この世界には五つの大陸と、いくつかの島々が存在する。ここでは大陸について説明する。 ラートティア大陸 主に人族が棲む、この世界における最大の大陸で、通称『中央大陸』。北部はほとんど魔王軍に占領されているが、大陸中央部に位置するエルフリード王国の奮闘により、以南は何とか守られている。魔王軍という脅威が存在するにも拘らず、諸国は依然として小競り合いを繰り返しており、魔王ヴァーグリッドからも呆れられている。南部の大国『ラフトティヴ帝国』は巨人族を奴隷にしているなどという噂が立つほどの強国であるが、北の大陸とは遠い場所に位置していることもあり、魔王軍との戦いには手を貸さない。東部の国『リノルーヴァ帝国』は獣人族を奴隷として捕まえては売る事で栄えている。西の国『ネクベト王国』では妖精族との交流はされていたが、妖精族の人族召喚以降、『契約』の為に人族を利用しようとしている妖精族の手によって支配されている。 ヘカティア大陸 主に魔族、そして魔物が棲む大陸で、通称『北の大陸』。ここに棲む全ての生物はヴァーグリッドを崇めており、忠誠を誓っている。中心部にはヴァーグリッドが住まう巨大な城『ヴァーグリッド城』があり、何枚もの堅牢な城壁と、恐ろしい魔物によって守られている。 シュヌティア大陸 主に妖精族が棲む大陸で、通称『西の大陸』。この世界における最小の大陸だが、火山地帯や森林地帯、砂漠地帯など、場所によってまったく違う景色を見る事が出来る。妖精族には個体名や土地に名前を付ける習性は無い。 エルティア大陸 主に獣人族、獣族が棲む大陸で、通称『東の大陸』。リノルーヴァ帝国をはじめとした多くの国によって獣人や獣が捕えられ、奴隷にされている。元々自然豊かな大陸であったが、人族が拠点をいくつも作る際に自然が破壊され、それによって絶滅した種族も少なくない。現在では多くの獣人族が怯えて暮らしている。 バルゴルティア大陸 主に巨人族が棲む大陸で、通称『南の大陸』。古来、巨人族は人族の脅威として君臨してきたが、『最初の魔術師』とも呼ばれる後のラフトティヴ帝国初代皇帝・ヴェルダルテ・ラフトティヴの活躍により巨人族と戦う術が見いだされ、今では立場が逆転している。
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