一部の人族のみが引き起こす事が出来る特殊な現象。炎、水、風、土、金、木、氷、雷、光、闇、無の11の属性が存在する。 発動には『神力受球(プロヴィデンスフィア)』と呼ばれる石を先端に埋め込んだ『神御使杖(エンジェルワンド)』という杖と、呪文の詠唱が必要とされる。なお、聖騎達勇者36人は全員、いずれかの属性の魔術が使用可能。 類似するものとして魔法が存在する。魔族、及び妖精族は生まれながらに使用可能。 各属性についての説明 魔術は少ない魔力において攻撃魔術は、相手にどれだけ大きなダメージを与えられるかを示す攻撃力、どれだけ広い範囲における相手を攻撃できるかを示す攻撃範囲、呪文詠唱後からどれだけの速さで攻撃を対象に届かせられるかを示すスピードといった3つの観点よって評価される。また、自分や味方の体力を回復させる、防御に使うなど、攻撃以外にも使用可能。 炎属性:攻撃範囲が広く、攻撃力が高い。攻撃以外には使いにくい。 水属性:攻撃力は低いが、回復を得意とする。攻撃範囲も広い。 風属性:攻撃力、スピード、攻撃範囲がバランスよく高い。 土属性:スピードは遅いが攻撃力はそこそこ。防御としての有用性は高い。 金属製:スピードは土属性以下だが、防御用としての使い勝手は全属性トップ。 木属性:攻撃力はまあまあ。様々な植物を生み出すことができるため、幅広い使い方が可能。 氷属性:スピード及び攻撃範囲は低い。しかし攻撃力は高く、相手を攻撃した際に氷漬けにして行動不能にさせることが期待できる。 雷属性:スピードと攻撃力がかなり高い。 光属性:スピードは全属性中トップ。防御、回復、能力付与なども可能であるが、攻撃力は全属性最低。器用貧乏な属性。 闇属性:攻撃力は全属性最高。しかし、攻撃以外の用途に使うには心許ない。 無属性:利点も欠点も無い。 呪文 この世界の人族にとって魔術とは「神から力を借りて起こす事が出来る不可思議な現象」だと考えられている。 呪文は「何の属性の神から力を借りるか」「力はどれだけ借りるか」「借りた力をいくつに分けるか」「借りた力をどのような形にするか」「それをどのように動かすか」によって構成される。 例えば、「リート・ゴド・レシー・テーヌ・ト・ワヌ・ラヌース・ストラ」という呪文は直訳すると「光の神から借りた10の力を1本の槍として直線状に飛ばす」、意訳すると「光属性魔術を使うための魔力を10消費して1本の槍を作り、まっすぐ飛ばす」となる。 呪文に使われる単語は『古代語』と呼ばれており、この世界において過去に使われていた言語だと言われているが、勇者全員が持つスキル『異世界言語理解』を持ってしても訳する事が出来ない。 古代語の一部を以下に示す。 フィア=炎 クーア=水 ウィン=風 ソルン=土 タルン=金 ツーリ=木 イース=氷 サーダ=雷 リート=光 クダン=闇 ノマー=無 ゴド=神 レシー=借りる ワヌ=1 トゥ=2 スリン=3 フォ=4 ファイ=5 シク=6 シーヴ=7 エイグ=8 ニネ=9 テーヌ=10 ハンドレ=100 サザン=1000
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