傷を癒し、空飛ぶ車を走らせて、大陸すら生み出す魔法の石――魔石。それを操る魔石使いが活躍する新時代。魔石管理機関『教会』の新米、東雲方解は、魔石強盗事件解決のために一人の魔石使いのもとを訪れる。
天才と呼ばれる魔石使いとの出会いに胸をふくらませる方解。彼女の前に現れたのは、黒ずくめの青年を従え、不可思議な空気をまとった、幼い少年魔石使いだった。
彼は言う。「自分が魔石使いになったのは、ある人物に復讐するためだ」と。事件を追ううちに、方解は小さな魔石使いの復讐譚へ巻き込まれていく……。
黒琥(くろこ)13歳。怪しげな洋館に住む、天才と呼ばれる魔石使い。表向きは繊細そうな礼儀正しい少年を装っているが、実際は尊大な態度で他人を小馬鹿にしている生意気な性格。とある人物に復讐するために新大陸へ来た。 東雲方解(しののめ ほさと)18歳。新米教会員。少々マイペースで、自称「本番に強いタイプ」の少女。他人の目を気にして臆病だった自分を変えたくて新大陸へやって来た。魔石の知識はほとんどない素人。 瑪瑙(めのう)24歳。常に黒琥に付き従う無愛想な美青年。口数が少ないのはコミュ障で人付き合いが苦手だから。普段はヘタレだが、黒琥の命令ならばなんでもする。 双葉月長(ふたば つきなが)43歳。見た目若作りな教会上層部の男性。黒琥、瑪瑙とは長い付き合い。『関西弁』という旧時代の地方言語を話すが、本人曰く「似非」らしい。 鷹野目(たかのめ)27歳。方解の先輩で指導係。生真面目な性格。 若竹赤晶(わかたけ あかまさ)27歳。鷹野目の同期。黒琥と瑪瑙とは新人時代からの付き合い。大柄で豪快な反面、仕事に対しては真面目な男。
魔石使い文字通り、魔石を扱う国家資格を得た人物のこと。扱える魔石の種類によってクラスが異なる。黒琥は全種類の魔石を扱うことのできるゼロクラスを取得している。 新大陸物語の舞台。「ペンデュラム」とも。旧時代の、魔石の強大な力を巡った戦争が終結したのちに生まれた。地形が大きく変わってしまったが、旧時代から残っている大陸は、現在「第二大陸」と呼ばれている。 教会魔石を管理するために設立された新政府の機関。
北瀬多気(キタセタキ)
ジャンル ローファンタジー〔ファンタジー〕キーワード R15 残酷な描写あり 復讐 魔石 シリアス 魔法 ダーク 男主人公
小説家になろう
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