◇1章(開かれざる薔薇の扉編)◇ 【煙草屋の親父】 アスタと一つ屋根の下に住んでいる。顔はいかついが、話してみると案外気さくで親しみやすい中年男性。体当たりのコミュニケーションで、閉ざされたアスタのドアをノックし、素晴らしき薔薇の新世界を解放する可能性がある。素晴らしき云々の描写は作中では一切なされていないが、しかし可能性を完全に否定することはだれにもできないはずだ。可能性は常に存在するのだから。
以下作者さまが公開してくれたプロフから引用です↓ おまけ。本来なら書くようなキャラじゃない。のだが一部界隈でなぜか妙な人気を誇っているなぜだ。 まあ重要な役目がひとつあるキャラではあるのだが。 あらかじめ書いておくと、「実は強かった」とかいうことは一切ないので安心してもらっていい。何度でも言うが、今年の魔競祭は異常なのである。親父さんも魔術が使えないわけでははないが、出たところで予選落ちだろう。 ちなみにどれくらいの重要キャラなのかと言えば、そう大したことはない。 せいぜい親父さんがいなければ世界が滅ぶくらいである。 ……あれっ?(引用終わり)
親父さんがいなければ世界が滅ぶ!? あまりに意味深過ぎる作者様からのメッセ―ジ、どう解釈したらいいのかわからず、お悩みなではありませんか? は? バカですか。悩むまでもないでしょう。 すなわち親父さんは、世界(ものがたり)を守るため――すなわちアスタの薔薇の扉を開くためたった1人で戦っているということですよ。さすがですよ!! アイリスもアスタもメロもいなくなった部屋で、アスタの香りが染み付いたシーツを顔に押し付けて、世界(ものがたり)が崩壊しないよう、自分の性欲と戦っている親父さんの姿を想像したら泣けてきませんか? 僕は泣いた。 親父さんは出番が少ない? 何言ってんですかセブンスターズの文章を目を凝らして――体中のオーラを目に集めて――読んでごらんなさい(オーラ読書法といいます)。行間紙背のあちこちに親父さんの奮闘が滲んでくるでしょう? そう、親父さんは行間紙背から物語を傍観支配しているのです。そして僕たちの心の中で優しい微笑を浮かべているのですよ……。 ここまできたら影の主役、いや真の主人公と言ってしまっても過言ではありません。ひょっとしたらかつて最強の一角と謳われたのはアスタ(笑)ではなくて、親父さんなのかもしれませんね(笑)
【アスタ=プレイアス】 主人公。紫煙の記述師。レトリックスター。 学院では偽名の「セイエル」で通している。今の姓は異世界における義姉から貰ったもので、つまり地球時代を通せば三つの苗字を持っている。めんどい。 かつて伝説と呼ばれた七星旅団の一員。ナンバーシックス。セブンスターズの印刻使い。
ある日、突如として異世界に飛ばされ命の危機に瀕したところを、ある魔法使いに助けられ弟子入り。ただし魔術に関する素養が一切なく、ルーン魔術以外は使えない。 元は最強の一角でありながら、今は迷宮で受けた呪いがもとで魔力の大半を制限されている。なお魔力自体の量は多いほう。 偽悪的な性格で、口は悪いが根は甘い。決して優しいわけではないところがミソだが、基本的に身内と思っている相手にはたいていのことを許してしまう。誰も得しないツンデレ。 頭のいいバカ。格上と戦い続けてきたせいで、死なないことに特化しているが、そのたびに血を吐く。こと生存力に懸けては七星一。仮に七星全員が殺し合いになったら、最後まで生き残るのがアスタだというのは共通認識。 ただし、それは決して正面からの決闘に強い、という意味ではない。 ルーン魔術師。ただ誰が見ても「これのどこが印刻だ」と思うくらいあり得ない戦い方をしているのだとか。
【シャルロット=クリスファウスト】 第二学年四傑のひとり。魔法使いアーサー=クリスファウストの娘。 学院では「セイエル」の偽名を名乗っており、これは当たり前だがアスタがそれ使っているのを知っていたから。 魔法使いの弟子。を名乗ってはいるが、彼女自身が魔法使いから直接の師事を受けたことは一度もない。全て独学。 そのため実はほかの三人より実力的には一段下がる。ただこれは三人がおかしいのであって、普通に考えればシャルだって充分すぎるほどの才能人。 魔術師としては万能型。たいていのことはできる、のだがそれ通じない相手が多いのが悪い。加えて、同じ万能型でシャルの上を行くレヴィの存在がネックすぎて酷い。 普通の学生らしい性格。をしているようで、これは単に「こういう反応が普通なのだろう」という考えをなぞっているに過ぎない。 少女は未だ空っぽである。 【ピトス=ウォーターハウス】 第二学年四傑のひとり。