀を取り込み、銅貨や娯楽品を地方まで行き渡らせた。同時に選銭令(銅貨の価値を区分する制度)や楽市楽座を施行し、領国内の物流を活性化――飛躍的な経済成長を成し遂げる。穀物の増産に頼る武士や豪商、ひいては庶民の生活様式さえも改革したのだ。
有史に残る大偉業といえるが……中二病に話を戻そう。 時代の変化と共に婆娑羅(バサラ)と数寄者(オタク)が融合し、いつしか中二病と呼ばれるようになる。しかし、資料文献は無数にあれど、中二病の語源や由来は未だ明らかにされていない。 信長が自他共に認める婆娑羅(バサラ)の数寄者(オタク)で、彼の生き様に共感した者が中二病と言い始めた説。信長と何の関係もなく、幼少期から数寄者(オタク)文化の影響され、独自の美意識を追求する者を中二病と呼び始めた説。中が二つという矛盾から、陰陽や終末思想に関連付ける説もあり、与太話を含めると枚挙に暇がない。 諸説入り混じるも、当時の人々は中二病を特異な存在と受け止めていたのだろう。それも傍迷惑な厄介者という認識が主であり、戦国時代の民衆の暮らしぶりを記した葉派記には、中二病の言動が列挙されている。
――傾中 第二章 无の予言(二) より抜粋。
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