稀少な治癒魔術師。 学院では主に補助系の魔術を習っているのだが、その本領は素手による格闘と、そして何より治癒魔術。その知識と技術は、すでにして一流どころと遜色ない。格ゲー風に言うとスピード系のコンボキャラ。 気弱で温厚そうなイメージながら、その実、かなりしたたかな性格の「言う」タイプ。本来、「自分を大事しない」人間が大嫌い。その意味で、実はアスタに対する初期好感度はかなり低かった。今をもってなお、よくわからないという印象。 数少ない、というかほとんど唯一の真っ当にヒロインをやってくれているキャラ。だが能力というよりも、性格的な意味でかなりの歪みを抱えており、それを解消しない限りピトスルートに入ってもバッドエンドまっしぐら。アスタは死ぬ。 これ以上を語るとネタバレになる気がするので一旦は控えるが、四章はほぼピトスの物語と言っても過言ではないためお楽しみにしていただければ。 【レヴィ=ガードナー】 オーステリア王立魔術学院第二学年主席。学院長の孫娘。 第一章以前では学生で唯一、アスタが元七星旅団だということを知っていた。そこにはある経緯があったとか。 アスタの共犯者。互いの目的のために、互いを利用し合うことを是としている。そういう契約をかつて交わした。 学院でも断トツの実力を持ち、どころかはっきり言ってプロと比較しても遜色ないレベル。むしろ勝つ。学院に(アスタとメロを除いて)いる三人の怪物のうちのひとり。 単純に剣士として強く、その上で魔術師としても強いハイブリッド型。高機動型魔術戦闘者。正面きっての戦闘を好むが、勝つためならば汚い手段でも採れるだけの柔軟性、したたかさを持つ。 学院で見せている性格は、ほぼ完全に取り繕ったイメージ優先のキャラ作り。猫被り。実際の性格はイメージ以上に苛烈だが泥臭い。アスタの前でのみときおり素を見せる。ただし気を許しているのではなく、意図的に気を抜いているだけ。 【ウェリウス=ギルヴァージル】 第二学年四傑のひとり。にして学院にいる三人の怪物の一角。 貴族の血を引くインテリイケメン。性格はいいはずが、なぜかやたらと腹黒いイメージを(主にアスタに)持たれている。 元素魔術の天才。つまり魔術師として真っ当に強いひとり。本来なら学院で習うことなどないのだが、ならばなぜ学院に来たかと言えば、そこにはもちろん理由がある。 なんかギャルゲーとかによくいる友人ポジ感を持っていた、気がするのだがぜんぜんそんなことはなかった。 アスタに対するカウンターとしてのひとり(なんと四人いる)であり、その一端が三章中に明かされると思われる。「休む暇は与えないよ!」とアスタを攻め続けた。薔薇の扉を開く可能性を秘めた男。 【セルエ=マテノ】…教師。『日向の狼藉者』
◇2章(百合姉妹迷走編)◇ 【メロ=メテオヴェルヌ】…冒険者。『天災』 【エイラ=フルスティ】…学生。武器作りが得意 【フェオ=リッター】…冒険者 【シルヴィア=リッター】…冒険者。フェオの姉 【ガスト】…冒険者 【アーサー=クリスファウスト】…アスタの師。魔法使い(イプシシマス) 【アルベル=ボルドゥック】…?、『木星』
◇3章(ロリコントーナメント編)◇ 【アイリス=プレイアス】…謎の少女。登場時は名前さえ持っていなかったが、アスタがアイリスと命名した。『さて今から次のような理論を紹介したい。九歳から十四歳までの範囲で、その二倍も何倍も年上の魅せられた旅人に対してのみ、人間ではなくニンフの(すなわち悪魔の)本性を現すような乙女が発生する。そしてこの選ばれた生物を、「ニンフェット」と呼ぶことを私は提案したいのである。』とはナボコフの小説ロリータからの引用だが、彼女はまぎれもなくこの作品におけるニンフェットであろう。 【シグウェル=エレク】…冒険者。『魔弾の海』、『超越』 【レン=イブスキ】…喫茶オセルの店主 【モカ=ブリマール】…喫茶オセルの常連。ニンフェット。 【ノキ=トラスト】…学生。喫茶オセルのアルバイト 【ミュリエル=タウンゼント】…学生。学生会会長。 【シュエット=ページ】…学生。学生会会計。 【カニス=アメストゥス】…学生。 【ミル=ミラージオ】…学生。学生会副会長。 【オブロ=ドゥラン】…学生。 【レフィス=マムル】…学生。数秘術研究部部長。 【スクル=アンデックス】…学生。 【クロノス=テーロ】…学生。学生会庶務にして前年度魔競祭優勝者。 【リーフ=ラザーロ】…学生。 【ドラルウァ=マークリウス】…???、『水星』 【ノート=ケニュクス】…???、『月輪』
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